1.3. OCP での Fuse Online のインストール
オンサイトで Fuse Online を OCP にインストールするには、インストールパッケージをダウンロードし、実行して Fuse Online がインストールされていることを確認します。
前提条件
- OCP をオンサイトで稼働している必要があります。
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oc
クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。 - クラスター管理者権限を持つユーザーは、該当ユーザーがクラスターでアクセス権限を持つプロジェクトに Fuse Online をインストールするための権限を付与済みである必要があります。
- デフォルトのインストールを実行するか、またはインストールをカスタマイズするオプションを指定するか決定済みである必要があります。
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ユーザー名とパスワードを知っている Red Hat developer のアカウントが必要です。
https://developers.redhat.com
に対して認証できるよう、インストールスクリプトから認証情報を求められます。アカウントの作成に関する詳細は、Red Hat レジストリーへのアクセスおよびその設定 を参照してください。
手順
Fuse Online インストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードしていない場合は、以下の場所からダウンロードします。
https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.8
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ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。
fuse-online-install-1.8
ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。 Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。
$ oc login -u developer -p developer
現在のプロジェクトが Fuse Online をインストールするプロジェクトであることを確認します。現在のプロジェクトを表示するには、以下を実行します。
$ oc project
または、インストールスクリプトの実行時にインストールプロジェクトを指定することもできます。
インストールスクリプトをダウンロードしたディレクトリーで、インストールスクリプトを実行します。
デフォルトのインストールを実行するには、以下を実行します。
$ bash install_ocp.sh
デフォルトのインストールを実行し、データ仮想化ユーザーインターフェイスも有効にするには、以下を実行します。
$ bash install_ocp.sh --datavirt
開発環境のみでデータ仮想化ユーザーインターフェイスを有効にします。データ仮想化により、Fuse Online の開発者は複数の異なるソースからのデータを統合し、OpenShift でデプロイできる仮想データベースイメージを作成できます。アプリケーションは、SQL 以外のソースを含む仮想データベースで SQL クエリーを実行できます。詳細は、Red Hat Integration の Data Virtualization に関するドキュメント を参照してください。
重要データ仮想化はテクノロジープレビューの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview を参照してください。
複数のインストールオプションを指定するには、以下のようなコマンドを実行します。
$ bash install_ocp.sh \ --project my-project \ --route my-project.6a63.fuse-online.openshiftapps.com \ --console https://console.fuse-online.openshift.com/console --datavirt
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--project
は、Fuse Online をインストールする OpenShift プロジェクトの名前を指定します。このオプションは、現在の OpenShift プロジェクト以外の OpenShift プロジェクトに Fuse Online をインストールする場合のみ指定する必要があります。 --route
は、Fuse Online 環境の URL を指定します。この URL で Fuse Online 環境にアクセスします。URL の形式は、Fuse Online をインストールするプロジェクトの名前の後に、OpenShift クラスターに固有のドメインが続きます。つまり、プロジェクト名の後に Fuse Online にアクセスするために使用される OpenShift ルートに関連するホスト名を指定します。指定したホスト名の DNS 解決は OpenShift ルーターを参照する必要があります。
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--console
は、OpenShift コンソールの完全な URL を指定します。 -
--datavirt
は、データ仮想化ユーザーインターフェイスを有効にします。これは、開発環境でのみ使用するテクノロジープレビュー機能です。
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インストールスクリプトのオプションの詳細については
$ bash install_ocp.sh --help
コマンドを実行してください。インストールが成功したことを確認します。
https://openshift-route
で OpenShift OAuth プロキシーログインページを表示します。インストールスクリプトの実行時に
--route
オプションを指定した場合は、openshift-route
を指定したルート名に置き換えます。インストールスクリプトによる OpenShift ルートの算出を選択した場合、実行の最後あたりで算出されたルートが表示されます。openshift-route
をスクリプトが提供する値に置き換えます。- OpenShift コンソールにログインしていない場合は、ログインページが表示されます。OpenShift ユーザー名およびパスワードを入力してログインします。
Fuse Online のホームページが、すぐに、もしくは OpenShift コンソールへのログイン後に表示されます。
その他のリソース