検索

10.2. Gmail への接続

download PDF

特定の Gmail アカウントがメールを受け取ったときにインテグレーションの実行をトリガーするには、Gmail コネクションを最初のコネクションとしてシンプルなインテグレーションに追加します。インテグレーションで特定の Gmail アカウントからメールを送信するには、以下のいずれかを行います。

  • Gmail コネクションをフローの途中に追加します。
  • Gmail コネクションを追加して、シンプルなインテグレーションを完了します。

インテグレーションで Gmail に接続するための一般的なステップは次のとおりです。

  1. Fuse Online を Google クライアントアプリケーションとして登録 します。
  2. Gmail コネクションを作成します。これには、コネクションがアクセスを許可される Gmail アカウントを選択します。
  3. インテグレーションが Gmail アカウントからメールを送信する場合は、送信メールの内容を入力する方法を決定します。
  4. インテグレーションフローに Gmail コネクションを追加します。
  5. メールを送信する Gmail コネクションでは、任意でインテグレーションデータを電子メールフィールドにマップします。

情報や手順は以下を参照してください。

10.2.1. Gmail コネクションの作成

Gmail コネクションを作成する場合、特定の 1 つの Gmail アカウントにアクセスできるようにコネクションを許可する必要があります。Gmail コネクションの作成後、複数のインテグレーションを追加することができます。

前提条件

  • Fuse Online が Google クライアントアプリケーションとして登録 され、Gmail API が有効になっている必要があります。
  • Gmail の Fuse Online Settings ページエントリーには、Fuse Online を Google クライアントアプリケーションとして登録して取得したクライアント ID とクライアントシークレットの値があります。

手順

  1. Fuse Online の左パネルで Connections をクリックし、利用可能なコネクションを表示します。
  2. 右上の Create Connection をクリックし、利用可能なコネクターを表示します。コネクターは、1 つ以上のコネクションを作成するために使用するテンプレートです。
  3. Gmail コネクターをクリックします。
  4. Configure Connection ページで Connect Gmail をクリックします。Sign in with Gmail ページが表示されます。

    Connect Gmail が表示されない場合、Fuse Online 環境は Google クライアントアプリケーションとして登録されていません。Fuse Online を Google クライアントアプリケーションとして登録 を参照してください。Fuse Online 環境が Google クライアントアプリケーションとして登録されていない状態で Gmail コネクションを作成しようとすると、Fuse Online に承認情報の入力を要求する複数のフィールドが表示されます。これらのフィールドに値を入力して Gmail コネクションを作成することは可能ですが、推奨されません。

  5. Google へのログインを要求するページで、このコネクションが Fuse Online からアクセスする Google アカウントのメールアドレスを入力し、Next をクリックします。
  6. openshiftapps.com wants to access your Google Account に対して Allow をクリックし、Fuse Online に戻ります。
  7. Fuse Online の Name フィールドに、このコネクションを別のコネクションと区別するために使用する名前を入力します。たとえば、Gmail Connect 1 を入力します。
  8. Description は任意のフィールドで、このコネクションに関する便利な情報を入力します。たとえば、Sample Gmail connection that uses jkim Gmail account credentials. を入力します。
  9. Save をクリックし、作成したコネクションが利用可能になったことを確認します。上記の例の名前を入力した場合は、インテグレーションに追加できるコネクションとして Gmail Connect 1 が表示されます。

10.2.2. 送信メールの代替の作成方法

シンプルなインテグレーションを完了する Gmail コネクションや、フローの途中にある Gmail コネクションは、アクセスが許可されている Gmail アカウントからメールを送信します。Gmail コネクションが送信するメールの内容を入力する方法は複数あります。メールを送信する Gmail を追加する前に、メールの内容を入力する方法を検討してください。

送信メールの内容を入力する代替方法は次のとおりです。

  • メールを送信する Gmail コネクションの直前にデータマッパーステップを追加します。このデータマッパーステップでは、以前のステップから出力されたデータフィールドを Gmail コネクションの Send Email アクションフィールドにマップします。Send Email アクションフィールドは次のとおりです。

    • Email to
    • Email subject
    • Email text
    • Email cc
    • Email bcc

    データマッパーステップを追加した場合、Send Email アクションフィールドを 1 つ、一部、またはすべてマップできます。

  • Gmail コネクションをフローに追加するとき、Send Email アクションフィールドに値を指定してアクションを設定します。値は 1 つ、一部、またはすべてのフィールドに指定できます。
  • データマッパーステップと Send Email アクション設定を両方使用して、フィールドに値を入力します。つまり、1 つ以上のフィールドを指定して Send Email アクションを設定でき、その他のフィールドに値を入力するデータマッパーステップを追加することもできます。

    Send Email アクションフィールドに直接指定する値は、Send Email アクションフィールドにマップされる値よりも優先されます。つまり、コネクションの追加時およびアクションの設定時に値を指定して Send Email フィールドに値を入力し、さらに同じフィールドに値をマッピングした場合に、アクション設定で指定した値は常にマップされた値よりも優先されます。たとえば、Email to アクションフィールドに people@redhat.com を指定し、前のステップのメールフィールドも Gmail の Email to フィールドにマップする場合、インテグレーションは常に people@redhat.com をメールアドレスとして使用します。

メールを送信する Gmail コネクションを追加するとき、すべてのアクション設定パラメーターは任意となります。これは、インテグレーションデータを Send Email アクションフィールドにマップして、メールの内容を完全に入力することを選択する場合があるからです。しかし、アクション設定での指定またはマッピングのいずれかを行って、Email to フィールドにメールアドレスが存在する必要があります。メッセージ送信先のメールアドレスがないと、Fuse Online はランタイムエラーを生成し、インテグレーションの実行が停止します。

10.2.3. ポーリングによる Gmail メッセージの返信時にインテグレーションをトリガー

特定の Gmail アカウントが受信したメールを基にインテグレーションを実行するには、Gmail コネクションをシンプルなインテグレーションの最初のコネクションとして追加します。インテグレーションの実行時、Gmail コネクションはユーザーが制御する間隔毎に、このアカウントでメールをチェックします。コネクションが未読のメールを見つけると、そのメールをインテグレーションの次のステップに渡し、デフォルトではメールに read (既読) マークを付けます。

前提条件

  • メールを取得する Gmail アカウントへのアクセスが許可される Gmail コネクションが作成されている必要があります。

手順

  1. Fuse Online パネルの左側にある Integrations をクリックします。
  2. Create Integration をクリックします。
  3. Choose a connection ページで、インテグレーションを開始するために使用する Gmail コネクションをクリックします。
  4. Choose an action ページで Receive Email アクションを選択します。
  5. Receive Email アクションを設定します。

    1. Delay フィールドには、デフォルトの 30 秒を使用するか、インテグレーションが新規メールをチェックする頻度を指定します。
    2. 未読のメールをすべて取得する場合は Labels フィールドを空白のままにしておきます。特定のメールのみを取得する場合は、コネクションがアクセスしている Gmail アカウントで使用されるラベルのコンマ区切りリストを指定します。デフォルトでは、インテグレーションはこれらのラベルが付けられた未読のメールを取得します。
    3. コネクションが同じメールを 2 度返さないようにするため、Mark as read を選択します。Mark as read を選択しないと、メールが未読または既読であるかに関わらず、コネクションはアカウントの受信トレイにあるメールを返します。1 つ以上のラベルを指定した場合は、メールが未読または既読であるかに関わらず、指定したラベルが付けられたメールを返します。
    4. Max Results フィールドには、デフォルトの 5 を使用するか、各ポーリングに対してコネクションが返すことができるメールの最大数を指定します。コネクションがこの値を超える数の未読メールを見つけた場合、最も新しい Max Results メールを返します。

      Gmail コネクションが 1 つ以上のメールを返すとき、インテグレーションはメールをバッチとして処理します。つまり、Fuse Online はバッチに対してインテグレーションを 1 度実行します。

    5. Next をクリックして、この Gmail コネクションを最初のコネクションとしてインテグレーションに追加します。コネクションはインテグレーションフローの最初のステップとして表示されます。

10.2.4. Gmail アカウントからのメールの送信

インテグレーションでは、フローの途中で Gmail アカウントからメールを送信したり、シンプルなインテグレーションを終了するために Gmail アカウントからメールを送信することができます。これには、Gmail コネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。

前提条件

  • Gmail コネクションが作成されている必要があります。
  • 送信するメールの内容を入力する代替方法 について熟知し、このようなメールの内容を入力する計画がある必要があります。
  • Fuse Online はインテグレーションの追加を要求したり、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションを選択するよう要求します。

手順

  1. Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
  2. メールの送信に使用する Gmail コネクションをクリックします。
  3. Choose an action ページで Send Email をします。
  4. Configure Send Email ページで以下の 1 つを行います。

    • このコネクションの直前にデータマッパーステップを追加する計画があり、インテグレーションデータを Send Email フィールドにマップする計画がある場合は、すべてのフィールドを空白にしておきます。
    • 次の Send Email フィールドの 1 つ以上に情報を入力します。複数のメールアドレスはコンマで区切ります。

      1. Email To
      2. Email Subject
      3. Email Text
      4. Email cc
      5. Email bcc
    • 一部のフィールドを空白のままにし、他の一部のフィールドに情報を入力します。

      この Gmail コネクションの直前にデータマッパーステップを追加する計画があり、インテグレーションデータを一部のメールにマップする場合、アクション設定でこれらのフィールドを空白にします。必要に応じて他のアクションフィールドに値を入力します。

      Send Email アクション設定フィールドに指定した値は、以前のステップからマップした値よりも優先されます。

  5. Next をクリックして、コネクションをフローに追加します。

結果

インテグレーションフローで追加した場所にコネクションが表示されます。

次のステップ

このコネクションの前にデータマッパーステップを追加する予定がある場合は最初に、追加する予定のある他のコネクションをこのフローに追加します。その後、データマッパーステップを追加します。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.