10.7. Cron ジョブとしての Geo レプリケーションのスケジューリング
Cron は、時間、月、曜日の組み合わせ、タスクの繰り返し実行をスケジュールするために使用できるデーモンです。cron は、システムが継続的に ON であることを前提とします。タスクがスケジュールされているときにシステムが ON でない場合には、実行されません。必要時または低い I/O で実行される geo レプリケーションをスケジュールするためのスクリプトが提供されます。
Cron のインストールと Cron ジョブの設定の詳細は、『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者ガイド』のシステムタスクの自動化を参照してください。
geo レプリケーションセッションをスケジュールするための提供されるスクリプトは、以下を実行します。
- geo レプリケーションセッション (開始されている場合) を停止します。
- geo レプリケーションセッションを開始します。
- チェックマークを設定します。
- 完了するまでチェックポイントのステータスを確認します。
- チェックポイントが完了したら、geo レプリケーションセッションを停止します。
geo レプリケーションセッションの実行
必要に応じて geo レプリケーションセッションを実行するには、以下のスクリプトを実行します。
# python /usr/share/glusterfs/scripts/schedule_georep.py MASTERVOL SLAVEHOST SLAVEVOL
以下に例を示します。
# python /usr/share/glusterfs/scripts/schedule_georep.py Volume1 storage.backup.com slave-vol
以下のコマンドを実行してヘルプを表示します。
# python /usr/share/glusterfs/scripts/schedule_georep.py --help
cron ジョブのスケジュール設定
Cron を使用して自動的に実行するように geo レプリケーションをスケジュールするには、以下を実行します。
minute hour day month day-of-week directory_and_script-to-execute MASTERVOL SLAVEHOST SLAVEVOL >> log_file_for_script_output
たとえば、毎日 20:30 時間に地理レプリケーションを実行するには、以下のコマンドを実行します。
30 20 * * * root python /usr/share/glusterfs/scripts/schedule_georep.py --no-color Volume1 storage.backup.com slave-vol >> /var/log/glusterfs/schedule_georep.log 2>&1