第9章 Gluster コマンドラインインターフェースの使用
Gluster コマンドラインインターフェース(CLI) は、ストレージ環境の設定および管理を簡素化します。Gluster CLI は LVM(論理ボリュームマネージャー)CLI または Mouse CLI と似ていますが、複数のストレージサーバー間で動作します。Gluster CLI は、ボリュームがマウントされている場合 (アクティブ) とマウントされていない場合 (非アクティブ)に使用できます。Red Hat Gluster Storage は、すべてのサーバーでボリューム設定情報を自動的に同期します。
Gluster CLI を使用して、新規ボリュームの作成、既存ボリュームの起動および停止、ボリュームへのブリックの追加、ボリュームからのブリックの削除、およびトランスレーター設定の変更を実行します。さらに、Gluster CLI コマンドは自動化スクリプトを作成し、コマンドを API として使用して、サードパーティーのアプリケーションとの統合を可能にします。
注記
CLI コマンドに
--mode=script
を追加すると、確認プロンプトなしにコマンドを実行できます。
Gluster CLI の実行
コマンドを呼び出すか、対話モードで Gluster CLI を実行して、任意の Red Hat Gluster Storage Server で Gluster CLI を実行します。gluster コマンドは、SSH 経由でリモートで使用できます。
COMMAND を必要なコマンドに置き換えた後に、以下のようにコマンドを直接実行します。
# gluster COMMAND
以下は、peer status コマンドを使用した例です。
# gluster peer status
Gluster CLI 対話モード
以下のコマンドを使用して、Gluster CLI を対話モードで実行することもできます。
# gluster
正常に実行されると、プロンプトが以下のように変更されます。
gluster>
プロンプトが表示されたら、以下のように CLI プロンプトで gluster コマンドを実行します。
gluster> COMMAND
たとえば、COMMAND を peer status などのコマンドに置き換え、ピアサーバーのステータスを表示します。
- Gluster CLI の対話モードを開始します。
# gluster
- ピアサーバーの状態を要求します。
gluster> peer status
- ピアサーバーのステータスが表示されます。
以下の例では、COMMAND を help などのコマンドに置き換えて、gluster のヘルプオプションを表示します。
- Gluster CLI の対話モードを開始します。
# gluster
- ヘルプオプションを要求します。
gluster> help
- gluster コマンドおよびオプションの一覧が表示されます。