A.10. DVD
テストの対象
DVD テストは、以下のメディアおよび関連するドライブタイプで実行されます。
- 読み取り専用のメディアおよびドライブ (DVD-ROM)
- ライトワンスメディアおよびドライブ (DVD+R および DVD-R)
- 書き換え可能なメディアおよびドライブ (DVD+RW および DVD-RW)
udev
コマンドからの情報に基づいて、テストスイートはスケジュールする光学ドライブテスト (Blu-ray、DVD、または CD-ROM) と、テストするメディアタイプ (読み取り専用、書き込み可能、および書き換え可能) を決定します。たとえばテストスイートは、書き換え機能を持ち、DVD および CD-ROM ディスクの読み取りも可能な Blu-ray ドライブに以下のテストを計画します。
- Blu-ray メディアの書き換え (消去、書き込み、および読み取り) テスト
- DVD メディアの読み取りテスト
- CD-ROM メディアの読み取りテスト
お使いのドライブが DVD-RW と DVD+RW 形式に対応している場合は、テスト時にどちらのタイプのディスクも使用できます。両方の形式をテストする必要はありません。また、指定されたドライブに対して 1 回のみ DVD テストを実行する必要があります。
テストの内容
このテストは、ドライブの機能に応じて以下のタスクを実行します。
- 読み取り専用ドライブ: まずディスクからデータを読み取り、それをハードディスクにコピーします。次に、ディスクのデータをハードディスクのコピーと比較します。すべてのファイルのチェックサムが一致すれば、テストは合格です。
- 書き込み機能搭載ドライブ: まずハードディスクからデータを読み取り、それを書き込み可能な空のディスクに書き込みます。次に、ハードディスクのデータをディスクのコピーと比較します。すべてのファイルのチェックサムが一致すれば、テストは合格です。
- 書き換え機能搭載ドライブ: まず書き換え可能なディスクの情報をすべて消去します。次に、ハードディスクからデータを読み取り、それを書き換え可能ディスクに書き込みます。最後に、ハードディスクのデータをディスクのコピーと比較します。消去操作に成功し、すべてのファイルチェックサムが一致していれば、テストに合格します。
テストの実行
次のコマンドを実行し、表示されるリストから適切な DVD
テスト名を選択します。
rhcert-run
画面の手順に従って適切なメディアを挿入し、必要に応じてドライブのトレイを閉じます。
ランタイム
DVD テストのランタイムは、メディアとドライブの速度によって異なります。4x 4.7GB DVD-RW ディスクの場合、テストは約 13 分間で終了します。