A.22. fv_pcie_network_passthrough
テストの対象
fv_pcie_network_passthroughテストは、ホストマシンの NIC、LOM、ALOM などの PCIe ベースのネットワークデバイスの制御が、仮想マシンに移行できるかどうかを検証するために使用されます。このテストは、Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 以上に対応しており、ホストマシン上で実行する必要があります。このテストは、ホストマシンがデバイスパススルーをサポートし、IOMMU が有効になっている場合に自動的に計画されます。
RHEL 9.4 以降では、このテストは ARM システムで実行できるようになりました。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
このテストでは、複数のサブテストを実行して、ホストマシンのネットワークデバイスを仮想マシンにアタッチし、仮想マシンの内部でネットワークテストを実行します。テストを成功させるには、すべてのサブテストに合格する必要があります。このテストでは、ホストマシンに接続された PCIe デバイスをゲスト仮想マシンにネイティブに表示されるように割り当てることができるかどうかを検証し、パススルー PCIe デバイスを使用するようにゲスト仮想マシンを設定し、仮想マシンを起動して、デバイスが仮想マシン内で期待どおりに機能していることを確認します。
テストの準備
- テスト対象ホスト (HUT) がデバイスパススルーをサポートし、IOMMU が有効になっていることを確認します。設定するには、Red Hat Virtualization Administration Guide の Configuring a Host for PCI Passthrough セクションを参照してください。
- HUT には最低 2 つの NIC があり、両方のネットワークがテストサーバーにルーティング可能であることを確認します。
テストの実行
このテストは非対話型です。次のコマンドを実行し、表示されるリストから適切な fv_pcie_network_passthrough
テスト名を選択します。
rhcert-run
ネットワーク帯域幅の問題でテストが失敗した場合は、より高い帯域幅を得るために、仮想マシンに割り当てる CPU や RAM を増やす必要があるかもしれません。
ランタイム
テストの実行には約 30 分かかります。
関連情報
- ゲストイメージの詳細は、テスト実行中のゲストイメージのダウンロード を参照してください。