A.20. fv_usb_network_passthrough
テストの対象
fv_usb_network_passthroughテストは、ホストマシンにある USB 接続のネットワークデバイスの制御が、仮想マシンに移行できるかどうかを検証するために使用します。このテストは、Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 以上に対応しており、ホストマシン上で実行する必要があります。このテストは、ホストマシンがデバイスパススルーをサポートし、IOMMU が有効になっている場合に自動的に計画されます。
RHEL 9.4 以降では、このテストは ARM システムで実行できるようになりました。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
このテストでは、複数のサブテストを実行して、ホストマシンの USB デバイスを仮想マシンに取り付け、仮想マシンの内部でネットワークテストを実行します。テストを成功させるには、すべてのサブテストに合格する必要があります。このテストでは、ホストマシンに接続された USB デバイスをゲスト仮想マシンにネイティブに表示されるように割り当てることができるかどうかを検証し、パススルー USB デバイスを使用するようにゲスト仮想マシンを設定し、仮想マシンを起動して、デバイスが仮想マシン内で期待どおりに機能していることを確認します。
テストの準備
- USB デバイスが、デバイスパススルーをサポートし、IOMMU が有効になっている HUT に接続されていることを確認します。設定するには、PCI パススルー用のホストを設定する を参照してください。
- HUT には最低 2 つの NIC があり、両方のネットワークがテストサーバーにルーティング可能であることを確認します。
テストの実行
このテストは非対話型です。次のコマンドを実行し、表示されるリストから適切な fv_usb_network_passthrough
テスト名を選択します。
rhcert-run
ネットワーク帯域幅の問題でテストが失敗した場合は、より高い帯域幅を得るために、仮想マシンに割り当てる CPU や RAM を増やす必要があるかもしれません。
ランタイム
テストの実行には約 90 分かかりますが、USB 機器のサイズや接続速度によって長さは異なります。
関連情報
- ゲストイメージの詳細は、テスト実行中のゲストイメージのダウンロード を参照してください。