A.24. intel_sst
テストの対象
intel_sst テストは、Intel の SST (Speed Select Technology) 機能を実行する CPU 周波数スケーリングテストです。この機能を利用して、CPU とワークロードを一致させるために、コアごとのパフォーマンスをカスタマイズし、パフォーマンスごとに割り当てることができます。これにより、対象となるアプリケーションのパフォーマンスをランタイムで向上させることができます。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
intel_sst testは SST に対応したシステムでのみ実行され、以下の機能をサポートしています。
- Speed Select Base Freq (SST-BF) - 他のコアのベース周波数 (P1) を下げることで、特定のコアのベース周波数 (P1) を高くすることができます。
- Frequency Prioritization (SST-CP) - 優先度の低いソフトウェアを実行しているコアの周波数を下げることで、特定のコアのクロックを高くすることができます。
このテストでは、上記の機能がシステムでサポートされ、設定されているかどうかを確認します。その結果に基づいて、それぞれの機能のサブテストを 1 つだけ実行します。
テストの準備
このテストは、インテルチップセットアーキテクチャーでのみ実行する必要があります。
Intel® SST-BF 機能を Red Hat Enterprise Linux(RHEL) ベースのプラットフォームで使用するには、次のようにします。
前提条件
- BIOS で Intel® SST-BF 機能を有効にする
-
カーネルパラメーターの設定 -
intel_idle.max_cstate=1
Intel® SST-CP 機能を Red Hat Enterprise Linux(RHEL) ベースのプラットフォームで使用するには、次のようにします。
前提条件
- BIOS で Intel® SST-CP 機能を有効にする
-
カーネルパラメーターの設定 -
intel_idle.max_cstate=1 intel_pstate=disable
テストの実行
このテストは非対話型です。次のコマンドを実行し、表示されるリストから適切な intel_sst
テスト名を選択します。
rhcert-run
ランタイム
このテストは約 5 分で完了します。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。