A.32. NVMe over Fabric テスト
NVMe over Fabrics(NVMe-oF および non-volatile memory express over fabrics とも呼ばれる) は、NVMe プロトコルを使用して、ネットワークファブリック全体でホストをストレージに接続するように設計されたプロトコル仕様です。
このプロトコルは、ホストコンピューターとターゲットのソリッドステートストレージデバイスまたはシステム間のデータ転送を可能にするように設計されています。NVMe メッセージベースのコマンドで実現されます。データ転送は、Ethernet や InfiniBand などの方法で転送できます。
A.32.1. nvme_infiniband
テストの対象
nvme_infiniband テストは、RDMA ネットワークを介した NVMe SSD ドライブへのアクセスと使用を検証します。テスト対象のホストは NVMe クライアントとして設定され、lab エージェントシステムは NVMe ターゲットとして設定されます。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
このテストは、複数のサブテストを実行します。
- 必要なカーネルモジュールが読み込まれており、NVMe クライアントが NVMe ターゲットに接続されていることを確認します。
- discovery、disconnect および connect コマンドを実行して、NVMe ターゲットとクライアント間の接続を確立して確認します。
- ターゲットシステムのストレージデバイスへの接続に使用されるネットワークインターフェイスを検出し、さらに各 STORAGE および infiniband 接続 テストから 1 種類のテストを実行します。
NVMe over Fabric ストレージテストでは、テストは NVMe クライアントシステムで実行されますが、NVMe デバイスは物理的に NVMe ターゲットホストに置かれます。NVMe クライアントおよびサーバーの両方が RDMA プロトコルを使用して通信します。
テストの準備
テストを開始する前に、以下のことを確認してください。
- NVMe ターゲットシステムおよび NVMe クライアントシステムが適切に設定され、RDMA ネットワークに属しています。
- NVMe クライアントと NVMe ターゲットは、同じ RHEL バージョンを実行しています。そうでない場合、RHEL 9.0 上の NVMe クライアントと RHEL 8.5 上の NVMe ターゲット間の通信で、Invalid MNAN value 1024 attempting nvme connect と同様のエラーが発生します。
テストの実行
このテストは非対話型です。現在、このテストは、CLI からのみ計画し、実行できます。
ランタイム
このテストの実行には約 15 分かかります。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。
A.32.2. nvme_iwarp
テストの対象
nvme_iwarp テストは、RDMA ネットワークを介した NVMe SSD ドライブへのアクセスと使用を検証します。このテストは、RHEL 8 での実行に対応しています。テスト対象のホストは NVMe クライアントとして設定され、lab エージェントシステムは NVMe ターゲットとして設定されます。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
このテストは、複数のサブテストを実行します。
NVMe over Fabric ストレージテストでは、テストは NVMe クライアントシステムで実行されますが、NVMe デバイスは物理的に NVMe ターゲットホストに置かれます。NVMe クライアントおよびサーバーの両方が RDMA プロトコルを使用して通信します。
テストの準備
テストを開始する前に、以下を確認します。
- NVMe クライアントが RHEL 8.x または 9.x を実行している。
- NVMe ターゲットシステムおよび NVMe クライアントシステムが適切に設定され、RDMA ネットワークに属している。
- NVMe クライアントおよび NVMe ターゲットが同じ RHEL バージョンを実行している。それ以外の場合は、RHEL 9.0 の NVMe クライアントと RHEL 8.5 の NVMe ターゲット間の通信中にエラー (Invalid MNAN value 1024 attempting nvme connect) が発生します。
テストの実行
このテストは非対話型です。現在、このテストは、CLI からのみ計画し、実行できます。
ランタイム
このテストの実行には約 15 分かかります。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。
A.32.3. nvme_omnipath
テストの対象
nvme_omnipath テストは、RDMA ネットワークを介した NVMe SSD ドライブへのアクセスと使用を検証します。このテストは、RHEL 8 での実行に対応しています。テスト対象のホストは NVMe クライアントとして設定され、lab エージェントシステムは NVMe ターゲットとして設定されます。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
このテストは、複数のサブテストを実行します。
- 必要なカーネルモジュールが読み込まれており、NVMe クライアントが NVMe ターゲットに接続されていることを確認します。
- discovery、disconnect および connect コマンドを実行して、NVMe ターゲットとクライアント間の接続を確立して確認します。
- ターゲットシステムのストレージデバイスへの接続に使用されるネットワークインターフェイスを検出し、さらに各 STORAGE および omnipath 接続 テストから 1 種類のテストを実行します。
NVMe over Fabric ストレージテストでは、テストは NVMe クライアントシステムで実行されますが、NVMe デバイスは物理的に NVMe ターゲットホストに置かれます。NVMe クライアントおよびサーバーの両方が RDMA プロトコルを使用して通信します。
テストの準備
テストを開始する前に、以下を確認します。
- NVMe クライアントが RHEL 8.x または 9.x を実行している。
- NVMe ターゲットシステムおよび NVMe クライアントシステムが適切に設定され、RDMA ネットワークに属している。
- NVMe クライアントおよび NVMe ターゲットが同じ RHEL バージョンを実行している。それ以外の場合は、RHEL 9.0 の NVMe クライアントと RHEL 8.5 の NVMe ターゲット間の通信中にエラー (Invalid MNAN value 1024 attempting nvme connect) が発生します。
テストの実行
このテストは非対話型です。現在、このテストは、CLI からのみ計画し、実行できます。
ランタイム
このテストの実行には約 15 分かかります。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。
A.32.4. nvme_roce
テストの対象
nvme_roce テストは、RDMA ネットワークを介した NVMe SSD ドライブへのアクセスと使用を検証します。このテストは、RHEL 8 での実行に対応しています。テスト対象のホストは NVMe クライアントとして設定され、lab エージェントシステムは NVMe ターゲットとして設定されます。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
このテストは、複数のサブテストを実行します。
NVMe over Fabric ストレージテストでは、テストは NVMe クライアントシステムで実行されますが、NVMe デバイスは物理的に NVMe ターゲットホストに置かれます。NVMe クライアントおよびサーバーの両方が RDMA プロトコルを使用して通信します。
テストの準備
テストを開始する前に、以下を確認します。
- NVMe クライアントが RHEL 8.x または 9.x を実行している。
- NVMe ターゲットシステムおよび NVMe クライアントシステムが適切に設定され、RDMA ネットワークに属している。
- NVMe クライアントおよび NVMe ターゲットが同じ RHEL バージョンを実行している。それ以外の場合は、RHEL 9.0 の NVMe クライアントと RHEL 8.5 の NVMe ターゲット間の通信中にエラー (Invalid MNAN value 1024 attempting nvme connect) が発生します。
テストの実行
このテストは非対話型です。現在、このテストは、CLI からのみ計画し、実行できます。
ランタイム
このテストの実行には約 15 分かかります。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。
A.32.5. nvme_tcp
テストの対象
nvme_tcp テストは、TCP ネットワークを介した NVMe SSD ドライブへのアクセスと使用を検証します。このテストは現在テクノロジープレビューとして提供されており、RHEL 8 での実行に対応しています。テスト対象のホストは NVMe クライアントとして設定され、lab エージェントシステムは NVMe ターゲットとして設定されます。
RHEL バージョン対応
- RHEL 8
- RHEL 9
テストの内容
このテストは、複数のサブテストを実行します。
NVMe over Fabric ストレージテストでは、テストは NVMe クライアントシステムで実行されますが、NVMe デバイスは物理的に NVMe ターゲットホストに置かれます。NVMe クライアントおよびサーバーの両方が TCP プロトコルを使用して通信します。
テストの準備
テストを開始する前に、以下を確認します。
- NVMe クライアントが RHEL 8.x を実行している。
- NVMe ターゲットシステムおよび NVMe クライアントシステムが適切に設定され、RDMA ネットワークに属している。
NVMe over TCP のデフォルトの TCP ポート番号は 8009 です。NVMe over RDMA のデフォルトの TCP ポート番号は 4420 です。他の現在のアプリケーションと競合しない TCP ポート番号を使用できます。ポートの競合がある場合は、NVMe ポート番号 8009 を別の TCP ポート番号で再設定します。
テストの実行
このテストは非対話型です。現在、このテストは、CLI からのみ計画し、実行できます。
ランタイム
このテストでは、実行に約 10 分かかります。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。