A.34. power_stop


テストの対象

Suspend-to-Idle 状態。これを有効にすると、システムが一時停止されている間にプロセッサーがより深いアイドル状態になることを許可します。ユーザー空間をフリーズし、すべての I/O デバイスを低電力状態に入れ、システム上で電力消費を節約できます。

power_stop テストは、これらの Stop(または idle) の状態を有効にすると ppc64le CPU アーキテクチャーマシンで予想通りに機能するかどうか (特に Power9 ベースのシステム) 検証するように設計されています。

RHEL バージョン対応

  • RHEL 8
  • RHEL 9

テストの内容

このテストでは、lspropコマンドを使用して、特定のシステムがサポートするすべてのアイドルストップ状態の情報を収集し、cpupowerコマンドを使用して、これらの状態を有効または無効にします。このテストでは、各 cpu アイドル状態の使用量と持続時間カウンターの増分を観察し、有効かどうかを確認します。

合格の基準:

停止状態を有効にする前と後で、使用量と持続時間のパラメーター値の変化が見られる場合。

  • PASS: すべての状態がカウンターパラメーターの値を増やす場合
  • WARN: いずれかの状態がカウンターパラメーター値の増加に失敗した場合
  • FAIL: どの状態もカウンターを増加しない場合
  • REVIEW: その他不明な問題

テストの準備

テスト対象のホスト (HUT) が次の要件を満たしている場合、このテストは自動的に計画されます。

  • HUT は、サポートされている RHEL バージョンのいずれかを実行しています。
  • 基礎となるアーキテクチャーは ppc64le です。
  • CPU モデルは POWER9 です。
注記

このテストは他の RHEL バージョンおよびアーキテクチャーではサポートされておらず、実行されると失敗します。

テストの実行

このテストは非対話型です。次のコマンドを実行し、表示されるリストから適切な power_stop テスト名を選択します。

 rhcert-run

ランタイム

テストが完了するまで 5 分未満ですが、CPU Idle Stop 状態の数によって異なる場合があります。

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