A.51. SR-IOV
テストの内容
SR-IOV テストは、カードで SR-IOV 機能がサポートされているかどうかを確認することにより、テスト対象ホスト (HUT) およびテストサーバーにインストールされている NIC カードを認証します。
このテストは、単一の物理ハードウェアデバイスを複数の仮想マシンまたはコンテナー間で共有できるようにするシングルルート I/O 仮想化 (SR-IOV) テクノロジーに基づいており、ネットワークパフォーマンスと I/O 操作の効率を向上させます。
RHEL バージョン対応
- RHEL 9
テストの対象
このテストでは、x86_64 システムに取り付けられている NIC カードが SR-IOV テクノロジーをサポートしているかどうかを確認します。
テストの準備
テストを実行する前に:
- HUT とテストサーバーの両方に NIC カードを取り付けます。
- テスト中の NIC カードにそれぞれ 2 つのポートがあることを確認してください。
- テストが正常に完了するには、テストサーバーと HUT が 2 本の直接イーサネットケーブルで背中合わせに接続されていることを確認してください。
- システムの BIOS で Intel VT-d または AMD IOMMU および SR-IOV Global Enable パラメーターを必ず有効にしてください。詳細は、システムの BIOS 設定マニュアル、または製造元が提供するその他の方法を参照してください。
- デバイス設定で NIC カードの SRIOV を必ず有効にしてください。詳細は、NIC カード設定マニュアルまたは製造元が提供するその他の方法を参照してください。
次の RPM を、前述と同じ順序で HUT とテストサーバーの両方にインストールします。
epel リポジトリーを有効にして、beakerlib をインストールします。
# yum install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
# yum install beakerlib
- SR-IOV
Hugepage の設定
# grubby --args='intel_iommu=on iommu=pt default_hugepagesz=1G hugepagesz=1G hugepages=32' --update-kernel=$(grubby --default-kernel)
設定が完了したら、必ずシステムを再起動してください。
- HUT とテストサーバーを必ずプロビジョニングしてください。cockpit を使用したシステムの設定とテストの実行 または CLI を使用したシステムの設定とテストの実行 を参照してください。
テストの実行
HUT で以下を実行します。
システムの設定に従って、このパスに生成された設定ファイル
/etc/redhat-certification/sriov/nic_cert.conf
を編集します。注記プロビジョニングコマンドを実行した後は、毎回設定ファイルを更新してバックアップを保存する必要があります。
- テストを実行します。
# rhcert-run
テストが HUT 上で実行されている間、対応するテスト実行もテストサーバー上で自動モードで実行されます。テストは非対話型であり、バックグラウンドで実行します。
ランタイム
テストの実行には約 2 時間かかります。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。