A.64. VIDEO_PORTS


テストの対象

VIDEO_PORTS テストは、システム内の各グラフィックプロセッサーのポートをすべて出力するかどうかを確認します。

テストは、グラフィック出力ポートが 1 つ以上あるマシンで実行されます。一体型パネルに配線されたポートを備えたラップトップを含む、1 つ以上の組み込みまたはアドオングラフィックプロセッサーを搭載したマシンもサポートされています。

そのポートに接続されているディスプレイが検出されない場合は、テストがポートで実行されません。

RHEL バージョン対応

  • RHEL 9

テストの内容

このテストでは、次のアクションが実行されます。

  1. テストは、モニターが接続されていると検出する各ポートで実行されます。
  2. 次に、テストは glmark2 ウィンドウを起動し、接続されている各ディスプレイにテストウィンドウをドラッグするように求めます。
  3. テストされていないポートを新たに検出すると、対話モードになります。これにより、テストされていない各ポートにディスプレイをアタッチし、テストを繰り返すように求められます。
  4. テストは、検出されたすべてのポートをテストするまで、またはテストされていないポートを顧客が使用できないことを示すまで、このループで実行され続けます。使用できないポートがある場合、テストは説明を求めるプロンプトを表示します。
  5. ループが終了すると、すべてのポートがテストされた場合は PASS の結果を表示し、一部のポートが使用できないと識別された場合は REVIEW の結果を表示します。

テストの準備

  • システムに適切なコネクターを備えた一連のモニターを準備します。これには、内蔵モニターと少なくとも 1 つの外部モニターが含まれます。
  • ポートよりもモニターが少ない場合、テストはループで実行され、ディスプレイをポートにバッチで接続できます。内蔵モニターは、接続されている各外部モニターに加えて、引き続き動作する必要があります。
  • 物理ポートよりも電子ポートの方が多い場合があります。つまり、システムがユーザーに提供する数よりも多くのディスプレイをハードウェアがサポートします。テスト開始時に画面に表示されるポートの一覧は、テストとは関係ありません。
  • システム内には、一度に使用できる物理ポートが複数存在する場合があります。サービスポートや USB などの ghost ポートが存在する場合もあります。別のポートとの互換性がないため、または ghost ポートであるために機能していないポートと、まったく機能していないポートを区別できる必要があります。

テストの実行

VIDEO_PORTS テストは対話的です。テストを実行する前に、モニターを少なくとも 1 つのグラフィック出力ポートに接続します。

  1. システムをプロビジョニングします。

    1. このコマンドを実行します。

      # rhcert-provision
    2. プロンプトが表示されたら、システムに保存されているテストプランのパスを入力します。
    3. プロンプトが表示されたら、パスワードレス SSH を設定するには、テストサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。新しいシステムの初回追加時にのみプロンプトが表示されます。
  2. テストを開始します。

    # rhcert-cli run --test VIDEO_PORTS
    注記

    このテストは、接続と切断の両方の内部ディスプレイのセットを一覧表示することから始まります。これらは、テストされている物理ポートを表すものではありません。

  3. 接続されたグラフィック出力ポートごとに、以下の手順に従います。

    1. テストがポートを識別するまで待機します。プロンプトが表示されたら、任意のキーを押して続行します。
    2. glmark2 ウィンドウが開きます。アクティブなモニターと異なる場合は、このウィンドウをポートに接続されているモニターに移動します。

      glmark2 ベンチマークは、識別されたディスプレイでの OpenGL (ES) 2.0 パフォーマンスのさまざまな側面を測定します。ベンチマークは、表面、角度、色、および光のさまざまな組み合わせをテストする一連のイメージを呼び出します。

    3. glmark2 ウィンドウが閉じられるまで待ちます。成功したテストごとに、glmark2 スコアと Test passed メッセージが表示されます。
  4. 接続されていないグラフィック出力ポートごとに、以下の手順に従います。

    1. プロンプトが表示されたら、モニターをグラフィックポートに接続し、yes を入力して続行します。

      最初のプロンプトで no を入力して GRAPHICS_PORTS テストを終了します。追加のプロンプトごとにタイマーが表示され、モニターへの接続に 20 秒猶予が与えられます。タイマーは、タイムアウトする前に 3 回繰り返されます。

    2. テストがポートを識別するまで待機します。プロンプトが表示されたら、任意のキーを押して続行します。
    3. ポートに接続されているモニターに glmark2 ウィンドウを移動します。ウィンドウが閉じられるまで待ちます。
  5. 接続する追加のポートがない場合は、タイムアウトになるまでタイマーを 60 秒間実行します。すべてのポートが正常にテストされると、テストは PASS 結果で終了します。
  6. 必要に応じて、テスト結果をログファイルに保存します。

    # rhcert-save
  7. ログファイルの場所に移動して、ブラウザーからログファイルにアクセスします。

ランタイム

テスト時間は、テストしているポートの数によって異なります。各ポートは、テストに約 2 ~ 3 分かかります。

テスト時間に影響を与えるその他の要因には、メモリー周波数や CPU などのシステムパフォーマンスが含まれます。その他の必須または選択されたテストは、全体の実行時間に追加されます。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.