Red Hat Hybrid Cloud Console のスタートガイド
Red Hat Hybrid Cloud Console の機能とサービスを操作する方法
概要
はじめに
Red Hat Hybrid Cloud ユーザーは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスインフラストラクチャーのサービスを使用できます。このガイドを使用して、Red Hat アカウントのグローバル設定を行う方法と、Hybrid Cloud Console で利用できるクラウドサービスの詳細を確認してください。
前提条件
Red Hat アカウントで Hybrid Cloud Console にログインしている。
Red Hat アカウントをお持ちでない場合は、Hybrid Cloud Console メインページで Register をクリックします。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
- サポートされている Web ブラウザーを使用している。Web ブラウザーの要件の詳細は、Hybrid Cloud Console のランディングページの下部にある Browser Support のリンクを参照してください。
第1章 Red Hat のログイン情報を見つける
Red Hat アカウントにログインするには、Red Hat ログインを使用する必要があります。各 Red Hat アカウントには、ユーザーのメールとそれに関連付けられた Red Hat ログインがあります。メールと Red Hat ログインは同じにすることができます。ただし、メールと Red Hat ログインが異なる場合は、Red Hat ログインを使用して Red Hat アカウントにログインする必要があります。メールアドレスを使用してログインすることはできません。
前提条件
- Red Hat アカウントを持っている。Red Hat アカウントをお持ちでない場合は、Hybrid Cloud Console メインページで Register をクリックします。
手順
- Web ブラウザーに https://console.redhat.com と入力します。ログインしていない場合は、Log in to your Red Hat account ページが開きます。
- ログイン情報を確認するには、Forgot your login? をクリックします。
- Forgot your login? ページで、Red Hat アカウントに関連付けられたメールアドレスを入力し、Email me my login(s) をクリックします。入力したメールアドレスに関連付けられたログインのリストが記載されたメールが届きます。これらのログインを使用して Red Hat にログインできます。
第2章 Red Hat Hybrid Cloud Console とは
Red Hat Hybrid Cloud Console を使用することで、ホストされたサービスの包括的なセットに単一のインターフェイスからアクセスできます。Hybrid Cloud Console は、開発者と IT 管理者がハイブリッドクラウド全体でワークロードを構築、デプロイメント、最適化するために必要なコンテンツ、ツール、可視性を提供します。
Hybrid Cloud Console では、さまざまなプラットフォームに接続し、ハイブリッドクラウドとその中のデプロイメントを一元管理および自動化できます。Hybrid Cloud Console を使用して、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) インフラストラクチャー、Red Hat OpenShift クラスター、Red Hat Ansible Automation Platform インフラストラクチャー、およびアプリケーションサービスを管理します。
Hybrid Cloud Console から、次のタスクを実行できます。
- Red Hat Insights を使用して、リスクとダウンタイムを削減し、コンプライアンスを向上させ、RHEL、Ansible Automation Platform、および Red Hat OpenShift リソースへの支出を最適化します。
- RHEL システム、Red Hat OpenShift クラスター、および Ansible Automation Platform ノードに関する情報を単一のインターフェイスから表示します。
- さまざまなタイプの Red Hat OpenShift クラスターを管理、更新、デプロイし、データサービスなどのクラスターアドオンをインストールします。
- Red Hat OpenShift 上にアプリケーションをデプロイします。
- セキュリティーポリシーを管理し、パイプラインを構築します。
2.1. Hybrid Cloud Console 上の Red Hat Enterprise Linux
Red Hat Hybrid Cloud Console は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の運用、セキュリティー、サブスクリプションを一元的に表示します。
ツール、ルールベースの分析モデル、Red Hat のサポートを通じて、コンソールを使用して、RHEL 上のアプリケーションに安定した安全な環境を構築して提供するために必要なタスクや分析の多くを合理化できます。
RHEL の Hybrid Cloud Console では次のサービスが利用できます。
- Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux。Red Hat Insights for RHEL の詳細は、Red Hat Insights のドキュメントページ を参照してください。
- エッジ管理。RHEL および Edge の管理に関する詳細は、Edge 管理のドキュメントページ を参照してください。
- Repositories
- Image Builder。RHEL イメージの作成に関する詳細は、RHEL システムイメージのカスタマイズ を参照してください。
- サブスクリプション。Red Hat サブスクリプションサービスの詳細は、サブスクリプションサービスの使用ガイド を参照してください。
2.2. Hybrid Cloud Console の Red Hat OpenShift
Red Hat Hybrid Cloud Console は、Red Hat OpenShift クラスターの一元的なレポートと管理を提供します。OpenShift Cluster Manager サービスを使用すると、サポートされている環境全体で Operator が Red Hat OpenShift クラスターを作成、登録、アップグレードする方法を合理化および簡素化できます。さらに、Insights for OpenShift はクラスターの設定の問題、アップグレードの互換性、コストの最適化を監視できます。
Red Hat OpenShift の Hybrid Cloud Console では次のサービスが利用できます。
- Insights for OpenShift は、OpenShift Container Platform クラスターの正常性を監視し、サービスの可用性、フォールトトレランス、パフォーマンス、およびセキュリティーのリスクを特定し、優先順位を付け、解決するのに役立ちます。Insights Advisor を使用して OpenShift クラスターの正常性を監視する方法は、Insights Advisor を使用した OpenShift クラスターの正常性の監視 を参照してください。
- クラスターには OpenShift クラスターのインベントリーが含まれており、OpenShift クラスターを作成、管理、削除する機能を提供します。Red Hat OpenShift で使用できるコンソールサービスの詳細は、OpenShift Cluster Manager のドキュメントページ を参照してください。
- サブスクリプションは、OpenShift クラスターの使用状況とサブスクリプション情報を監視する機能を提供します。Red Hat サブスクリプションサービスの詳細は、サブスクリプションサービスの使用ガイド を参照してください。
Cost Management は、AWS や Microsoft Azure を含む、ベアメタルサーバー、仮想マシン、プライベートクラウド、パブリッククラウドインフラストラクチャーにわたる、OpenShift デプロイメントとインフラストラクチャーのコストを集計して表示します。Cost Management サービスの詳細は、以下のガイドを参照してください。
- 開発者サンドボックスは、一連の開発者ツールで事前設定された共有マルチテナント OpenShift クラスター内のプライベート OpenShift 環境を提供します。詳細は、OpenShift Container Platform でのサンドボックスコンテナーのデプロイ を参照してください。
2.3. Hybrid Cloud Console 上の Red Hat Ansible Automation Platform
Red Hat Hybrid Cloud Console は、Red Hat Ansible Automation Platform の分析、コンテンツ管理、ポリシーとガバナンスの一元化されたビューを提供します。次の機能とコンポーネントを通じて、Ansible Automation Platform 上のハイブリッドクラウド自動化をサポートします。
- Red Hat とそのパートナーによってテストおよびサポートされている自動化 Playbook とコレクション
- 集約されたヘルスモニタリングと分析
- 適切なチームが自動化をより迅速に利用できるようにするためのプライベートカタログ
- これらすべてのリソースに適用されるポリシーとガバナンス
次のサービスは、Ansible Automation Platform の Hybrid Cloud Console で利用できます。
- Insights for Ansible Automation Platform
- Automation Hub
- 自動化アナリティクス
- 修復
第4章 Hybrid Cloud Console のヘルプオプション
Hybrid Cloud Console 内から Red Hat サービスに関するヘルプを取得するには、いくつかの方法があります。サポートケースの作成、Red Hat Web サイトのステータスの確認、Red Hat サポートエンジニアとの連絡またはチャットが可能です。
4.1. サポートケースを開く
Hybrid Cloud Console アカウントログインに関連する Red Hat サービスに関するヘルプは、Red Hat Hybrid Cloud Console から Red Hat サポートケースを開くことができます。
手順
- Hybrid Cloud Console で Help (? アイコン) > Open a support case を選択します。Red Hat カスタマーポータルのカスタマーサポートページが開きます。Account フィールドと Owner フィールドには、アカウント情報が自動的に入力されます。
- ケース作成の理由に最適なオプションを選択 し、問題に適切なカテゴリーを選択してから Continue をクリックします。
- 製品とバージョンを選択し、Continue をクリックします。
報告している問題に一致する可能性のある Red Hat ナレッジベースのソリューションの推奨リストを確認してください。提案されている記事が問題に対応していない場合は、Continue をクリックします。
注記問題の記事が利用できない場合があります。
- 問題の簡潔で説明的な概要と、確認されている現象および予想される動作の詳細情報を入力します。
プロンプトが表示されたら、以下の質問を入力します。
- 動作はどこで発生しているのか。どの環境を使用しているのか。
- 動作はいつ発生するのか。頻度はどれくらいか。繰り返し発生するのか。特定のタイミングで発生するのか。
- 時間枠およびビジネスへの影響について提供できるどのような情報があるか。
- オプション: File uploader and analyzer ボックスで、リクエストに添付するログまたはその他の診断ファイルをアップロードします。これらの種類のファイルは、エンジニアが問題を迅速に解決するのに役立ちます。選択した製品に応じて、このボックスのプロンプトが変更します。
- Continue をクリックします。
- アスタリスクでマークされたすべてのプロンプトに情報を入力し、Continue をクリックします。概要ページが開きます。
- 入力した情報を確認してから、Submit をクリックします。確認画面に問題のケース番号が表示され、We've added your case to our queue メッセージが表示されます。
検証
- Cases をクリックして、すべてのサポートケースの一覧を表示します。
- リストでケースを見つけます。
- ケース ID 番号をクリックしてケースを表示します。
4.2. Red Hat サービスの停止の確認
Red Hat Hybrid Cloud Console ヘルプメニュー (? アイコン) から Red Hat Status ページにアクセスすると、コンソールサービスや他の Red Hat Web サイトの現在および過去のステータスに関する情報を見つけることができます。
手順
- Hybrid Cloud Console で、Help (? アイコン) > Status page をクリックします。Red Hat Status ページが開きます。
-
Red Hat Status ページで
https://console.redhat.com
をクリックし、サービスの一覧を展開し、停止を確認します。 オプション: 以下のタスクを実行します。
- Site Status で、Red Hat Web サイトの現在のステータスを表示します。
- Subscribe to Updates をクリックし、Red Hat がインシデントを作成、更新、または解決するたびにメール通知を受け取るメールアドレスを入力します。
- Scheduled Maintenance で、今後の定期メンテナンスを確認します。
- Past Incidents で、最近の停止やその他のインシデントを確認します。
- 過去 3 か月間のインシデントを表示するには、Incident History をクリックします。
4.3. Red Hat サポートオプション
Red Hat Hybrid Cloud Console のヘルプメニュー (? アイコン) から利用できる Red Hat サポートオプションページには、次のオプションが用意されています。
- サポートケースを表示または開きます。このオプションは、Help メニューの下の Open a support case メニュー項目からも利用できます。
- サポートエンジニアとのライブチャット。
- Red Hat サポートエンジニアに電話してください。
- Red Hat 製品のサポート情報にアクセスします。
- サポートポリシーおよびプログラムに関する情報を確認します。
4.4. Hybrid Cloud Console 仮想アシスタントの使用
Hybrid Cloud Console 仮想アシスタントは、個人情報の変更、管理者へのアクセス依頼、重大な脆弱性の表示、アドバイザーからの推奨事項の提供などのタスクを支援します。Hybrid Cloud Console から組織管理者の ID を取得できませんが、仮想アシスタントを使用して組織管理者にメッセージを送信し、Hybrid Cloud Console サービスへのアクセスを依頼できます。
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、1章Red Hat のログイン情報を見つける を参照してください。
手順
- Hybrid Cloud Console 画面の右下にある仮想アシスタントアイコンをクリックします。仮想アシスタント画面が拡大表示されます。
- Type a message ボックスでクエリーを入力してから Enter キーを押します。
第5章 Red Hat アカウント情報の更新
Red Hat アカウントを使用して Red Hat Hybrid Cloud Console にログインします。以下の表は、Red Hat アカウントで更新できる情報の一覧です。
ラベル | 説明 |
---|---|
パーソナル | 名前、メールアドレス、役職、電話番号など、個人情報を更新します。 |
ログインとパスワード | パスワードを変更し、会社の Single Sign-On (SSO) に接続されているアカウントを管理します。Red Hat ログインの作成後に変更できないことに注意してください。 |
住所 | 住所を更新します。 |
言語と場所 | 優先する言語とタイムゾーンを変更します。 |
エラータ通知 | どのエラータ通知をいつ受信するかを制御します。エラータ通知は、セキュリティー更新、バグ修正、および機能拡張に関する電子メール通知です。 |
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
手順
- Red Hat アカウント情報を更新するには、Red Hat Hybrid Cloud Console ウィンドウの右上にあるユーザーアバターをクリックします。ドロップダウンリストが表示されます。
- My profile をクリックします。
- Your information または Your preferences でラベルを選択します。
- 情報を更新してから、Save をクリックします。
第6章 Hybrid Cloud Console ユーザーアクセス
ユーザーアクセス機能は、Red Hat Hybrid Cloud Console でホストされるさまざまなサービスへのユーザーアクセスを制御するロールベースのアクセス制御 (RBAC) の実装です。組織管理者ロールを持つユーザーは、ユーザーアクセス機能を使用して、Hybrid Cloud Console でホストされているサービスへのアクセス権を他のユーザーに付与します。組織管理者は、組織管理者のロールを持たない他のユーザーに特別なロール User Access Administrator を割り当てることができます。User Access Administrator ロールを持つユーザーは、Red Hat Hybrid Cloud Console でユーザーアクセスを管理できます。
Red Hat Hybrid Cloud Console でのユーザーアクセスは追加モデルを使用します。これは、アクションが許可されるだけであり、拒否されないことを意味します。アクセスを制御するには、組織管理者のロールを持つユーザーが、必要な権限を持つ適切なロールをグループに割り当て、そのグループにユーザーを追加します。個別のユーザーに許可されるアクセスは、そのユーザーが属するすべてのグループに割り当てられたすべてのロールになります。
仮想アシスタントを使用して、組織管理者にメッセージを送信し、User Access Administrator ロールをリクエストできます。リクエストの詳細を入力すると、Are you sure you’d like to proceed? というプロンプトが表示されます。Yes をクリックしてリクエストを送信します。
関連情報
- 組織管理者ロールのユーザーアクセス機能の詳細は、ロールベースアクセス制御 (RBAC) のユーザーアクセス設定ガイド を参照してください。
- 組織管理者ロールのユーザーアクセス機能に関するクイックスタートのリストは、Identity & Access Management Learning Resources ページを参照してください。
- 仮想アシスタントの詳細は、「Hybrid Cloud Console 仮想アシスタントの使用」 を参照してください。
6.1. ユーザーアクセスグループ、ロール、パーミッション
ユーザーアクセスは以下のカテゴリーを使用して、組織管理者がサポートされる Red Hat Hybrid Cloud Console サービスに付与できるユーザーアクセスのレベルを決定します。許可されたユーザーに提供されるアクセスは、そのユーザーが属するグループと、そのグループに割り当てられたロールによって異なります。
- Group: ロールをユーザーにマッピングするアカウントに属するユーザーのコレクション。組織管理者は、グループを使用してグループにロールを割り当て、グループにユーザーを追加することができます。ロールがなく、ユーザーがないグループも作成できます。
- Role: Insights などの特定サービスへのアクセスを提供するパーミッションのセット。特定の操作を実行するパーミッションは特定のロールに割り当てられます。ロールはグループに割り当てられます。たとえば、サービスに read ロールと write ロールがあるとします。両方のロールをグループに追加すると、そのグループのすべてのメンバーに、そのサービスの読み取りおよび書き込みパーミッションが付与されます。
- Permissions: サービスの要求可能な個別のアクション。パーミッションはロールに割り当てられます。
6.2. サービスへのパーミッションの表示
組織管理者は、Red Hat Hybrid Cloud Console のさまざまなサービスへのアクセスを許可および管理します。コンソールで各サービスのパーミッションを表示できます。
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
手順
- Red Hat Hybrid Cloud Console ウィンドウの右上にあるユーザーアバターをクリックします。ドロップダウンリストが表示されます。
- My User Access をクリックします。My User Access ページが開きます。
- Red Hat Enterprise Linux などのサービスグループを選択します。サービスの表が表示されます。パーミッションは Operation 列に一覧表示されます。
第7章 Hybrid Cloud Console の通知
Hybrid Cloud Console のサービスは、特定のイベントの発生時に通知を送信します。組織管理者は、受信可能な通知を設定します。通知を受信する方法を選択できます。また、受信しないという選択も可能です。通知を送信できるイベントの種類も表示できます。
7.1. Hybrid Cloud Console で通知イベントの種類を表示する
組織管理者または通知管理者が設定した Hybrid Cloud Console イベントの通知を受信できます。設定されたイベントを表示することはできますが、組織管理者または通知管理者でない限り、変更することはできません。
組織管理者または通知管理者の場合は、Settings > Notifications から組織内のユーザーへの通知を設定します。詳細は、Red Hat Hybrid Cloud Console での通知の設定 を参照してください。
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
- 通知管理者または組織管理者が、イベント通知を受け取るように動作グループを設定している。
手順
- Hybrid Cloud Console で、Settings > Notifications > Configure Events を選択します。
- OpenShift、Red Hat Enterprise Linux、または Console タブを選択します。
- 組織管理者が通知用に設定したイベントタイプのリストを表示するには、Configuration タブを選択します。
- これらのイベントの通知を有効にするには、Settings > Notifications > Notifications Preferences に移動します。
関連情報
- 受信する通知の管理は、「Hybrid Cloud Console での通知の管理」 を参照してください。
- 通知の設定は、Red Hat Hybrid Cloud Console での通知の設定 を参照してください。
7.2. Hybrid Cloud Console に統合されているサードパーティーアプリケーションの表示
組織管理者は、Red Hat Hybrid Cloud Console を Splunk、ServiceNow、Slack、Event-Driven Ansible、Microsoft Teams、および Google Chat と統合し、イベントによりトリガーされる通知をそれらのサードパーティーアプリケーションにルーティングできます。Hybrid Cloud Console からサードパーティーとの統合情報を表示できますが、組織管理者または通知管理者でなければ変更はできません。
組織管理者の場合は、Red Hat Hybrid Cloud Console とサードパーティーアプリケーションの統合 を参照してください。
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
- 組織管理者が、Hybrid Cloud Console にサードパーティーアプリケーションを統合した。
手順
- Hybrid Cloud Console で、Settings > Integrations を選択します。Integrations ウィンドウが表示されます。
- イベント通知を受信するように設定されているサードパーティーアプリケーションを確認するには、Communications、Reporting & Automation、または Webhooks タブを選択します。
7.3. Hybrid Cloud Console での通知の管理
組織管理者または通知管理者が設定した通知受信方法を選択できます。一部またはすべての通知を受信しないように選択することもできます。
組織管理者または通知管理者の場合は、Settings > Notifications から組織内のユーザーへの通知を設定します。詳細は、Red Hat Hybrid Cloud Console での通知の設定 を参照してください。
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
- コンソールでイベントを設定した。
- 通知管理者または組織管理者が、イベント通知を受け取るように動作グループを設定している。
手順
- Red Hat Hybrid Cloud Console ウィンドウの右上にあるユーザーアバターをクリックします。ドロップダウンリストが表示されます。
- User Preferences をクリックします。My Notifications ページが開きます。
- Advisor や User Access など、通知を設定するサービスを選択します。選択したサービスで利用可能なイベント通知のリストが開きます。
リストの上部にある Select all をクリックしてサービスの全通知を有効にするか、リストされている各イベントに対して次のオプションのいずれかを選択します。
- Daily digest: 24 時間以内に発生する、トリガーされたアプリケーションイベントの日次概要が送信されます。
Instant notification: トリガーされたアプリケーションイベントごとにメールがすぐ送信されます。エラータアラートの場合、インスタント通知はバッチ処理され、15 分間隔で送信されます。
重要サービスの Instant notification を選択すると、非常に多くのメールを受け取る可能性があります。
- Weekly report: Advisor Weekly Report を含むメールが送信されます。
- Save をクリックして、変更を確定します。メール通知は、選択した形式および頻度で配信されます。統合されたサードパーティーアプリケーションに対して通知が設定されている場合、それらのアプリケーションにも通知が送信されます。
通知の受信を停止する場合は、Deselect all を選択するか、通知を受信しないイベントのボックスのチェックを外して、Save をクリックします。この画面に戻って再度有効にしない限り、メール通知は受信されなくなります。
第8章 Hybrid Cloud Console で Red Hat サブスクリプションの管理
Red Hat サブスクリプションを使用すると、Red Hat のテスト済みおよび認定済みのエンタープライズソフトウェアをダウンロードできます。アクティブなサブスクリプションにより、Red Hat とそのパートナーによって開発された Red Hat ソフトウェアに継続的にアクセスできるようになります。
Hybrid Cloud Console から利用できるサブスクリプションサービスは、サブスクリプション管理機能、サブスクリプション使用履歴レポート、ハイブリッドコミット支出ドローダーウンデータを提供することで、サブスクリプションの操作を簡素化します。サブスクリプションサービスを使用すると、サブスクリプションのライフサイクル全体にわたって、より効果的に管理および追跡できます。
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
- 少なくとも 1 つの Red Hat サブスクリプションがある。
手順
- Hybrid Cloud Console のホームページで、Subscription Services タイルまでスクロールします。
- View all subscriptions をクリックします。サブスクリプションサービスの概要ページが開き、左側のナビゲーションパネルにサブスクリプションサービスメニューが表示されます。
サブスクリプションサービスメニューから利用可能なオプションを確認します。
- 概要: サブスクリプションサービスに関する情報を提供し、サブスクリプションを購入するためのリンクが含まれます。
- サブスクリプションインベントリー: アカウント内の現在のサブスクリプションのステータスや詳細などがすべてリスト表示されます。サブスクリプションインベントリーの詳細は、Hybrid Cloud Console でのサブスクリプションインベントリーの表示と管理 を参照してください。
- サブスクリプションの使用状況: 主要な Red Hat プラットフォーム別に、選択した Red Hat サブスクリプションの使用状況に関するアカウントレベルの情報を報告します。サブスクリプション使用状況サービスは、過去の使用状況データと、そのデータおよび残りのサブスクリプション容量に基づいて、情報に基づいた将来を見据えた意思決定を行う機能の両方を提供することで、サブスクリプションの操作を簡素化します。サブスクリプションの使用に関する詳細は、サブスクリプションサービスのスタートガイド を参照してください。
Hybrid Committed Spend: 必要な統合からのコストと使用状況データを自動的に集計および処理し、サブスクリプションの使用状況やコスト管理などの他の Hybrid Cloud Console サービスとこのデータを共有します。したがって、Hybrid Committed Spend の統合を設定すると、Hybrid Committed Spend データを手動で報告する必要性が軽減されます。Hybrid Committed Spend の詳細は、Hybrid Committed Spend のスタートガイド を参照してください。
注記Hybrid Committed Spend にアクセスするには、組織が Hybrid Committed Spend 契約に署名し、アカウントに Hybrid Committed Spend を表示する権限が必要です。詳細は、Red Hat の営業またはサポート担当者にお問い合わせください。
- マニフェスト: Red Hat Satellite Server のマニフェストを作成、エクスポート、およびその他の管理タスクを実行する機能を提供します。マニフェストは、サブスクリプションを Satellite にインポートするために必要なサブスクリプション情報を含む暗号化されたファイルのセットです。マニフェストの詳細は、接続された Satellite Server のマニフェストの作成と管理 を参照してください。
関連情報
- サブスクリプションの詳細は、Subscription Central 製品ドキュメントページ を参照してください。
第9章 Hybrid Cloud Console でのクラウドインテグレーション
一部のパブリッククラウドとサードパーティーアプリケーションを Hybrid Cloud Console に統合できます。サードパーティーアプリケーションを統合してイベント通知を受信する方法の詳細は、Red Hat Hybrid Cloud Console とサードパーティーアプリケーションのインテグレーション を参照してください。
Red Hat Hybrid Cloud Console 上のクラウド統合は、Hybrid Cloud Console サービスにデータを提供するパブリッククラウドサービス、アプリケーション、またはプロバイダーとの関連付けです。Hybrid Cloud Console 上のサービスは、インテグレーションサービスを使用してパブリッククラウドプロバイダーおよび他のサービスまたはツールに接続し、サービスの情報を収集します。
次のパブリッククラウドを Hybrid Cloud Console と統合できます。
- Amazon Web Services (AWS)
- Microsoft Azure
- Google Cloud
- Oracle Cloud
Red Hat OpenShift Container Platform 環境をクラウドインテグレーションとして Hybrid Cloud Console に接続して、コンソールの Cost Management サービスで使用することもできます。
Hybrid Cloud Console の Settings メニューにある Integrations* ページから、クラウドと Red Hat のインテグレーションを追加および管理できます。
Integrations サービスはウィザードを使用して、クラウドと Red Hat インテグレーションを Hybrid Cloud Console に接続するための支援を提供します。クラウドインテグレーションの場合、コスト管理、起動イメージ、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 管理バンドルなどの Red Hat サービスにプロバイダーを関連付けることができます。Red Hat インテグレーションの場合は、Red Hat OpenShift Container Platform を追加できます。サービスの関連付けは、クラウドインテグレーションではオプションですが、Red Hat インテグレーションでは必須です。
Red Hat Hybrid Cloud Console にクラウドまたは Red Hat インテグレーションを追加する方法の詳細は、Red Hat サービスのクラウド統合の設定 を参照してください。
第10章 Red Hat Hybrid Cloud Console の学習リソース
Red Hat Hybrid Cloud Console でのサービスの使用方法を学ぶには、いくつかの方法があります。
- Help メニューからアクセスできる Global Learning Resources ページには、Hybrid Cloud Console で利用できるすべての学習リソースが表示されます。
コンソールのほとんどのページの左側のメニューにある Learning Resources リンクには、表示しているサービスに固有の次のリソースが含まれます。
- 詳細なドキュメント
- インタラクティブなクイックスタートにより、特定のタスクを完了できます。
- サービスまたは製品セットをより深く理解するのに役立つ学習パス
コンテンツはできるだけ関連する状態を維持するため、リソースは頻繁に追加および削除されます。
10.2. 学習リソースのブックマーク機能
後で参照する可能性がある Hybrid Cloud Console 学習リソースをブックマークします。
手順
- 必要に応じて、Bookmarked learning resources ウィジェットを Hybrid Cloud Console のホームページに追加します。ホームページにウィジェットを追加する方法については、Hybrid Cloud Console ホームページのカスタマイズ を参照してください。
学習リソースを検索するには、次のいずれかの方法を使用します。
- Help メニューから Global Learning Resources page を選択します。
- 任意のサービスページの左側のメニューにある Learning Resources をクリックします。
- ブックマークするリソースのブックマークアイコンをクリックします。ブックマークされたリソースは、ホームページと各 Learning Resources ページの Bookmarked learning resources ウィジェットにリストされます。
10.3. Hybrid Cloud Console API ドキュメントの使用
Hybrid Cloud Console API ドキュメントを使用すると、Hybrid Cloud Console に含まれる Red Hat サービスの開発に役立ちます。使用する Hybrid Cloud Console サービスの API コードを簡単に見つけることができます。ドキュメントには、異なるコーディング言語で各 API の例が記載されています。
API ドキュメントは、以下の 2 つの場所にあります。
- Red Hat Developer Web サイトの API Catalog およびドキュメントページ: これは、Red Hat アカウントなしでアクセスできる API ドキュメントの新しい場所です。
- Red Hat Hybrid Cloud Console の API ドキュメントページ: このページから利用できるドキュメントには、Red Hat Developer Web サイトで利用できないバージョン管理などの便利な機能がいくつか含まれています。
手順
以下のいずれかの方法を使用して、Hybrid Cloud Console API ドキュメントを表示します。
- Red Hat Developer Web サイトで API ドキュメントを表示します。
- Red Hat Hybrid Cloud Console で API ドキュメントを表示するには、Help (? アイコン)> API ドキュメント を選択します。API ドキュメント ページが開きます。
以下のいずれかのタスクを実行します。
- サービスの API ドキュメントを表示するには、サービス名リンクをクリックします。
- 特定のサービスの API ドキュメントをダウンロードするには、サービス行の Download アイコンをクリックします (コンソールのみ)。
- 複数のサービスの API ドキュメントをダウンロードするには、サービスを選択し、Download selected (コンソールのみ) をクリックします。
第11章 Red Hat Hybrid Cloud Console に関するフィードバックの提供
使用感などのフィードバックを提供することで、Red Hat が Red Hat Hybrid Cloud Console を改善できるようにサポートできます。
前提条件
Hybrid Cloud Console にログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
手順
Hybrid Cloud Console ウィンドウの右側にある Feedback ボタンをクリックします。
注記Hybrid Cloud Console のすべてのページに Feedback ボタンがあるわけではありません。
提供するフィードバックの種類のオプションを選択します。
Red Hat Hybrid Cloud Console の使用体験に関する一般的なフィードバックを入力するには、Share feedback をクリックします。
- フィードバックを入力し、Submit feedback をクリックします。Red Hat 製品チームはフィードバックを検討し、詳細確認のため連絡する場合があります。
- Hybrid Cloud Console の調査機会に関する最新情報を入手するには Yes, I would like to hear about research opportunities をクリックします。メールアドレスが画面に追加されます。
緊急ではない問題を報告するには、Report a bug をクリックします。
- 問題の詳細を入力し、Submit feedback をクリックします。Red Hat 製品チームは問題を検討し、詳細確認のため連絡する場合があります。
- Hybrid Cloud Console の調査機会に関する最新情報を入手するには Yes, I would like to hear about research opportunities をクリックします。メールアドレスが画面に追加されます。
問題が緊急の場合は、Open a support case をクリックします。Customer support ページが開きます。
- サポートケースを作成する方法は、「サポートケースを開く」 を参照してください。
- Hybrid Cloud Console の調査機会に関する最新情報を入手するには Yes, I would like to hear about research opportunities をクリックします。メールアドレスが画面に追加されます。
Red Hat User Research チームとのフィードバックセッション、ユーザビリティーテスト、インタビューに参加するには、Inform the direction of Red Hat をクリックします。
- Yes, I would like to hear about research opportunities を選択します。メールアドレスが画面に追加されます。
- Join mailing list をクリックします。
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、用語の置き換えは、今後の複数のリリースにわたって段階的に実施されます。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
Red Hat ドキュメントへのフィードバック (英語のみ)
Red Hat ドキュメントに関するご意見やご感想をお寄せください。ご要望に対応できるよう、できるだけ詳細にご記入ください。
前提条件
- Red Hat アカウントを持っている。
Red Hat アカウントにログインしている。
注記メールが Red Hat ログインでない限り、メールを使用して Hybrid Cloud Console にログインすることはできません。詳細は、ログインの検索 を参照してください。
手順
- フィードバックを提供するには、Create Issue のリンクをクリックします。
- Summary テキストボックスに、問題または機能拡張に関する説明を入力します。
- Description テキストボックスに、問題または機能拡張の詳細を入力します。
- Red Hat ユーザー名が Reporter テキストボックスに自動的に表示されない場合は、入力します。
- ページの一番下までスクロールし、Create ボタンをクリックします。ドキュメントの問題に関するチケットが作成され、適切なドキュメントチームに転送されます。フィードバックの提供にご協力いただきありがとうございました。