第4章 システムタグとグループ
Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux を使用すると、管理者はグループタグを使用して、インベントリー内のシステムや個々のサービスでシステムのグループをフィルターできます。グループは、Insights for Red Hat Enterprise Linux へのシステムデータの取り込み方法によって識別されます。Insights for Red Hat Enterprise Linux を使用すると、SAP ワークロードを実行しているシステム、Satellite ホストグループ、Microsoft SQL Server ワークロード、およびルートアクセス権を持つシステム管理者がシステムで Insights クライアントを設定するために定義したカスタムタグによって、システムのグループをフィルタリングできます。
2022 年春の時点で、インベントリー、アドバイザー、コンプライアンス、脆弱性、パッチ、ドリフト、およびポリシーで、グループとタグによるフィルタリングが有効になります。その他のサービスは後から続きます。
タグ付けを有効にする他のサービスとは異なり、コンプライアンスサービスは、コンプライアンスサービス UI のシステムのリスト内にタグを設定します。詳細は、次のセクション コンプライアンスサービスのグループフィルターとタグフィルター を参照してください。
グローバルな フィルター結果 ボックスを使用して、SAP ワークロード、Satellite ホストグループ、MS SQL Server ワークロード、または Insights クライアント設定ファイルに追加されたカスタムタグでフィルター処理します。
前提条件
Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux のタグ付け機能を使用するには、以下の前提条件および条件を満たしている必要があります。
- Red Hat Insights クライアントが各システムにインストールされている。
-
カスタムタグを作成したり、
/etc/insights-client/tags.yaml
ファイルを変更したりするには、ルート権限、または同等の権限が必要です。
4.1. コンプライアンスサービスのグループおよびタグフィルター
コンプライアンスサービスを使用すると、ユーザーは、コンプライアンスデータを報告するシステムにタグおよびグループフィルターを適用できます。ただし、Filter by status ドロップダウンを使用して設定することはできません。Insights for Red Hat Enterprise Linux アプリケーションの他のほとんどのサービスとは異なり、コンプライアンスサービスは、次の条件下でのシステムのデータのみを表示します。
- システムは、コンプライアンスサービスのセキュリティーポリシーに関連付けられています。
-
システムは、
insights-client --compliance
コマンドを使用して、コンプライアンスデータをインサイトに報告しています。
これらの条件のため、コンプライアンスサービスのユーザーは、コンプライアンスサービス UI のシステムのリストの上にあるプライマリーフィルターとセカンダリフィルターを使用して、タグフィルターとグループフィルターを設定する必要があります。
コンプライアンスサービスのシステムリスト上のタグおよびグループフィルター