第8章 insights-client スケジュールの変更
Insights クライアントを実行するタイミングを制御するスケジュールを無効化、有効化、および変更できます。デフォルトでは、Insights クライアントは 24 時間ごとに実行します。全システムが同時にクライアントを実行しないように、デフォルトのタイマーのスケジューリングは異なります。
8.1. Insights クライアントスケジュールの無効化
デフォルトの Insights クライアント設定を変更して新しいスケジュールを作成する前に、クライアントスケジュールを無効にする必要があります。
insights-client
スケジュールを無効にするために使用する手順は、Red Hat Enterprise Linux とクライアントのバージョンによって異なります。
8.1.1. Client 1.x を使用する RHEL 7.4 以前でのクライアントスケジュールの無効化
Client 1.x はサポート対象外になりました。
--no-schedule
オプションは、クライアント 3.x 以降で非推奨になりました。
前提条件
- システムへのルートレベルのアクセスがある。
手順
--version
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントのバージョンを確認します。[root@insights]# insights-client --version Client: 1.0.2-0 Core: 1.0.76-1
--no-schedule
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントスケジュールを無効にします。このコマンドは、/etc/cron.daily
のシンボリックリンクを削除します。[root@insights]# insights-client --no-schedule
エディターで
/etc/insights-client/insights-client.conf
ファイルを開き、以下の行を追加します。no_schedule=True
8.1.2. Insights クライアント 1.x を使用した RHEL 7.5 以降のクライアントスケジュールの無効化
Insights クライアント 1.x はサポートされなくなりました。
--no-schedule
オプションは、Insights クライアント 3.x 以降では非推奨です。
前提条件
- システムへのルートレベルのアクセスがある。
手順
--version
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントのバージョンを確認します。[root@insights]# insights-client --version Client: 1.0.2-0 Core: 1.0.76-1
--no-schedule
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントスケジュールを無効にします。[root@insights]# insights-client --no-schedule
8.1.3. クライアント 3.x を使用した RHEL 6、RHEL 7 以降のクライアントスケジュールの無効化
Client 1.x はサポート対象外になりました。
--no-schedule
オプションは、クライアント 3.x 以降で非推奨になりました。
前提条件
- システムへのルートレベルのアクセスがある。
手順
--version
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントのバージョンを確認します。[root@insights]# insights-client --version Client: 3.0.6-0 Core: 3.0.121-1
--disable-schedule
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントスケジュールを無効にします。[root@insights]# insights-client --disable-schedule