5.3. ホスト名の難読化
Insights でシステムのホスト名を難読化すると、/etc/hostname
に設定されているホスト名の値が、Red Hat に送信される前に、コンソール GUI とアーカイブファイルでマスクされます。
システムのホスト名を難読化するには、IP アドレスの難読化も有効にする必要があります。ホスト名のみを難読化することはできません。
Insights で難読化が有効になっている場合、/etc/hostname
の hostname
の値が、Python データクリーニングプロセスによって自動的に生成される 12 文字の UUID に変更されます。
システムに 表示名 を割り当てると、難読化されたホストをより簡単に見つけて管理できるようになります。表示名は難読化されず、Insights コンソール UI に表示されます。/etc/hostname
の値のみが難読化されます。
前提条件
- IP アドレスを難読化した。詳細は、IPv4 アドレスの難読化 を参照してください。
Red Hat Satellite を使用してクライアントを管理し、
console.redhat.com
に登録する場合は、ホスト名の難読化を有効にする前に次の手順を実行する。- Satellite Web UI で、Red Hat Cloud 設定に移動し、Obfuscate host names オプションを有効にします。
手順
-
エディターで
/etc/insights-client/insights-client.conf
ファイルを開きます。 obfuscate_hostname
がある行を見つけます。#obfuscate_hostname=False
#
を削除し、False
をTrue
に変更します。obfuscate_hostname=True
(オプション) Insights コンソール UI で難読化されたホストを見つけて管理できるように、次のように、
insights-client.conf
ファイルでシステムの表示名を設定します。display_name=example-display-name
注記次のコマンドを使用して、コンソールで表示名を設定することもできます。
[root@insights]# insights-client --display-name ITC-4
-
/etc/insights-client/insights-client.conf
ファイルを保存して閉じます。
結果
難読化が正常に有効化されると、ホスト名は Insights コンソール UI、ログ、および Red Hat が収集するすべてのアーカイブデータファイルでマスクされます。
- 複数のシステムでホスト名の難読化を設定すると、難読化の結果として、Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux GUI にホスト名が同じシステムが複数表示されることがあります。表示名を設定すると、難読化されたホストをより簡単に識別できるようになります。
-
難読化を有効にした後も、一部の
insights-client
コマンドのコマンドライン出力には、元のホスト名が表示される場合があります。
例
/etc/hostname
内にあるシステムの元のホスト名:RTP.data.center.01
Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux に表示される難読化された
/etc/hostname
:90f4a9365ce0.example.com
次の Red Hat Hybrid Cloud Console UI のスクリーンショットは、ホスト名と IP アドレスが難読化されたシステムの例を示しています。
関連情報