5.2. IPv4 アドレスの難読化
難読化を有効にすると、アーカイブファイル内の IPv4 ホストアドレスを、Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux に送信する前にマスクできます。
IP アドレスの難読化を選択すると、アーカイブファイル内のホストアドレスが Python データクリーニングファイルで指定された値に変更されます。難読化のために指定された値を設定することはできません。また、ホスト IP アドレスの一部を難読化したり、難読化する部分を選択したりすることもできません。
Red Hat Insights は、IPv4 アドレスの IP アドレス難読化のみをサポートしています。
前提条件
Red Hat Satellite を使用してクライアントを管理し、
console.redhat.com
に登録する場合は、次の手順を実行する。- Satellite Web UI で、Red Hat Cloud 設定に移動し、Obfuscate host IPv4 addresses オプションを有効にします。
手順
-
エディターで
/etc/insights-client/insights-client.conf
ファイルを開きます。 次のセクションを見つけます。
Obfuscate IP addresses
# Obfuscate IP addresses #obfuscate=False
Copy to Clipboard Copied! 次のように先頭のハッシュ (
#
) 文字を削除し、False
をTrue
に変更します。obfuscate=True
obfuscate=True
Copy to Clipboard Copied! -
/etc/insights-client/insights-client.conf
ファイルを保存して閉じます。
結果
難読化が正常に有効化されると、次の例に示すように、コンソール UI、ログ、および Red Hat が収集するすべてのアーカイブデータファイルで元の IP アドレスがマスクされます。
難読化を有効にした後も、一部の insights-client
コマンドのコマンドライン出力には、元の IP アドレスが引き続き表示されます。
例
元のホストシステムの IP アドレス:
192.168.0.24
192.168.0.24
Copy to Clipboard Copied! 難読化されたホスト IP アドレス:
10.230.230.1
10.230.230.1
Copy to Clipboard Copied! 次のスクリーンショットは、Red Hat Hybrid Cloud Console UI の難読化された IP アドレスの例を示しています。
複数のシステムで難読化を有効にすると、同じ難読化された IP アドレスが生成されます。したがって、上記の事例では、Hybrid Cloud Console の Insights UI で IP アドレスで検索またはフィルタリングすると、10.230.230.1
が複数表示される場合があります。これは、Insights の難読化機能が使用する Python データクリーニングプロセスによって、アーカイブファイル内に同じ難読化された IP アドレスが生成される可能性があるためです。