第3章 Red Hat Hybrid Cloud Console のユーザーアクセス設定
ユーザーアクセスは、ロールベースのアクセス制御 (RBAC) の Red Hat 実装です。組織管理者は、ユーザーアクセスを使用して、Red Hat Hybrid Cloud Console (コンソール) でユーザーが表示および実行できる内容を設定します。
- ユーザーに権限を個別に割り当てるのではなく、ロールを編成してユーザーアクセスを制御します。
- ロールとそれに対応する権限を含むグループを作成します。
- これらのグループにユーザーを割り当て、グループのロールに関連付けられた権限を継承できるようにします。
アカウントのどのユーザーも、Insights for Red Hat Enterprise Linux のほとんどのデータにアクセスできます。
3.1. 定義済みのユーザーアクセスグループとロール
グループとロールの管理を容易にするため、Red Hat は事前定義された 2 つのグループと事前定義されたロールのセットを提供します。
定義済みグループ
Default access group には、組織内のすべてのユーザーが含まれます。このグループには、多くの定義済みロールが割り当てられています。Red Hat によって自動的に更新されます。
注記組織管理者が Default access グループに変更を加えると、名前が Custom default access グループに変更され、Red Hat による更新の対象外となります。
Default admin access グループには、組織管理者権限を持つユーザーのみが含まれます。このグループは自動的に維持され、このグループ内のユーザーとロールは変更できません。
Hybrid Cloud Console で Red Hat Hybrid Cloud Console > Settings アイコン (⚙) > Identity & Access Management > User Access > Groups に移動し、アカウント内の現在のグループを表示します。このビューは組織管理者に限定されています。
グループに割り当てられた定義済みロール
Default access グループには、定義済みロールが多数含まれています。組織内のすべてのユーザーは Default access グループのメンバーであるため、そのグループに割り当てられているすべての権限を継承します。
Default admin access グループには、更新権限や削除権限を付与する多くの (ただしすべてではない) 定義済みロールが含まれています。通常、このグループのロールの名前には administrator が含まれます。
Hybrid Cloud Console で Red Hat Hybrid Cloud Console > Settings アイコン (⚙) > Identity & Access Management > User Access > Roles に移動し、アカウント内の現在のロールを表示します。各ロールが割り当てられているグループの数を確認できます。このビューは組織管理者に限定されています。