2.2. Satellite が管理するコンテンツホストの Cloud Connector を有効にする
Red Hat Hybrid Cloud Console の Insights for Red Hat Enterprise Linux ユーザーインターフェイスから、Satellite が管理するコンテンツホストの問題をリモートで修復できます。Insights からリモート修復を行うには、まず Satellite Server で Cloud Connector プラグインを設定する必要があります。
Satellite Web コンソールからホストの修復を完全に管理および実行する場合は、Cloud Connector プラグインを有効にする必要はありません。
Satellite Server の設定は、次の前提条件すべてを満たす必要があります。
前提条件
- Satellite がバージョン 6.9 以降である。
- Satellite Server への root アクセス権がある。
- Satellite が管理するコンテンツホストには、Insights クライアントがインストールされ、オンになっている。Insights クライアントのインストールおよび有効化の手順は、このドキュメントの参照セクションで確認してください。
- サブスクリプションマニフェストを Satellite にインポートする。詳細は、Red Hat Satellite の コンテンツ管理ガイド の Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート を参照してください。
- アクティベーションキーを使用して Satellite にホストを登録し、Red Hat サブスクリプションを割り当てる。詳細は、Red Hat Satellite の ホストの管理 ガイドの ホストの登録 を参照してください。
2.2.1. Cloud Connector の設定と Satellite Server コンテンツホストインベントリーの Red Hat Insights へのアップロード
Insights からリモートで修復 Playbook を実行する前に、Satellite Server に Cloud Connector プラグインをインストールして設定する必要があります。以下のタスクを実行して、Cloud Connector の設定をインストール、設定、および確認します。
手順
Satellite Server で、Satellite Server のバージョンに応じて次のコマンドのいずれかを入力し、
remote-execution
プラグインを有効にします。Satellite Server 6.12 以降の場合
[root]# satellite-installer --foreman-proxy-plugin-remote-execution-script-install-key true
On Satellite Server 6.9 - 6.11 の場合
[root]# satellite-installer --foreman-proxy-plugin-remote-execution-ssh-install-key true
注記Cloud Connector を設定するには、Satellite が Satellite 上でリモート実行を行う必要があります。そのため、最初の手順として
remote-execution
スクリプトまたはプラグインを有効にします。
- Satellite Server Web UI で、Configure > Red Hat Cloud > Inventory Upload に移動します。Automatic Inventory Upload スイッチが ON になっていることを確認します。これはデフォルト設定です。
オプション: Obfuscate host names スイッチを ON の位置に切り替えて、Satellite Server が Hybrid Cloud Console に報告するホスト名を非表示にします。
注記Obfuscate ホスト名の設定は、
rh_cloud
レポートにのみ影響します。ホスト名 および IP アドレスを難読化する場合は、Insights クライアント設定で、難読化を設定する必要があります。Satellite はこの設定を読み取る方法を備えており、その設定に従います。Red Hat Insights のクライアント設定ガイド の ホスト名の難読化 セクションおよび IPv4 アドレスの難読化 セクションを参照してください。Automatic inventory upload と Obfuscate host names はグローバル設定です。これらは、すべての組織に属するコンテンツホストに影響します。
- Configure Cloud Connector をクリックします。Notice ダイアログボックスには、このアクションにより自動レポートのアップロードも有効になることが警告されます。Confirm をクリックします。
進捗状況が完了になるまで待機します。これには約 1 分かかります。ジョブを表示するには、Jobs > Configure Cloud Connector に移動します。
最終的に、Red Hat Hybrid Cloud Console > Settings アイコン (⚙) > Integrations の Red Hat タブに Satellite が表示されます。ジョブが Satellite Web コンソールに表示されるまで最大 1 時間かかります。
Inventory Uploads ページの下部には組織名が表示されます。その上にマウスを置くと、その領域が灰色になります。名前をクリックすると展開され、アップロードの進行状況を監視できる Generating タブと Uploading タブが表示されます。
Restart をクリックすると、Insights クライアントが実行されている各コンテンツホストからデータペイロードが生成され、ホストインベントリーが Insights for Red Hat Enterprise Linux にアップロードされます。
コンテンツホストインベントリーをアップロードする組織ごとに Restart をクリックし、この手順を繰り返します。
- 画面の右上にある切り替えを使用して、Configure > Red Hat Cloud (Sat 6.11 以降) > Insights で組織の自動同期を設定します。
検証
アップロードが成功したことを確認するには、Red Hat Hybrid Cloud Console > Red Hat Enterprise Linux > Red Hat Insights > Inventory にログインし、コンテンツホストの satellite_id
タグを検索します。
必要に応じて、Sync inventory status ボタンを押して、タスクが完了するまで待ちます。Insights インベントリーにより認識されたコンテンツホストの数が表示されます。