12.2.2. 複数テーブルの Debezium レコードを 1 つのトピックにルーティングする例
複数の物理テーブルの変更イベントレコードを同じトピックにルーティングするには、Debezium コネクターの Kafka Connect 設定でトピックルーティング変換を設定します。トピックルーティング SMT を設定するには、以下の項目を決定する正規表現を指定する必要があります。
- レコードをルーティングするテーブル。これらのテーブルのスキーマは、すべて同一でなければなりません。
- ルーティング先トピックの名前。
たとえば、.properties
ファイルの設定は以下のようになります。
transforms=Reroute transforms.Reroute.type=io.debezium.transforms.ByLogicalTableRouter transforms.Reroute.topic.regex=(.*)customers_shard(.*) transforms.Reroute.topic.replacement=$1customers_all_shards
topic.regex
変更イベントレコードを特定のトピックにルーティングする必要があるかどうかを決定するために、変換がそれぞれのレコードに適用する正規表現を指定します。
この例では、正規表現
(.*)customers_shard(.*)
は、名前にcustomers_shard
文字列が含まれるテーブルに対する変更のレコードがマッチします。この場合、以下の名前のテーブルのレコードが再ルーティングされます。myserver.mydb.customers_shard1
myserver.mydb.customers_shard2
myserver.mydb.customers_shard3
topic.replacement
-
ルーティング先トピックの名前を表す正規表現を指定します。変換により、マッチする各レコードがこの式で識別されるトピックにルーティングされます。この例では、上記 3 つのシャーディングされたテーブルのレコードが
myserver.mydb.customers_all_shards
トピックにルーティングされます。