第2章 異なる RHEL バージョン上の JBCS 2.4.51 ディストリビューションにおける動作の違い
RHEL 7 または RHEL 8 上の JBCS 2.4.51 とは異なり、RHEL 9 システム用の JBCS 2.4.51 ディストリビューションは、Apache HTTP Server httpd
パッケージの RHEL ディストリビューションをベースにしています。
このように、RHEL バージョンの違いによって JBCS 2.4.51 ディストリビューションも異なるため、RHEL 9 上の JBCS 2.4.51 は、それより前の RHEL バージョン上の JBCS 2.4.51 と比較して動作が異なります。
次のガイドラインを考慮してください。
-
RHEL 9 は、
mod_security
モジュールは、ガベージコレクションの頻度を指定するSecCollectionGCFrequency
ディレクティブをサポートしません。RHEL 7 および RHEL 8 で JBCS が 提供するmod_security
モジュールは、SecCollectionGCFrequency
ディレクティブをサポートします。 -
RHEL 9 は、
mod_deflate
モジュールは、応答が圧縮されるときに ETag ヘッダーを変更する方法を指定するDeflateAlterEtag
ディレクティブをサポートしません。JBCS が RHEL 7 および RHEL 8 で提供するmod_deflate
モジュールは、DeflateAlterEtag
ディレクティブをサポートします。 RHEL 9 では、
httpd.conf.sample
ファイルに次の内容は含まれません。-
サーバーがデーモンのプロセス ID を記録するファイルを指定するためのデフォルトの
PidFile
ディレクティブ -
特定のファイル名エクステンションを特定のコンテンツ言語にマッピングするための
mod_mime
セクション内のAddLanguage
ディレクティブリスト -
Web ベースの分散オーサリングおよびバージョン管理 (WebDav) に使用する
web_dav
モジュールの設定セクション
JBCS が RHEL 7 および RHEL 8 で提供する
httpd.conf.sample
ファイルには、前述の内容がすべて含まれています。-
サーバーがデーモンのプロセス ID を記録するファイルを指定するためのデフォルトの