6.2.4 リリースノート


JBoss Enterprise Application Platform 6.2

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 6.2 向け

Nidhi Chaudhary

Lucas Costi

Russell Dickenson

Sande Gilda

Vikram Goyal

Eamon Logue

Darrin Mison

Scott Mumford

David Ryan

Nidhi Srinivas

Misty Stanley-Jones

Keerat Verma

Tom Wells

概要

本リリースノートには、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 6.2.4 に関する重要な情報が含まれています。リリースノートをすべて読んでから製品をインストールしてください。

1. メンテナンスリリースの概要

ユーザーの要望に応えるため、JBoss EAP 6 のマイクロリリースは 6.2 リリースで廃止され、代わりに 6 週間ごとをめどに定期的にリリースされるパッチ更新が導入されました。パッチ更新は、JBoss EAP の ZIP および RPM ベースのインストールに対して配信されます。
  • ZIP ファイルによるインストールには、パッチの適用、削除、およびパッチ状態の表示を行う EAP の新機能によって管理される累積パッチが配信されます。
  • RPM によるインストールには、累積パッチと同じ修正が含まれる更新 RPM が、同じ周期で Red Hat Network より配信されます。
新しいパッチ更新には、ユーザーが報告した問題に対するバグ修正が含まれ、場合によってはセキュリティーに関する修正も含まれます。パッチ更新によって、作成される個別パッチの数が大幅に減少することが予想され、ユーザーはインストールを最新の状態に保つ必要があります。
詳細は、Red Hat ナレッジベースのアーティクル、『EAP 6.2+ におけるメンテナンスリリースモデルの変更』 (https://access.redhat.com/site/articles/547663) および 『EAP 6.2 で変更になったパッチ管理』 (https://access.redhat.com/site/articles/547673) を参照してください。
JBoss EAP Patching Schedule

図1 JBoss EAP のパッチスケジュール

2. パッチ更新の適用

パッチ更新の適用方法は、JBoss EAP のインストールに使用されたインストール方法によって異なります。詳細は、『インストールガイド』の「JBoss EAP のパッチとアップグレード」を参照してください。
ローカル Maven リポジトリへ累積パッチを適応する方法については、JBoss EAP 『開発ガイド』の「ローカル Maven リポジトリへのパッチ適用」を参照してください。

3. 本リリースでの変更内容

3.1. バグ修正

CDI/Weld

1101968 - インターセプターの作成に失敗する - WELD-1683

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、Weld のパッケージプライベートのインターフェースを実装する Bean の Bean タイプのセットに異なるパッケージからアクセスできないパッケージプライベートのインターフェースが誤って含まれていました。

このため、このような Bean がインターセプションやインジェクションなどの CDI 機能を使用すると、IllegalAccessError によってデプロイメントに失敗しました。

本リリースでは、Bean の Bean タイプのセットにアクセス不可能なパッケージプライベートのインターフェースが含まれなくなりました。異なるパッケージからでもパッケージプライベートのインターフェースを直接または間接的に実装する Bean がすべての CDI 操作を正しくサポートするようになりました。

ドメイン管理

1102753 - デプロイされたアプリケーションがホストコントローラーへ配布されない

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、デプロイメントは必要に応じてホストコントローラーにコピーされました。

--backup スイッチを用いて起動されたホストコントローラーは、すべてのデプロイメントを利用できなかったため、フェイルオーバー時にドメインコントローラーへプロモートされませんでした。

本リリースでは、--backup を用いてホストコントローラーが起動された場合にすべての内容がホストコントローラーにコピーされるようになったため、フェイルオーバー時にプロモートされるようになりました。

EJB

1093752 - リモートクライアントのタイムアウト値がハードコードされた値によって上書きされる

以前のリリースの JBoss EAP 6 では、複数のサーバーにまたがるリモートクライアントトランザクションが想定よりも早くまたは遅くタイムアウトする問題が存在しました。

この問題は、タイムアウト値がサーバー間で適切に伝播されず、システムがハードコードされたタイムアウト値 (300 秒) に依存せざるを得なかったため発生しました。

本リリースではハードコードされたタイムアウトが削除されたため、トランザクションが想定どおりタイムアウトするようになりました。

EJB、Remoting

1098879 - クラスターが EJB 呼び出しに使用されるべきであると最初に EJB クライアントが失敗し、「Could not create a connection for cluster node ClusterNode{} -> Operation failed with status WAITING」が出力される

競合により、最初の接続後にクラスタービューとして提供される異なるサーバーノードへの接続が確立されません。ほとんどの状況下でクライアントが停止し、すべての接続リクエストがタイムアウトした後に作業が続行されます。

Hibernate

1094080 - unique="true" とカスケードによるオーファン削除で定義された多対多マップで、フラッシュの HHH-8749 エラーが発生

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、unique= true およびカスケードによるオーファン削除を用いて多対多としてマップされたインデックス化コレクション (Map または List) を使用すると、フラッシュで例外 (Unable to resolve property: null) がスローされました。この問題は修正されました。

JCA

1103238 - JBoss EAP への EFL-2912 のバックポート

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、リソースアダプターの追加操作中にコンテクストの情報が正しくチェックされなかったため、ドメインモードで汎用 JMS アダプターをデプロイできませんでした。

この問題は本リリースで修正されました。

その他

1101925 - org.jboss.dmr の javadoc がない

JBoss EAP 6 の初期のリリースでは、org.jboss.dmr の javadoc がありませんでした。この javadoc は本リリースで追加されました。

RESTEasy

1091547 - DataSourceProvider が入力ストリームの読み取りにセキュアでない方法を使用する

RESTeasy に同梱されるデータソースプロバイダーは InputStream::available メソッドを使用しますが、Javadoc には以下のような記載があり、このメソッドの使用は適切ではありません。

InputStream の一部の実装はストリームの合計バイト数を返しますが、多くの実装はこの値を返しません。このストリームのすべてのデータを保持するためにバッファーを割り当てる場合、このメソッドの戻り値は使用しないでください。

本リリースの JBoss EAP 6 では、このメソッドの使用が回避されます。

セキュリティー

1098365 - 'Continuation Required' ロジックの修正

ネゴシエーションの問題に対処するために実装された修正によって、NegotiationAuthenticator のネゴシエーションロジック ("Continuation Required") に問題が発生しました。一部のブラウザーはネゴシエーションが保護された web アプリケーションへ正しく接続できませんでした。

本リリースでは "Continuation Required" ロジックが修正され、NTLM トークンを受け取ると "fallback to FORM" ロジックとともに正しく動作するようになりました。
1086795 - LdapExt ログインモジュールが RoleSerch で余分な属性をフェッチする

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、RoleSerch を使用して認証クエリが実行されると LdapExtended ログインモジュールが余分な属性を返すことが判明しました。この問題は、制約フィルター (constraints.setReturningAttributes(new String[0]);) の削除が原因でした。本リリースではこのフィルターコードが再導入され、この問題が発生しないようになりました。
1105330 - NegotiationAuthenticator の SSO 処理を形成するためフォールバックを修正

以前のリリースの JBoss EAP 6 では、ロジックを形成するフォールバックが引き起こされると NegotiationAuthenticator が SSO をサポートしませんでした。その結果、ユーザーがユーザー名とパスワードを使用してログインすると、クラスター化の有無に関わらず SSO が動作しませんでした。

本リリースでは、SSO ロジックが NegotiationAuthenticator に追加されたため、フォールバックによって認証が形成されると、SSO が想定どおり動作するようになりました。

トランザクションマネージャー

1096947 - JBTM-1702: 1 相最適化: XAResource によってスローされた XAException が飲み込まれ、Bean 呼び出しが不当に成功する

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、XAResource によってスローされた XAException が飲み込まれ、Bean 呼び出しが誤って成功したように見受けられました。

この問題は、1 相最適化が使用され、XAResource.end() メソッドが XA_RBCOMMFAIL エラーをスローすると発生しました。Bean クライアントによって Bean メソッド呼び出しが正常に完了されたように見えますが、トラザクションはデータベースによってロールバックされたため、保存されたはずのデータが保存されておらず、後続の Bean 呼び出しが失敗する原因となりました。

本リリースでは、XAResource でトランザクションが失敗するとロールバックされますが、例外はスローされないため、呼び出しコードは呼び出しの成功を想定せずにエラーを検出できます。

Web

1103891 - NIO によって誤って要求/応答オブジェクトが同時使用される

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、NIO を非同期のサーブレットと使用するとプロセッサーとその要求/応答オブジェクトが複数のスレッドによって使用され、異なる要求が同時に処理される原因となりました。

この問題は、2 つのイベントが同じチャンネルで発生し、同時に Http11NioProtocol.event を実行すると発生しました。これにより LONG 以外の SocketState が発生すると、最終ブロックで両方のイベントが同じプロセッサーを recycledProcessors に提供しました。このため、2 つのリクエストは reycledProcessors から同じプロセッサーを同時にポーリングできました。

プロセッサーの recycledProcessors には 1 つのエントリーのみが存在しなければならないため、この挙動は不適切でした。

この問題は、本リリースで修正されました。
1103018 - JSSESupport keySizeCache マップへの同時アクセスで高 CPU

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、JSSESupport の keySizeCache が適切に同期されませんでした。

そのため、JSSESupport の keySizeCache に同時アクセスすると、ハッシュマップのループにより CPU の使用率が高くなりました。

本リリースでは、JSSESupport の keySizeCache へのアクセスが同期され、keySizeCache への同時アクセスが発生しなくなったため、CPU の使用率が高くなるハッシュマップのループは回避されるようになりました。
1101472 - クラスター化された SSO を使用するとセッションの無効化で ContextNotActiveException がスローされる

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、SSO と関連するセッションを期限切れにするときに SSO バルブがコンテキストを設定しませんでした。

そのため、セッションが破棄された後に ClusteredSingleSignOn が WeldListener.sessionDestroyed(event) を呼び出したため、セッションの無効化で ContextNotActiveException がスローされました。

本バージョンの製品では、SSO と関連するセッションを期限切れにするときに SSO バルブがコンテキストを設定するようになり、セッションの無効化で ContextNotActiveException がスローされないようになりました。
1097410 - NIO EventPoller スレッドがキャッチされなかった NPE により停止する

以前のバージョンの製品では、リクエストスレッドと NIO EventPoller スレッド間の特定の同時実行によって、EventPoller の維持ループで null の ChannelInfo オブジェクトの原因となりませんでした。

その結果、NIO EventPoller スレッドがキャッチされなかった NullPointerException により停止することがありました。これにより、全体的にサーバーが不応答になり、プールが消耗するまで接続が閉じられた状態になりました。

本リリースでは、EventPoller スレッドがこのような null の原因となり、NullPointerException がスローされなくなったため、EventPoller スレッドがこのような NullPointerException により停止しないようになりました。

Web サービス

1069352 - CXF のスキーマインポートを読み出すために使用された URL で名前の競合

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、同じ名前の異なるパスを持つ sd ファイルに対して CXF が外部 WSDL スキーマのリンクを適切に解決しませんでした。そのため、場合によっては WSDL スキーマを正しくダウンロードできませんでした。

本リリースの製品には、各スキーマファイルを一意にするために十分な情報がスキーマのリンクに含まれているため、問題なく WSDL スキーマをダウンロードできるようになりました。
1079044 - JAX-WS エンドポイント実装内から JAX-WS クライアントが呼び出されると MessageContext が失われる

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、エンドポイント内部で JAX-WS クライアントが呼び出されると、エンドポイントの MessageContext が ThreadLocal から削除され、クライアント呼び出しの最後に置き換えられないというバグが存在しました。これにより、エンドポイントが JAX-WS 呼び出しを実行した後に MeesageContext が存在しませんでした。

このバグは、Apache CXF コンポーネントのアップグレード (2.7.10 から 2.7.11) によって修正されました。
1040703 - JAXBDataBinding が ObjectWithGenerics<Boolean, Integer> などの汎用オブジェクトを持つ例外を処理できない

以前のリリースの JBoss EAP 6 では、Exception クラスに下例のように定義されたタイプパラメーターを持つ数字があると、例外クラスから生成された WSDL が不適切で、SOAP の障害メッセージが予想されませんでした。
@javaxml.ws.WebFault
public class GenericsException extends Exception {
    private static final long serialVersionUID = 1L;
    private ObjectWithGenerics<Boolean, Integer> obj;

    public ObjectWithGenerics<Boolean, Integer> getObj {
        return obj;
    }
    public void setObj(ObjectWithGenerics<Boolean, Integer> obj) {
        this.obj = obj;
    }
}
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この問題は本リリースで修正されました。
1077262 - WSA ReplyTo プロパティーセットを持つリクエストに対して HttpServletRequestSnapshot が作成されない

以前のバージョンの JBoss EAP 6 では、状況によっては、異なるスレッドで処理するため WSA replyTo プロパティーセットをキューに入れる前に、サーブレットリクエストオブジェクトがクローンされませんでした。

その結果、イニシエーターが確認応答を受信した後に JBossWeb が陳腐化したリクエストオブジェクトをリサイクルしたため、エンドポイント実装が陳腐化したリクエストオブジェクトにアクセスしようとすると、無効なデーターが使用されました。

本リリースでは、必要時にサーブレットリクエストオブジェクトがクローンされるようになり、元の HTTP 要求でない他のスレッドで実行するエンドポイント実装によって無効なデータが使用されないようになりました。

3.2. 既知の問題

ドキュメンテーション

1058768 - OSGi サブシステムがパッチングメカニズムを許可しない

OSGi の helloworld クイックスタートは JBoss EAP 6 では正常にデプロイしません。OSGi コンポーネントは本製品では廃止になったため、これは既知の問題です。この問題は修正されません。

スクリプトおよびコマンド

1072227 - standalone.[sh|bat] スクリプトによる --debug 引数の処理が不適切

本リリースの JBoss EAP 6 には、スタンドアロンモードで EAP を実行するシェルスクリプト (standalone.sh|bat) にポート番号の指定なしで debug 引数が使用されると、デフォルトのポート (ポート 8787) が使用されないバグが存在します。

このスクリプトを debug 引数を用いて実行すると、エラーが発生し、サーバーが起動しません。

この問題を回避するには、このスクリプトに debug 引数を用いる場合にポート番号を指定して実行します。
standalone.[sh|bat] --debug [port number]
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この問題は、今後のリリースで修正される予定です。

パッチ

1108952 - 大型のパッチで OutOfMemoryError が発生

本リリースの JBoss EAP 6 には、大型のパッチをインストールすると子ホストコントローラー上で OutOfMemoryError が発生する可能性があるバグが存在します。このエラーは、デフォルトのメモリー設定でドメインコントローラーを介して CP04 をインストールすると発生します。

このエラーは、マスターからスレーブホストコントローラーへ渡される添付データが完全にメモリーへ読み込まれるため発生します。

この問題を回避するには、ドメインコントローラーからパッチをインストールする必要があるときに、bin/domain.conf または bin/domain.conf.bat を編集し、子ホストコントローラーの HOST_CONTROLLER_JAVA_OPTS 設定に -Xmx1024m を一時的に追加するようにします。

この問題は、今後のリリースで修正される予定です。

A. 改訂履歴

改訂履歴
改訂 6.2.4-5Wed June 25 2014Scott Mumford
Bugzilla の同期 06/25/2014 (10:08 am) ブリスベン時間

法律上の通知

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