第13章 サブシステムの設定


13.1. サブシステム設定の概要

はじめに

JBoss EAP 6 は単純化された設定を使用します (ドメインごとまたはスタンドアロンサーバーごとに 1 つの設定ファイルを使用)。ドメインモードでは、各ホストコントローラーに対しても個別のファイルが存在します。設定の変更は自動的に保持されるため、XML を手動で編集する必要はありません。設定は、管理 API により自動的にスキャンされ、上書きされます。コマンドラインベースの管理 CLI および Web ベースの管理コンソールにより、JBoss EAP 6 の各側面を設定することができます。

JBoss EAP 6 は、モジュールベースのクラスローディングの概念に基づいて構築されています。プラットフォームによって提供される各 API やサービスはモジュールとして実装されます。このモジュールはオンデマンドでロード/アンロードされます。ほとんどのモジュールにはサブシステムと呼ばれる設定可能な要素が含まれています。サブシステム設定情報は、管理対象ドメインの場合には EAP_HOME/domain/configuration/domain.xml、スタンドアロンサーバーの場合には EAP_HOME/standalone/configuration/standalone.xml という統合設定ファイルに保管されます。多くのサブシステムには、以前の JBoss EAP の旧バージョンでデプロイメント記述子に追加された設定詳細が含まれます。
サブシステム設定スキーマ

各サブシステムの設定は XML スキーマで定義されます。設定スキーマは、ご使用のインストールの EAP_HOME/docs/schema/ ディレクトリーにあります。

以下のサブシステムは、設定可能な属性や要素がないため簡易サブシステムと呼ばれ、通常は設定ファイルの最上部に記載されます。

簡易サブシステム

  • ee– Java EE 6 API 実装
  • ejb– Enterprise JavaBeans (EJB) サブシステム
  • jaxrs– RESTeasy によって提供される JAX-RS API
  • sar– サービスアーカイブをサポートするサブシステム
  • threads– プロセススレッドをサポートするサブシステム
  • weld– Weld によって提供される Contexts and Dependency Injection (コンテキストと依存性の注入) API
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