17.10.4. NSAPI コネクターがクライアントリクエストを複数の JBoss EAP 6 サーバーで分散するよう設定


概要

このタスクは、負荷分散設定でクライアントリクエストを JBoss EAP 6 サーバーに送信するように NSAPI コネクターを設定します。NSAPI コネクターを負荷分散のない単純な HTTP コネクターとして使用する場合は、「NSAPI コネクターがクライアントリクエストを JBoss EAP 6 に送信するよう設定」 を参照してください。

手順17.27 負荷分散のためコネクターを設定する

  1. JBoss EAP 6 サーバーにリダイレクトする URL パスを定義します。

    注記
    IPLANET_CONFIG/obj.conf では、前の行から継続する行以外は、行の最初にスペースを挿入しないでください。
    IPLANET_CONFIG/obj.conf ファイルを編集します。<Object name="default"> で始まるセクションを見つけ、一致する各 URL パターンを次のサンプルファイルで示された形式で追加します。文字列 jknsapi は、次の手順で定義される HTTP コネクターを示します。例は、ワイルドカードを使用したパターン一致を示しています。
    <Object name="default">
    [...]
    NameTrans fn="assign-name" from="/status" name="jknsapi"
    NameTrans fn="assign-name" from="/images(|/*)" name="jknsapi"
    NameTrans fn="assign-name" from="/css(|/*)" name="jknsapi"
    NameTrans fn="assign-name" from="/nc(|/*)" name="jknsapi"
    NameTrans fn="assign-name" from="/jmx-console(|/*)" name="jknsapi"
    NameTrans fn="assign-name" from="/jkmanager/*" name="jknsapi"   
    </Object>
    
    Copy to clipboard
  2. 各パスを提供するワーカーを定義します。

    IPLANET_CONFIG/obj.conf ファイルの編集を続行します。前の手順で変更したセクションの終了タグ(</Object>)に直接、以下の新しいセクションを追加し、必要に応じて変更します。
    <Object name="jknsapi">
    ObjectType fn=force-type type=text/plain
    Service fn="jk_service" worker="status" path="/jkmanager(/*)"
    Service fn="jk_service" worker="router"
    </Object>
    
    Copy to clipboard
    この jksnapi オブジェクトは、default オブジェクトの name="jksnapi" マッピングにマップされた各パスを提供するために使用されるワーカーノードを定義します。/jkmanager/* に一致する URL 以外のすべてが、router という名前のワーカーにリダイレクトされます。
  3. ワーカーとその属性を定義します。

    workers.properties という名前のファイルを IPLANET_CONFIG/connector/ で作成します。以下の内容をそのファイルに貼り付けし、お使いの環境に合わせて変更します。
    # The advanced router LB worker
    # A list of each worker
    worker.list=router,status
    
    # First JBoss EAP server
    # (worker node) definition.
    # Port 8009 is the standard port for AJP
    #
    
    worker.worker01.port=8009
    worker.worker01.host=127.0.0.1
    worker.worker01.type=ajp13
    worker.worker01.ping_mode=A
    worker.worker01.socket_timeout=10
    worker.worker01.lbfactor=3
    
    # Second JBoss EAP server
    worker.worker02.port=8009
    worker.worker02.host=127.0.0.100
    worker.worker02.type=ajp13
    worker.worker02.ping_mode=A
    worker.worker02.socket_timeout=10
    worker.worker02.lbfactor=1
    
    # Define the load-balancer called "router"
    worker.router.type=lb
    worker.router.balance_workers=worker01,worker02
    
    # Define the status worker
    worker.status.type=status
    
    Copy to clipboard
    workers.properties ファイルは Apache mod_jk と同じ構文を使用します。利用可能なオプションの詳細は、「Apache mod_jk ワーカーの設定リファレンス」 を参照してください。
    ファイルを保存し、終了します。
  4. iPlanet Web Server 7.0 を再起動します。

    IPLANET_CONFIG/../bin/stopserv
    IPLANET_CONFIG/../bin/startserv
    
    Copy to clipboard

結果

iPlanet Web Server は、設定した URL パターンを負荷分散設定の JBoss EAP 6 サーバーにリダイレクトします。

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