18.2.3. Netty セキュアソケットレイヤー (SSL) の設定
Netty TCP は暗号化されていない単純な TCP ソケットベースのトランスポートです。Netty SSL は Netty TCP と似ていますが、SSL(Secure Sockets Layer)を使用して TCP 接続を暗号化することでセキュリティーを強化します。
警告
SSL コネクター/アクセプターでの SSLv3 プロトコルの使用は、「Poodle」の脆弱性により許可されませんでした。このプロトコルに接続する JMS クライアントは拒否されます。
次の例は、一方向 SSL の Netty 設定を示しています。
双方向 SSL (サーバーとクライアント間の相互認証) に Netty を設定する場合は、前述の一方向 SSL の例で説明したパラメーターの他に 3 つのパラメーターが使用されます。
注記
以下のパラメーターのほとんどは、アクセプターおよびコネクターで使用できます。ただし、一部のパラメーターはアクセプターでのみ機能します。パラメーターの説明では、これらのパラメーターをコネクターとアクセプターで使用する際の違いを説明します。
<acceptors> <netty-acceptor name="netty" socket-binding="messaging"/> <param key="ssl-enabled" value="true"/> <param key="key-store-password" value="[keystore password]"/> <param key="key-store-path" value="[path to keystore file]"/> </netty-acceptor> </acceptors>
プロパティー名 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
ssl-enabled | true | SSL を有効にします。 |
key-store-password | [キーストアのパスワード] |
アクセプターで使用されると、サーバー側のキーストアのパスワードになります。
コネクターで使用されると、クライアント側のキーストアのパスワードになります。これは、2 通りの SSL(相互認証)を使用している場合にコネクターにのみ関係します。この値はサーバー上で設定できますが、ダウンロードしてクライアントで使用します。
|
key-store-path | [キーストアファイルへのパス] |
アクセプターで使用される場合、これはサーバーの証明書を保持するサーバー(自己署名または認証局によって署名されるかどうか)の SSL キーストアへのパスになります。
コネクターで使用される場合、これはクライアント証明書を保持するクライアント側の SSL キーストアへのパスとなります。これは、双方向 SSL(相互認証など)を使用している場合にコネクターにのみ関係します。この値はサーバー上で設定されますが、ダウンロードしてクライアントで使用します。
|
need-client-auth
: クライアント接続の双方向(相互認証)の必要性を指定します。trust-store-password
: アクセプターで使用されると、サーバー側のトラストストアのパスワードになります。コネクターで使用されると、クライアント側のトラストストアのパスワードになります。これは、一方向および双方向 SSL のコネクターに関連します。この値はサーバー上で設定できますが、ダウンロードしてクライアントで使用します。trust-store-path
: アクセプターで使用されると、サーバーが信頼するすべてのクライアントのキーを保持するサーバー側の SSL トラストストアへのパスになります。コネクターで使用される場合、これはクライアント側の SSL キーストアへのパスになります。これは、クライアントが信頼するすべてのサーバーの公開鍵を保持します。これは、一方向および双方向 SSL のコネクターに関連します。このパスはサーバー上で設定できますが、ダウンロードしてクライアントで使用します。