6.7. データソース設定


6.7.1. データソースのパラメーター

表6.3 非 XA および XA データソースに共通のデータソースパラメーター
パラメーター 説明
jndi-name データソースの一意の JNDI 名。
pool-name データソースの管理プール名。
enabled データソースが有効かどうかを指定します。
use-java-context
データソースをグローバルの JNDI にバインドするかどうかを指定します。
spy
JDBC レイヤーで スパイ 機能を有効にします。この機能は、データソースへの JDBC トラフィックをすべてログに記録します。ロギングカテゴリー jboss.jdbc.spy も logging サブシステムのログレベル DEBUG に設定する必要があることに注意してください。
use-ccm キャッシュ接続マネージャーを有効にします。
new-connection-sql 接続プールに接続が追加された時に実行する SQL ステートメント。
transaction-isolation
次のいずれかになります。
  • TRANSACTION_READ_UNCOMMITTED
  • TRANSACTION_READ_COMMITTED
  • TRANSACTION_REPEATABLE_READ
  • TRANSACTION_SERIALIZABLE
  • TRANSACTION_NONE
url-selector-strategy-class-name インターフェース org.jboss.jca.adapters.jdbc.URLSelectorStrategy を実装するクラス。
security
セキュリティー設定である子要素が含まれます。表6.8「セキュリティーパラメーター」を参照してください。
検証
検証設定である子要素が含まれます。表6.9「検証パラメーター」を参照してください。
timeout
タイムアウト設定である子要素が含まれます。表6.10「タイムアウトパラメーター」を参照してください。
statement
ステートメント設定である子要素が含まれます。表6.11「ステートメントのパラメーター」を参照してください。
表6.4 非 XA データソースのパラメーター
パラメーター 説明
jta 非 XA データソースの JTA 統合を有効にします。XA データソースには適用されません。
connection-url JDBC ドライバーの接続 URL。
driver-class JDBC ドライバークラスの完全修飾名。
connection-property
メソッド Driver.connect(url,props) に渡される任意の接続プロパティー。各 connection-property は、文字列名と値のペアを指定します。プロパティー名は名前から取得され、値は要素のコンテンツから取得されます。
pool
プーリング設定である子要素が含まれます。表6.6「非 XA および XA データソースに共通のプールパラメーター」を参照してください。
url-delimiter
高可用性 (HA) クラスター化されたデータベースの connection-url にある URL の区切り文字。 
表6.5 XA データソースのパラメーター
パラメーター 説明
xa-datasource-property
実装クラス XADataSource に割り当てるプロパティー。name=value で指定します。setter メソッドが存在する場合は、setName の形式で、setName(value) の形式で setter メソッドを呼び出すことでプロパティーが設定されます。
xa-datasource-class
実装クラス javax.sql.XADataSource の完全修飾名。
driver
JDBC ドライバーが含まれるクラスローダーモジュールへの一意な参照。使用できる形式は driverName#majorVersion.minorVersion です。
xa-pool
プーリング設定である子要素が含まれます。表6.6「非 XA および XA データソースに共通のプールパラメーター」 および 表6.7「XA プールパラメーター」 を参照してください。
recovery
リカバリー設定である子要素が含まれます。表6.12「リカバリーパラメーター」を参照してください。
表6.6 非 XA および XA データソースに共通のプールパラメーター
パラメーター 説明
min-pool-size プールが保持する最小接続数
max-pool-size プールが保持可能な最大接続数
prefill 接続プールのプレフィルを試行するかどうか。デフォルトは false です。
use-strict-min min-pool-size に達すると、アイドル接続スキャンが、追加の接続を明確化するために厳密に停止するかどうか。デフォルト値は false です。
flush-strategy
エラーの場合にプールがフラッシュされるかどうか。有効な値は以下のとおりです。
  • FailingConnectionOnly
  • IdleConnections
  • EntirePool
デフォルトは FailingConnectionOnly です。
allow-multiple-users 複数のユーザーが getConnection(user, password) メソッドを使いデータソースへアクセスするかどうか、および内部プールタイプがこの動作に対応するかを指定します。
表6.7 XA プールパラメーター
パラメーター 説明
is-same-rm-override javax.transaction.xa.XAResource.isSameRM(XAResource) クラスが true または false を返すかどうか。
interleaving XA 接続ファクトリーのインターリービングを有効にするかどうかを指定します。
no-tx-separate-pools
コンテキストごとに個別のサブプールを作成するかどうか。これは、JTA トランザクションの内部と外部の両方で XA 接続を使用できない Oracle データソースに必要です。
このオプションを使用すると、実際のプールが 2 つ作成されるため、合計プールサイズが max-pool-size の 2 倍になります。
pad-xid Xid のパディングを行うかどうかを指定します。
wrap-xa-resource
XAResource を org.jboss.tm.XAResourceWrapper インスタンスでラップするかどうか。
表6.8 セキュリティーパラメーター
パラメーター 説明
user-name 新規接続の作成に使うユーザー名
password 新規接続の作成に使うパスワード
security-domain 認証を処理する JAAS security-manager の名前が含まれます。この名前は、JAAS ログイン設定の application-policy/name 属性に相関します。
reauth-plugin 物理接続の再認証に使う再認証プラグインを定義します。
表6.9 検証パラメーター
パラメーター 説明
valid-connection-checker
接続を検証する org.jboss.jca.adaptors.jdbc.ValidConnectionChecker メソッドを提供するインターフェース SQLException.isValidConnection(Connection e) の実装。接続が破棄されると例外が発生します。これにより、パラメーター check-valid-connection-sql が上書きされます(存在する場合)。
check-valid-connection-sql プール接続の妥当性を確認する SQL ステートメント。これは、管理接続がプールから取得されたときに呼び出される場合があります。
validate-on-match
接続ファクトリーが指定のセットに対して管理された接続に一致させようとした時に接続レベルの検証を実行するかどうかを示します。
validate-on-match に「true」を指定することは、通常 background-validation に「true」を指定するとともには実行されません。使用前にクライアントが接続を検証する必要がある場合に、validate -on-match が必要です。このパラメーターはデフォルトで false です。
background-validation
接続がバックグラウンドスレッドで検証されることを指定します。バックグラウンド検証は、validate-on-match とともに使用されていない場合のパフォーマンスの最適化です。validate-on-match が true の場合、background-validation を使用すると冗長チェックが生じる可能性があります。バックグラウンド検証では、使用のために不適切な接続がクライアントに付与される可能性が開かれます(検証スキャンにかかる時間とクライアントに渡す前に接続が悪い場合)、クライアントアプリケーションはこの可能性に対応する必要があります。
background-validation-millis バックグラウンド検証を実行する期間 (ミリ秒単位)。
use-fast-fail
true の場合、接続が無効であれば最初の試行で接続の割り当てに失敗します。デフォルトは false です。
stale-connection-checker
ブール値の org.jboss.jca.adapters.jdbc.StaleConnectionChecker メソッドを提供する isStaleConnection(SQLException e) のインスタンス。このメソッドが true を返すと、例外は org.jboss.jca.adapters.jdbc.StaleConnectionException のサブクラスである SQLException でラップされます。
exception-sorter
ブール値の org.jboss.jca.adapters.jdbc.ExceptionSorter メソッドを提供する isExceptionFatal(SQLException e) のインスタンス。このメソッドは、例外が connectionErrorOccurred メッセージとして javax.resource.spi.ConnectionEventListener のすべてのインスタンスにブロードキャストされているかどうかを確認します。
表6.10 タイムアウトパラメーター
パラメーター 説明
use-try-lock tryLock() の代わりに lock() を使用します。ロックが使用できない場合に即座に失敗するのではなく、タイムアウトする前に設定された秒数間ロックの取得を試みます。デフォルトは 60 秒です。たとえば、タイムアウトを 5 分に設定するには、<use-try-lock>300</use-try-lock> を設定します。
blocking-timeout-millis 接続の待機中にブロックする最大時間(ミリ秒単位)。この時間を過ぎると、例外が発生します。このブロックは、接続許可の待機中にのみブロックし、新規接続の作成に長時間要している場合は例外は発生しません。デフォルトは 30000(30 秒)です。
idle-timeout-minutes
アイドル接続が切断されるまでの最大時間(分単位)。指定がない場合、デフォルトは 30 分になります。実際の最大時間は、idleRemover スキャン時間によって異なります。これは、プールの最小 idle-timeout-minutes の半分です。
set-tx-query-timeout
トランザクションがタイムアウトするまでの残り時間を基にクエリーのタイムアウトを設定するかどうかを指定します。トランザクションが存在しない場合は設定済みのクエリーのタイムアウトが使用されます。デフォルトは false です。
query-timeout クエリーのタイムアウト(秒単位)。デフォルトではタイムアウトはありません。
allocation-retry 例外を発生させる前に接続の割り当てを再試行する回数。デフォルトは 0 で、初回の割り当て失敗で例外が発生します。
allocation-retry-wait-millis
接続の割り当てを再試行するまで待機する時間(ミリ秒単位)。デフォルトは 5000(5 秒)です。
xa-resource-timeout
ゼロ以外の値はメソッド XAResource.setTransactionTimeout に渡されます。
表6.11 ステートメントのパラメーター
パラメーター 説明
track-statements
接続がプールへ返され、ステートメントが準備済みステートメントキャッシュへ返された時に、閉じられていないステートメントをチェックするかどうか。false の場合、ステートメントは追跡されません。
  • True: ステートメントと結果セットが追跡され、ステートメントが閉じられていない場合は警告が出力されます。
  • false: ステートメントと結果セットはいずれも追跡されません。
  • nowarn: ステートメントは追跡されますが、警告は出力されません。これがデフォルトです。
prepared-statement-cache-size LRU (Least Recently Used) キャッシュにある接続毎の準備済みステートメントの数。
share-prepared-statements
アプリケーションに提供されたラッパーがアプリケーションコードによって閉じられたときに、JBoss EAP が基盤の物理ステートメントを閉じたり終了せずに、キャッシュするかどうか。デフォルトは false です。
表6.12 リカバリーパラメーター
パラメーター 説明
recover-credential リカバリーに使用するユーザー名とパスワードのペア、あるいはセキュリティードメイン。
recover-plugin
リカバリーに使用される org.jboss.jca.core.spi.recoveryRecoveryPlugin クラスの実装。
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