12.2.6. Java Transaction Service (JTS)
Java Transaction Service (JTS) は、Object Transaction Service (OTS) と Java のマッピングです。Java アプリケーションは JTA API を使用してトランザクションを管理します。JTA はトランザクションマネージャーが JTS モードに切り替わったときに JTS トランザクション実装と対話します。ネストされたトランザクションなどの特別な JTS 機能を使用するには、JTSAPI を手動で使用する必要があります。
JTS は IIOP プロトコル上で動作します。JTS を使用するトランザクションマネージャーは Object Request Broker (ORB) と呼ばれるプロセスと Common Object Request Broker Architecture (CORBA) と呼ばれる通信標準を使用してお互いに通信します。
アプリケーションの観点で JTA API を使用すると、JTS トラザクションは JTA トランザクションと同じように動作します。
注記
JBoss EAP 6 に含まれる JTS の実装は、分散トランザクションをサポートします。完全準拠の JTS トランザクションとの違いは、外部のサードパーティー ORB との相互運用性です。この機能は、JBoss EAP 6 ではサポートされません。サポートされる設定では、複数の JBoss EAP 6 コンテナーでのみトランザクションが分散されます。