19.6. SPNEGO について
SPNEGO (Simple and Protected GSS_API Negotiation Mechanism) は Web アプリケーションで使用するために Kerberos ベースのシングルサインオン環境を拡張するメカニズムを提供します。
web ブラウザーなどのクライアントコンピューター上のアプリケーションが web サーバーの保護されたページにアクセスしようとすると、サーバーは承認が必要であることを伝えます。その後、アプリケーションは Kerberos Key Distribution Center (KDC) にサービスチケットを要求します。チケットの取得後、アプリケーションはこのチケットをSPNEGO 向けにフォーマットされたリクエストにラップし、ブラウザーを介して web アプリケーションに返信します。デプロイされた web アプリケーションを実行している web コンテナーはリクエストをアンパックし、チケットを認証します。認証に成功するとアクセスが許可されます。
SPNEGO は、Red Hat Enterprise Linux に含まれる Kerberos サービスや Microsoft Active Directory には不可欠な Kerberos サーバーなど、全タイプの Kerberos プロバイダーと動作します。