12.2.14. XML トランザクションサービス
XML トランザクションサービス (XTS) コンポーネントは、ビジネストランザクションのプライベートおよびパブリック Web サービスの調整をサポートします。XTS を使用すると、複雑なビジネストランザクションを制御され信頼できる状態で調整できます。XTS API は WS-Coordination、WS-Atomic Transaction、および WS-Business Activity プロトコルを基にしたトランザクションコーディネーションモデルをサポートします。
12.2.14.1. XTS によって使用されるプロトコルの概要
このトピックでは、各プロトコルの仕様で定義されている、WS-Coordination (WS-C)、WS-Atomic Transaction (WS-AT)、および WS-Business Activity (WS-BA) プロトコルに関連する基本的な概念について説明します。
WS-C 仕様は、異なるコーディネーションプロトコルがプラグインできるようにするフレームワークを定義し、クライアント、サービス、および参加者の間で作業を調整します。
WS-T プロトコルは、WS-C によって提供されるコーディネーションフレームワークを利用する WS-Atomic Transaction (WS-AT) および WS-Business Activity (WS-BA) の 2 つのトランザクションコーディネーションプロトコルで構成されます。WS-T は、既存の従来のトランザクション処理システムを統一するために開発され、これらのシステム間で確実に通信が行われるようにします。