12.2.14.3. Web Services-Business Activity (WS-BA) プロセス
Web Services-Business Activity (WS-BA) は、既存のビジネスプロセスおよびワークフローシステムがプロプライエタリーメカニズムをラップし、実装およびビジネス境界全体で相互運用できるようにする、Web サービスアプリケーションのプロトコルを定義します。
要求時のみ参加者が状態をトランザクションコーディネーターに伝える WS-AT プロトコルモデルとは異なり、BA 内の子アクティビティーは要求を待たずに結果を直接コーディネーターに指定できます。参加者はいつでもアクティビティーを終了するかコーディネーターへ失敗を通知するかを選択できます。失敗を特定するためにトランザクションの最後まで待たずに、通知を使用してゴールを編集し、処理を継続できるため、この機能はタスクが失敗したときに便利です。
WS-BA プロセス
- サービスは作業をするよう要求されます。
- これらのサービスに作業を元に戻す機能があるのであれば、BA が後でその作業の取り消しを決定した場合に備えて BA に通知します。WS-BA に障害が発生した場合は、元に戻す undo 動作を実行するようサービスに指示することができます。
BA プロトコルは補正ベースのトランザクションモデルを利用します。ビジネスアクティビティーの参加が作業を完了すると、アクティビティーを終了することを選択できます。この選択は、その後のロールバックを許可しません。この代わりに、参加者はアクティビティーを完了し、後で別の参加者が障害をコーディネーターに通知した場合に、行った作業を補正できることをコーディネーターに伝えることができます。この場合、コーディネーターは終了していない各参加者に障害を補正するよう要求し、適切であると見なされる補正アクションを実行する機会を与えます。すべての参加者が障害なしで終了または完了した場合、コーディネーターは完了した各参加者に対してアクティビティーがクローズしたことを通知します。
詳細については、Web サービス - トランザクションドキュメント を参照してください。