3.2.11. サービススタイルのデプロイメントの変更


3.2.11.1. サービススタイルのデプロイメントを使用するアプリケーションの更新

概要

MBean は、以前のバージョンの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform のコアアーキテクチャーの一部でした。JBoss 固有の jboss-service.xml および jboss-beans.xml サービススタイル記述子を使用する JBoss Service Archive(SAR)デプロイメントは、JBoss Beans に基づいて MBean を作成するためにアプリケーションサーバーによって使用されるものです。内部アーキテクチャーは JBoss EAP 6 で変更になり、MBean JMX アーキテクチャーを基にしなくなります。MBean はコアアーキテクチャーの一部ではなくなりました。管理 API のラッパーになりました。

アプリケーションがサービススタイルのデプロイメント記述子を使用する場合、アプリケーションが定義された MBean のみに依存し、JBoss Management API MBean ラッパーに依存しない限り、JBoss EAP 6 で引き続き動作します。JBoss EAP 6 では、SAR は別の SAR デプロイメントによって作成された MBean に対する MBean 依存関係のみを宣言できます。つまり、アプリケーションが作成した MBean(EJB またはメッセージングコンポーネントの MBean など)に依存していると動作しません。依存できる MBean は他の jboss-service.xml ファイルで定義された他の MBean のみです。

サービススタイルのデプロイメントを @Singleton に置き換えます。

以前のバージョンの JBoss EAP で使用されていた JBoss Service Archive(SAR)およびサービススタイル記述子は Java EE 6 仕様の一部ではないため、JBoss EAP 6 で使用することは推奨されません。アプリケーションを Java EE 6 仕様に変更することが推奨されます。MBean シングルトンの場合は、JBoss EAP プロプライエタリーの *-beans.xml ファイルおよび *-service.xml ファイルの代わりに移植可能な Java EE 6 @Singleton を使用するようにコードを変更する必要があります。MBean サービスの作成およびデプロイに関する詳細は、カスタマーポータル https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_jboss_enterprise_application_platform/?version=6.4 の 『JBoss EAP 6 の 『『開発ガイド』』 の「JBoss MBean』 サービス」の章を参照してください。

サービススタイルの記述子の変更

標準の Java EE 6 EJB @Singleton を使用するためにコードを変更しない場合、JBoss EAP 5 と JBoss EAP 6 の間で jboss-beans.xml ファイルおよび jboss-service.xml ファイルが変更されたことに注意してください。

jboss-beans.xml ファイルの XML 宣言は JBoss EAP 5 と JBoss EAP 6 との間で変更になりました。
以下は、JBoss EAP 5 の jboss-beans.xml ファイルの例になります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<deployment xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:schemaLocation="urn:jboss:bean-deployer:2.0 bean-deployer_2_0.xsd"
      xmlns="urn:jboss:bean-deployer:2.0">
    <bean name="TestServantBean" class="org.jboss.test.iiop.jbpapp6462.servant.TestServantBean"/>
</deployment>
以下は、JBoss EAP 6 の jboss-beans.xml ファイルの例になります。
<deployment xmlns="urn:jboss:pojo:7.0"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:schemaLocation="urn:jboss:pojo:7.0 jboss-mc_7_0.xsd">
...
    <bean name="Bean">
        <alias>Alias-Bean</alias>
        <constructor factory-class="org.jboss.as.test.integration.pojo.support.TFactory" factory-method="createBean">
            <parameter><value>test</value></parameter>
        </constructor>
        <property name="injectee"><inject bean="Injectee"/></property>
        <start>
            <parameter><value>start</value></parameter>
        </start>
        <stop>
            <parameter><value>stop</value></parameter>
        </stop>
        <install method="install" state="CREATE">
            <parameter><value>install</value></parameter>
        </install>
        <install bean="Alias-Injectee" method="sayHello">
            <parameter><value>from-other-bean</value></parameter>
        </install>
    </bean>
</deployment>
JBoss EAP 5 と JBoss EAP 6 の間で jboss-service.xml ファイルの DTD が変更になりました。
以下は、JBoss EAP 5 の jboss-service.xml ファイルの例になります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE server
    PUBLIC "-//JBoss//DTD MBean Service 5.0//EN"
    "http://www.jboss.org/j2ee/dtd/jboss-service_5_0.dtd">
<server>
...
</server>

以下は、JBoss EAP 6 の jboss-service.xml ファイルの例になります。
<server xmlns="urn:jboss:service:7.0"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:schemaLocation="urn:jboss:service:7.0 jboss-service_7_0.xsd">
    <mbean name="jboss.test:service=testdeployments" code="org.jboss.as.test.integration.mgmt.access.deployment.sar.Simple"/>

</server>

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