第4章 サーバーのユーザーと管理インターフェイスのセキュア化
JBoss EAP のさまざまなインターフェイスのセキュリティーを確保する方法を理解することに加えて、それらのインターフェイスにアクセスするユーザーを保護する方法を理解することも重要です。
4.1. ユーザー認証
4.1.1. デフォルトのユーザー設定
JBoss EAP のすべての管理インターフェイスはデフォルトでセキュアになります。また、ユーザーはローカルインターフェイスとリモートインターフェイスという 2 つの方法で管理インターフェイスにアクセスできます。これら両方の認証メカニズムの基本については Red Hat JBoss Enterprise Application Platform セキュリティーアーキテクチャーガイド の デフォルトセキュリティー および Red Hat JBoss Enterprise Application Platform Out of the Box セクションで説明されています。デフォルトでは、これらのインターフェイスへのアクセスは管理レルムセキュリティーレルムで設定されます。最初に、ローカルインターフェイスが有効になり、JBoss EAP インスタンスを実行するホストマシンへのアクセスになります。リモートアクセスも有効化され、ファイルベースのアイデンティティーストアを使用するように設定されます。デフォルトでは、mgmt-users.properties
ファイルを使用してユーザー名とパスワードを保存し、mgmt-groups.properties
を使用してユーザーグループ情報を保存します。
ユーザー情報は、EAP_HOME/bin/
ディレクトリーに格納されている adduser
スクリプトを使用してこれらのファイルに追加されます。
adduser
スクリプトでユーザーを追加するには、以下を実行します。
-
add-user.sh
またはadd-user.bat
コマンドを実行します。 - 管理ユーザーまたはアプリケーションユーザーを追加するかどうかを選択します。
- ユーザーを追加するレルムを選択します。デフォルトでは、利用可能なレルムは ManagementRealm と ApplicationRealm のみです。カスタムレルムが追加されると、代わりに手動で名前を入力することができます。
- プロンプトが表示されたら、希望のユーザー名、パスワード、および任意のロールを入力します。変更は、セキュリティーレルムの各プロパティーファイルに書き込まれます。
4.1.2. LDAP での認証の追加
JBoss EAP は、LDAP 認証を使用した管理インターフェイスのセキュア化にも対応しています。LDAP の基礎と JBoss EAP での LDAP の動作方法については、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7 セキュリティーアーキテクチャーガイド の LDAP、管理インターフェイスでの LDAP の使用、および ManagementRealm での LDAP の使用 のセクションで説明されています。LDAP 認証を使用して管理インターフェイスを保護する方法の詳細は、アイデンティティー管理の設定方法ガイド の LDAP を使用した管理インターフェイスのセキュリティー保護 セクションを参照してください。