第6章 管理 CLI のコマンド履歴
管理 CLI にはコマンド履歴の機能があり、これはアプリケーションサーバーインストールではデフォルトで有効になっています。履歴は、記録としてアクティブな CLI セッションの揮発性メモリーに保持され、ユーザーのホームディレクトリーに自動的に保存されるログファイルに .jboss-cli-history
として追加されます。この履歴ファイルは、デフォルトで最大 500
個の CLI コマンドを記録するよう設定されています。履歴ファイルの場所と履歴エントリーの最大数は、EAP_HOME/bin/jboss-cli.xml
ファイルでカスタマイズできます。
history
コマンド自体は現在のセッションの履歴を返します。また、追加の引数を使用するとセッションメモリーの履歴を無効化、有効化、または消去します。また、管理 CLI にはキーボードの矢印キーを使用してコマンドおよび操作の履歴を移動できる機能も含まれています。
管理 CLI コマンド履歴の表示
管理 CLI の起動または履歴消去のコマンドの実行以降にメモリーに保存された CLI コマンドの履歴を表示します。
history
管理 CLI コマンド履歴の消去
セッションメモリーおよびユーザーのホームディレクトリーにある .jboss-cli-history
ファイルから CLI コマンドの履歴を消去します。
history --clear
管理 CLI コマンド履歴の有効化
セッションメモリーと、ユーザーのホームディレクトリにある .jboss-cli-history
ファイルに CLI コマンドを記録します。
history --enable
管理 CLI コマンド履歴の無効化
セッションメモリーや、ユーザーのホームディレクトリにある .jboss-cli-history
ファイルに CLI コマンドを記録しないようにします。
history --disable