第1章 はじめに
1.1. 移行およびアップグレード
メジャーアップグレード
JBoss EAP 6.4 から JBoss EAP 7.0 など、アプリケーションを他のメジャーリリースに移動する場合にメジャーアップグレードまたは移行が必要になります。アプリケーションが Java EE 仕様に準拠し、非推奨の API にアクセスせず、プロプライエタリーコードを含まない場合、アプリケーションコードを変更せずにアプリケーションを JBoss EAP 7 で実行できる可能性があります。しかし、JBoss EAP 7 ではサーバー設定が変更になったため移行が必要になります。このような移行は、JBoss EAP の『移行ガイド』に取り上げられています。
マイナーアップデート
JBoss EAP では、定期的にポイントリリースが提供されます。これは、バグ修正、セキュリティーの修正、および新機能が含まれるマイナーアップデートです。ポイントリリースで追加された変更に関する情報は、JBoss EAP の『移行ガイド』および『7.1.0 リリースノート』に記載されています。
JBoss Server Migration Tool を使用すると、ポイントリリースを自動的に別のポイントリリースにアップグレードできます (JBoss EAP 7.0 から JBoss EAP 7.1 など)。このツールの設定および実行方法に関する詳細は、『Using the JBoss Server Migration Tool』を参照してください。
サーバー設定を手作業でアップグレードすることもできます。手作業でアップグレードする方法と手順は本書に記載されています。詳細は、「JBoss EAP のアップグレード」を参照してください。
累積パッチ
JBoss EAP では、バグおよびセキュリティーの修正が含まれる累積パッチも定期的に提供されます。累積パッチのリリースごとに、リリース番号の最後の数字が 1 ずつ増えます (例: 7.1.0 から 7.1.1)。パッチインストールについては、本書の「JBoss EAP のパッチ適用」に記載されています。
1.2. セキュリティーアナウンスメントのサブスクライブ
Red Hat は セキュリティー情報のメーリングリスト を提供しています。このメーリングリストにサブスクライブすると、JBoss EAP に影響するセキュリティー関連のアナウンスが通知されます。