インストールガイド
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform の包括的なインストールおよびアンインストール手順 (準備や設定も含む)
概要
第1章 はじめに
1.1. Red Hat カスタマーポータル
Red Hat カスタマーポータルは、Red Hat のナレッジリソースやサブスクリプションリソースを管理する集中プラットフォームです。Red Hat カスタマーポータルでは、以下を行うことができます。
- Red Hat エンタイトルメントやサポート契約の管理および維持。
- 正式サポートされたソフトウェアのダウンロード。
- 製品ドキュメントや Red Hat ナレッジベースの利用。
- グローバルサポートサービスへの連絡。
- Red Hat 製品のバグの登録。
カスタマーポータルは https://access.redhat.com からアクセスできます。
1.2. 本書における EAP_HOME の使用
本書では、変数 EAP_HOME
を使用して JBoss EAP へのパスを示しています。この変数は JBoss EAP インストールへの実際のパスに置き換えてください。
-
ZIP インストール方法で JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは、ZIP アーカイブを抽出した
jboss-eap-7.3
ディレクトリーとなります。 -
RPM インストール方法で JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは
/opt/rh/eap7/root/usr/share/wildfly/
になります。 インストーラーを使用して JBoss EAP をインストールした場合、
EAP_HOME
のデフォルトのパスは${user.home}/EAP-7.3.0
になります。-
Red Hat Enterprise Linux および Solaris では、
/home/USER_NAME/EAP-7.3.0/
になります。 -
Microsoft Windows の場合、
C:\Users\USER_NAME\EAP-7.3.0\
になります。
-
Red Hat Enterprise Linux および Solaris では、
Red Hat CodeReady Studio インストーラーを使用して JBoss EAP サーバーをインストールおよび設定した場合、
EAP_HOME
のデフォルトのパスは${user.home}/devstudio/runtimes/jboss-eap
になります。-
Red Hat Enterprise Linux の場合、
/home/USER_NAME/devstudio/runtimes/jboss-eap/
になります。 -
Microsoft Windows の場合、
C:\Users\USER_NAME\devstudio\runtimes\jboss-eap
またはC:\Documents and Settings\USER_NAME\devstudio\runtimes\jboss-eap\
になります。
-
Red Hat Enterprise Linux の場合、
EAP_HOME
は環境変数ではありません。JBOSS_HOME
がスクリプトで使用される環境変数です。
第2章 インストールの準備
2.1. JBoss EAP のインストール方法の選択
JBoss EAP 7 をインストールする方法は複数あります。状況によって最適な方法は異なります。以下の表には、各インストールタイプの概要と、関連するインストールプロセスに関する項へのリンクが記載されています。
JBoss ON を使用して JBoss EAP パッチをデプロイおよびインストールする場合、ZIP インストールで対象の JBoss EAP インスタンスをインストールする必要があります。
方法 | 説明 |
---|---|
ZIP アーカイブを使用したインストールは、サポートされるすべてのオペレーティングシステムに適しています。インスタンスを手動で展開したい場合はこの方法を使用してください。 ZIP インストールは JBoss EAP のデフォルトインストールを提供します。 設定はすべてインストールした後に行う必要があります。 | |
JAR インストーラーはコンソールで実行するか、グラフィカルウィザードとして実行することができます。いずれの場合も、サーバーインスタンスのインストール手順および設定手順がステップごとに表示されます。サポートされるすべてのプラットフォームでは、この方法で JBoss EAP をインストールすることが推奨されます。 このインストーラーを使用すると、クイックスタートや Maven リポジトリーなどの追加設定を行うこともできます。 | |
Red Hat Enterprise Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 7、Red Hat Enterprise Linux 8 のサポートされるインストールでは、RPM パッケージを使用して JBoss EAP をインストールできます。 |
2.2. JBoss EAP インストールの要件
各インストール方法には複数の要件があります。以下の表は、一般的な要件と各インストール方法に固有の要件を示しています。
インストールタイプ | 前提条件 |
---|---|
一般的な要件 |
|
ZIP またはインストーラーの要件 |
|
RPM の要件 |
|
第3章 JBoss EAP のインストール
3.1. ZIP インストール
3.1.1. JBoss EAP のダウンロード (ZIP インストール)
前提条件
JBoss EAP の ZIP ファイルは Red Hat カスタマーポータルから入手できます。ZIP ファイルのインストールはプラットフォームに依存します。
- Red Hat カスタマーポータル にログインします。
- ダウンロードをクリックします。
- 製品のダウンロードリストの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform をクリックします。
- Version ドロップダウンメニューで 7.3 を選択します。
- リストで Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.3.0 を見つけ、Download リンクをクリックします。
3.1.2. JBoss EAP のインストール (ZIP インストール)
JBoss EAP の ZIP インストールファイルをダウンロードしたら、パッケージの内容を展開するとインストールできます。
必要な場合は、JBoss EAP をインストールするサーバーおよび場所に ZIP ファイルを移動します。
注記JBoss EAP を実行するユーザーは、このディレクトリーへの読み書きアクセスが必要になります。
ZIP アーカイブを展開します。
$ unzip jboss-eap-7.3.0.zip
注記Windows Server の場合は ZIP ファイルを右クリックし、すべて展開 を選択します。
ZIP アーカイブを展開して作成したディレクトリーは、JBoss EAP インストールの最上位ディレクトリーとなります。このディレクトリーを EAP_HOME
と呼びます。
3.2. インストーラーによるインストール
3.2.1. JBoss EAP のダウンロード (インストーラーによるインストール)
前提条件
JBoss EAP JAR インストーラーは Red Hat カスタマーポータルから入手できます。.jar
アーカイブを使用して、グラフィカルまたはテキストベースのインストーラーを実行できます。サポートされるすべてのプラットフォームで、インストーラーによる JBoss EAP のインストールが推奨されます。
JBoss EAP インストーラーのダウンロード
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル (https://access.redhat.com) にログインします。
- ダウンロードをクリックします。
- 製品のダウンロードリストの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform をクリックします。
- Version ドロップダウンメニューで 7.3 を選択します。
- リストで Red Hat JBoss Enterprise Application 7.3.0 Installer を見つけ、Download リンクをクリックします。
3.2.2. JBoss EAP インストーラーの実行
JBoss EAP JAR インストーラーは、グラフィカル または テキスト モードで実行できます。
JBoss EAP グラフィカルインストーラーの実行
- ターミナルを開き、ダウンロードした JBoss EAP インストーラーの JAR ファイルが含まれるディレクトリーに移動します。
以下のコマンドを実行して、グラフィカルインストーラーを起動します。
$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar
以下の表の手順を実行します。
表3.1 JBoss EAP インストーラー画面 画面の名前 どのような場合に表示されるか 説明 言語の選択
常時
インストーラーの言語を選択し、OK をクリックします。
ライセンス同意書
常時
RED HAT JBOSS MIDDLEWARE のエンドユーザーライセンス契約。
このライセンス契約の条件に同意します。 を選択し、次へ をクリックします。
インストールパス
常時
JBoss EAP のインストールパスを選択し、次へ をクリックします。
コンポーネントの選択
常時
インストールするコンポーネントを選択します。必要なコンポーネントは選択を解除できません。
管理ユーザーの作成
常時
管理ユーザーを作成し、パスワードを割り当てます。次へ をクリックします。
インストールの概要
常時
インストールオプションを確認した後、次へ をクリックします。
コンポーネントのインストール
常時
インストールの処理が完了したら、次へ をクリックします。
ランタイム環境の設定
常時
JBoss EAP インストールのデフォルト設定を選択するか、インストーラーで詳細設定を実行することができます。デフォルト設定を選択しても、後で JBoss EAP 管理インターフェイスを使用して設定を変更できます。
デフォルト設定の実行 または 詳細設定の実行 を選択し、設定する項目を選択してから 次へ をクリックします。
パスワード vault の設定
ランタイム環境の詳細設定でパスワード vault のインストールを選択したとき。
暗号化されたキーストアに機密パスワードをすべて保存するようにパスワード vault を設定し、次へ をクリックします。詳細は、サーバーのセキュリティーの設定方法 ガイドのパスワード vault に関する情報を参照してください。
SSL セキュリティー
ランタイム環境の詳細設定で SSL セキュリティーの有効化を選択したとき。
JBoss EAP 管理インターフェイスをセキュア化する SSL キーストアおよびキーストアパスワードを指定し、次へ をクリックします。詳細は、How To Configure Server Security の 管理インターフェイスのセキュア化に関する情報を参照してください。
警告Red Hat では、影響するすべてのパッケージで TLSv1.1 または TLSv1.2 を利用するために SSLv2、SSLv3、および TLSv1.0 を明示的に無効化することを推奨しています。
LDAP の設定
ランタイム環境の詳細設定で LDAP 認証の有効化を選択したとき。
LDAP ディレクトリーサーバーを管理コンソール、管理 CLI、および管理 API の認証ソースとして使用するよう LDAP 認証を有効にします。指定後に 次へ をクリックします。詳細は、How to Configure Identity Management の LDAP に関する情報を参照してください。
LDAP セキュリティーレルムの設定
ランタイム環境の詳細設定で LDAP 認証の有効化を選択したとき。
前のステップで定義された LDAP 接続を使用して、新しいセキュリティーレルムが作成され、管理インターフェイスに関連付けされます。
LDAP 環境の値を指定した後、次へ をクリックします。詳細は、How to Configure Identity Management の LDAP に関する情報を参照してください。
セキュリティードメインの設定
ランタイム環境の詳細設定でセキュリティードメインの追加を選択したとき。
JBoss EAP サーバーインスタンスのセキュリティードメインを設定します。ほとんどのフィールドにはすでにデフォルト値が入力されており、変更する必要はありません。指定後に 次へ をクリックします。詳細は セキュリティーアーキテクチャー のセキュリティードメインを参照してください。
JSSE 設定
ランタイム環境の詳細設定でセキュリティードメインの追加を選択したとき。
キーストアまたはトラストストアのいずれかを使用して、前のステップで定義されたセキュリティードメインの Java Secure Socket Extension (JSSE) を設定します。指定後に 次へ をクリックします。
クイックスタート
ランタイム環境の詳細設定でクイックスタートのインストールを選択したとき。
クイックスタートのインストールパスを選択し、次へ をクリックします。
Maven リポジトリーのセットアップ
ランタイム環境の詳細設定でクイックスタートのインストールを選択したとき。
Maven リポジトリーと設定ファイルを選択します。
ソケットバインディング
ランタイム環境の詳細設定でサーバーポートバインディングの設定を選択したとき。
インストールでデフォルトのポートバインディングを使用するかどうか、すべてのデフォルトバインディングにポートオフセットを設定するかどうか、カスタムポートバインディングを設定するかどうかを決定します。
ポートオフセットの設定を選択した場合は、オフセット番号を選択します。
カスタムバインディングの設定を選択した場合は、ポートを設定するモード (スタンドアロンモード、ドメインモード、または両方のモード) を選択します。
ホストが IPv6 専用で設定されている場合は、ピュア IPv6 設定の有効化 チェックボックスを選択します。これにより、インストーラーによって必要な設定変更が行われます。
次へ をクリックします。
スタンドアロン設定のカスタムソケットバインディング
スタンドアロンモードにカスタムポートバインディングを設定することを選択したとき。
各スタンドアロン設定 (
standalone
、standalone ha
、standalone full
、およびstandalone full-ha
) にポートおよびシステムプロパティーを設定し、次へ をクリックします。ドメイン設定のカスタムソケットバインディング
ドメインモードにカスタムポートバインディングを設定することを選択したとき。
ホスト設定 (
domain host
) および各ドメインプロファイル (domain default
、domain ha
、domain full
、およびdomain full-ha
) にポートおよびシステムプロパティーを設定し、次へ をクリックします。ロギングのオプション
ランタイム環境の詳細設定でロギングレベルの設定を選択したとき。
希望するロギングレベルを選択し、次へ をクリックします。
JSF の設定
ランタイム環境の詳細設定で JSF 実装のインストールを選択したとき。
JSF オプションと JSF JAR へのパスを設定し、次へ をクリックします。詳細は、設定ガイド の JSF 実装のインストール を参照してください。
JDBC ドライバーのセットアップ
ランタイム環境の詳細設定で JDBC ドライバーをインストールすることを選択したとき。
JDBC ドライバーをインストールおよびセットアップします。ドロップダウンリストから適切なドライバーのベンダーを選択し、ドライバー JAR の場所を指定します。指定後に 次へ をクリックします。詳細は 設定ガイド の データソース JDBC ドライバーの情報を参照してください。
データソースのセットアップ
ランタイム環境の詳細設定で JDBC ドライバーとデータソースのインストールを選択したとき。
アプリケーションが使用できるデータソースを設定します。データソースの名前を指定し、他のフィールドを設定してから 次へ をクリックします。詳細は、設定ガイド の データソースの管理に関する情報 を参照してください。
サーバーの設定
常時
設定の処理が完了したら 次へ をクリックします。
ショートカットの設定
常時
スタートメニューにショートカットチェックボックスを選択し、ショートカットを作成します。英数字、ダッシュ (-)、および アンダースコア (_) のみを使用できます。Microsoft Windows では、スラッシュ (/) および バックスラッシュ (\) みを使用できます。次へ をクリックします。
インストールの完了
常時
選択したインストールオプションを後々自動インストールで使用する場合は インストールスクリプトとプロパティーファイルを生成します をクリックします。 次に、完了 をクリックします。
インストールが完了しました。インストーラーによって作成されたディレクトリーはサーバーの最上位ディレクトリーとなります。このディレクトリーを
EAP_HOME
と呼びます。
JBoss EAP のテキストベースインストーラーの実行
- ターミナルを開き、ダウンロードした JBoss EAP インストーラーの JAR が含まれるディレクトリーに移動します。
以下のコマンドを実行して、テキストベースのインストーラーを起動します。
$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar -console
-
指示に従って JBoss EAP をインストールします。インストーラーによって作成されたディレクトリーはサーバーの最上位ディレクトリーとなります。このディレクトリーを
EAP_HOME
と呼びます。
3.3. RPM インストール
Red Hat Enterprise Linux 7 より、チャンネル という表現は リポジトリー に変更になりました。これらの手順では、リポジトリー という表現のみが使用されています。
3.3.1. リポジトリーの選択
RPM から JBoss EAP をインストールするには、Red Hat Enterprise Linux Server
ベースのソフトウェアリポジトリーへのサブスクリプションと、JBoss EAP の minor リポジトリーへのサブスクリプションの両方が必要になります。
JBoss EAP リポジトリーでは、JBoss EAP の minor リポジトリーの 1 つにサブスクライブする必要があります。minor リポジトリーは、JBoss EAP 7 の特定のマイナーリリースと適用対象となるすべてのパッチを提供します。これにより、JBoss EAP 7 の同じマイナーバージョンを維持しながら最新の深刻度が高いパッチとセキュリティーパッチを適用できます。
たとえば、このリポジトリーから更新を行うと、指定の JBoss EAP マイナーバージョンのパッチおよびセキュリティー更新が含まれますが、JBoss EAP 7.3 から JBoss EAP 7.4 へのアップグレードは含まれません (7.3 がリリース済みの場合)。
3.3.1.1. JBoss EAP 7 の minor リポジトリーのサブスクリプション
- Red Hat サブスクリプションマネージャーを使用して、Red Hat Enterprise Linux システムがお持ちのアカウントに登録されているようにしてください。詳細は、Red Hat Subscription Management に関するドキュメント を参照してください。
Red Hat サブスクリプションマネージャーを使用して以下のコマンドを実行し、JBoss EAP 7 の minor リポジトリーの 1 つにサブスクライブします。必ず以下を行なってください。
-
EAP_MINOR_VERSION
を目的の JBoss EAP マイナー バージョンに置き換えてください。たとえば、本リリースのマイナーバージョンの場合は7.3
を入力します。 ご使用の Red Hat Enterprise Linux のバージョンに応じて、
RHEL_VERSION
を6
または7
に置き換えてください。# subscription-manager repos --enable=jb-eap-EAP_MINOR_VERSION-for-rhel-RHEL_VERSION-server-rpms
Red Hat Enterprise Linux 8 の場合は、以下のコマンドを使用します。
# subscription-manager repos --enable=jb-eap-EAP_MINOR_VERSION-for-rhel-RHEL_VERSION-ARCH-rpms
-
3.3.2. JBoss EAP のインストール (RPM インストール)
JBoss EAP のインストール
以下のいずれかのコマンドを実行してサブスクライブしたリポジトリーから JBoss EAP をインストールします。
- JBoss EAP および JDK 8 をインストールします。
# yum groupinstall jboss-eap7
JBoss EAP および JDK 11 をインストールします。JDK 11 は、Red Hat Enterprise Linux 7 以降で利用できます。
Red Hat Enterprise Linux 7
# yum groupinstall jboss-eap7-jdk11
Red Hat Enterprise Linux 8
# dnf groupinstall jboss-eap7-jdk11
groupinstall
コマンドは、そのバージョンの JDK がシステムにインストールされていない場合、指定されたバージョンの JDK をインストールします。すでに別のバージョンの JDK が存在する場合は、コマンド実行後に複数の JDK をインストールする必要があります。
groupinstall
の完了後にシステムに複数の JDK がインストールされている場合は、JBoss EAP の実行に使用する JDK を確認してください。デフォルトでは、システムのデフォルトの JDK が使用されます。
以下の方法で、デフォルトを変更することができます。
alternatives
コマンドを使用して、システム全体の設定を変更します。# alternatives --config java
このコマンドは、インストールされた JDK のリストと、特定の JDK をデフォルトとして設定する手順を表示します。
- 設定ガイドの RPM サービス設定プロパティー で説明されているように、JAVA_HOME プロパティーから JBoss EAP で使用される JDK を変更します。
インストールが完了します。RPM インストールのデフォルトの EAP_HOME
パスは /opt/rh/eap7/root/usr/share/wildfly
になります。
RPM インストールで JBoss EAP をインストールした場合、複数のドメインまたはホストコントローラーを同じマシン上に設定することはサポートされません。
3.3.3. リポジトリーの変更
JBoss EAP インストールのライフサイクルの間に、サブスクライブする JBoss EAP リポジトリーを変更する必要が生じる可能性があります。リポジトリーの変更は以下の場合のみサポートされます。
- current リポジトリーから minor リポジトリーへの変更
最新の minor リポジトリーへ変更する場合はサポートされます。
重要JBoss EAP 7.3 より、JBoss EAP の current リポジトリーは利用できなくなりました。以前のリリースの JBoss EAP で current リポジトリーにサブスクライブした場合、本リリースではサブスクリプションを minor リポジトリーの 1 つに変更する必要があります。
- minor リポジトリーから他の minor リポジトリーへの変更
- JBoss EAP の次のマイナーバージョンへ変更する場合はサポートされます。たとえば、JBoss EAP 7.0 から JBoss EAP 7.1 への変更はサポートされますが、JBoss EAP 7.0 から JBoss EAP 7.2 への変更はサポートされません。
前提条件
- JBoss EAP を RPM インストール としてインストールします。
- 変更するリポジトリーを選択 します。 上記の変更条件を満たすようにしてください。
JBoss EAP リポジトリーの変更
リポジトリーを変更する前に、以下のコマンドを実行して JBoss EAP インストールに適用できる更新がすべて適用されるようにしてください。
# yum update
Red Hat サブスクリプションマネージャーを使用して、現在サブスクライブしているリポジトリーのサブスクリプションを解除し、変更する新しいリポジトリーにサブスクライブします。以下のコマンドの
EXISTING_REPOSITORY
およびNEW_REPOSITORY
は適切なリポジトリー名に置き換えてください。# subscription-manager repos --disable=EXISTING_REPOSITORY --enable=NEW_REPOSITORY
3.4. 自動インストーラーによるインストール
JAR インストーラー を使用して JBoss EAP をインストールすると、以前のインストールから生成されたインストールスクリプトを使用して、今後のインストールを同じ設定内容で自動化できます。
自動化インストーラーは後方互換性を維持しません。旧バージョンの JBoss EAP から生成されたインストールスクリプトを自動インストーラーに使用することはできません。同じマイナーバージョンの JBoss EAP (JBoss EAP 7.3 など) から生成されたインストールスクリプトのみを使用してください。
前提条件
- JAR インストーラー を使用して自動インストールスクリプトを生成します。自動インストールスクリプトは XML ファイルです。
自動インストーラーによるインストール
- ターミナルを開き、ダウンロードした JBoss EAP インストーラーの JAR ファイルが含まれるディレクトリーに移動します。
以下のコマンドを実行し、自動インストールスクリプトの XML ファイルを使用して JBoss EAP をインストールします。
$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar auto.xml
デフォルトでは、JBoss EAP の設定に必要なパスワードを入力するよう求められます。インストール用のパスワードを事前設定 すると、無人インストールを実行できます。
注記自動インストールスクリプトの XML ファイルをネットワークホストに保存し、そのファイルをインストールで使用するよう、HTTP または FTP を使用してインストーラーを示すことができます。例を以下に示します。
$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar http://network-host.local/auto.xml
$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar ftp://network-host.local/auto.xml
3.4.1. 無人自動インストーラーによるインストール
前提条件
- JAR インストーラー を使用して自動インストールスクリプトを生成します。自動インストールスクリプトは XML ファイルです。
無人自動インストーラーによるインストールを実行するには、JBoss EAP のインストールに必要なパスワードを事前設定する必要があります。
以前のインストーラーによるインストールからインストールスクリプトの XML ファイルが生成されると、未完成のインストールスクリプト変数ファイルも生成されます。このファイル名はインストールスクリプトファイルと同じですが、末尾に .variables
が付きます。
この変数ファイルには、無人自動インストールに必要なキーおよびパスワードパラメーターのリストが含まれています。
必要なパスワードは、完全な変数ファイル または インストーラーコマンド実行時の引数 として指定できます。
変数ファイルを使用した無人自動インストーラーによるインストール
テキストエディターで
.variables
ファイルを開き、各キーにパスワードの値を指定します。例を以下に示します。adminPassword = password#2 vault.keystorepwd = vaultkeystorepw ssl.password = user12345
自動インストールスクリプトの XML ファイルを使用してインストーラーを実行します。完全な変数ファイルがインストールスクリプトの XML ファイルと同じディレクトリーにあり、ファイル名が変更されていなければ、インストーラーによって変数ファイルが自動的に検出されます。
$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar auto.xml Checking for corresponding .variables file Variables file detected: auto.xml.variables [ Starting automated installation ] ...
別の方法として、
-variablefile
を使用して変数ファイルへのパスを指定することもできます。$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar auto.xml -variablefile auto.xml.variables
-variables
引数を使用した無人自動インストーラーによるインストール
自動インストールスクリプトの XML ファイルを使用してインストーラーを実行し、
-variables
引数を使用して、必要なパスワードをキーと値のペアとして指定します。例を以下に示します。$ java -jar jboss-eap-7.3.0-installer.jar auto.xml -variables adminPassword=password#2,vault.keystorepwd=vaultkeystorepw,ssl.password=user12345
注記-variables
のキーと値のペアを指定するとき、空白を入れないことが重要になります。
第4章 サービスとして実行するよう JBoss EAP を設定
4.1. Red Hat Enterprise Linux で JBoss EAP をサービスとして設定 (ZIP およびインストーラーによるインストール)
Red Hat Enterprise Linux で JBoss EAP をサービスとして設定
jboss-eap.conf
ファイルの起動オプションをカスタマイズします。起動スクリプトと関連する設定ファイルは
EAP_HOME/bin/init.d/
ディレクトリーにあります。テキストエディターでjboss-eap.conf
を開き、JBoss EAP インストールのオプションを設定します。jboss-eap.conf
ファイルには複数のオプションがありますが、最低でもJBOSS_HOME
とJBOSS_USER
の正しい値を指定する必要があります。該当する行をアンコメントおよび編集すると、設定ファイルの他のオプションをカスタマイズできます。カスタマイズしないと、デフォルトの動作としてサーバーはデフォルトの設定ファイル
standalone.xml
を使用して、スタンドアロン JBoss EAP サーバーを起動します。注記JBoss EAP を管理対象ドメインとして起動する場合は、
JBOSS_MODE=domain
をjboss-eap.conf
に追加します。カスタムの ドメイン設定ファイル を指定するには、
JBOSS_DOMAIN_CONFIG=DOMAIN_CONFIG_FILE.xml
およびJBOSS_HOST_CONFIG=HOST_CONFIG_FILE.xml
を追加します。デフォルトでは、JBoss EAP はdomain.xml
およびhost.xml
をドメイン設定ファイルとして使用します。サービスファイルをシステムディレクトリーにコピーします。
変更したサービス設定ファイルを
/etc/default
ディレクトリーにコピーします。$ sudo cp EAP_HOME/bin/init.d/jboss-eap.conf /etc/default
サービス起動スクリプトを
/etc/init.d
ディレクトリーにコピーし、実行パーミッションを付与します。$ sudo cp EAP_HOME/bin/init.d/jboss-eap-rhel.sh /etc/init.d $ sudo chmod +x /etc/init.d/jboss-eap-rhel.sh
chkconfig
サービス管理コマンドを使用して、自動的に起動されるサービスのリストに新しいjboss-eap-rhel.sh
サービスを追加します。$ sudo chkconfig --add jboss-eap-rhel.sh
以下のコマンドの 1 つを使用して、サービスが正しくインストールされたことをテストします。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
$ sudo service jboss-eap-rhel.sh start
Red Hat Enterprise Linux 7 以降の場合:
$ sudo service jboss-eap-rhel start
サービスが起動します。エラーが発生した場合はエラーログを確認し、設定ファイルのオプションが正しく設定されていることを確認してください。
Red Hat Enterprise Linux サーバーの起動時にサービスが自動的に起動するようにするには、以下のコマンドを実行します。
$ sudo chkconfig jboss-eap-rhel.sh on
JBoss EAP サービスを削除する場合は、以下の手順に従います。
Red Hat Enterprise Linux での JBoss EAP サービスの削除
サービスが実行中である場合は、ターミナルを開き、以下のコマンドの 1 つを使用してサービスを停止します。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
$ sudo service jboss-eap-rhel.sh stop
Red Hat Enterprise Linux 7 以降の場合:
$ sudo service jboss-eap-rhel stop
サービスのリストから JBoss EAP を削除します。
$ sudo chkconfig --del jboss-eap-rhel.sh
サービス設定ファイルと起動スクリプトを削除します。
$ sudo rm /etc/init.d/jboss-eap-rhel.sh $ sudo rm /etc/default/jboss-eap.conf
4.2. Red Hat Enterprise Linux で JBoss EAP をサービスとして設定 (RPM インストール)
前提条件
- JBoss EAP を RPM インストール としてインストールします。
- サーバーの管理者特権。
単一のマシン上に複数の JBoss EAP インスタンスをシステムサービスとして設定することはサポートされません。
JBoss EAP の RPM インストールは、JBoss EAP をサービスとして実行するために必要なものをすべてインストールします。以下のコマンドの 1 つを実行して、システム起動時に自動的に開始するよう JBoss EAP サービスをアクティブ化します。
以下のコマンドでは、EAP_SERVICE_NAME
を eap7-standalone
(スタンドアロン JBoss EAP サーバーの場合) または eap7-domain
(管理対象ドメインの場合) に置き換えます。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
chkconfig EAP_SERVICE_NAME on
Red Hat Enterprise Linux 7 以降の場合:
systemctl enable EAP_SERVICE_NAME.service
要求に応じて JBoss EAP の RPM インストールを開始または停止するには、JBoss EAP設定ガイド の RPM の手順に関する情報 を参照してください。
詳細やオプションについては、JBoss EAP設定ガイド の付録に記載されているRPM サービス設定ファイルを参照してください。
4.3. Microsoft Windows Server で JBoss EAP をサービスとして設定
前提条件
set
コマンドを使用して Windows Server コマンドプロンプトでシステム環境変数を設定すると、環境変数は永続的に設定されません。setx
コマンドを使用するか、コントロールパネルのシステムインターフェイスを使用する必要があります。
Microsoft Windows Server で JBoss EAP をサービスとして設定
以下の 2 つのシステム環境変数を作成します。
-
JBoss EAP インストールディレクトリーを示す
JBOSS_HOME
-
NOPAUSE=1
-
JBoss EAP インストールディレクトリーを示す
JBoss Core Services Jsvc パッケージのインストール
設定されていない場合は、JBoss Core Services Jsvc パッケージをダウンロードし、展開します。
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータルで JBoss の Software Downloads ページにログインします。
- Product ドロップダウンメニューから Apache Jsvc を選択します。
- Version ドロップダウンメニューで最新のバージョンを選択します。
- システムのプラットフォームとアーキテクチャーに対応する Red Hat JBoss Core Services Apache Jsvc を見つけ、Download リンクをクリックします。
JBoss EAP インストールディレクトリーが含まれるディレクトリーでダウンロードした ZIP ファイルを展開します。
展開すると、JBoss EAP インストールディレクトリーと同じ階層に
jbcs-jsvc-<VERSION>
ディレクトリーが作成されます。例を以下に示します。C:\Program Files ├── jboss-eap-7.3 │ ├── bin │ └── ... └── jbcs-jsvc-<VERSION>
サービスのインストール
ターミナルを開き、
EAP_HOME\bin
ディレクトリーに移動します。以下は、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインのサーバーに新しいサービスを作成する基本的な
service.bat install
コマンドの例になります。可能なオプションをすべて表示するには、引数を指定せずにservice.bat
を実行します。重要/jbossuser
および/jbosspass
パラメーターを指定する場合は、JBoss EAP ユーザーのパスワードにハッシュ (#
) またはセミコロン (;
) が含まれないようにする必要があります。以下のコマンドを実行します。 サービスのログレベルは必要に応じて変更してください。
スタンドアロンサーバーの場合:
service.bat install /loglevel INFO
管理対象ドメインのサーバーの場合
/host
パラメーターを使用して、サービスによって制御されている JBoss EAP ホストコントローラーの名前を指定します。管理 CLI でls /host
を実行すると、名前の有効な値を表示できます。以下のコマンドの
EAP_HOST_NAME
は JBoss EAP ホストコントローラー名に置き換えてください。JBoss EAP のホストコントローラー名を提供せずに/host
パラメーターを指定すると、デフォルトでmaster
が名前として使用されます。service.bat install /host EAP_HOST_NAME /loglevel INFO
JBossEAP7
という名前の新しい Windows サービスが作成されます。Services
コンソールでの新規サービスの検証Windows の Services コンソール (
services.msc
) を開き、サービスが作成されたことを確認します。デフォルトのサービス名が使用された場合は、Windows サービスのリストに新しいサービスの名前
JBoss EAP7
が表示されます。サービスコンソールからサービスを起動および停止でき、さらにサービスの起動方法および起動時に関する設定を変更できます。ターミナルから JBoss EAP サービスを起動および停止
ターミナルからサービスを起動するには、以下のコマンドを使用します (必要な場合は、サービス名を変更します)。
net start JBossEAP7
ターミナルからサービスを停止するには、以下のコマンドを使用します (必要な場合は、サービス名を変更します)。
net stop JBossEAP7
JBoss EAP サービスを削除する場合は、以下の手順に従います。
Microsoft Windows Server の JBoss EAP サービスの削除
サービスが実行中の場合は最初にターミナルを開き、サービス名を指定して
net stop
コマンドを実行し、サービスを停止します。net stop JBossEAP7
ターミナルで、
EAP_HOME\bin
ディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行します。service.bat uninstall
4.4. Jsvc を使用して JBoss EAP をサービスとして設定
JBoss Core Services コレクションの Apache Jsvc コンポーネントを使用すると、Red Hat Enterprise Linux および Solaris で JBoss EAP をバックグラウンドサービスとして実行できます。
JBoss EAP の Jsvc サポートの主な目的は、Microsoft Windows および Solaris 上で JBoss EAP をサービスとして実行することです。Jsvc は Red Hat Enterprise Linux 上で動作しますが、Red Hat Enterprise Linux で JBoss EAP をサービスとして実行するには ネイティブメソッド の使用が強く推奨されます。
Jsvc は、Java アプリケーションをバックグラウンドサービスとして UNIX 系プラットフォーム上で実行できるようにするライブラリーとアプリケーションのセットです。これにより、アプリケーションは特権ユーザーとして操作を実行でき、実行後に非特権ユーザーに切り替えできます。
Jsvc はランチャープロセス、コントローラープロセス、および制御されたプロセスの 3 つのプロセスを使用します。制御されたプロセスはメインの Java スレッドでもあります。JVM がクラッシュすると、コントローラープロセスが 60 秒以内に JVM を再起動します。Jsvc はデーモンプロセスで、JBoss EAP 7 では特権ユーザーによって起動される必要があります。
JBoss Core Services Jsvc パッケージのインストール
ZIP またはインストーラーによるインストールの場合
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータルで JBoss の Software Downloads ページにログインします。
- Product ドロップダウンメニューから Apache Jsvc を選択します。
- Version ドロップダウンメニューで最新のバージョンを選択します。
- システムのプラットフォームとアーキテクチャーに対応する Red Hat JBoss Core Services Apache Jsvc を見つけ、Download リンクをクリックします。
JBoss EAP インストールディレクトリーが含まれるディレクトリーでダウンロードした ZIP ファイルを展開します。
展開すると、JBoss EAP インストールディレクトリーと同じ階層に
jbcs-jsvc-<VERSION>
ディレクトリーが作成されます。例を以下に示します。/var/opt/ ├── jboss-eap-7.3 │ ├── bin │ └── ... └── jbcs-jsvc-<VERSION>
Jsvc を使用して JBoss EAP を起動するコマンドの例では、
jboss
ユーザーがすでに作成されていることを仮定します。JBoss EAP のユーザーを作成していない場合は、以下のコマンドを実行し、jboss
ユーザーおよびグループを作成します。# groupadd -f -g 185 -r jboss # useradd -r -u 185 -g jboss -d EAP_HOME -s /sbin/nologin -c "JBoss" jboss
Red Hat Enterprise Linux での RPM インストールの場合
- Red Hat サブスクリプション管理 にログインします。
- サブスクライバーイベントリーのシステムをクリックします。
ご使用のオペレーティングシステムバージョンとアーキテクチャーの JBoss Core Services CDN リポジトリーにサブスクライブします。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
- jb-coreservices-1-for-rhel-6-server-rpms
Red Hat Enterprise Linux 7 以降の場合:
- jb-coreservices-1-for-rhel-7-server-rpms
root ユーザーで以下のコマンドを実行し、Jsvc をインストールします。
# yum groupinstall jbcs-jsvc
必ず JAVA_HOME
システム環境変数を設定してください。
Jsvc を使用して JBoss EAP をスタンドアロンサーバーとして起動
以下のコマンドは、Jsvc を使用してスタンドアロンモードの JBoss EAP を起動および停止するために使用されます。以下の表には、ZIP/インストーラー JBoss EAP インストールまたは RPM インストールのコマンドに必要なパスが示されています。
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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Jsvc を使用してスタンドアロン JBoss EAP サーバーを起動します。
$ JSVC_BIN \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -D[Standalone] -XX:+UseCompressedOops -Xms1303m \ -Xmx1303m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/server.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR \ -Djboss.home.dir=EAP_HOME \ -Djboss.server.base.dir=EAP_HOME/standalone \ @org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules \ -jaxpmodule javax.xml.jaxp-provider \ org.jboss.as.standalone
Jsvc を使用してスタンドアロン JBoss EAP サーバーを停止します。
$ JSVC_BIN \ -stop \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -D[Standalone] -XX:+UseCompressedOops -Xms1303m \ -Xmx1303m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/server.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR \ -Djboss.home.dir=EAP_HOME \ -Djboss.server.base.dir=EAP_HOME/standalone \ @org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules \ -jaxpmodule javax.xml.jaxp-provider \ org.jboss.as.standalone
Jsvc を使用した JBoss EAP 管理対象ドメインの起動
以下のコマンドは、Jsvc を使用して JBoss EAP 管理対象ドメインを起動および停止するために使用されます。以下の表には、ZIP/インストーラー JBoss EAP インストールまたは RPM インストールのコマンドに必要なパスが示されています。
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
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以下のコマンドを実行する前に、JAVA_HOME
システム環境変数を設定してください。
Jsvc を使用して JBoss EAP 管理対象ドメインを起動します。
$ JSVC_BIN \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -nodetach -D"[Process Controller]" -server -Xms64m \ -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/process-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp "EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR" \ org.apache.commons.daemon.support.DaemonWrapper \ -start org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules org.jboss.as.process-controller \ -jboss-home EAP_HOME -jvm "${JAVA_HOME}"/bin/java \ -mp EAP_HOME/modules -- \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/host-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -server -Xms64m -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true -- -default-jvm "${JAVA_HOME}"/bin/java \ &
Jsvc を使用して JBoss EAP 管理対象ドメインを停止します。
$ JSVC_BIN \ -stop \ -outfile LOG_DIR/jsvc.out.log \ -errfile LOG_DIR/jsvc.err.log \ -pidfile LOG_DIR/jsvc.pid \ -user jboss \ -nodetach -D"[Process Controller]" -server -Xms64m \ -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/process-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -cp "EAP_HOME/jboss-modules.jar:JSVC_JAR" \ org.apache.commons.daemon.support.DaemonWrapper \ -start org.jboss.modules.Main -start-method main \ -mp EAP_HOME/modules org.jboss.as.process-controller \ -jboss-home EAP_HOME -jvm $JAVA_HOME/bin/java \ -mp EAP_HOME/modules -- \ -Dorg.jboss.boot.log.file=LOG_DIR/host-controller.log \ -Dlogging.configuration=file:CONF_DIR/logging.properties \ -Djboss.modules.policy-permissions \ -server -Xms64m -Xmx512m -XX:MaxPermSize=256m \ -Djava.net.preferIPv4Stack=true \ -Djboss.modules.system.pkgs=org.jboss.byteman \ -Djava.awt.headless=true -- -default-jvm $JAVA_HOME/bin/java
第5章 JBoss EAP のアンインストール
5.1. JBoss EAP のアンインストール (ZIP インストール)
- 再使用される可能性がある変更された設定ファイルとデプロイメントを必ずバックアップするようにしてください。
- ZIP によるインストールでは、JBoss EAP が単一のディレクトリーにインストールされます。インストールディレクトリーを削除して JBoss EAP をアンインストールします。
- また、マシンにインストールされた JBoss EAP に依存するその他のスクリプトをすべて削除します。
5.2. JBoss EAP のアンインストール (インストーラーによるインストール)
インストーラーを使用して JBoss EAP をインストールした場合、グラフィカル または テキスト モードのアンインストーラーを使用して JBoss EAP をアンインストールできます。
JBoss EAP グラフィカルアンインストーラーの実行
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ターミナルを開き、
EAP_HOME/uninstaller
に移動します。 以下のコマンドを実行して、グラフィカルアンインストーラーを起動します。
$ java -jar uninstaller.jar
グラフィカルアンインストーラーは以下の図と似ています。JBoss EAP インストールディレクトリーを削除したい場合はチェックボックスを選択します。
図5.1 JBoss EAP グラフィカルアンインストーラー
- アンインストール をクリックし、アンインストールプロセスを開始します。
- アンインストールプロセスが終了したら、 終了 をクリックしてアンインストーラーを終了します。
JBoss EAP のテキストベースアンインストーラーの実行
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ターミナルを開き、
EAP_HOME/uninstaller
に移動します。 以下のコマンドを実行して、テキストベースのアンインストーラーを起動します。
$ java -jar uninstaller.jar -console
- 指示に従って JBoss EAP をアンインストールします。
5.3. JBoss EAP のアンインストール (RPM インストール)
RPM を使用してインストールされた JBoss EAP インストールをアンインストールすることは推奨されません。
RPM パッケージ管理の性質上、インストールされたパッケージおよび依存関係がすべて完全に削除されることは保証されず、パッケージ依存関係の不足によりシステムが不整合な状態になります。
Revised on 2023-01-28 12:03:10 +1000