1.4.3. IPv6 アドレス
デフォルトでは、JBoss EAP は IPv4 アドレスを使用して実行するように設定されます。以下の手順では、IPv6 アドレスを使用して実行するよう JBoss EAP を設定する方法を示します。
IPv6 アドレスの JVM スタックの設定
IPv6 アドレスを優先するように、起動設定を更新します。
起動設定ファイルを開きます。
-
スタンドアロンサーバーとして実行している場合は、
EAP_HOME/bin/standalone.conf
ファイル (Windows Server の場合はstandalone.conf.bat
) を編集します。 -
管理対象ドメインで実行している場合は、
EAP_HOME/bin/domain.conf
ファイル (Windows Server の場合はdomain.conf.bat
) を編集します。
-
スタンドアロンサーバーとして実行している場合は、
java.net.preferIPv4Stack
プロパティーをfalse
に設定します。-Djava.net.preferIPv4Stack=false
java.net.preferIPv6Addresses
プロパティーを追加し、true
に設定します。-Djava.net.preferIPv6Addresses=true
以下の例は、上記の変更を行った後に起動設定ファイルの JVM オプションがどのようになるかを示しています。
# Specify options to pass to the Java VM. # if [ "x$JAVA_OPTS" = "x" ]; then JAVA_OPTS="-Xms1303m -Xmx1303m -Djava.net.preferIPv4Stack=false" JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Djboss.modules.system.pkgs=$JBOSS_MODULES_SYSTEM_PKGS -Djava.awt.headless=true" JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Djava.net.preferIPv6Addresses=true" else
IPv6 アドレスのインターフェイス宣言の更新
設定のデフォルトのインターフェイス値は、IPv6 アドレスに変更できます。たとえば、以下の管理 CLI コマンドは management
インターフェイスを IPv6 ループバックアドレス (::1
) に設定します。
/interface=management:write-attribute(name=inet-address,value="${jboss.bind.address.management:[::1]}")
以下の例は、上記のコマンド実行後に XML 設定がどのようになるかを示しています。
<interfaces> <interface name="management"> <inet-address value="${jboss.bind.address.management:[::1]}"/> </interface> .... </interfaces>