1.3.3.4. 設定ファイルのスナップショット
サーバーの保守や管理をしやすくするため、JBoss EAP は起動時に元の設定ファイルにタイムスタンプを付けたものを作成します。管理操作によってその他の設定変更が行われると、元のファイルが自動的にバックアップされ、インスタンスの作業用コピーが参照およびロールバック用に保持されます。さらに、現在のサーバー設定の現時点のコピーである設定スナップショットを撮ることができます。これらのスナップショットは管理者によって保存およびロードされます。
以下の例では、standalone.xml
ファイルが使用されますが、同じプロセスが domain.xml
および host.xml
にも適用されます。
スナップショットの作成
管理 CLI を使用して、現在の設定のスナップショットを作成します。
:take-snapshot
{
"outcome" => "success",
"result" => "EAP_HOME/standalone/configuration/standalone_xml_history/snapshot/20151022-133109702standalone.xml"
}
スナップショットのリスト
管理 CLI を使用して、作成したすべてのスナップショットをリストします。
:list-snapshots
{
"outcome" => "success",
"result" => {
"directory" => "EAP_HOME/standalone/configuration/standalone_xml_history/snapshot",
"names" => [
"20151022-133109702standalone.xml",
"20151022-132715958standalone.xml"
]
}
}
スナップショットの削除
管理 CLI を使用して、スナップショットを削除します。
:delete-snapshot(name=20151022-133109702standalone.xml)
スナップショットを用いたサーバーの起動
スナップショットまたは自動保存された設定を使用してサーバーを起動できます。
-
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone_xml_history
ディレクトリーへ移動し、ロードするスナップショットまたは保存された設定ファイルを確認します。 サーバーを起動し、選択した設定ファイルを示します。設定ディレクトリー
EAP_HOME/standalone/configuration/
からの相対パスを渡します。$ EAP_HOME/bin/standalone.sh --server-config=standalone_xml_history/snapshot/20151022-133109702standalone.xml
管理対象ドメインで実行している場合は、代わりに --host-config
引数を使用し、設定ファイルを指定します。