1.4.2.4. ポートオフセット
ポートオフセットとは、該当するサーバーのソケットバインディンググループに指定されたすべてのポート値に追加される数値のオフセットのことです。これにより、同じホストの別のサーバーとの競合を防ぐため、サーバーはソケットバインディンググループに定義されたポート値とオフセットを継承できるようになります。たとえば、ソケットバインディンググループの HTTP ポートが 8080
で、サーバーが 100
をポートオフセットとして使用する場合、HTTP ポートは 8180
になります。
管理 CLI を使用して管理対象ドメインのサーバーにポートオフセットとして 250
を設定する例を以下に示します。
/host=master/server-config=server-two/:write-attribute(name=socket-binding-port-offset,value=250)
ポートオフセットは、管理対象ドメインのサーバーと、同じホストで複数のスタンドアロンサーバーを実行する場合に使用できます。
jboss.socket.binding.port-offset
プロパティーを使用してスタンドアロンサーバーを起動するときにポートオフセットを渡すことができます。
$ EAP_HOME/bin/standalone.sh -Djboss.socket.binding.port-offset=100