2.4. JBoss EAP S2I (Source-to-Image) アプリケーションの OpenShift へのデプロイ
イメージおよびテンプレートのインポート後に、アプリケーションを OpenShift にデプロイできます。
OpenJDK 8 および Eclipse OpenJ9 のテンプレート名は接頭辞 eap73-*
を使用します (例: eap73-https-s2i
)。OpenJDK 11 テンプレート名は接頭辞 eap73-openjdk11-*
を使用します (例: eap73-openjdk11-https-s2i
)。
要件
オプション: テンプレートは、多くのテンプレートパラメーターにデフォルト値を指定でき、一部またはすべてのデフォルトをオーバーライドする必要がある場合があります。パラメーターのリストやデフォルト値などのテンプレートの情報を表示するには、コマンド oc describe template TEMPLATE_NAME
を使用します。
手順
JBoss EAP for OpenShift イメージと Java アプリケーションのソースコードを使用して、新しい OpenShift アプリケーションを作成します。S2I ビルド用に提供される JBoss EAP for OpenShift テンプレートのいずれかを使用できます。トリムされたサーバーのプロビジョニングも選択できます。
たとえば、JDK 8 ビルダーイメージを使用して
kitchensink
クイックスタートをディプロイするには、アプリケーションのデプロイメントに向けた OpenShift の準備 で GitHub のkitchensink
ソースコードを使用して作成したeap-demo
プロジェクトにeap73-basic-s2i
テンプレートを使用します。このクイックスタートはトリム機能に対応していません。oc new-app --template=eap73-basic-s2i \1 -p IMAGE_STREAM_NAMESPACE=eap-demo \2 -p SOURCE_REPOSITORY_URL=https://github.com/jboss-developer/jboss-eap-quickstarts \3 -p SOURCE_REPOSITORY_REF=7.3.x-openshift \4 -p CONTEXT_DIR=kitchensink5
注記IBM Z および IBM Power Systems の Eclipse OpenJ9 ビルダーイメージに、このコマンドの変更バージョンを使用します。コマンドで以下のイメージ名パラメーターを追加します。JDK 環境では、これらのパラメーターにデフォルト値が使用されます。
- EAP_IMAGE_NAME=jboss-eap-7-openj9-11-openshift \
- EAP_RUNTIME_IMAGE_NAME=jboss-eap-7-openj9-11-runtime-openshift \
別の例として、JDK 11 ランタイムイメージを使用し、JBoss EAP をトリムして
helloworld-html5
クイックスタートをデプロイするにはjaxrs-server
レイヤーのみを含め、以下のコマンドを入力します。このコマンドは、GitHub のhelloworld-html5
ソースコードとともに アプリケーションのデプロイメントに向けた OpenShift の準備 で作成した、eap-demo
プロジェクトでeap73-openjdk11-basic-s2i
テンプレートを使用します。oc new-app --template=eap73-openjdk11-basic-s2i \1 -p IMAGE_STREAM_NAMESPACE=eap-demo \2 -p SOURCE_REPOSITORY_URL=https://github.com/jboss-developer/jboss-eap-quickstarts \3 -p SOURCE_REPOSITORY_REF=7.3.x-openshift \4 -p GALLEON_PROVISION_LAYERS=jaxrs-server \5 -p CONTEXT_DIR=helloworld-html56
- 1
- 使用するテンプレート。
eap73-openjdk11
接頭辞は、JDK 11 テンプレートを指定します。 - 2
- 最新のイメージとテンプレートは、プロジェクトの namespace にインポートされたため、イメージストリームが見つかる場所の namespace を指定する必要があります。通常はプロジェクトの名前になります。
- 3
- アプリケーションのソースコードが含まれるリポジトリーの URL。
- 4
- ソースコードに使用する Git リポジトリー参照。Git ブランチやタグ参照にすることができます。
- 5
jaxrs-server
レイヤーのみを持つトリムされたサーバーをプロビジョニングします。- 6
- ビルドするソースリポジトリー内のディレクトリー。
注記新しい OpenShift アプリケーションを作成するときに、環境変数を設定 することもあります。
たとえば、
eap73-https-s2i
などの HTTPS テンプレートを使用している場合は、必要な HTTPS 環境変数 であるHTTPS_NAME
、HTTPS_PASSWORD
、およびHTTPS_KEYSTORE
を指定し、キーストアの詳細と一致するようにする必要があります。注記テンプレートで AMQ が使用される場合は、
AMQ_IMAGE_NAME
パラメーターに適切な値を含める必要があります。テンプレートが SSO を使用する場合は、適切な値を指定して
SSO_IMAGE_NAME
パラメーターを含める必要があります。ビルド設定の名前を取得します。
$ oc get bc -o name
取得したビルド設定の名前を使用し、Maven のビルドの進捗を表示します。
$ oc logs -f buildconfig/BUILD_CONFIG_NAME
たとえば、
kitchensink
クイックスタートでは、以下のコマンドで Maven ビルドの進捗を表示します。$ oc logs -f buildconfig/eap-app