8.4. 起動可能な JAR サーバーの Galleon レイヤーの指定
Galleon レイヤーを指定して、サーバーのカスタム設定をビルドできます。さらに、サーバーから除外する Galleon レイヤーを指定することもできます。
単一の機能パックを参照するには、<feature-pack-location>
要素を使用してその場所を指定します。以下の例は、Maven プラグイン設定ファイルの <feature-pack-location>
要素に org.jboss.eap:wildfly-galleon-pack:2.0.0.GA-redhat-00002
を指定します。
<configuration> <feature-pack-location>org.jboss.eap:wildfly-galleon-pack:2.0.0.GA-redhat-00002</feature-pack-location> </configuration>
複数の機能パックを参照する必要がある場合は、それらを <feature-packs>
要素に一覧表示します。以下の例は、Red Hat Single Sign-On 機能パックを <feature-packs>
要素に追加する方法を示しています。
<configuration> <feature-packs> <feature-pack> <location>org.jboss.eap:wildfly-galleon-pack:2.0.0.GA-redhat-00002</location> </feature-pack> <feature-pack> <location>org.jboss.sso:keycloak-adapter-galleon-pack:9.0.10.redhat-00001</location> </feature-pack> </feature-packs> </configuration>
複数の機能パックから Galleon レイヤーを組み合わせて、起動可能な JAR サーバーを設定し、必要な機能を提供する対応の Galleon レイヤーのみを含めることができます。
ベアメタルプラットフォームで、設定ファイルで Galleon レイヤーを指定しない場合、プロビジョニングしたサーバーにはデフォルトの standalone-microprofile.xml
設定と同じ設定が含まれます。
OpenShift プラットフォームでは、プラグイン設定に <cloud/>
設定要素を追加した後に、設定ファイルで Galleon レイヤーを指定しない場合、プロビジョニングされたサーバーにはクラウド環境用に調整され、デフォルトの standalone-microprofile-ha.xml
と似ている設定が含まれます。
前提条件
- Maven がインストールされている。
X.Y.Z.Final-redhat-_BUILD_NUMBER
などの最新の Maven プラグインバージョンを確認している。Z と BUILD_NUMBER は、JBoss EAP XP 2.0.0 製品のライフサイクル中に進化できます。- X は、Maven プラグインのメジャーバージョンです。
- y は、Maven プラグインのマイナーバージョンです。
- z は、Maven プラグインのマイクロバージョンです。/ga/org/wildfly/plugins/wildfly-jar-maven-plugin のインデックス を参照してください。
-
2.0.X.GA-redhat-BUILD_NUMBER
などの最新の Galleon feature-pack バージョンを確認している。X は JBoss EAP XP 2 のマイクロバージョンで、BUILD_NUMBER は Galleon 機能パックのビルド番号。X と BUILD_NUMBER は、JBoss EAP XP 2.0.0 製品のライフサイクル中に進化できます。Index of /ga/org/jboss/eap/wildfly-galleon-pack のインデックス を参照してください。
この手順の例では、以下のプロパティーを指定します。
-
Maven プラグインバージョンの場合は、
${bootable.jar.maven.plugin.version}
です。 -
Galleon 機能パックバージョンの場合は、
${jboss.xp.galleon.feature.pack.version}
です。
これらのプロパティーをプロジェクトで設定する必要があります。以下に例を示します。
<properties> <bootable.jar.maven.plugin.version>2.0.2.Final-redhat-00001</bootable.jar.maven.plugin.version> <jboss.xp.galleon.feature.pack.version>2.0.0.GA-redhat-00002</jboss.xp.galleon.feature.pack.version> </properties>
手順
- アプリケーションの実行に必要な機能を提供する、サポートされる JBoss EAP Galleon レイヤーを特定します。
Maven プロジェクトの
pom.xml
ファイルの<plugin>
要素で JBoss EAP feature-pack の場所を参照します。以下の例のように、最新バージョンの Maven プラグインとorg.jboss.eap:wildfly-galleon-pack
Galleon 機能パックの最新バージョンを指定する必要があります。以下の例は、jaxrs-server
ベースレイヤーおよびjpa-distribute
レイヤーを含む単一の feature-pack も含まれています。jaxrs-server
ベースレイヤーは、サーバーの追加サポートを提供します。<plugins> <plugin> <groupId>org.wildfly.plugins</groupId> <artifactId>wildfly-jar-maven-plugin</artifactId> <version>${bootable.jar.maven.plugin.version}</version> <configuration> <feature-pack-location>org.jboss.eap:wildfly-galleon-pack:${jboss.xp.galleon.feature.pack.version}</feature-pack-location> <layers> <layer>jaxrs-server</layer> <layer>jpa-distributed</layer> </layers> <excluded-layers> <layer>jpa</layer> </excluded-layers> ... </plugins>
この例では、プロジェクトからの
jpa
レイヤーの除外も示しています。注記jpa-distributed
レイヤーをプロジェクトに含める場合は、jaxrs-server
レイヤーからjpa
レイヤーを除外する必要があります。jpa
レイヤーはローカルの infinispan hibernate キャッシュを設定し、jpa-distributed
レイヤーはリモート infinispan hibernate キャッシュを設定します。
関連情報
- 利用可能なベースレイヤーの詳細は、ベースレイヤー を参照してください。
- プロジェクトの機能パックをビルドするためのサポート対象の Galleon プラグインの詳細は、WildFly Galleon Maven Plugin のドキュメント を参照してください。
- JBoss EAP Maven リポジトリーの設定方法の選択に関する詳細は、Maven and the JBoss EAP Eclipse MicroProfile Maven repository を参照してください。
- Maven 依存関係の管理に関する詳細は、Apache Maven Project ドキュメントの Dependency Management を参照してください。