管理 CLI ガイド
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 管理 CLI を使用して JBoss EAP を設定、使用、および管理する手順とコマンド例。
概要
JBoss EAP ドキュメントへのフィードバック (英語のみ) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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多様性を受け入れるオープンソースの強化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
第1章 管理 CLI の概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理コマンドラインインターフェイス (CLI) は、JBoss EAP のコマンドライン管理ツールです。
管理 CLI を使用して、サーバーの起動および停止、アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ、システムの設定、他の管理タスクの実行を行います。管理 CLI は、マネージドドメインのドメインコントローラーに接続し、ドメインで管理操作を実行することもできます。
ls
、cd
、pwd
など、多くの共通するターミナルコマンドを使用できます。管理 CLI はタブ補完をサポートします。
第2章 管理 CLI の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI は JBoss EAP ディストリビューションに含まれています。管理 CLI を 起動 すると、稼働中のサーバーインスタンスやマネージドドメインに 接続 して 管理操作を実行 することができます。
2.1. 管理 CLI の起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI を起動するには、JBoss EAP に提供される jboss-cli
スクリプトを実行します。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
Windows サーバーでは、EAP_HOME\bin\jboss-cli.bat
スクリプトを使用して、管理 CLI を起動します。
管理 CLI を起動し、--connect 引数を使用して 1 度にサーバーへ接続する方法の詳細は、サーバーへの接続
を参照してください。
jboss-cli
スクリプトは com.ibm.jsse2.overrideDefaultTLS
プロパティーを true
に設定します。Elytron によって設定された SSL を使用し、IBM JDK を使用して認証の問題を回避する場合、この設定は重要になります。
たとえば、EAP_HOME/bin/client/jboss-cli-client.jar
で利用可能なクラスをプログラムで使用する場合など、IBM JDK を使用し、他のメソッドを使用して CLI セッションを開始する場合、このプロパティーを必ず設定するようにしてください。
利用可能なすべての jboss-cli
スクリプト引数とそれらの目的の完全リストは、--help
引数を使用するか、管理 CLI の起動時の引数 を参照してください。
2.2. サーバーへの接続 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
connect
コマンドを使用すると、稼働中のスタンドアロンサーバーまたはマネージドドメインに接続できます。
connect
connect
デフォルトのホストおよびポート設定は localhost:9990
です。サーバーが別のホストおよびポートをリッスンしている場合、これらを connect
コマンドで指定する必要があります。
connect 192.168.0.1:9991
connect 192.168.0.1:9991
また、--connect
引数 (および必要な場合は --controller
引数) を使用して、管理 CLI を起動し、サーバーに一度に接続することもできます。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --controller=192.168.0.1:9991
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --controller=192.168.0.1:9991
JBoss EAP 7.4 で http-remoting
プロトコルを使用して接続するには、以下を実行します。
connect http-remoting://192.168.0.1:9990
connect http-remoting://192.168.0.1:9990
2.3. ヘルプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI を使用してヘルプを表示する方法は複数あります。
管理 CLI の使用に関する一般的なヘルプの内容を表示します。
help
help
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 起動、移動、および生成操作リクエストに関する詳細なヘルプを表示します。
特定コマンドまたは操作のヘルプを表示します。
help COMMAND_OR_OPERATION
help COMMAND_OR_OPERATION
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 特定コマンドまたは操作の使用法、説明、および引数を提供します。
以下に例を示します。
patch
コマンドのヘルプを表示します。help patch
help patch
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow patch
コマンドのapply
アクションのヘルプを表示します。help patch apply
help patch apply
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Elytron
key-store
リソースのadd
操作のヘルプを表示します。help /subsystem=elytron/key-store=?:add
help /subsystem=elytron/key-store=?:add
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
現在のコンテキストで利用可能なコマンドのリストを表示します。
help --commands
help --commands
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記スタンドアロンサーバーまたはドメインコントローラーへ接続する必要があるコマンドは、接続が確立されていないとリストには表示されません。
管理 CLI コマンドのリストは、管理 CLI コマンド を参照してください。
2.4. 管理 CLI の終了 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
quit
コマンドを入力すると、管理 CLI を終了できます。
quit
quit
2.5. 非対話モードでの実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI を起動せず、管理 CLI と対話しなくても、管理 CLI コマンドを実行できます。これは、コマンドのバッチ処理や、スクリプトからのコマンド実行に便利です。jboss-cli 起動スクリプトに コマンドを渡す か、コマンドが含まれるファイルを渡す
ことが可能です。
コマンドを渡す
--command
引数を使用すると、実行する単一の CLI コマンドを指定できます。コマンドの完了後、管理 CLI が終了します。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --command="/interface=public:read-attribute(name=inet-address,resolve-expressions=true)"
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --command="/interface=public:read-attribute(name=inet-address,resolve-expressions=true)"
指定された各コマンドの出力は実行時に表示されます。
{ "outcome" => "success", "result" => "127.0.0.1" }
{
"outcome" => "success",
"result" => "127.0.0.1"
}
--commands
引数を指定して、実行する CLI コマンドのコンマ区切りリストを指定することもできます。
コマンドのファイルを渡す
--file
引数を使用して、実行する CLI コマンドのテキストファイルを渡すことができます。 このファイルでは、各コマンドを行ごとに指定します。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --file=/path/to/cli_commands.txt
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --file=/path/to/cli_commands.txt
ファイルの各コマンドからの出力は、実行時に表示されます。
出力例
{ "outcome" => "success", "result" => "NORMAL" } helloworld.war
{
"outcome" => "success",
"result" => "NORMAL"
}
helloworld.war
理解と維持のために CLI スクリプトにコメントを含めることができます。コメントは、行頭のシャープ記号 (#) で表されます。スクリプトの実行中に JBoss EAP は、含まれるコメントを無視します。
--echo-command
引数を使用すると、出力にプロンプトとコマンドを含めることができます。これは、出力と実行したコマンドを照合して障害を解決するときに便利です。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --file=/path/to/cli_commands.txt --echo-command
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --file=/path/to/cli_commands.txt --echo-command
コマンドと出力は、コマンドが実行されると表示されます。
コマンドエコーによる出力の例
第4章 リクエストの作成および実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP の設定は、アドレス可能なリソースの階層ツリーとして示され、アドレス可能なリソースはそれぞれ独自の操作セットを提供します。管理 CLI 操作のリクエストによって、管理モデルとの低レベルな対話が可能になり、制御された状態でサーバー設定を編集する方法を提供します。
操作リクエストは以下の書式を使用します。
/NODE_TYPE=NODE_NAME:OPERATION_NAME(PARAMETER_NAME=PARAMETER_VALUE)
/NODE_TYPE=NODE_NAME:OPERATION_NAME(PARAMETER_NAME=PARAMETER_VALUE)
操作リクエストは 3 つの部分で設定されます。
- アドレス
-
アドレスは、操作を実行するリソースノードを指定します。NODE_TYPE は要素名にマップし、NODE_NAME は設定 XML にあるその要素の
name
属性にマップします。リソースツリーの各レベルは、スラッシュ (/
) によって区切られます。 - 操作名
-
リソースノードで実行する操作。コロン (
:
) が最初に付けられます。 - パラメーター
-
操作によって異なる必須または任意のパラメーターのセット。これらのパラメーターはかっこ (
()
) で囲まれます。
操作リクエストの作成
アドレスの特定
XML 設定ファイル (
standalone.xml
、domain.xml
、またはhost.xml
) を参照すると、必要なアドレスを特定するのに便利です。タブ補完を使用して、利用できるアドレスを表示することもできます。ルート (
/
) レベルにあるリソースの一般的なアドレスは次のとおりです。-
/deployment=DEPLOYMENT_NAME
- デプロイメントの設定。 -
/socket-binding-group=SOCKET_BINDING_GROUP_NAME
- ソケットバインディングの設定。 -
/interface=INTERFACE_NAME
- インターフェイスの設定。 -
/subsystem=SUBSYSTEM_NAME
- スタンドアロンサーバー実行時のサブシステム設定。 -
/profile=PROFILE_NAME/subsystem=SUBSYSTEM_NAME
- マネージドドメイン実行時の選択したプロファイルのサブシステム設定。 -
/host=HOST_NAME
- マネージドドメイン実行時に選択したホストのサーバー設定。
以下は、
ExampleDS
データソースのアドレスになります。/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS
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操作の特定
利用できる操作は、各型のリソースノードによって異なります。リソースアドレス上で
:read-operation-names
操作を使用すると、利用可能な操作を表示できます。また、タブ補完を使用することも可能です。リソースに対する特定操作の情報を取得するには、
:read-operation-description
操作を使用します。以下の操作は (適切なパラメーターが含まれた場合)、
ExampleDS
データソースの属性の値を設定します。/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow パラメーターの特定
各操作には利用できる独自のパラメーターのセットがあります。必要なパラメーターを指定せずに操作を実行しようとすると、パラメーターを
null
にできないという内容のエラーメッセージが表示されます。複数のパラメーターはコンマ (
,
) で区切られます。操作にパラメーターがない場合、括弧は任意となります。:read-operation-description
操作をリソースで使用し、操作名を渡してその操作に必要なパラメーターを特定します。また、タブ補完を使用して利用できるパラメーターを表示することもできます。以下の操作は、
enabled
属性をfalse
に設定して、ExampleDS
データソースを無効にします。/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled,value=false)
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled,value=false)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
入力後、管理インターフェイスはサーバー設定で操作リクエストを実行します。操作のリクエストに応じて、操作の出力と結果、または応答が含まれる出力がターミナルに表示されます。
ExampleDS
データソースの無効化に対する以下の応答は、操作に成功し、操作の反映にサーバーのリロードが必要であることを表しています。
read-attribute
操作を使用すると、ExampleDS
データソースの enabled
属性の値を読み取りできます。
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:read-attribute(name=enabled)
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:read-attribute(name=enabled)
以下の応答は、操作に成功し、enabled
の値が false
であることを表しています。
{ "outcome" => "success", "result" => false, }
{
"outcome" => "success",
"result" => false,
}
4.1. リソース値の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
read-resource
操作を使用して、リソースの属性値を表示できます。
:read-resource
:read-resource
パラメーターを指定して、子リソースに関する完全情報を再帰的に提供することができます。また、パラメーターを指定して、ランタイム属性の追加、式の解決、およびエイリアスの追加を行うこともできます。read-operation-description(name=read-resource)
を使用すると、read-resource
に使用できるすべてのパラメーターの説明を表示できます。
以下の例は、デプロイメントの属性を読み取ります。これには、デプロイメント名、有効あるいは無効であるか、最後に有効になった時間などの詳細が含まれます。
ランタイム属性の追加
include-runtime
パラメーターを使用するとランタイム属性を取得できます。
以下の例は、デプロイメントの属性を読み取ります。永続属性の他に、デプロイメントの状態や最後に無効になった時間などのランタイム属性も含まれます。
また、ブール値パラメーターに渡すときに 否定演算子 (!
) を使用することもできます。以下に例を示します。
-
:read-resource(include-runtime=false)
を:read-resource(!include-runtime)
と入力できます。 -
:read-resource(include-runtime=true)
は:read-resource(include-runtime)
と入力できます。
子リソースの再帰的な読み取り
recursive
パラメーターを使用すると、子リソースから再帰的に属性を読み出しできます。
以下の例は、デプロイメントの属性を読み取ります。リソース独自の属性の他に、undertow
サブシステムなどの子リソースの属性を再帰的に返します。
デフォルト値の除外
include-defaults
パラメーターを使用するとリソースの属性の読み取り時にデフォルト値を表示または非表示するにすることができます。デフォルトは true
で、read-resource
操作の使用時にデフォルト値が表示されます。
以下の例は、undertow
サブシステムで read-resource
操作を使用します。
以下の例も、undertow
サブシステムで read-resource
操作を使用しますが、include-defaults
パラメーターを false
に設定します。この例では、statistics-enabled
や default-server
などの複数の属性がデフォルト値ではなく undefined
を表示します。
式の解決
resolve-expressions
パラメーターを使用すると、返された属性の式をサーバーの値に解決することができます。
式を値として持つ属性は、${PARAMETER:DEFAULT_VALUE}
という形式を使用します。詳細は、設定ガイド の プロパティーの置換 を参照してください。
以下の例は、デプロイメントの属性を読み取ります。instance-id
属性は、式 (${jboss.node.name}
) ではなく、解決された値 (test-name
) を表示します。
4.2. リソースの詳細表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
read-resource-description
操作を使用すると、リソースおよびその属性に関する詳細を表示できます。
:read-resource-description
:read-resource-description
パラメーターを指定して、子リソースに関する完全詳細を再帰的に提供することができます。また、パラメーターを指定して、リソースの操作および通知の詳細を含めることもできます。read-operation-description(name=read-resource-description)
を使用すると、read-resource-description
に使用できるすべてのパラメーターの詳細を表示できます。
以下の例は、バッファーキャッシュの属性の詳細を表示します。
属性に対して返されたフィールドの詳細については、リソース属性の詳細 を参照してください。
4.3. 属性値の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
read-attribute
操作を使用すると、1 つの属性の現在の値を表示できます。
:read-attribute(name=ATTRIBUTE_NAME)
:read-attribute(name=ATTRIBUTE_NAME)
以下の例は、level
属性を読み取って、ルートロガーのログレベルを表示します。
/subsystem=logging/root-logger=ROOT:read-attribute(name=level) { "outcome" => "success", "result" => "INFO" }
/subsystem=logging/root-logger=ROOT:read-attribute(name=level)
{
"outcome" => "success",
"result" => "INFO"
}
read-attribute
操作を使用する利点の 1 つは、属性の現在のランタイム値を公開できることです。
/interface=public:read-attribute(name=resolved-address) { "outcome" => "success", "result" => "127.0.0.1" }
/interface=public:read-attribute(name=resolved-address)
{
"outcome" => "success",
"result" => "127.0.0.1"
}
resolved-address
属性はランタイム属性です。この属性は、include-runtime
パラメーターに渡さないと、read-resource
操作の使用時に表示されません。表示された場合でも、リソースの他の属性とともに表示されます。
include-defaults
および resolve-expressions
パラメーターを使用することもできます。これらのパラメーターに関する詳細は、リソース値の表示 を参照してください。
4.4. 属性の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
write-attribute
操作を使用して、リソースの属性の値を更新できます。
:write-attribute(name=ATTRIBUTE_NAME, value=ATTRIBUTE_VALUE)
:write-attribute(name=ATTRIBUTE_NAME, value=ATTRIBUTE_VALUE)
以下の例は、scan-enabled
属性を false
に設定して、デプロイメントスキャナーを無効にします。
/subsystem=deployment-scanner/scanner=default:write-attribute(name=scan-enabled,value=false) {"outcome" => "success"}
/subsystem=deployment-scanner/scanner=default:write-attribute(name=scan-enabled,value=false)
{"outcome" => "success"}
操作リクエストからの応答は、この操作が成功したことを表しています。また、read-attribute
操作を使用して scan-enabled
属性を読み取り (現在は false
と表示)、結果を確認することもできます。
/subsystem=deployment-scanner/scanner=default:read-attribute(name=scan-enabled) { "outcome" => "success", "result" => false }
/subsystem=deployment-scanner/scanner=default:read-attribute(name=scan-enabled)
{
"outcome" => "success",
"result" => false
}
4.5. 属性の定義削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
属性の値を undefined
に設定できます。この属性にデフォルト値がある場合、デフォルト値が使用されます。
以下の例は、ルートロガーの level
属性の定義を削除します。
/subsystem=logging/root-logger=ROOT:undefine-attribute(name=level)
/subsystem=logging/root-logger=ROOT:undefine-attribute(name=level)
level
属性のデフォルト値は ALL
です。read-resource
操作の実行時に、このデフォルトの使用を確認できます。
デフォルト値を読み取らずにリソースを表示するには、include-defaults
パラメーターを false
に設定する必要があります。そうすると、level
の値が undefined
になります。
4.6. 操作名の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
read-operation-names
を使用すると、指定のリソースで使用できる操作をリスト表示できます。
:read-operation-names
:read-operation-names
以下の例は、デプロイメントで実行できる操作のリストを表示します。
read-operation-description
操作を使用して 操作の詳細を表示します。
4.7. 操作の詳細表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
read-operation-description
操作を使用すると、リソースの特定操作の詳細を表示できます。これには、パラメーターの説明と必須のパラメーターが含まれます。
:read-operation-description(name=OPERATION_NAME)
:read-operation-description(name=OPERATION_NAME)
以下の例は、システムプロパティーにおける add
操作の詳細およびパラメーター情報を提供します。
4.8. 特殊文字を用いた値の追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI リクエストの作成時、特殊文字が含まれる値を追加する必要があることがあります。管理 CLI リクエストの構文に使われる特殊文字などの一部の特殊文字は、特定の方法で入力する必要があります。
多くの場合、値を二重引用符 (""
) を囲めば適切に処理されます。使用する特殊文字が許可されるプロパティーであるかどうか分からない場合は、値を追加した後に属性またはリソースを読み取り、適切に保存されたことを確認してください。
以下の特殊文字の処理方法は、該当する項を参照してください。
空白文字
デフォルトでは、空白は管理 CLI で追加された値から取り除かれます。値に空白が含まれるようにするには、値を二重引用符 (""
) または中かっこ ({}
) で囲むか、バックスラッシュ (\
) を使ってエスケープ処理します。
/system-property=test1:add(value="Hello World") /system-property=test2:add(value={Hello World}) /system-property=test3:add(value=Hello\ World)
/system-property=test1:add(value="Hello World")
/system-property=test2:add(value={Hello World})
/system-property=test3:add(value=Hello\ World)
これにより、値が Hello World
に設定されます。
引用符
値で単一引用符 ('
) を使用するには、値を二重引用符 (""
) で囲むか、バックスラッシュ (\
) を使用してエスケープ処理します。以下の例は、システムプロパティーの値を server's
に設定します。
/system-property=test1:add(value="server's") /system-property=test2:add(value=server\'s)
/system-property=test1:add(value="server's")
/system-property=test2:add(value=server\'s)
値で二重引用符 ("
) を使用するには、バックスラッシュ (\
) を使用してエスケープ処理します。引用符の場所によっては、さらに二重引用符 (""
) で値を囲む必要がある場合もあります。以下の例は、システムプロパティーの値を "quote"
に設定します。
/system-property=test1:add(value="\"quote\"")
/system-property=test1:add(value="\"quote\"")
コンマ
値でコンマ (,
) を使用するには、値を二重引用符 (""
) で囲みます。
/system-property=test:add(value="Last,First")
/system-property=test:add(value="Last,First")
これにより、値が Last,First
に設定されます。
かっこ
値にかっこ (()
) が含まれるようにするには、値を二重引用符 (""
) または中かっこ ({}
) で囲むか、バックスラッシュ (\
) を使ってエスケープ処理します。
/system-property=test1:add(value="one(1)") /system-property=test2:add(value={one(1)}) /system-property=test3:add(value=one\(1\))
/system-property=test1:add(value="one(1)")
/system-property=test2:add(value={one(1)})
/system-property=test3:add(value=one\(1\))
これにより、値が one(1)
に設定されます。
中かっこ
値に中かっこ ({}
) が含まれるようにするには、値を二重引用符 (""
) で囲みます。
/system-property=test:add(value="{braces}")
/system-property=test:add(value="{braces}")
これにより、値が {braces}
に設定されます。
角かっこ
値に角かっこ ([]
) が含まれるようにするには、値を二重引用符 (""
) で囲みます。
/system-property=test:add(value="[brackets]")
/system-property=test:add(value="[brackets]")
これにより、値が [brackets]
に設定されます。
発音区別符号
ñ
、ř
、ý
などの発音区別符号は、管理 CLI を使用して値を追加するときに使用できます。
/system-property=test1:add(value=Año)
/system-property=test1:add(value=Año)
ただし、値は二重引用符 (""
) で囲まないでください。二重引用符で囲むと、発音区別符号が疑問符 (?
) に置き換えられます。値に空白文字が含まれる場合は、中かっこ ({}
) で値を囲むか、バックスラッシュ (\
) を使ってエスケープ処理します。
/system-property=test2:add(value={Dos años}) /system-property=test3:add(value=Dos\ años)
/system-property=test2:add(value={Dos años})
/system-property=test3:add(value=Dos\ años)
これにより、値が Dos años
に設定されます。
4.9. 操作ヘッダーの指定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
操作ヘッダーを指定すると、操作実行方法の特定の内容を制御することができます。以下の操作ヘッダーを使用することができます。
allow-resource-service-restart
操作の変更を反映するために、再起動な必要なランタイムサービスを再起動するかどうか。デフォルトは
false
です。警告allow-resource-service-restart=true
ヘッダーを使用すると、必要なサービスが再起動するまでエンドユーザーリクエストの処理が中断される可能性があります。blocking-timeout
-
操作がロールバックされる前に、操作の完了プロセス中の任意の時点で操作がブロックする最大時間 (秒単位)。デフォルトでは
300
秒に設定されています。 roles
- 操作を呼び出すユーザーに通常関連付けられるロールの代わりに、アクセス制御の決定時に使用される RBAC ロールのリスト。これは、呼び出し側のパーミッションを減らす場合のみ使用され、増やす場合には使用されないことに注意してください。
rollback-on-runtime-failure
-
永続化設定の変更をランタイムサービスに適用できなかった場合に、設定の変更を元に戻すかどうか。デフォルトは
true
です。 rollout
- マネージドドメインのデプロイメントのロールアウト計画。詳細は、JBoss EAP設定ガイド のロールアウト計画の使用を参照してください。
例: 操作ヘッダーを使用したアプリケーションのデプロイメント
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war --headers={allow-resource-service-restart=true}
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war --headers={allow-resource-service-restart=true}
例: 操作ヘッダーを使用したリソースの削除
/subsystem=infinispan/cache-container=test:remove() {allow-resource-service-restart=true}
/subsystem=infinispan/cache-container=test:remove() {allow-resource-service-restart=true}
セミコロン (;
) を使用して複数の操作ヘッダーを区切ります。
4.10. if-else 制御フローの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI は、条件を基にして実行するコマンドおよび操作のセットを選択可能にする if
-else
制御フローをサポートします。if
条件は、of
キーワードの後に指定された管理コマンドまたは操作の応答を評価するブール式です。
入れ子の if
-else
ステートメントの使用はサポートされません。
以下の項目をどれでも式に含めることができます。
- 式をグループ化および優先付けするかっこ
条件演算子
-
および (and) (
&&
) -
または (or) (
||
)
-
および (and) (
比較演算子
-
等しい (
==
) -
等しくない (
!=
) -
より大きい (
>
) -
より大きいまたは等しい (
>=
) -
より小さい (
<
) -
より小さいまたは等しい (
<=
) -
正規表現と一致 (
~=
)
-
等しい (
正規表現と一致 (~=
) の演算子はテクノロジープレビューとしてのみ提供されます。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
以下は、正規表現と一致 (~=
) の演算子を使用して、features
システムプロパティーの値に jgroups
が含まれるかどうかをチェックします。
if (result ~= ".*jgroups.*") of /:resolve-expression(expression=${features}) echo Configuring JGroups end-if
if (result ~= ".*jgroups.*") of /:resolve-expression(expression=${features})
echo Configuring JGroups
end-if
以下の例は、システムプロパティー test
の読み取りを試みます。outcome
が success
でない場合 (プロパティーが存在しないことを意味します)、システムプロパティーが追加され、true
に設定されます。
if (outcome != success) of /system-property=test:read-resource /system-property=test:add(value=true) end-if
if (outcome != success) of /system-property=test:read-resource
/system-property=test:add(value=true)
end-if
上記の条件は、outcome
を使用します。 これは、以下のように of
キーワードの後の CLI コマンドが実行されると返されます。
以下の例は、サーバープロセスの起動型 (STANDALONE
または DOMAIN
) をチェックし、適切な管理 CLI コマンドを実行して ExampleDS
データソースを有効にします。
if (result == STANDALONE) of /:read-attribute(name=launch-type) /subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled, value=true) else /profile=full/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled, value=true) end-if
if (result == STANDALONE) of /:read-attribute(name=launch-type)
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled, value=true)
else
/profile=full/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled, value=true)
end-if
if
-else
制御フローを使用する管理 CLI コマンドをファイルに指定することができ、ファイルには各コマンドを各行に個別に指定します。ファイルを jboss-cli
スクリプトに渡すと、--file
パラメーターを使用して非対話的に実行されます。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --file=CLI_FILE
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect --file=CLI_FILE
4.11. try-catch-finally 制御フローの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI は簡単な try-catch-finally
制御フローを提供します。これは、try
、catch
、および finally
ブロックに対応する 3 つの操作およびコマンドのセットで設定されます。catch
および finally
ブロックは任意ですが、最低でも 1 つが存在するべきで、1 つの catch ブロックのみを指定できます。
制御フローは try
バッチの実行で始まります。try
バッチが正常に完了すると、catch
バッチはスキップされ、finally
バッチが実行されます。java.io.IOException
などが原因で try
バッチが失敗すると、try-catch-finally
制御フローは即座に終了します。利用できる場合は catch
バッチが実行されます。finally
バッチは、try
および catch
バッチの実行に成功または失敗に関わらず、制御フロードサイドに実行されます。
try-catch-finally 制御フローを定義するコマンドは 4 つあります。
-
try
コマンドはtry
バッチを開始します。try
バッチは、catch
またはfinally
コマンドの 1 つが実行されるまで継続されます。 -
catch
コマンドはtry
バッチの最後を示します。try
バッチは引き止められ、catch
バッチが開始されます。 -
finally
コマンドはcatch
バッチまたはtry
バッチの最後を示し、finally
バッチを開始します。 -
end-try
はcatch
またはfinally
バッチを終了し、try-catch-finally 制御フローを実行するコマンドです。
以下の例はデータソースを作成または再作成し、有効化します。
4.12. for-done 制御フローの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI は for-done
制御フローをサポートします。これは、操作から返されたコレクションでイテレートを行い、コレクションの各項目にコマンドを実行できるようにします。for-done
ステートメントは管理 CLI の対話モードまたは非対話モードで使用できます。for-done
ステートメントは以下の構文を使用します。
for VARIABLE_NAME in OPERATION COMMANDS_TO_EXECUTE done
for VARIABLE_NAME in OPERATION
COMMANDS_TO_EXECUTE
done
-
VARIABLE_NAME
は、構文$VARIABLE_NAME
を使用してCOMMANDS_TO_EXECUTE
で使用できます。 -
OPERATION
はコレクションを返す必要があります。 -
COMMANDS_TO_EXECUTE
は、実行するコマンドのリストで、各コマンドが 1 行ずつ指定されます。
以下の例はすべてのデプロイメントでイテレートが行われ、各デプロイメントが有効または無効になっているかを表示します。
コマンドを実行せずに現在の for
ブロックを破棄する場合は done --discard
を入力します。
バッチモードで for-done
ステートメントを使用することや、他の for-done
ステートメント内で入れ子にすることはサポートされません。
4.13. リソースのクエリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 管理 CLI は、query
操作を提供してリソースをクエリーします。:read-resource
操作を使用して、リソースのすべての属性を読み取りできます。選択された属性のみをリスト表示するには、:query
操作を使用します。
たとえば、name
および enabled
属性のリストを表示するには、以下のコマンドを実行します。
/deployment=jboss-modules.jar:query(select=["name","enabled"])
/deployment=jboss-modules.jar:query(select=["name","enabled"])
以下の応答は、操作に成功したことを表しています。name
および enabled
属性は jboss-modules.jar
デプロイメントに対して表示されています。
ワイルドカードを使用すると、すべてのデプロイメントの name
および enabled
属性の表示など、複数のリソース全体でクエリーを制御できます。
/deployment=*:query(select=["name","enabled"])
/deployment=*:query(select=["name","enabled"])
以下の応答は、操作に成功したことを表しています。すべてのデプロイメントの name
および enabled
属性がリスト表示されています。
:query
操作は、関連するオブジェクトもフィルターします。たとえば、enabled
が true
である、デプロイメントの name
および enabled
属性値を表示します。
/deployment=*:query(select=["name","enabled"],where=["enabled","true"])
/deployment=*:query(select=["name","enabled"],where=["enabled","true"])
以下の応答は、操作に成功したことを表しています。enabled
が true
である、デプロイメントの name
および enabled
属性値が表示されます。
4.14. 出力のリダイレクト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI 操作からターミナルに出力する代わりに、出力を ファイル または 別のコマンド にリダイレクトすることができます。
出力のファイルへのリダイレクト
出力を管理 CLI 操作からファイルシステムのファイルにリダイレクトするには >
演算子を使用します。
例: read-resource
出力のファイルへの書き込み
:read-resource > myfile.txt
:read-resource > myfile.txt
出力を管理 CLI 操作からリダイレクトし、ファイルシステムのファイルに追加するには >>
演算子を使用します。
例: read-resource
出力のファイルへの追加
:read-resource >> myfile.txt
:read-resource >> myfile.txt
出力のコマンドへのリダイレクト
|
演算子を使用して出力を管理 CLI 操作から grep
コマンドにリダイレクトし、出力で一致する正規表現を検索します。現在 grep
は |
演算子でサポートされる唯一のコマンドです。
例: server.log
ファイルからの出力の検索
/subsystem=logging/log-file=server.log:read-log-file | grep Deployed "2018-03-06 09:48:02,389 INFO [org.jboss.as.server] (management-handler-thread - 5) WFLYSRV0010: Deployed \"jboss-helloworld.war\" (runtime-name : \"jboss-helloworld.war\")",
/subsystem=logging/log-file=server.log:read-log-file | grep Deployed
"2018-03-06 09:48:02,389 INFO [org.jboss.as.server] (management-handler-thread - 5) WFLYSRV0010: Deployed \"jboss-helloworld.war\" (runtime-name : \"jboss-helloworld.war\")",
同じコマンドで grep
コマンドを複数使用することはサポートされていません。
第5章 マネージドドメインでの管理 CLI の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI を使用すると、スタンドアロンサーバーとマネージドドメインを両方設定および管理できます。JBoss EAP のドキュメントには、通常はスタンドアロンサーバー設定での管理 CLI コマンドの例が記載されています。マネージドドメインを実行している場合は、コマンドを調整する必要があります。ここでは、スタンドアロンサーバーの管理 CLI コマンドをマネージドドメイン設定用に変更する方法について説明します。
サブシステム設定のプロファイル指定
スタンドアロンサーバーのサブシステム設定の管理 CLI コマンドは、/subsystem=SUBSYSTEM_NAME
で始まります。マネージドドメインのサブシステム設定では、コマンドの最初に /profile=PROFILE_NAME/subsystem=SUBSYSTEM_NAME
を追加して、どのプロファイルのサブシステムを設定するか指定する必要があります。
例: logging サブシステム設定の読み取り (スタンドアロンサーバー)
/subsystem=logging:read-resource
/subsystem=logging:read-resource
以下の例は、スタンドアロンサーバーの logging
サブシステムの設定を読み取る方法を表しています。
例: logging サブシステム設定の読み取り (マネージドドメイン)
/profile=default/subsystem=logging:read-resource
/profile=default/subsystem=logging:read-resource
この例は、マネージドドメインの default
プロファイルに対して logging
サブシステムの設定を読み取る方法を表しています。
コア管理およびランタイムコマンドのホスト指定
マネージドドメインのコア管理およびランタイムコマンドによっては、コマンドの最初に /host=HOST_NAME
を追加して、コマンドを適用するホストを指定する必要があるものがあります。
例: 監査ロギングの有効化 (スタンドアロンサーバー)
/core-service=management/access=audit/logger=audit-log:write-attribute(name=enabled,value=true)
/core-service=management/access=audit/logger=audit-log:write-attribute(name=enabled,value=true)
この例は、スタンドアロンサーバーで監査ロギングを有効にする方法を表しています。
例: 監査ロギングの有効化 (マネージドドメイン)
/host=master/core-service=management/access=audit/logger=audit-log:write-attribute(name=enabled,value=true)
/host=master/core-service=management/access=audit/logger=audit-log:write-attribute(name=enabled,value=true)
この例は、マネージドドメインの master
ホストで監査ロギングを有効にする方法を表しています。
コマンドによっては、reload --host=HOST_NAME
のように、ホストを引数とする必要があるものがあります。このようなコマンドでホストを指定しないと、--host
引数が必要であること伝えるエラーメッセージが出力されます。
コア管理およびランタイムコマンドのサーバー指定
マネージドドメインのコア管理およびランタイムコマンドによっては、コマンドの最初に /host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME
を追加して、コマンドを適用するホストおよびサーバーを指定する必要があるものがあります。
例: デプロイメントのランタイムメトリックスの表示 (スタンドアロンサーバー)
/deployment=test-application.war/subsystem=undertow:read-attribute(name=active-sessions)
/deployment=test-application.war/subsystem=undertow:read-attribute(name=active-sessions)
この例は、スタンドアロンサーバーデプロイメントのランタイムメトリックスを表示する方法を表しています。
例: デプロイメントのランタイムメトリックスの表示 (マネージドドメイン)
/host=master/server=server-one/deployment=test-application.war/subsystem=undertow:read-attribute(name=active-sessions)
/host=master/server=server-one/deployment=test-application.war/subsystem=undertow:read-attribute(name=active-sessions)
この例は、master
ホスト上の server-one
サーバーにデプロイされる、マネージドドメインデプロイメントのランタイムメトリックスの表示方法を表しています。
第6章 管理 CLI の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI の特定の設定は、設定ファイル jboss-cli.xml
でカスタマイズできます。このファイルは EAP_HOME/bin
ディレクトリーか、jboss.cli.config
システムプロパティーで指定されたカスタムディレクトリーに存在する必要があります。
jboss-cli.xml
ファイルでは以下の要素を設定できます。
default-protocol
-
プロコトルの指定がない状態でコントローラーアドレスが提供された場合に使用するデフォルトのプロトコル。デフォルトは
remote+http
です。ポート9990
が使用され、プロトコルの指定がない場合はuse-legacy-override
属性がfalse
に設定されていない限り、プロトコルは自動的にデフォルトのremoting
に指定されます。 default-controller
connect
コマンドがパラメーターの指定なしで実行された場合に接続するコントローラーの設定。管理 CLI が引数--controller=
またはcontroller=
で開始された場合、引数に指定された値は設定のdefault-controller
定義よりも優先されます。-
protocol
- コントローラーのプロトコル名。指定のない場合、default-protocol
の値が使用されます。 -
host
- コントローラーのホスト名。デフォルトはlocalhost
です。 -
port
- コントローラーに接続するポート番号。デフォルト値は9990
です。
-
controllers
jboss-cli.xml
ファイルに接続コントローラーのエイリアスを定義できます。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コントローラー要素の
name
属性は、--controller=
引数の値として使用する必要があります。例:--controller=ServerTwo
validate-operation-requests
-
実行のリクエストをコントローラーに送信する前に、操作リクエストのパラメーターリストを検証するかどうか。デフォルトは
true
です。 history
CLI コマンド履歴ログの設定。
-
enabled
-history
を有効にするかどうか。デフォルトはtrue
です。 -
file-name
- 履歴を保存するファイル名。デフォルトは.jboss-cli-history
です。 -
file-dir
- 履歴が保存されるディレクトリー。デフォルトはユーザーのホームディレクトリーです。 -
max-size
- 履歴ファイルに格納されるコマンドの最大数。デフォルトは500
です。
-
resolve-parameter-values
-
操作のリクエストをコントローラーに送信する前に、コマンド引数 (または操作パラメーター) の値として指定されたシステムプロパティーを解決するかどうか。デフォルトは
false
です。 connection-timeout
-
コントローラーで接続を確立できる期間 (ミリ秒単位)。デフォルトは
5000
です。 ssl
SSL に使用されるキーストアおよびトラストストアの設定。
警告Red Hat では、影響するすべてのパッケージで TLSv1.1 または TLSv1.2 を利用するために SSLv2、SSLv3、および TLSv1.0 を明示的に無効化することを推奨しています。
-
vault
- vault の設定。code
とmodule
の指定がない場合、デフォルトの実装が使用されます。code
は指定され、module
は指定されていない場合、Picketbox モジュールで指定されたクラスを探します。module
とcode
が指定されている場合、module によって指定されたモジュールのコードによって指定されたクラスを探します。 -
key-store
- キーストア。 -
key-store-password
- キーストアのパスワード。 -
alias
- エイリアス。 -
key-password
- キーのパスワード。 -
trust-store
- トラストストア。 -
trust-store-password
- トラストストアのパスワード。 -
modify-trust-store
-true
に設定された場合、ユーザーに認識できない証明書が受信されたことを通知し、それらの証明書はトラストストアに格納することができます。デフォルトはtrue
です。
-
silent
-
ターミナルに情報およびエラーメッセージを書き込むかどうか。デフォルトは
false
です。 access-control
-
現在のユーザーに付与されたパーミッションを基にして管理関連のコマンドおよび属性をフィルターすべきかどうか。たとえば、
true
の場合、ユーザーのアクセスが許可されていないコマンドおよび属性はタブ補完では表示されません。デフォルトはtrue
です。 echo-command
-
非対話モードで実行されたコマンドの出力にプロンプトおよびコマンドを含むかどうか。デフォルトは
false
です。 command-timeout
-
コマンドが完了するまで待機する最大時間。
0
の値はタイムアウトにならないことを意味します。デフォルトではタイムアウトは発生しません。 output-json
- 操作の応答を純粋な JSON 形式で表示するかどうか。デフォルトでは、操作の応答は DMR 形式で表示されます。
color-output
CLI のログ出力をログメッセージの出力タイプに応じて色付けするかどうか。使用できる色は
black
、blue
、cyan
、green
、magenta
、red
、white
、およびyellow
です。-
enabled
- カラー出力を有効にするかどうか。デフォルトはtrue
です。 -
error-color
- デフォルトはred
です。 -
warn-color
- デフォルトはyellow
です。 -
success-color
- デフォルトはdefault
で、ターミナルのデフォルトのフォアグラウンドの色になります。 -
required-color
- デフォルトはmagenta
です。 -
workflow-color
- デフォルトはgreen
です。 -
prompt-color
- デフォルトはblue
です。
-
output-paging
-
管理 CLI は出力ページの表示後に一時停止するかどうか。出力の閲覧および検索が可能になります。このオプションが
false
に設定されている場合、出力全体がすぐに出力されます。デフォルトはtrue
です。
6.1. プロパティーの置換 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP は、管理 CLI での事前設定の要素式およびプロパティー式の使用をサポートします。これらの式は、コマンドの実行中に定義された値に解決されます。
式を以下のプロパティーに置き換えることができます。
- 操作リクエストの操作アドレス部分 (ノード型、名前など)
- 操作名
- 操作パラメーター名
- ヘッダー名および値
- コマンド名
- コマンド引数名
デフォルトでは、管理 CLI は引数またはパラメーターの値以外の各行に対してプロパティーの置換を実行します。引数およびパラメーターの値は起動時にサーバーで解決されます。引数またはパラメーターの値のプロパティー置換を管理 CLI で行い、解決された値をサーバーに送信する必要がある場合は、以下の手順に従います。
-
管理 CLI 設定ファイル
EAP_HOME/bin/jboss-cli.xml
を編集します。 resolve-parameter-values
パラメーターをtrue
に設定します (デフォルトはfalse
です)。<resolve-parameter-values>true</resolve-parameter-values>
<resolve-parameter-values>true</resolve-parameter-values>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
この要素は、操作リクエストのパラメーターの値とコマンド引数の値のみに影響します。他のコマンドラインには影響しません。そのため、パラメーターや引数の値でないコマンドライン上のシステムプロパティーは、resolve-parameter-values
要素の値に関係なく、行の解析中に解決されます。
管理 CLI コマンドで使用されるシステムプロパティーの値を解決するには、それらのプロパティーが定義されている必要があります。管理 CLI インスタンスの起動時にプロパティーファイル (--properties=/path/to/file.properties
) またはプロパティーと値のペア (-Dkey=value
) に渡す必要があります。プロパティーファイルは標準の KEY=VALUE
構文を使用します。
プロパティーキーは、以下の例のように ${MY_VAR}
構文を使用して管理 CLI コマンドで使用されます。
/host=${hostname}/server-config=${servername}:add(group=main-server-group)
/host=${hostname}/server-config=${servername}:add(group=main-server-group)
その他の jboss-cli.xml 設定オプションは、管理 CLI の設定
を参照してください。
6.2. エイリアスの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
alias
コマンドを使用すると、CLI セッション中に CLI コマンドおよび操作のエイリアスを定義できます。
以下の例は、alias
コマンドを使用して undertow
サブシステムのリソースを読み取る、read_undertow
という名前の新しい CLI コマンドエイリアスを作成します。
alias read_undertow='/subsystem=undertow:read-resource'
alias read_undertow='/subsystem=undertow:read-resource'
エイリアス名には、英数字とアンダースコアのみを使用できます。
read_undertow
エイリアスの作成をテストするには、管理 CLI にエイリアス名を入力します。
read_undertow
read_undertow
結果は以下のようになります。
使用できるエイリアスのリストを表示するには、alias
コマンドを使用します。
alias
alias
結果は以下のようになります。
alias read_undertow='/subsystem=undertow:read-resource'
alias read_undertow='/subsystem=undertow:read-resource'
エイリアスを削除するには、unalias
コマンドを使用します。
unalias read_undertow
unalias read_undertow
エイリアスはユーザーのホームディレクトリー内にある .aesh_aliases
ファイルに格納されます。
6.3. .jbossclirc 設定ファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP には、新規セッションの開始時に環境を初期化できるようにする、ランタイム設定の .jbossclirc
ファイルが含まれます。このファイルは、EAP_HOME/bin/
ディレクトリーにあります。ファイルにある例は、ユーザー固有の環境を設定するためのテンプレートとして使用することができます。.jbossclirc
ファイルはグローバル CLI 変数の格納に適しています。
.jbossclirc
ファイルの内容は、CLI がサポートするコマンドおよび操作のリストです。このファイルは、ユーザーに制御を渡す前、新しい管理 CLI セッションの開始時に実行されます。--properties
引数で指定されたシステムプロパティーがある場合、.jbossclirc
ファイルはプロパティーの設定後に実行されます。
.jbossclirc ファイルの例
set console=/subsystem=logging/console-handler=CONSOLE
set console=/subsystem=logging/console-handler=CONSOLE
--connect
または -c
引数を使用する場合、.jbossclirc
はクライアントが実際にサーバーに接続する前に実行されます。
.jbossclirc
ファイルを見つけるため、以下の場所が以下の順にチェックされます。
-
システムプロパティー
jboss.cli.rc
が定義済みである場合、その値はファイルへのパスと見なされます。 -
user.dir
システムプロパティーによって定義されたユーザーの作業ディレクトリー。 -
EAP_HOME/bin
ディレクトリー。
6.4. 変数の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
set コマンドの使用
以下のように、set
コマンドを使用すると、サーバーモデルから変数へのパスを定義できます。以下に例を示します。
set s1=/host=master/server=server-one
set s1=/host=master/server=server-one
これは、変数を使用してホストおよびプロファイルへの参照を含めると、異なるサーバー上でスクリプトを簡単に複製できるため、マネージドドメインで活用できます。以下に例を示します。
$s1/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:test-connection-in-pool
$s1/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:test-connection-in-pool
変数は $
を使用して参照されます。
unset コマンドの使用
unset
コマンドを使用すると変数を削除できます。
unset prod_db
unset prod_db
jbossclirc ファイルの使用
CLI セッション全体で変数を使用するには、これらの変数を .jbossclirc
ファイルに追加します。このファイルは EAP_HOME/bin/
ディレクトリーにあります。
以下に例を示します。
set s1=/host=master/server=server-one set s2=/host=master/server=server-two
set s1=/host=master/server=server-one
set s2=/host=master/server=server-two
管理 CLI を再起動して、set
コマンドを実行し、使用できる変数を確認します。
set
set
出力は次のようになります。
s1=/host=master/server=server-one s2=/host=master/server=server-two
s1=/host=master/server=server-one
s2=/host=master/server=server-two
変数はコマンドラインのどこにでも使用され、コマンドラインの解析中に解決されます。この例では、prod_db
変数はデータソースに解決されます。
$prod_db/statistics=jdbc:read-resource
$prod_db/statistics=jdbc:read-resource
echo コマンドの使用
echo
コマンドを使用して変数の値をチェックします。
echo $prod_db
echo $prod_db
出力は次のようになります。
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS
/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS
例
以下の例は、変数が表示される場所と、コマンド全体を変数で設定できることを示しています。
$prod_db:$op($param=$param_value) $cmd --$param=$param_value
$prod_db:$op($param=$param_value)
$cmd --$param=$param_value
変数は CLI のスクリプトを作成するときに役立ちます。
第7章 管理 CLI のコマンド履歴 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI にはコマンド履歴の機能があり、これはアプリケーションサーバーインストールではデフォルトで有効になっています。履歴は、記録としてアクティブな CLI セッションの揮発性メモリーに保持され、ユーザーのホームディレクトリーに自動的に保存されるログファイルに .jboss-cli-history
として追加されます。この履歴ファイルは、デフォルトで最大 500
個の CLI コマンドを記録するよう設定されています。履歴ファイルの場所と履歴エントリーの最大数は、EAP_HOME/bin/jboss-cli.xml
ファイルでカスタマイズできます。
history
コマンド自体は現在のセッションの履歴を返します。また、追加の引数を使用するとセッションメモリーの履歴を無効化、有効化、または消去します。また、管理 CLI にはキーボードの矢印キーを使用してコマンドおよび操作の履歴を移動できる機能も含まれています。
管理 CLI コマンド履歴の表示
管理 CLI の起動または履歴消去のコマンドの実行以降にメモリーに保存された CLI コマンドの履歴を表示します。
history
history
管理 CLI コマンド履歴の消去
セッションメモリーおよびユーザーのホームディレクトリーにある .jboss-cli-history
ファイルから CLI コマンドの履歴を消去します。
history --clear
history --clear
管理 CLI コマンド履歴の有効化
セッションメモリーと、ユーザーのホームディレクトリーにある .jboss-cli-history
ファイルに CLI コマンドを記録します。
history --enable
history --enable
管理 CLI コマンド履歴の無効化
セッションメモリーや、ユーザーのホームディレクトリーにある .jboss-cli-history
ファイルに CLI コマンドを記録しないようにします。
history --disable
history --disable
第8章 管理 CLI のロギング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
出力やその他の管理 CLI 情報をログファイルに保存できます。デフォルトでは、管理 CLI ロギングは無効になっています。EAP_HOME/bin/jboss-cli-logging.properties
ファイルを使用すると、ロギングを有効にし、その他のロギングを設定できます。
管理 CLI ロギングの設定
-
EAP_HOME/bin/jboss-cli-logging.properties
ファイルを編集します。 以下の行をアンコメントまたは追加して、ロギングを有効にします。
uncomment to enable logging to the file
# uncomment to enable logging to the file logger.handlers=FILE
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ログレベルを
OFF
からINFO
やALL
などの適切なレベルに変更します。logger.org.jboss.as.cli.level=INFO
logger.org.jboss.as.cli.level=INFO
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
管理 CLI を再起動すると、出力が EAP_HOME/bin/jboss-cli.log
ファイルに記録されます。
ロギングプロパティーファイルの他の設定に関する詳細は、JBoss EAP開発ガイド の logging.properties の設定 を参照してください。
第9章 バッチ処理 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
バッチ処理は、複数の操作リクエストを 1 つのシーケンスにグループ化し、1 つのユニットとして一緒に実行できるようにします。シーケンスの操作リクエストのいずれかが失敗すると、操作のグループ全体がロールバックされます。
バッチモードは条件付きステートメントをサポートしません。
batch
管理 CLI コマンドでバッチモードに変更します。batch
batch
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow バッチモードになると、プロンプトにハッシュ (
#
) が表示されます。操作リクエストをバッチに追加します。
バッチモードでは、通常通りに操作リクエストを入力します。操作リクエストは、入力順にバッチに追加されます。
バッチコマンドは編集および順序変更が可能です。また、バッチを保存して後で処理することもできます。バッチ処理で使用できるコマンドの完全リストは 管理 CLI のバッチモードコマンド を参照してください。
バッチを実行します。
操作リクエストのシーケンスをすべて入力したら、
run-batch
コマンドでバッチ処理を実行します。run-batch
run-batch
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 操作リクエストのシーケンス全体がバッチとして完了し、結果として
The batch executed successfully.
がターミナルに出力されます。
外部ファイルの batch コマンド
頻繁に実行する batch コマンドは外部テキストファイルに保存し、batch
コマンドへの引数として完全パスをファイルに渡してロードするか、引数として run-batch
コマンドへ渡して直接実行することができます。
テキストエディターを使用するか、各コマンドを各行に追加すると、batch コマンドファイルを作成できます。
以下のコマンドは、myscript.txt
ファイルをバッチモードでロードします。その後、このファイルからのコマンドを編集または削除できます。新しいコマンドを挿入することもできます。このバッチセッションでの変更は、myscript.txt
ファイルに永続化されません。
batch --file=myscript.txt
batch --file=myscript.txt
以下のコマンドは、myscript.txt
ファイルに保存された batch コマンドを即座に実行します。
run-batch --file=myscript.txt
run-batch --file=myscript.txt
入力された操作リクエストのシーケンスがバッチとして完了します。
第10章 オフライン設定でのサーバーの埋め込み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP スタンドアロンサーバーまたはホストコントローラープロセスを管理 CLI プロセス内に埋め込みすることができます。これにより、ネットワーク上で認識できない場合でもサーバーを設定することが可能になります。これは、一般的にサーバーがオンラインになる前に、セキュリティー関連の設定の管理やポートの競合の回避など、サーバーの初期設定で使用されます。
この、管理 CLI を経由した JBoss EAP インストールの直接的なローカル管理には、ソケットベースの接続が必要ありません。リモート JBoss EAP サーバーとの対話で一貫性を保つよう、埋め込みサーバーを持つ管理 CLI を使用できます。リモートサーバーの管理に使用できる標準の管理 CLI コマンドはすべて利用できます。
埋め込みスタンドアロンサーバーの起動
追加のプロセスを起動したり、ネットワークソケットを開かなくても、管理 CLI を使用してスタンドアロンサーバーをローカルで起動し、スタンドアロン設定を編集することができます。
以下の手順は、管理 CLI の起動、埋め込みスタンドアロンサーバーの開始、設定の変更、および埋め込みサーバーの停止を行います。
管理 CLI を起動します。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 埋め込みスタンドアロンサーバーを起動します。
--std-out=echo
パラメーターを渡すと、標準出力がターミナルに表示されます。embed-server --std-out=echo
embed-server --std-out=echo
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 希望の操作を実行します。
/socket-binding-group=standard-sockets/socket-binding=management-http:write-attribute(name=port,value=9991)
/socket-binding-group=standard-sockets/socket-binding=management-http:write-attribute(name=port,value=9991)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 埋め込みサーバーを停止します。
stop-embedded-server
stop-embedded-server
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これにより、埋め込みサーバーが停止し、管理 CLI セッションが返されます。管理 CLI セッションも終了する場合は、
quit
を使用できます。
サーバー設定の指定
デフォルトでは、埋め込みサーバーは standalone.xml
設定ファイルを使用します。--server-config
パラメーターを使用すると別の設定ファイルを指定できます。
embed-server --server-config=standalone-full-ha.xml
embed-server --server-config=standalone-full-ha.xml
admin-only モードの開始
デフォルトでは、埋め込みサーバーは admin-only
モードで起動されます。これは、サーバー管理に関するサービスを起動しますが、他のサービスは起動せず、エンドユーザーの要求も受け入れません。これは、サーバーの初期設定時に便利です。
--admin-only
パラメーターを false に設定すると、埋め込みサーバーを通常の実行モードで起動できます。
embed-server --admin-only=false
embed-server --admin-only=false
また、reload
コマンドを使用して実行モードを変更することもできます。
reload --start-mode=normal
reload --start-mode=normal
標準出力の制御
埋め込みサーバーからの標準出力の処理方法を制御することができます。デフォルトでは、標準出力は破棄されますが、サーバーログに出力が記録されます。--std-out=echo
を渡すと、サーバーの出力を管理 CLI の出力と表示できます。
embed-server --std-out=echo
embed-server --std-out=echo
ブートタイムアウト
デフォルトでは embed-server
コマンドは、埋め込みサーバーが完全に起動するまで無期限にブロックされます。--timeout
パラメーターを使用すると待機時間を秒単位で指定できます。1
未満の値の場合、CLI が埋め込みサーバーを管理できる状態になった時点で即座に返されます。
embed-server --timeout=30
embed-server --timeout=30
空の設定での開始
埋め込みサーバーを開始するとき、空の設定で開始するように指定できます。これは、管理 CLI コマンドを使用してサーバー全体の設定を構築する場合に便利です。
embed-server --server-config=my-config.xml --empty-config
embed-server --server-config=my-config.xml --empty-config
ファイルが存在すると、このコマンドは失敗します。これにより、設定ファイルを誤って削除しないようにします。--remove-existing
パラメーターを渡すと、既存の設定をすべて削除するよう指定できます。
embed-server --server-config=my-config.xml --empty-config --remove-existing
embed-server --server-config=my-config.xml --empty-config --remove-existing
埋め込みホストコントローラーの開始
追加のプロセスを起動したり、ネットワークソケットを開かなくても、管理 CLI を使用してホストコントローラーをローカルで起動し、ドメインおよびホストコントローラーの設定を変更することができます。
埋め込みホストコントローラーは、そのサーバーを起動しません。さらに、埋め込みホストコントローラーを開始するときに --admin-only
パラメーターを使用することもできません。常に admin-only
モードになるように起動されます。
以下の手順は、管理 CLI の起動、埋め込みホストコントローラーの開始、設定の変更、および埋め込みホストコントローラーの停止を行います。
管理 CLI を起動します。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 埋め込みホストコントローラーを起動します。
--std-out=echo
パラメーターを渡すと、標準出力がターミナルに表示されます。embed-host-controller --std-out=echo
embed-host-controller --std-out=echo
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 希望の操作を実行します。
/host=HOST_NAME:write-attribute(name=name,value=NEW_HOST_NAME)
/host=HOST_NAME:write-attribute(name=name,value=NEW_HOST_NAME)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 埋め込みホストコントローラーを停止します。
stop-embedded-host-controller
stop-embedded-host-controller
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ホストコントローラー設定の指定
デフォルトでは、埋め込みホストコントローラーはドメイン設定に domain.xml
を使用し、ホスト設定には host.xml
を使用します。--domain-config
および --host-config
パラメーターを使用すると、別の設定ファイルを指定できます。
embed-host-controller --domain-config=other-domain.xml --host-config=host-slave.xml
embed-host-controller --domain-config=other-domain.xml --host-config=host-slave.xml
使用する別の設定ファイルによっては、管理 CLI の起動時に特定のプロパティーを設定する必要があることがあります。以下に例を示します。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh -Djboss.domain.master.address=127.0.0.1
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh -Djboss.domain.master.address=127.0.0.1
標準出力の制御
埋め込みサーバーからの標準出力の処理方法を制御することができます。デフォルトでは、標準出力は破棄されますが、ホストコントローラーのログに出力が記録されます。--std-out=echo
を渡すと、ホストコントローラーの出力を管理 CLI の出力と表示できます。
embed-host-controller --std-out=echo
embed-host-controller --std-out=echo
ブートタイムアウト
デフォルトでは embed-host-controller
コマンドは、埋め込みホストコントローラーが完全に起動するまで無期限にブロックされます。--timeout
パラメーターを使用すると待機時間を秒単位で指定できます。1
未満の値の場合、CLI が埋め込みホストコントローラーを管理できる状態になった時点で即座に返されます。
embed-host-controller --timeout=30
embed-host-controller --timeout=30
管理 CLI での非モジュラークラスローディング
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
スクリプトを使用して管理 CLI を起動すると、モジュラークラスローディング環境が使用されます。EAP_HOME/bin/client/jboss-cli-client.jar
を使用して管理 CLI を非モジュラークラスローディング環境で実行するには、JBoss EAP インストールのルートディレクトリーを指定する必要があります。
管理 CLI を起動します。
java -jar EAP_HOME/bin/client/jboss-cli-client.jar
$ java -jar EAP_HOME/bin/client/jboss-cli-client.jar
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ルートインストールディレクトリーを指定して、埋め込みサーバーを起動します。
embed-server --jboss-home=/path/to/EAP_HOME
embed-server --jboss-home=/path/to/EAP_HOME
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記ホストコントローラーを埋め込みするには、
embed-host-controller
コマンドを使用します。埋め込みロジックによって、サーバーに適したモジュラークラスローディング環境が設定されます。モジュラークラスローダーのモジュールパスには単一の要素
EAP_HOME/modules
があります。
管理 CLI を起動する方法に関わらず、埋め込みサーバーはモジュラークラスローディング環境で実行されます。
第11章 ハウツー集 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の CLI コマンドおよび操作は、特定のタスクを達成する方法の基本的な例になります。手順の詳細は、設定ガイド、Configuring Messaging、またはその他の JBoss EAP ドキュメント に該当する項目を参照してください。
指定のない限り、これらの例はスタンドアロンサーバーとして実行される場合に適用されます。コマンドの使用方法を表示するには、コマンド上で --help
引数を使用します。ソースの特定操作の情報を取得するには、read-operation-description
を使用します。
11.1. データソースの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
data-source add --name=DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME --connection-url=CONNECTION_URL
data-source add --name=DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME --connection-url=CONNECTION_URL
11.2. 拡張機能の追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: 新しい拡張機能を設定に追加する
/extension=EXTENSION_NAME:add
/extension=EXTENSION_NAME:add
11.3. Jakarta Messaging Queue の追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
jms-queue add --queue-address=QUEUE_NAME --entries=JNDI_NAME
jms-queue add --queue-address=QUEUE_NAME --entries=JNDI_NAME
11.4. Jakarta Messaging Topic の追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
jms-topic add --topic-address=TOPIC_NAME --entries=JNDI_NAME
jms-topic add --topic-address=TOPIC_NAME --entries=JNDI_NAME
11.5. モジュールの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
module add --name=MODULE_NAME --resources=PATH_TO_RESOURCE --dependencies=DEPENDENCIES
module add --name=MODULE_NAME --resources=PATH_TO_RESOURCE --dependencies=DEPENDENCIES
module
管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、マネージドドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境では、モジュールを手作業で追加および削除する必要があります。詳細は、JBoss EAP設定ガイドの カスタムモジュールの手動作成 および 手作業によるカスタムモジュールの削除 を参照してください。
テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
11.6. サーバーの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインで新しいサーバーをホストに追加する
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:add(group=SERVER_GROUP_NAME)
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:add(group=SERVER_GROUP_NAME)
11.7. サーバーグループの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインで新しいサーバーグループを追加する
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:add(profile=PROFILE_NAME, socket-binding-group=SOCKET_BINDING_GROUP_NAME)
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:add(profile=PROFILE_NAME, socket-binding-group=SOCKET_BINDING_GROUP_NAME)
11.8. システムプロパティーの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
/system-property=PROPERTY_NAME:add(value=PROPERTY_VALUE)
/system-property=PROPERTY_NAME:add(value=PROPERTY_VALUE)
11.9. プロファイルのクローン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインでプロファイルをクローンする
/profile=PROFILE_TO_CLONE:clone(to-profile=NEW_PROFILE_NAME)
/profile=PROFILE_TO_CLONE:clone(to-profile=NEW_PROFILE_NAME)
11.10. 階層プロファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: 他のプロファイルを継承する新しいプロファイルを作成する
/profile=NEW_PROFILE_NAME:add(includes=[PROFILE_1,PROFILE_2])
/profile=NEW_PROFILE_NAME:add(includes=[PROFILE_1,PROFILE_2])
11.11. アプリケーションのマネージドドメインへのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: すべてのサーバーグループにアプリケーションをデプロイする
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war --all-server-groups
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war --all-server-groups
例: 1 つ以上のサーバーグループにアプリケーションをデプロイする
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war --server-groups=SERVER_GROUP_1,SERVER_GROUP_2
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war --server-groups=SERVER_GROUP_1,SERVER_GROUP_2
11.12. アプリケーションのスタンドアロンサーバーへのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war
deployment deploy-file /path/to/DEPLOYMENT.war
11.13. すべてのアプリケーションを無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
deployment disable /path/to/DEPLOYMENT.war
deployment disable /path/to/DEPLOYMENT.war
deployment disable-all
コマンドを使用するとすべてのデプロイメントを無効化することができます。
deployment disable-all
deployment disable-all
11.14. アクティブなユーザーの表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: 現在のユーザーを表示するコマンド
:whoami
:whoami
例: 現在のユーザーの出力
11.15. 添付内容の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
attachment display
コマンドを使用すると、管理操作から返された添付の内容を表示することができます。これは、attached-streams
応答ヘッダーを返す管理操作に適用されます。
たとえば、以下の操作はストリームとして添付された server.log
ファイルを返します。
attachment display
コマンドを使用すると、この操作からコンソールに返されたストリームの内容を表示できます。
attachment display --operation=/subsystem=logging/log-file=server.log:read-attribute(name=stream)
attachment display --operation=/subsystem=logging/log-file=server.log:read-attribute(name=stream)
これは、server.log
ファイルの内容をコンソールに出力します。
11.16. スキーマ情報の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
:product-info
コマンドのスキーマ情報を表示します。
:read-operation-description(name=product-info)
:read-operation-description(name=product-info)
スキーマバージョンを表示するには、管理 CLI のルートで ls
コマンドを実行し、management-*-version
の値を見つけます。
... management-major-version=4 management-micro-version=0 management-minor-version=1 ...
...
management-major-version=4
management-micro-version=0
management-minor-version=1
...
11.17. システムおよびサーバー情報の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: システムおよびサーバー情報を表示するコマンド
:product-info
:product-info
例: システムおよびサーバー情報の出力
同様に、マネージドドメインでは、特定の JBoss EAP ホストまたはサーバーの情報を表示できます。
/host=HOST_NAME:product-info
/host=HOST_NAME:product-info
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:product-info
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:product-info
11.18. 無効なデプロイメントすべての有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
deployment enable DEPLOYMENT.war
deployment enable DEPLOYMENT.war
deployment enable-all
コマンドを使用するとすべてのデプロイメントを有効化することができます。
deployment enable-all --server-groups=other-server-group
deployment enable-all --server-groups=other-server-group
11.19. コマンドタイムアウト値の取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: CLI コマンドのタイムアウト値を表示する
command-timeout get
command-timeout get
秒単位の値が返されます。0
の値はタイムアウトにならないことを意味します。
11.20. ホストコントローラーのリロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
reload --host=HOST_NAME
reload --host=HOST_NAME
11.21. Admin-only モードでのホストコントローラーのリロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
reload --host=HOST_NAME --admin-only=true
reload --host=HOST_NAME --admin-only=true
11.22. サーバーグループのすべてのサーバーをリロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインの特定サーバーグループのサーバーをすべてリロードする
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:reload-servers
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:reload-servers
停止状態でサーバーをリロードするには、start-mode=suspend
引数を渡します。
11.23. サーバーのリロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインでサーバーをリロードする
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:reload
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:reload
停止状態でサーバーをリロードするには、start-mode=suspend
引数を渡します。
11.24. スタンドアロンサーバーのリロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
reload
reload
admin-only モードでサーバーをリロードするには、--start-mode=admin-only
引数を渡します。停止状態でサーバーをリロードするには、start-mode=suspend
引数を渡します。
11.25. 拡張機能の削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: 既存の拡張機能を削除する
/extension=EXTENSION_NAME:remove
/extension=EXTENSION_NAME:remove
11.26. モジュールの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
module remove --name=MODULE_NAME
module remove --name=MODULE_NAME
module
管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、マネージドドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境では、モジュールを手作業で追加および削除する必要があります。詳細は、JBoss EAP設定ガイドの カスタムモジュールの手動作成 および 手作業によるカスタムモジュールの削除 を参照してください。
テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
11.27. コマンドのタイムアウト値のリセット リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: コマンドのタイムアウトをデフォルト値にリセットする
command-timeout reset default
command-timeout reset default
例: コマンドのタイムアウトを CLI 設定によって提供される値にリセットする
command-timeout reset config
command-timeout reset config
CLI 設定によって提供される値は、EAP_HOME/bin/jboss-cli.xml
ファイルに設定でき、また管理 CLI の起動時に --command-timeout
引数で渡すこともできます。
11.28. サーバーグループのすべてのサーバーを再起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインで特定のサーバーグループのサーバーをすべて再起動する
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:restart-servers
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:restart-servers
停止状態でサーバーを再起動するには、start-mode=suspend
引数を渡します。
11.29. サーバーの再起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインでサーバーを再起動する
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:restart
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:restart
停止状態でサーバーを再起動するには、start-mode=suspend
引数を渡します。
11.30. 添付内容の保存 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
attachment save
コマンドを使用すると、管理操作から返された添付の内容を保存することができます。これは、attached-streams
応答ヘッダーを返す管理操作に適用されます。
たとえば、以下の操作はストリームとして添付された server.log
ファイルを返します。
attachment save
コマンドを使用すると、この操作からコンソールに返されたストリームの内容を保存できます。
attachment save --operation=/subsystem=logging/log-file=server.log:read-attribute(name=stream) --file=log-output.txt
attachment save --operation=/subsystem=logging/log-file=server.log:read-attribute(name=stream) --file=log-output.txt
これは、server.log
ファイルの内容を EAP_HOME/bin/log-output.txt
に保存します。
11.31. コマンドのタイムアウト値の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: CLI コマンドが完了するまでの最大待機時間を設定する
command-timeout set TIMEOUT_VALUE
command-timeout set TIMEOUT_VALUE
値は秒単位で設定されます。0
の値はタイムアウトにならないことを意味します。
11.32. ホストコントローラーのシャットダウン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインでホストコントローラーをシャットダウンする
shutdown --host=HOST_NAME
shutdown --host=HOST_NAME
11.33. サーバーのシャットダウン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: スタンドアロンサーバーのシャットダウン
shutdown
shutdown
11.34. サーバーグループのすべてのサーバーの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインで特定のサーバーグループのサーバーをすべて起動する
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:start-servers
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:start-servers
停止状態でサーバーを起動するには、start-mode=suspend
引数を渡します。
11.35. サーバーの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインでサーバーを起動する
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:start
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:start
停止状態でサーバーを起動するには、start-mode=suspend
引数を渡します。
11.36. サーバーグループのすべてのサーバーの停止 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインで特定のサーバーグループのサーバーをすべて停止する
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:stop-servers
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:stop-servers
11.37. サーバーの停止 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインでサーバーを停止する
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:stop
/host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME:stop
11.38. 設定スナップショットの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: 現在の設定のスナップショットを作成する
:take-snapshot
:take-snapshot
11.39. すべてのアプリケーションのアンデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインからすべてのアプリケーションをアンデプロイする
deployment undeploy * --all-relevant-server-groups
deployment undeploy * --all-relevant-server-groups
例: スタンドアロンドメインからすべてのアプリケーションをアンデプロイする
deployment undeploy *
deployment undeploy *
11.40. マネージドドメインからのアプリケーションのアンデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: 指定のデプロイメントのサーバーグループすべてからアプリケーションをアンデプロイする
deployment undeploy DEPLOYMENT.war --all-relevant-server-groups
deployment undeploy DEPLOYMENT.war --all-relevant-server-groups
例: 特定のサーバーグループからアプリケーションをアンデプロイする
deployment undeploy DEPLOYMENT.war --server-groups=SERVER_GROUP_NAME
deployment undeploy DEPLOYMENT.war --server-groups=SERVER_GROUP_NAME
11.41. スタンドアロンサーバーからのアプリケーションのアンデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
deployment undeploy DEPLOYMENT.war
deployment undeploy DEPLOYMENT.war
11.42. ホスト名の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
例: マネージドドメインでホストの名前を更新する
/host=EXISTING_HOST_NAME:write-attribute(name=name,value=NEW_HOST_NAME) reload --host=EXISTING_HOST_NAME
/host=EXISTING_HOST_NAME:write-attribute(name=name,value=NEW_HOST_NAME)
reload --host=EXISTING_HOST_NAME
変更を反映するには、ホストをリロードする必要があります。
11.43. 添付のアップロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ファイルストリームを許可する管理操作にローカルファイルを添付としてアップロードすることができます。たとえば、以下の管理 CLI コマンドは input-stream-index
オプションを使用してローカルファイルの内容をデプロイメント形式 (exploded) のデプロイメントにアップロードします。
/deployment=DEPLOYMENT_NAME.war:add-content(content=[{target-path=/path/to/FILE_IN_DEPLOYMENT, input-stream-index=/path/to/LOCAL_FILE_TO_UPLOAD}]
/deployment=DEPLOYMENT_NAME.war:add-content(content=[{target-path=/path/to/FILE_IN_DEPLOYMENT, input-stream-index=/path/to/LOCAL_FILE_TO_UPLOAD}]
デプロイメントにファイルをアップロードするための詳細については、設定ガイド の展開形式のデプロイメントへのコンテンツの追加を参照してください。
11.44. サーバーログの表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
/subsystem=logging/log-file=SERVER_LOG_NAME:read-log-file
/subsystem=logging/log-file=SERVER_LOG_NAME:read-log-file
11.45. 汎用タイプの command を特定のノードに割り当てる リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
--node-type
引数を使用して、汎用タイプの command
を特定のノードタイプに割り当てることができます。ジェネリックタイプ command
を使用して、プロパティーを編集したり、管理モデル内の特定のノードタイプの操作を呼び出したりできます。
--node-type
引数は、スタンドアロンサーバーと管理対象ドメイン内のサーバーの両方で使用できます。コマンドを呼び出すと、サーバー設定ファイルが更新されます。
端末で help command
を発行すると、汎用タイプの command
とその引数の説明が表示されます。help [COMMAND_NAME]
を発行すると、作成したコマンドの説明を表示できます。[COMMAND_NAME]
はコマンドの名前です。
この手順では、汎用タイプの command
をスタンドアロンサーバー上の特定のノードタイプに割り当てる方法を示す例を使用します。
管理対象ドメイン内の特定のノードタイプに汎用タイプの command
を割り当てることもできます。各コマンドにプロファイルを追加する必要があります。次の例では、default
をプロファイルとして設定します。
[domain@localhost:9999 /] data-source --profile=default --jndi-name=myds --min-pool-size=11 --max-pool-size=22
[domain@localhost:9999 /] data-source --profile=default --jndi-name=myds --min-pool-size=11 --max-pool-size=22
手順
command
コマンドに--node-type
引数を追加します。次の例では、/subsystem=datasources/data-source
をノードタイプとして指定し、data-source
を汎用タイプcommand
として指定します。[standalone@localhost:9999 /] command add --node-type=/subsystem=datasources/data-source --command-name=data-source
[standalone@localhost:9999 /] command add --node-type=/subsystem=datasources/data-source --command-name=data-source
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のいずれかの方法を実行して、指定したノードタイプのターゲットの子ノードを識別します。
子ノードの読み取り専用プロパティーを識別プロパティーとして指定します。次の例では、
myds
リソースでflush-all-connection-in-pool
操作を呼び出します。このリソースは、jndi-name
プロパティーによって識別されます。[standalone@localhost:9999 /] data-source flush-all-connection-in-pool --jndi-name=myds
[standalone@localhost:9999 /] data-source flush-all-connection-in-pool --jndi-name=myds
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow --name
引数で子ノードの値を指定します。次の例では、myds
リソースでflush-all-connection-in-pool
操作を呼び出します。このリソースは、--name
プロパティーによって識別されます。[standalone@localhost:9999 /] data-source flush-all-connection-in-pool --name=myds
[standalone@localhost:9999 /] data-source flush-all-connection-in-pool --name=myds
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
add
引数を使用して、新しいリソースを追加します。追加されたプロパティーには接頭辞--
が付きます。次の例は、new-ds
を新しいリソースとして示し、リソースに対して--driver-name
、--connection-url
、および--pool-name
プロパティーが定義されています。[standalone@localhost:9999 /] data-source add --jndi-name=my-new-ds --driver-name=h2 \ --connection-url=db:url --pool-name=my-ds-pool
[standalone@localhost:9999 /] data-source add --jndi-name=my-new-ds --driver-name=h2 \ --connection-url=db:url --pool-name=my-ds-pool
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow --jndi-name
コマンドでリソースを特定することにより、書き込み可能なプロパティーを編集できるようになりました。次の例では、min-pool-size
とmax-pool-size
の書き込み可能なプロパティーを変更して、識別されたリソースとしてmyds
を表示します。[standalone@localhost:9999 /] data-source --jndi-name=myds --min-pool-size=11 --max-pool-size=22
[standalone@localhost:9999 /] data-source --jndi-name=myds --min-pool-size=11 --max-pool-size=22
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.46. 汎用タイプの command を子ノードに割り当てる リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
--node-child
引数を使用して、汎用タイプの command
を既存の子ノードに割り当てることができます。汎用タイプの command
を使用して、プロパティーを編集したり、管理モデル内の子ノードの操作を呼び出したりできます。
--node-child
引数は、スタンドアロンサーバーと管理対象ドメイン内のサーバーの両方で使用できます。コマンドを呼び出すと、サーバー設定ファイルが更新されます。
この手順では、汎用タイプの command
をスタンドアロンサーバー上の子ノードに割り当てる方法を示す例を使用します。
管理対象ドメインの子ノードに汎用タイプの command
を割り当てることもできます。各コマンドにプロファイルを追加する必要があります。次の例では、default
をプロファイルとして設定します。
[domain@localhost:9999 /] authorization --profile=default --provider=rbac --permission-combination-policy=permissive --use-identity-roles=false
[domain@localhost:9999 /] authorization --profile=default --provider=rbac --permission-combination-policy=permissive --use-identity-roles=false
子ノードを管理モデルに追加する必要がある場合は、ノードタイプに適用された汎用タイプ command
で子ノードを指定する必要があります。
手順
command
コマンドに--node-child
引数を追加します。次の例では、/core-service=management/access=authorization
を子ノードとして、authorization
を汎用タイプcommand
として指定しています。[standalone@localhost:9999 /] command add --node-child=/core-service=management/access=authorization --command-name=authorization
[standalone@localhost:9999 /] command add --node-child=/core-service=management/access=authorization --command-name=authorization
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow プロパティーを既存のリソースに書き込むことができるようになりました。次の例は、
authorization
の子ノード内の既存のリソースにプロパティーを書き込む方法を示しています。[standalone@localhost:9999 /] authorization --provider=rbac --permission-combination-policy=permissive --use-identity-roles=false
[standalone@localhost:9999 /] authorization --provider=rbac --permission-combination-policy=permissive --use-identity-roles=false
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow さらに、
authorization
の子ノードで既存のリソースに操作を送信できます。次の例では、read-attribute
操作を送信して、プロバイダープロパティーから値を取得します。[standalone@localhost:9999 /] authorization read-attribute --name=provider
[standalone@localhost:9999 /] authorization read-attribute --name=provider
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第12章 参考資料 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
管理 CLI は、サーバーの起動と停止、アプリケーションのデプロイとアンデプロイ、システム設定の構成、およびその他の管理タスクの実行に役立つ多数のコマンドと引数をサポートしています。
このセクションの表を使用して、管理 CLI コマンドと引数の説明を表示します。
12.1. 管理 CLI の起動時の引数 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表には、jboss-cli
スクリプトに渡して管理 CLI を起動できる引数が記載されています。
引数 | 説明 |
---|---|
--bind | CLI がバインドされるアドレスを指定します。指定のない場合、CLI は必要に応じて自動的にアドレスを選択します。 |
--command | CLI セッションで実行される単一のコマンドまたは操作を指定します。コマンドまたは操作の実行後、CLI はセッションを即座に終了します。 |
--command-timeout |
コマンドが完了するまで待機する最大時間。 |
--commands | CLI セッションで実行されるコマンドおよび操作のコンマ区切りリストを指定します。最後のコマンドの実行後またはコマンドが失敗した場合、CLI セッションが終了します。 |
--connect, -c |
CLI が起動時にコントローラーに接続するよう指示します。この引数を使用すると、後で |
--controller |
起動時に |
--echo-command | 非対話モードで実行されたコマンドの出力にプロンプトおよびコマンドが含まれるようにします。 |
--error-on-interact | 非対話モードでセキュリティー関連の入力のプロンプトを無効にします。CLI プロセスの続行に入力が必要な場合、プロセスは突然エラーによって終了されます。 |
--file | 非対話的に実行されるコマンドおよび操作 (1 行ずつ記述) が含まれるファイルへのパスを指定します。最後のコマンドの実行後またはコマンドが失敗した場合、CLI セッションが終了します。 |
--gui | コマンドラインインターフェイスの上に構築された GUI を起動します。この GUI を使用した JBoss EAP 管理 CLI との対話はサポートされないため、設定の表示や CLI コマンドの構築のみに使用してください。 |
--help, -h | ヘルプメッセージを表示します。 |
--no-color-output | CLI 出力およびプロンプトのカラー出力を無効にします。 |
--no-local-auth | ファイルシステムを使用してトークンの交換によって管理されるサーバーへローカル実行されたことを CLI が実証できる、ローカル認証メカニズムを無効にします。 |
--no-output-paging | 出力ページが表示された後に管理 CLI が一時停止する際の出力ページングを無効にします。これにより、出力の閲覧と検索が可能になります。このオプションを指定すると、出力全体がすぐに出力されます。 |
--output-json | 操作の応答を純粋な JSON 形式で表示します。デフォルトでは、操作の応答は DMR 形式で表示されます。 |
--password, -p |
コントローラーへの接続中に認証のパスワードを指定します。引数の指定がなく、認証が必須である場合、 |
--properties |
プロパティーと値のペアが含まれるプロパティーファイルへのパスを指定し、システムプロパティーを定義します。プロパティーファイルは標準の |
--resolve-parameter-values | 操作のリクエストをコントローラーに送信する前に、コマンド引数の値 (または操作パラメーター) の値として指定されたシステムプロパティーを解決します。 |
--timeout |
接続に成功するまで待機する時間をミリ秒単位で指定します。デフォルトは |
--user, -u |
コントローラーにユーザー認証が必要な場合にユーザー名を指定します。引数の指定がなく、認証が必須である場合、 |
--version | アプリケーションサーバーバージョンと環境情報を表示します。 |
12.2. 管理 CLI のバッチモードコマンド リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表には、管理 CLI で使用できるバッチ処理のコマンドが記載されています。
コマンド名 | 説明 |
---|---|
clear-batch | 現在のアクティブなバッチから既存のコマンドラインをすべて削除します。 |
discard-batch | 現在のアクティブなバッチを破棄し、バッチモードを終了します。 |
edit-batch-line |
編集する行番号と編集されたコマンドを提供して、現在のバッチの行を編集します。例: |
holdback-batch |
現在のバッチを延期または格納します。このコマンドを引数なしで使用すると、名前のない保留されたバッチが作成されます。この保留されたバッチに戻るには、CLI コマンドラインで再度
任意で、
保留されたすべてのバッチのリストを表示するには、 |
list-batch | 現在アクティブなバッチのコマンドをすべて表示します。 |
move-batch-line |
最初の引数としたい行番号と 2 つ目の引数としての新たポジションを指定して、バッチの行の順番を変えます。例: |
remove-batch-line |
指定行のバッチコマンドを削除します。例: |
run-batch | 現在アクティブなバッチを実行します。バッチが正常に実行されると、バッチが破棄され、CLI はバッチモードを終了します。 |
12.3. 管理 CLI コマンド リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表には、管理 CLI コマンドとそれらの目的が記載されています。使用方法や引数の詳細は、特定のコマンドで --help
引数を使用します。
コマンド | 説明 |
---|---|
alias |
|
batch |
新しいバッチを作成して、バッチモードを開始します。名前のない保留されたバッチがある場合、そのバッチは再アクティベートされます。名前付きの保留されたバッチがある場合は、 |
cd | 指定されたパスへの変更。 |
clear | 画面を消去します。 |
command | 既存の汎用型コマンドの追加、削除、およびリストを可能にします。汎用型コマンドは、特定のノード型に割り当てられ、その型のインスタンスで実行できる操作の実行を可能にします。また、既存のインスタンスでその型によって公開されるプロパティーの編集も可能にします。 |
connect |
管理 CLI の起動時に、指定のプロトコルを使用して指定のホストおよびポート上でコントローラーに接続します。指定のない場合、デフォルトのホストは |
connection-factory |
|
connection-info | 現在のサーバーへの接続に関する情報を表示します。 |
data-source |
|
deployment deploy-file |
アプリケーションをデプロイします。ワイルドカード ( |
deployment disable | 既存のデプロイメントを無効にします。 |
deployment enable | 既存のデプロイメントを有効にします。 |
deployment info | 個別のデプロイメントに関する情報や、複数のデプロイメントに関する情報を表示します。 |
deployment undeploy | 指定された名前のアプリケーションをアンデプロイします。 |
deployment-overlay | デプロイメントオーバーレイを管理します。引数の指定がない場合、既存のデプロイメントオーバーレイがすべて表示されます。 |
echo | 指定のテキストをコンソールに出力します。 |
echo-dmr |
コマンドの DMR リクエストまたは引数に渡された操作をビルドし、 |
help |
ヘルプメッセージを表示します。引数を使用して、特定のコマンドまたは操作のヘルプ情報を表示できます。使用可能なコマンドのリストを表示する場合は |
history | メモリーの CLI コマンド履歴を表示し、履歴の拡張が有効または無効であるかを表示します。引数と使用すると、必要時に履歴を消去、無効化、および有効化できます。 |
if | if-else 制御フローを開始します。 |
jdbc-driver-info | インストールされた JDBC ドライバーに関する情報を表示します。 |
jms-queue |
|
jms-topic |
|
ls |
ノードパスの内容を表示します。 |
module | モジュールを追加または削除します。このコマンドは テクノロジープレビュー としてのみ提供されます。 |
patch | パッチをサーバーに適用またはロールバックします。 |
pwd | 現在の作業ノードの完全ノードパスを出力します。 |
quit | コマンドラインインターフェイスを終了します。 |
read-attribute | 値を表示し、引数によっては管理されたリソースの属性の詳細も表示します。 |
read-operation | 指定された操作の詳細を表示します。 指定がない場合は使用できる操作をすべて表示します。 |
reload |
|
rollout-plan | 保存されたロールアウトプランを管理します。 |
run-batch |
現在アクティブなバッチをバッチモードの間に実行します。バッチモードでない間は、 |
set | 指定の名前の変数を指定の値で初期化します。 |
shutdown |
|
try | try-catch-finally 制御フローを開始します。 |
unalias | 指定のエイリアスを削除します。 |
unset | 指定の名前を持つ既存の変数を削除します。 |
version | アプリケーションサーバーバージョンと環境情報を出力します。 |
xa-data-source |
|
12.4. 管理 CLI 操作 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表には、ルート (/
) で使用できる管理 CLI 操作が記載されています。特定のリソースに使用できる実際の操作はリソースごとに異なり、操作モード (スタンドアロンサーバーまたはマネージドドメイン) によっても異なります。
操作はコロン (:
) を使用して呼び出されます。リソースに使用できる操作は、read-operation-names
操作を使用するか、コロンの後でタブ補完を使用すると表示できます。操作の詳細は read-operation-description
操作を使用すると表示できます。以下に例を示します。
:read-operation-description(name=write-attribute)
:read-operation-description(name=write-attribute)
操作名 | 説明 |
---|---|
add-namespace |
名前空間接頭辞のマッピングを |
add-schema-location |
スキーマロケーションのマッピングを |
clean-obsolete-content | コンテンツリポジトリーから参照されなくなったクリーンなコンテンツ。 |
delete-snapshot | snapshots ディレクトリーからサーバー設定のスナップショットを削除します。 |
full-replace-deployment | 利用可能なコンテンツのリストに以前アップロードしたデプロイメントのコンテンツを追加し、ランタイムで同じ名前の既存コンテンツを置き換え、利用可能なコンテンツのリストからこの置き換えたコンテンツを削除します。 |
list-add | list 属性へエントリーを追加します。 |
list-clear | list 属性からすべてのエントリーを消去します。 |
list-get | list 属性からエントリーを取得します。 |
list-remove | list 属性からエントリーを削除します。 |
list-snapshots | snapshots ディレクトリーに保存されたサーバー設定のスナップショットをリスト表示します。 |
map-clear | map 属性からすべてのエントリーを消去します。 |
map-get | map 属性からエントリーを取得します・ |
map-put | map 属性にエントリーを追加します。 |
map-remove | map 属性からエントリーを削除します。 |
product-info | 現在のサーバーインストールの概要を返します。 |
query | リソースをクエリーします。 |
read-attribute | 選択したリソースの属性の値を表示します。 |
read-attribute-group | 選択したグループの属性の値を表示します。 |
read-attribute-group-names | 選択したリソースの配下にある属性グループの名前をすべて表示します。 |
read-children-names | 指定の型を持つ選択したリソースの配下にある子の名前をすべて表示します。 |
read-children-resources | 指定の型を持つリソースの子リソースすべてに関する情報を表示します。 |
read-children-types | 選択したリソースの配下にある子すべての型名を表示します。 |
read-config-as-xml | 現在の設定を XML 形式で表示します。 |
read-operation-description | 指定リソースの操作の詳細を表示します。 |
read-operation-names | 指定リソースに使用できる操作すべての名前を表示します。 |
read-resource | リソースの属性値と、その子リソースに関する基本情報または完全情報を表示します。 |
read-resource-description | リソースの属性、子の型、および操作の詳細を表示します。 |
reload | すべてのサービスを終了し、再起動することでサーバーをリロードします。 |
reload-servers | ドメインで現在稼働中のサーバーをすべてリロードします。 |
remove-namespace |
|
remove-schema-location |
|
replace-deployment | ランタイムの既存のコンテンツを新しいコンテンツに置き換えます。新しいコンテンツを事前にデプロイメントコンテンツリポジトリーにアップロードする必要があります。 |
resolve-expression | 式を入力 (または式へ解析できる文字列) として受け入れ、ローカルシステムプロパティーおよび環境変数に対して解決します。 |
resolve-expression-on-domain | 式を入力 (または式へ解析できる文字列) として受け入れ、ドメインのすべてのサーバー上でローカルシステムプロパティーおよび環境変数に対して解決します。 |
resolve-internet-address | インターフェイス解決基準を取り、その基準と一致するローカルマシンの IP アドレスを見つけます。一致する IP アドレスが見つからない場合は失敗します。 |
restart-servers | このドメインで稼働中のサーバーをすべて再起動します。 |
resume | 中断されたサーバーでの通常操作を再開します。 |
resume-servers | ドメインのすべてのサーバー上で処理を再開します。 |
shutdown |
|
start-servers | マネージドドメインで現在稼働していない設定済みのサーバーをすべて開始します。 |
stop-servers | マネージドドメインで現在稼働しているサーバーをすべて停止します。 |
suspend | サーバーの操作を正常に中断します。現在のリクエストはすべて通常どおり完了しますが、新しいリクエストは許可されません。 |
suspend-servers | ドメインのサーバーをすべて中断します。現在の操作はすべて完了し、新しい操作を受け入れません。 |
take-snapshot | サーバー設定のスナップショットを作成し、snapshots ディレクトリーに保存します。 |
undefine-attribute |
選択したリソースの属性値を |
upload-deployment-bytes | 含まれたバイトアレイのデプロイメントコンテンツをデプロイメントコンテンツリポジトリーに追加すべきであることを示します。この操作は、コンテンツをランタイムにデプロイすべきかは指定していません。 |
upload-deployment-stream | 対象入力ストリームインデックスで利用可能なデプロイメントコンテンツをデプロイメントコンテンツレポジトリーに追加すべきか指定します。この操作は、コンテンツをランタイムにデプロイすべきかは指定していません。 |
upload-deployment-url | 対象の URL で利用可能なデプロイメントコンテンツをデプロイメントコンテンツリポジトリーに追加すべきかを指定します。この操作は、コンテンツをランタイムにデプロイすべきかは指定していません。 |
validate-address | 指定のアドレスを持つリソースが存在するかどうかを確認します。 |
validate-operation |
説明にしたがい、操作が有効であるかを検証します。存在するエラーは、操作の |
whoami | 現在認証されたユーザーの ID を返します。 |
write-attribute | 選択したリソースの属性値を設定します。 |
12.5. リソース属性の詳細 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
read-resource-description
操作はリソースの属性と、属性の詳細を表示します。以下の表には、属性との関連に応じて返される可能性があるフィールドのリストが記載されています。
フィールド | 説明 |
---|---|
access-type |
属性が読み取り専用、読み書き可能、またはメトリックであるか。有効な値は |
allowed | 有効な値のリスト。 |
alternatives |
属性間の排他的な関係を定義します。この属性の値が設定されている場合、これらの属性が必要であることを示しても、 |
capability-reference | この属性の値が、別のリソースによって提供される指定機能の名前の動的部分を指定すること示します。これは、属性が管理モデルの別領域への参照であることを示します。 |
default | 値が提供されなかった場合に属性に使用するデフォルト値。 |
description | 属性のテキストでの詳細。 |
deprecated | この属性が非推奨となったかどうか。また、非推奨となったバージョンや非推奨となった理由も提供します。 |
expressions-allowed | 属性の値として式を使用できるかどうか。 |
max | 数値属性の最大値。 |
max-length |
|
min | 数値属性の最小値。 |
min-length |
|
nillable | 定義された値のない属性を受け入れるかどうか。値の定義が必要ない場合、または必要でも代替の値が定義されている場合に、属性を未定義にすることができます。このフィールドを使用すると、未定義の値の可能性に対応する必要があるかどうかを簡単に理解することができます。 |
required |
属性に定義された値が必要であるかどうか。 |
requires | 属性に定義された値がある場合、このリストに定義された属性にも値がなければならないことを示します。 |
restart-required |
|
storage |
属性の値が永続設定ファイルに保存されるか、リソースの実行中のみ存在するか。値は |
type |
属性値の型。許可される値は |
value-type |
|
unit | 属性の値の単位 (該当する場合)。 |
改訂日時: 2024-02-09