A.4. jboss-ejb3.xml デプロイメント記述子の参照
jboss-ejb3.xml
は、Jakarta Enterprise Beans JAR または WAR アーカイブで使用できるカスタムデプロイメント記述子です。Jakarta Enterprise Beans JAR アーカイブでは、META-INF/
ディレクトリーに存在する必要があります。WAR アーカイブでは、WEB-INF/
ディレクトリーに配置する必要があります。
この形式は ejb-jar.xml
と同様で、同じネームスペースの一部を使用して追加の名前空間を提供します。jboss-ejb3.xml
のコンテンツは ejb-jar.xml
の内容でマージされ、jboss-ejb3.xml
の内容が優先されます。
本書では、jboss-ejb3.xml
で使用される追加の非標準の名前空間のみについて説明します。標準の名前空間は、http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee/ を参照してください。
ルート名前空間は http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee です。
- アセンブリー記述子の名前空間
-
以下の名前空間はすべて、
<assembly-descriptor>
要素で使用できます。これらは、単一の Bean や、ワイルドカード (*
) をejb-name
として使用してデプロイメントのすべての Bean に設定を適用するために使用できます。 - セキュリティー名前空間 (
urn:security
) xmlns:s="urn:security"
これにより、Jakarta Enterprise Beans の
security-domain
およびrun-as-principal
を設定できます。<s:security> <ejb-name>*</ejb-name> <s:security-domain>myDomain</s:security-domain> <s:run-as-principal>myPrincipal</s:run-as-principal> </s:security>
- リソースアダプター名前空間:
urn:resource-adapter-binding
xmlns:r="urn:resource-adapter-binding"
これにより、メッセージ駆動 Bean のリソースアダプターを設定できます。
<r:resource-adapter-binding> <ejb-name>*</ejb-name> <r:resource-adapter-name>myResourceAdapter</r:resource-adapter-name> </r:resource-adapter-binding>
- IIOP 名前空間:
urn:iiop
xmlns:u="urn:iiop"
IIOP 名前空間は IIOP 設定が設定される場所です。
- プール名前空間:
urn:ejb-pool:1.0
xmlns:p="urn:ejb-pool:1.0"
これにより、含まれるステートレスセッション Bean またはメッセージ駆動 Bean が使用するプールを選択できます。プールはサーバー設定で定義されます。
<p:pool> <ejb-name>*</ejb-name> <p:bean-instance-pool-ref>my-pool</p:bean-instance-pool-ref> </p:pool>
- キャッシュ名前空間:
urn:ejb-cache:1.0
xmlns:c="urn:ejb-cache:1.0"
これにより、含まれるステートフルセッション Bean によって使用されるキャッシュを選択できます。キャッシュはサーバー設定で定義されます。
<c:cache> <ejb-name>*</ejb-name> <c:cache-ref>my-cache</c:cache-ref> </c:cache>
<?xml version="1.1" encoding="UTF-8"?> <jboss:ejb-jar xmlns:jboss="http://www.jboss.com/xml/ns/javaee" xmlns="http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://www.jboss.com/xml/ns/javaee http://www.jboss.org/j2ee/schema/jboss-ejb3-2_0.xsd" version="3.1" impl-version="2.0"> <enterprise-beans> <message-driven> <ejb-name>ReplyingMDB</ejb-name> <ejb-class>org.jboss.as.test.integration.ejb.mdb.messagedestination.ReplyingMDB</ejb-class> <activation-config> <activation-config-property> <activation-config-property-name>destination</activation-config-property-name> <activation-config-property-value>java:jboss/mdbtest/messageDestinationQueue </activation-config-property-value> </activation-config-property> </activation-config> </message-driven> </enterprise-beans> </jboss:ejb-jar>
注記jboss-ejb3-spec-2_0.xsd
ファイルには、スキーマバリデーションエラーが発生する可能性がある既知の問題があります。これらのエラーは無視して構いません。詳細は、https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1192591 を参照してください。