JBoss サーバー移行ツールの使用
サーバー設定を Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 8.0 に移行する場合
概要
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Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。多様性を受け入れる用語に変更する取り組みの詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
第1章 JBoss サーバー移行ツールの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
1.1. Red Hat JBoss Enterprise Application Platform について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (JBoss EAP) は、Jakarta Enterprise Edition 10 仕様と互換性のあるオープン標準に基づいて構築されたミドルウェアプラットフォームです。
JBoss EAP の 8.0 リリースは、Web Profile、Core Profile、および Full Platform 仕様の Jakarta EE Jakarta Enterprise Edition 互換実装です。8.0 リリースは、Jakarta EE Jakarta Enterprise Edition Web Profile、Core Profile、および Full Platform 仕様の認定実装でもあります。
JBoss EAP はサーバーインスタンスに 2 つの動作モードを提供します。
スタンドアロンサーバー
スタンドアロンサーバーの動作モードは、JBoss EAP を単一のサーバーインスタンスとして実行することを表します。
マネージドドメイン
マネージドドメインの操作モードを使用すると、単一の制御ポイントから複数の JBoss EAP インスタンスを管理できます。
JBoss EAP には、セキュアでスケーラブルな Jakarta EE アプリケーションを迅速に開発するための API と開発フレームワークが含まれています。JBoss EAP サーバーにデプロイされたアプリケーションへ公開される API と機能の多くは、サーバー設定ファイルで設定されたサブシステムに編成されます。たとえば、JBoss EAP スタンドアロンサーバーまたはマネージドドメインにデプロイされたアプリケーションからアクセスできるように、datasources サブシステムでデータベースアクセス情報を設定します。新機能の導入や他の機能の非推奨化により、JBoss EAP のリリース間でサーバー設定の変更が必要になる場合があります。
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform の詳細は、Red Hat カスタマーポータルの JBoss EAP の製品ドキュメント を参照してください。
1.2. このドキュメントでの EAP_PREVIOUS_HOME、EAP_NEW_HOME、および MIGRATION_TOOL_HOME の使用について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このドキュメントでは、source サーバーインストールへのパスを示すために、変数 EAP_PREVIOUS_HOME を使用します。この変数は source サーバーインストールへの実際のパスに置き換えてください。さらに、target サーバーインストールへのパスを示すために、変数 EAP_NEW_HOME を使用します。この変数は target サーバーインストールへの実際のパスに置き換えてください。また、変数 MIGRATION_TOOL_HOME は、移行ツールがインストールされているディレクトリーを示します。
1.2.1. JBoss EAP インストールパス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
-
.zipファイルインストール方法を使用して JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは.zipファイルを展開したjboss-eap-8.0ディレクトリーです。 -
RPM インストール方法を使用して JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは
/opt/rh/eap8/root/usr/share/wildfly/です。 インストーラーを使用して JBoss EAP をインストールした場合、
EAP_NEW_HOMEのデフォルトのパスは${user.home}/EAP-8.0.0です。-
Red Hat Enterprise Linux、Solaris、および HP-UX の場合:
/home/USER_NAME/EAP-8.0.0/ -
Microsoft Windows の場合:
C:\Users\USER_NAME\EAP-8.0.0\
-
Red Hat Enterprise Linux、Solaris、および HP-UX の場合:
JBoss Developer Studio インストーラーを使用して JBoss EAP サーバーをインストールおよび設定した場合、
EAP_NEW_HOMEのデフォルトのパスは${user.home}/jbdevstudio/runtimes/jboss-eapです。-
Red Hat Enterprise Linux の場合:
/home/USER_NAME/jbdevstudio/runtimes/jboss-eap/ -
Microsoft Windows の場合:
C:\Users\USER_NAME\jbdevstudio\runtimes\jboss-eapまたはC:\Documents and Settings\USER_NAME\jbdevstudio\runtimes\jboss-eap\
-
Red Hat Enterprise Linux の場合:
第2章 作業を開始する前に リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
2.1. クリーンなターゲットサーバーで実行する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、以前のリリースの設定に基づいて設定ファイルを作成します。そのため、このツールはクリーンで未設定のターゲットサーバー上で実行することを想定しています。JBoss Server Migration Tool は、.beforeMigration をファイル名に追加して、ターゲットサーバーの設定ファイルのバックアップを作成します。次に、ソースサーバーの設定ファイルを使用してターゲットサーバー用に完全に新しい設定ファイルを作成し、その設定をターゲットサーバー設定で実行するように移行します。
JBoss Server Migration Tool を実行すると、インストールから移行ツールの実行までの間にターゲットサーバー上で行われたすべての変更が失われます。
また、ターゲットサーバーのディレクトリーに対してツールを複数にわたり実行する場合は、後続の実行により、ツールを初めて実行したときにバックアップされた元のターゲット設定ファイルが上書きされます。これは、ツールを実行する度に .beforeMigration を追加して設定ファイルをバックアップしているため、バックアップを取得し、既存のバックアップ設定ファイルが失われるためです。
2.2. 移行のカスタマイズ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool では、移行タスクのロギング、レポート、および実行を設定する機能を利用できます。デフォルトでは、非対話モードで JBoss Server Migration Tool を実行すると、サーバー設定全体が移行されます。JBoss Server Migration Tool を設定して、ロギングおよびレポートの出力をカスタマイズできます。また、移行したくない設定の一部を省略するように設定することも可能です。
第3章 JBoss Server Migration Tool の実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は以下のいずれかの方法で実行できます。
JBoss Server Migration Tool を実行する前に、ソースとターゲットの JBoss EAP サーバーの両方を停止する必要があります。
3.1. 対話モードでの JBoss Server Migration Tool の実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、JBoss Server Migration Tool はインタラクティブに実行されます。このモードでは、移行するサーバー設定を正確に選択できます。
対話モードでは、移行するサブシステムを選択できません。サブシステムまたはタスクレベルでツールを設定する方法については、JBoss Server Migration Tool が実行する移行タスクの設定 を参照してください。
以下は、最小限の移行を実行する基本的な手順です。移行元となるサーバーにカスタム設定 (例: デプロイメント) が含まれる場合や、デフォルトのリソースがない場合は、ツールにより追加のプロンプトが表示されます。
手順
対話モードでツールを実行するには、ターゲットサーバーのインストールディレクトリーに移動し、
source引数をソースサーバーインストールへのパスとして指定します。MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOMECopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EAP_PREVIOUS_HOME/standalone/configuration/ディレクトリーにあるソースサーバーのスタンドアロン設定を、EAP_NEW_HOME/standalone/configuration/ディレクトリーにあるターゲットサーバーのスタンドアロン設定に移行するかどうかを決定するように求められます。Migrate the source's standalone server? yes/no? yes
Migrate the source's standalone server? yes/no? yesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow noで応答すると、スタンドアロンサーバーの移行は省略され、スタンドアロンサーバー設定ファイルは移行されません。yesで応答すると、以下のプロンプトが表示されます。Migrate all configurations? yes/no? yes
Migrate all configurations? yes/no? yesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow yesで応答し、ソースサーバーのスタンドアロンサーバー設定ファイルをすべて移行します。noで応答すると、各standalone*.xml設定ファイルのプロンプトを受信します。次に、
EAP_PREVIOUS_HOME/domain/configuration/ディレクトリーにあるソースサーバーのマネージドドメイン設定をEAP_NEW_HOME/domain/configuration/ディレクトリーにあるターゲットサーバーの設定に移行するかどうかを決定するように求められます。Migrate the source's managed domain? yes/no? yes
Migrate the source's managed domain? yes/no? yesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow noで応答すると、マネージドドメインの移行は省略され、マネージドドメインの設定ファイルは移行されません。yesで応答すると、ツールはソースサーバーのマネージドドメインコンテンツの移行を開始します。暗号化されたリポジトリーは、ソースサーバーのマネージドドメインおよびホスト設定によって参照されるデプロイメントやデプロイメントオーバーレイなどのデータを保存するために使用されます。ソースサーバーとターゲットサーバーは同様のコンテンツリポジトリーを使用するため、ツールはソースサーバーからターゲットサーバーにデータをコピーして、結果をコンソールおよびサーバーログに出力します。INFO [ServerMigrationTask#397] Migrating domain content found: [22/caa450a9ba3b84eaf5a15b6da418b92ce6c98e/content, 23/b62a37ba8a4830622bfcdb960280577cc6796e/content] INFO [ServerMigrationTask#398] Resource with path /EAP_NEW_HOME/domain/data/content/22/caa450a9ba3b84eaf5a15b6da418b92ce6c98e/content migrated. INFO [ServerMigrationTask#399] Resource with path /EAP_NEW_HOME/domain/data/content/23/b62a37ba8a4830622bfcdb960280577cc6796e/content migrated.
INFO [ServerMigrationTask#397] Migrating domain content found: [22/caa450a9ba3b84eaf5a15b6da418b92ce6c98e/content, 23/b62a37ba8a4830622bfcdb960280577cc6796e/content] INFO [ServerMigrationTask#398] Resource with path /EAP_NEW_HOME/domain/data/content/22/caa450a9ba3b84eaf5a15b6da418b92ce6c98e/content migrated. INFO [ServerMigrationTask#399] Resource with path /EAP_NEW_HOME/domain/data/content/23/b62a37ba8a4830622bfcdb960280577cc6796e/content migrated.Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次に、移行ツールは、マネージドドメイン設定ファイルのソースサーバーをスキャンし、コンソールに結果を出力して、以下のプロンプトを表示します。
Migrate all configurations? yes/no? yes
Migrate all configurations? yes/no? yesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow yesで応答すると、ソースサーバーのマネージドドメイン設定ファイルをすべて移行します。noで応答すると、各マネージドドメイン設定ファイルのプロンプトを受信します。次に、移行ツールは、ホスト設定ファイルのソースサーバーをスキャンし、コンソールに結果を出力します。そして以下のプロンプトが表示されます。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow yesで応答すると、ソースサーバーのホスト設定ファイルをすべて移行します。noで応答すると、各ホスト設定ファイルのプロンプトを受信します。完了すると、サーバーコンソールに以下のメッセージが表示されます。
Migration Result: SUCCESS
Migration Result: SUCCESSCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.2. 非対話モードでの JBoss Server Migration Tool の実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は非対話モードで実行できます。このモードでは、プロンプトなしで実行できます。
JBoss Server Migration Tool は、すべてのサーバー設定ファイルのすべてのサブシステム設定を自動的に移行します。サブシステムまたはタスクレベルでツールを設定する方法については、JBoss Server Migration Tool が実行する移行タスクの設定 を参照してください。
手順
非対話モードでツールを実行するには、ターゲットサーバーのインストールディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行します。このとき、ソースサーバーインストールへのパスとして
source引数を指定し、--interactiveまたは-i引数をfalseに設定します。MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME --interactive false
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME --interactive falseCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow デフォルトでは、このツールは、すべてのソースサーバーのスタンドアロンおよびマネージドドメインのすべての設定ファイルを自動的に移行します。ただし、ツールのプロパティーを設定することで、特定の設定の移行を省略することができます。完了すると、サーバーコンソールに以下のメッセージが表示されます。
Migration Result: SUCCESS
Migration Result: SUCCESSCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
第4章 JBoss Server Migration Tool の実行結果の確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
4.1. 移行した設定ファイルの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
移行が完了したら、移行したサーバー設定ファイルを EAP_NEW_HOME/standalone/configuration/ および EAP_NEW_HOME/domain/configuration/ ディレクトリーで確認します。
-
移行用に選択した元の
EAP_NEW_HOMEのターゲットサーバーファイルは、バックアップされて名前に.beforeMigrationが追加されています。 -
名前に
.beforeMigrationが追加されていないEAP_NEW_HOMEのターゲットサーバー設定ファイルは、EAP_PREVIOUS_HOMEのソースサーバー設定から移行された内容で更新されています。 -
EAP_PREVIOUS_HOMEソースサーバー設定ディレクトリーに位置する元の設定ファイルは変更されません。 -
ターゲット設定ディレクトリーの
logging.propertiesおよびstandalone-load-balancer.xmlファイルは変更されません。
使用できるすべての設定を移行する場合は、ターゲットサーバーディレクトリーに以下の設定ファイルが表示されるはずです。
例: ターゲットサーバー上の設定ファイルのリスト
4.2. 移行タスクの実行の追跡 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、ルートタスクを実行して各ターゲットサーバーの移行を開始します。次にサブタスクが実行されます。これらのサブタスクは、その他のタスクおよびサブタスクも実行できます。ツールはタスクの実行中に、サブタスクとともに各移行タスクを追跡し、後でレポートの作成に使用されるツリー構造に結果を保存します。
各移行タスクには名前が与えられます。この名前は、次の構文を使用して、タスク名とオプションの属性を連結して構成されます。
TASK_NAME(ATTRIBUTE_1_NAME=ATTRIBUTE_1_VALUE,ATTRIBUTE_2_NAME=ATTRIBUTE_2_VALUE, ...)
TASK_NAME(ATTRIBUTE_1_NAME=ATTRIBUTE_1_VALUE,ATTRIBUTE_2_NAME=ATTRIBUTE_2_VALUE, ...)
この名前は、タスクサブジェクトまたはタイプを定義します。また、属性は、サブタスクとシブリングタスク間の区別に使用されます。たとえば、以下のすべては Jakarta Enterprise Beans サブシステムの更新タスクを区別するための名前です。
subsystem.ejb3.update subsystem.ejb3.update.activate-ejb3-remoting-http-connector(resource=/subsystem=ejb3) subsystem.ejb3.update.setup-default-sfsb-passivation-disabled-cache(resource=/subsystem=ejb3) subsystem.ejb3.update.add-infinispan-passivation-store-and-distributable-cache(resource=/subsystem=ejb3)
subsystem.ejb3.update
subsystem.ejb3.update.activate-ejb3-remoting-http-connector(resource=/subsystem=ejb3)
subsystem.ejb3.update.setup-default-sfsb-passivation-disabled-cache(resource=/subsystem=ejb3)
subsystem.ejb3.update.add-infinispan-passivation-store-and-distributable-cache(resource=/subsystem=ejb3)
移行タスクは各種親タスクで複数回実行できるため、各タスクはそれぞれの親タスクを使用してツリーに保存されます。これは root で始まり、> 文字で区切られます。タスク実行ツリーは、移行レポートの構築に使用されます。
タスクを実行すると、以下のステータスのいずれかになります。
| Status | 説明 |
|---|---|
| Success | タスクが正常に実行されました。 |
| Skipped | タスクでは、不要であるか、スキップするように設定されたため、実行をスキップしました。 |
| Fail | タスクの実行に失敗しました。 |
4.3. Task Summary ログの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Task Summary が生成され、移行コンソールと JBoss Server Migration Tool ログファイルに出力されます。これは、コンポーネントやサブタスクによって階層リストとして詳細な移行結果を示します。
4.4. JBoss Server Migration Tool レポートの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、適切にフォーマットされた HTML および XML レポートを MIGRATION_TOOL_HOME/reports/ ディレクトリーに生成します。これらのレポートは、移行プロセスの詳細な分析と、ターゲットサーバーが移行中にどのように設定されたかを示します。これらのレポートのデフォルト名は migration-report.html と migration-report.xml です。これらの名前はそれぞれ設定可能です。
このセクションでは、これらのレポートの内容の概要を説明します。
4.4.1. JBoss Server Migration Tool HTML レポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
HTML レポートは 3 つのセクションで構成されます。
概要
このセクションでは、実行開始時間、ソースおよびターゲットサーバーに関する情報、移行の結果を説明します。
Environment
このセクションでは、移行に使用された環境プロパティーをリスト表示します。
Tasks
このセクションでは、折りたたみのサブセクションが含まれ、実行された移行タスクの統計とマップを説明します。各タスクは名前でリスト表示され、タスクの完了ステータスに応じて色で指定されます。
- 成功した場合には緑になります。
- 失敗した場合には赤になります。
- スキップされた場合にはグレイになります。
4.4.2. JBoss Server Migration Tool XML レポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
XML レポートは、ツールによって収集されるすべての移行データを提供する低レベルレポートです。これは、サードパーティースプレッドシートまたは他のデータ操作ツールでインポートおよび操作できる方法でフォーマットされます。
第5章 JBoss Server Migration Tool の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
5.1. JBoss Server Migration Tool のプロパティー設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
プロパティーを使用して JBoss Server Migration Tool のロギングとレポート出力を設定し、移行するコンポーネントおよび設定を決定します。プロパティーは次の方法を組み合わせて設定できます。
- ツール内で定義された プロパティーファイル を設定する。
- コマンドラインでユーザープロパティー を渡す。
- システム環境変数 を設定する。
5.1.1. ツールプロパティーを使用した JBoss Server Migration Tool の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、MIGRATION_TOOL_HOME/configuration/ ディレクトリーにある environment.properties ファイルを使用して設定できます。この標準的な Java プロパティーファイルは、ターゲットサーバーへの移行時に設定可能なすべての有効なプロパティーのデフォルト値を提供します。デフォルト値を変更するには、プロパティーの前にあるコメント文字 # を削除し、必要な値に設定します。
5.1.2. ユーザープロパティーを使用した JBoss Server Migration Tool の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool の設定プロパティーを定義する標準の Java プロパティーファイルを作成し、--environment や -e 引数を使用してコマンドラインでそのパスを渡すこともできます。このパスは、現在のディレクトリーに対する絶対パスまたは相対パスになります。
MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME --environment path/to/my-server-migration.properties
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME --environment path/to/my-server-migration.properties
--environment または -e 引数を使用してコマンドラインで渡されたファイルで定義されたプロパティーは、MIGRATION_TOOL_HOME/migration/configuration/environment.properties ファイルで定義されたプロパティーをオーバーライドします。
5.1.3. システムプロパティーを使用した JBoss Server Migration Tool の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の構文を使用して、JBoss Server Migration Tool をコマンドラインにシステムプロパティーを渡すと設定できます。
MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Djboss.server.migration.PROPERTY_NAME=PROPERTY_VALUE
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Djboss.server.migration.PROPERTY_NAME=PROPERTY_VALUE
システムプロパティー名は、環境プロパティー名と連結された jboss.server.migration. に環境変数名を指定する必要があります。以下の例では、JBoss Server Migration Tool の起動時に XML レポートの名前を migration-report.xml として指定する方法を表しています。
MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Djboss.server.migration.report.xml.fileName=migration-report.xml
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Djboss.server.migration.report.xml.fileName=migration-report.xml
コマンドラインで指定された環境プロパティーは、ユーザー設定プロパティーおよびツール設定プロパティーの両方を上書きします。
5.2. JBoss Server Migration Tool のロギング設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は JBoss Logging フレームワークを使用して移行の進捗をログに記録します。結果はコンソールに書き込まれるだけでなく、MIGRATION_TOOL_HOME/migration/logs/ ディレクトリーにある migration.log という名前のファイルにも書き込まれます。このログファイルが存在しない場合は作成され、ツールの後続の実行ごとにコンテンツが上書きされます。
ロギング設定は、MIGRATION_TOOL_HOME/migration/logging.properties ファイルによって提供されます。この設定ファイルは修正することができます。あるいは、コマンドラインで logging.configuration システムプロパティーを使用して代替のロギング設定ファイルを指定できます。
MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Dlogging.configuration=file:EAP_PREVIOUS_HOME/migration/configuration/my-alternate-logging.properties
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Dlogging.configuration=file:EAP_PREVIOUS_HOME/migration/configuration/my-alternate-logging.properties
5.3. モジュール移行の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、モジュールがターゲットサーバーにすでにインストールされていない限り、ソースサーバーにインストールされているモジュールを移行することができます。モジュールの移行はリクエストによって明示的または暗黙的に行うことができます。これは、他のモジュールや移行されたサーバー設定はそれに依存するためです。
5.3.1. モジュール環境プロパティー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
モジュールは modules.includes および modules.excludes 環境プロパティーを使用して移行するかどうかを制御できます。モジュール ID の構文は name:slot です。:slot は任意です。指定されない場合はデフォルトで main に設定されます。
-
ID が
modules.excludes環境プロパティーによって参照されるモジュールは移行されません。 -
ID が
modules.includes環境プロパティーで参照されるモジュールは、modules.excludes環境プロパティーによって参照されない限り常に移行されます。
5.3.2. モジュールプロパティーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
モジュールの移行に使用する環境プロパティーは、以下のいずれかの方法で設定できます。
ツールの
MIGRATION_TOOL_HOME/migration/configuration/environment.propertiesファイルでプロパティーを設定できます。modules.includes=com.example.moduleA,com.example.moduleB modules.excludes=com.example.moduleC
modules.includes=com.example.moduleA,com.example.moduleB modules.excludes=com.example.moduleCCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 独自のカスタムプロパティーファイルに上記のプロパティーを追加してから、
--environment引数を使用してコマンドラインでプロパティーファイル名を渡すことができます。MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME --environment PATH_TO_MY_PROPERTIES_FILE
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME --environment PATH_TO_MY_PROPERTIES_FILECopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow システムプロパティーを使用して、コマンドラインで情報を渡すことができます。環境プロパティー名には、
jboss.server.migration.を接頭辞に指定する必要があります。MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Djboss.server.migration.modules.includes="com.example.moduleA" -Djboss.server.migration.modules.excludes="com.example.moduleC,com.example.moduleD"
$ MIGRATION_TOOL_HOME/bin/jboss-server-migration.sh --source EAP_PREVIOUS_HOME --target EAP_NEW_HOME -Djboss.server.migration.modules.includes="com.example.moduleA" -Djboss.server.migration.modules.excludes="com.example.moduleC,com.example.moduleD"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
JBoss Server Migration Tool は、ソースモジュールがターゲットサーバーと互換性のあることを確認しません。互換性のない移行モジュールにより、ターゲットサーバーが誤作動したり、全く機能しなくなることがあります。モジュールは、ソースサーバーとターゲットサーバーの両方にインストールされるモジュールの依存関係が原因で互換性がない可能性があります。ただし、各サーバーに異なるリソースを含めたり、公開したりすることができます。
5.4. JBoss Server Migration Tool のレポート設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool には次のレポートを設定できます。
- Task Summary ログ
- HTML レポート
- XML レポート
5.4.1. Task Summary ログの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の環境プロパティーを使用すると、Task Summary の生成をカスタマイズできます。
| プロパティー名 | タイプ | プロパティーの説明とデフォルト値 |
|---|---|---|
| report.summary.maxTaskPathSizeToDisplaySubtasks | Integer | 指定した整数より低いレベル、または等しいレベルでは、移行済みサブタスクを要約します。
デフォルトは |
5.4.2. HTML レポートの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の環境プロパティーを使用すると、HTML レポートをカスタマイズできます。
| プロパティー名 | タイプ | プロパティーの説明とデフォルト値 |
|---|---|---|
| report.html.fileName | String | HTML レポートファイルの名前設定されていない場合、レポートは生成されません。
デフォルトは |
| report.html.maxTaskPathSizeToDisplaySubtasks | Integer | 指定した整数より低いレベル、または等しいレベルでは、移行済みサブタスクを要約します。
デフォルトは |
| report.html.templateFileName | String | HTML レポートテンプレートファイル名。
デフォルトは |
5.4.3. XML レポートの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の環境プロパティーを使用して XML レポートをカスタマイズできます。
| プロパティー名 | タイプ | プロパティーの説明とデフォルト値 |
|---|---|---|
| report.xml.fileName | String | XML レポートファイルの名前。設定されていない場合、レポートは生成されません。
デフォルトは |
5.5. スタンドアロンサーバー設定の移行の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、スタンドアロンサーバーを完全に移行しないようにしたり、移行する設定ファイル名を指定したり、またはソースまたはターゲットサーバーのベースおよび設定ディレクトリーの代替パスを提供したりするように設定することができます。
以下の環境プロパティーを使用して、スタンドアロンサーバー設定の移行をカスタマイズできます。
| プロパティー名 | プロパティーの説明 |
|---|---|
| standalone.skip |
|
| server.source.standalone.serverDir |
ソースサーバーのスタンドアロンディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはソースサーバーの |
| server.source.standalone.configDir |
ソースサーバーのスタンドアロン設定ディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはソースサーバーの |
| server.source.standalone.configFiles | 移行するソースサーバーのスタンドアロン設定のコンマ区切りのリスト |
| server.target.standalone.serverDir |
ターゲットサーバーのスタンドアロンディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはターゲットサーバーの |
| server.target.standalone.configDir |
ターゲットサーバーのスタンドアロン設定ディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはターゲットサーバーの |
5.6. マネージドドメイン設定の移行の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、マネージドドメインを完全に移行しないようにしたり、移行する設定ファイル名を指定したり、またはソースまたはターゲットサーバーのベースおよび設定ディレクトリーの代替パスを提供したりするように設定することができます。
以下の環境プロパティーを使用して、マネージドドメイン設定の移行をカスタマイズできます。
| プロパティー名 | プロパティーの説明 |
|---|---|
| domain.skip |
|
| server.source.domain.domainDir |
ソースサーバーのマネージドドメインディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはソースサーバーの |
| server.source.domain.configDir |
ソースサーバーのマネージドドメイン設定ディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはソースサーバーの |
| server.source.domain.domainConfigFiles | 移行するソースサーバーのマネージドドメイン設定のコンマ区切りのリスト。 |
| server.source.domain.hostConfigFiles | 移行されるソースサーバーのホスト設定ファイルのコンマ区切りのリスト。 |
| server.target.domain.domainDir |
ターゲットサーバーのマネージドドメインディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはターゲットサーバーの |
| server.target.domain.configDir |
ターゲットサーバーのマネージドドメイン設定ディレクトリーの代替パスを定義します。デフォルトはターゲットサーバーの |
5.7. JBoss Server Migration Tool が実行する移行タスクの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、JBoss Server Migration Tool は、移行する各スタンドアロンサーバー、マネージドドメイン、およびホスト設定のすべてのコンポーネントおよびサブシステムを自動的に移行します。環境プロパティーを使用することで、ツールで実行される特定のタスクおよびサブの実行をカスタマイズできます。たとえば、サポート対象外のサブシステムの削除を省略したり、デプロイメントの移行を省略したりするようにツールを設定できます。ツールによって実行されるタスクは、サーバー設定の種類と、移行するソースサーバーのバージョンによって異なります。
JBoss Server Migration Tool が実行するタスクをカスタマイズする環境プロパティーを設定する方法は、以下のセクションを参照してください。
第6章 JBoss EAP 6.4 設定の JBoss EAP 8.0 への移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 6.4 設定を JBoss EAP 8.0 に移行する手順が更新されました。まず JBoss EAP 6.4 設定を JBoss EAP 7.4 の最新の CP バージョンに移行してから、JBoss EAP 8.0 に移行する必要があります。
- JBoss EAP 6.4 設定を JBoss EAP 7.4 に移行するには、JBoss Server Migration Tool を使用したサーバー設定の移行 を参照してください。
- JBoss EAP 7.x 設定を JBoss EAP 8.0 に移行するには、JBoss EAP 7.x 設定の JBoss EAP 8.0 への移行 を参照してください。
第7章 JBoss EAP 7.x 設定の JBoss EAP 8.0 への移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
7.1. JBoss EAP 7.x スタンドアロンサーバーの JBoss EAP 8.0 への移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、デフォルトで、スタンドアロンサーバー設定を JBoss EAP x から JBoss EAP 8.0 に移行するときに以下のタスクを実行します。
7.1.1. JBoss ドメインプロパティーの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ドメイン関連のプロパティー名の master と slave という単語は、'primary' と 'secondary' という単語に置き換えられました。この古いプロパティー名が使用されている場合、移行時に自動で修正されます。
コンソールには、移行によって名前が変更されたプロパティーが記録されます。
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.address migrated to jboss.domain.primary.address INFO JBoss domain property jboss.domain.master.port migrated to jboss.domain.primary.port INFO JBoss domain property jboss.domain.master.protocol migrated to jboss.domain.primary.protocol
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.address migrated to jboss.domain.primary.address
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.port migrated to jboss.domain.primary.port
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.protocol migrated to jboss.domain.primary.protocol
プロパティーの名前が正常に変更されると、次のメッセージが表示されます。
INFO JBoss domain properties migrated.
INFO JBoss domain properties migrated.
7.1.2. サポート対象外のサブシステムの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、サポート対象外のすべてのサブシステム設定と拡張機能を、移行されたサーバー設定から削除します。このツールは各サブシステムとそれらの拡張をログファイルに記録し、削除時にコンソールに記録します。
JBoss EAP 7.x でサポートされていないにもかかわらず、管理者がサーバーに追加したサブシステムは、JBoss EAP 8.0 でもサポートされず、削除されます。
サポート対象外のサブシステムの削除を省略するには、subsystems.remove-unsupported-subsystems.skip プロパティーを true に設定します。
JBoss Server Migration Tool のデフォルト動作を上書きし、以下の環境プロパティーを使用して移行中に含まれるサブシステムと拡張機能を指定することができます。
| プロパティー名 | プロパティーの説明 |
|---|---|
|
|
決して移行すべきでない拡張機能のモジュール名のリスト (例: |
|
|
常に移行する必要がある拡張機能のモジュール名のリスト (例: |
|
|
決して移行すべきでないサブシステムの名前空間 (バージョンを除いたもの) のリスト (例: |
|
|
常に移行すべきサブシステムの名前空間 (バージョンを除いたもの) のリスト (例: |
7.1.3. スタンドアロンサーバーの参照モジュールの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソースサーバーからターゲットサーバーに移行される設定が、ターゲットサーバーにインストールされていないモジュールを参照したり、これに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool はこれを検知し、参照されるモジュールと、その依存関係モジュールをソースサーバーからターゲットサーバーに自動的に移行します。
スタンドアロンサーバー設定で参照されるモジュールは、以下のプロセスを使用して移行されます。
-
datasourceサブシステム設定によって参照されるモジュールは、データソースドライバーモジュールとして移行されます。 -
eeサブシステム設定によって参照されるモジュールはグローバルモジュールとして移行されます。 -
namingサブシステム設定によって参照されるモジュールは、オブジェクトファクトリーモジュールとして移行されます。 -
messagingサブシステム設定によって参照されるモジュールは、Jakarta Messaging ブリッジモジュールとして移行されます。 - ターゲット設定にインストールされていないエクステンションは、ターゲットサーバー設定に移行されます。
コンソールは、移行されるモジュールのモジュール ID を示すメッセージをログに記録します。modules.excludes 環境プロパティーにモジュール ID を指定して、特定モジュールの移行を除外できます。
7.1.4. スタンドアロンサーバーの参照パスの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソースサーバーからターゲットサーバーへの移行される設定は、ターゲットサーバーにも移行する必要があるファイルパスとディレクトリーを参照したり、これらに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool は絶対パス参照を移行しません。ソース設定との関連として設定されるファイルやディレクトリーのみを移行します。コンソールは、移行される各パスを示すメッセージをログに記録します。
7.1.5. レガシーセキュリティーレルムの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 8 はレガシーセキュリティーレルムフレームワークをサポートしません。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron を代わりに使用するように設定を移行します。
デフォルトのレガシーセキュリティーレルムを使用していなかった場合は、Elytron を手動で設定する必要がある場合があります。
コンソールには、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron に移行した設定リソースが記録されます。
INFO Legacy security XML configuration retrieved. WARN Migrated Remoting subsystem's http connector resource /subsystem/remoting/http-connector/http-remoting-connector using a legacy security-realm, to Elytron's default application SASL Authentication Factory migration-defaultApplicationSaslAuthenticationFactory. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security realm being used was not the source server's default Application Realm configuration! WARN Migrated Undertow subsystem https-listener resource /subsystem/undertow/server/default-server/https-listener/https using a legacy security-realm, to Elytron's default TLS ServerSSLContext migration-defaultTLSServerSSLContext. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security realm being used was not the source server's default Application Realm configuration! WARN Migrated Undertow subsystem http-invoker resource /subsystem/undertow/server/default-server/host/default-host/setting/http-invoker using a legacy security-realm, to Elytron's default Application HTTP AuthenticationFactory migration-defaultApplicationHttpAuthenticationFactory. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security realm being used was not the source server's default Application Realm configuration! INFO Legacy security realms migrated to Elytron.
INFO Legacy security XML configuration retrieved.
WARN Migrated Remoting subsystem's http connector resource /subsystem/remoting/http-connector/http-remoting-connector using a legacy security-realm, to Elytron's default application SASL Authentication Factory migration-defaultApplicationSaslAuthenticationFactory. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security realm being used was not the source server's default Application Realm configuration!
WARN Migrated Undertow subsystem https-listener resource /subsystem/undertow/server/default-server/https-listener/https using a legacy security-realm, to Elytron's default TLS ServerSSLContext migration-defaultTLSServerSSLContext. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security realm being used was not the source server's default Application Realm configuration!
WARN Migrated Undertow subsystem http-invoker resource /subsystem/undertow/server/default-server/host/default-host/setting/http-invoker using a legacy security-realm, to Elytron's default Application HTTP AuthenticationFactory migration-defaultApplicationHttpAuthenticationFactory. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security realm being used was not the source server's default Application Realm configuration!
INFO Legacy security realms migrated to Elytron.
7.1.6. レガシーセキュリティードメインの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 8 はレガシーセキュリティードメインフレームワークをサポートしません。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron を代わりに使用するように設定を移行します。
デフォルトのレガシーセキュリティードメインを使用していなかった場合は、Elytron を手動で設定する必要がある場合があります。
コンソールには、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron に移行したすべての設定リソースが記録されます。
WARN Migrated ejb3 subsystem resource /subsystem/ejb3/application-security-domain/other using legacy security domain other, to Elytron's default application Security Domain. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security domain being used was not the source server's default Application Domain configuration! WARN Migrated undertow subsystem resource /subsystem/undertow/application-security-domain/other using legacy security domain other, to Elytron's default application Security Domain. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security domain being used was not the source server's default Application Domain configuration!
WARN Migrated ejb3 subsystem resource /subsystem/ejb3/application-security-domain/other using legacy security domain other, to Elytron's default application Security Domain. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security domain being used was not the source server's default Application Domain configuration!
WARN Migrated undertow subsystem resource /subsystem/undertow/application-security-domain/other using legacy security domain other, to Elytron's default application Security Domain. Please note that further manual Elytron configuration may be needed if the legacy security domain being used was not the source server's default Application Domain configuration!
7.1.7. keycloak サブシステムの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
keycloak サブシステムは、JBoss EAP 8 ではサポートされず、elytron-oidc-client サブシステムに置き換えられます。
JBoss Server Migration Tool は、デフォルトでレガシーサブシステム設定を自動的に移行します。この移行タスクをスキップするには、subsystem.keycloak.migrate.skip 環境プロパティー値を true に設定します。
レガシーサブシステムの移行は、ユーザーの介入なしで実行されます。
レガシー keycloak サブシステムの移行が完了すると、移行コンソールに次のメッセージが表示されます。
INFO Subsystem keycloak migrated.
INFO Subsystem keycloak migrated.
移行中に問題が発生した場合、その問題はログファイルに書き込まれ、移行コンソールに表示されます。
7.1.8. picketlink-federation サブシステムの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
picketlink-federation サブシステムは、JBoss EAP 8 で非推奨となり、keycloak-saml サブシステムに置き換えられました。
JBoss Server Migration Tool は、デフォルトでレガシーサブシステム設定を自動的に移行します。この移行タスクをスキップするには、subsystem.picketlink-federation.migrate.skip 環境プロパティー値を true に設定します。
レガシーサブシステムの移行は、ユーザーの介入なしで実行されます。
レガシーサブシステムの移行は、次の理由により失敗する可能性があります。
-
ターゲットサーバーに Keycloak クライアント SAML アダプターがないため、レガシー
picketlink-federationサブシステムをkeycloak-samlサブシステムに移行できない。 -
手動で移行する必要がある、空ではないレガシー
picketlink-federationサブシステム設定。
レガシー picketlink-federation サブシステムの移行が完了すると、移行コンソールに次のメッセージが表示されます。
INFO Subsystem picketlink-federation migrated.
INFO Subsystem picketlink-federation migrated.
移行中に問題が発生した場合、その問題はログファイルに書き込まれ、移行コンソールに表示されます。
詳細は、移行ガイド を参照してください。
7.1.9. jgroups サブシステム設定の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、jgroups サブシステム設定を自動的に移行しません。JBoss Server Migration Tool は、この設定をデフォルトの JBoss EAP 8 jgroups 設定に戻します。
デフォルトの JBoss EAP 8 jgroups サブシステム設定を使用していなかった場合は、jgroups サブシステム設定を手動で設定する必要がある場合があります。
jgroups サブシステム設定が更新されると、コンソールにメッセージが記録されます。
WARN Configuration of JGroups protocols has been changed to match the default protocols of the target server. Please note that further manual configuration may be needed if the legacy configuration being used was not the source server's default configuration!
WARN Configuration of JGroups protocols has been changed to match the default protocols of the target server. Please note that further manual configuration may be needed if the legacy configuration being used was not the source server's default configuration!
7.1.10. スタンドアロンサーバーの health サブシステムの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 8.0 の health サブシステムは、サーバーの健全性機能のサポートを提供します。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの health サブシステム設定を移行された設定ファイルに自動的に追加します。
health サブシステム設定の追加をスキップするには、subsystem.health.add.skip 環境プロパティーを true に設定します。
health サブシステムを JBoss EAP 8.0 に追加すると、Web コンソールに次のメッセージが表示されます。
INFO Subsystem health added.
INFO Subsystem health added.
7.1.11. スタンドアロンサーバーの metrics サブシステムの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 8.0 の metrics サブシステムは、サーバーのメトリクス機能のサポートを提供します。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの metrics サブシステム設定を移行された設定ファイルに自動的に追加します。
metrics サブシステム設定の追加を省略するには、subsystem.metrics.add.skip 環境プロパティーを true に設定します。
metrics サブシステムを JBoss EAP 8.0 に追加すると、Web コンソールに次のメッセージが表示されます。
INFO Subsystem metrics added.
INFO Subsystem metrics added.
7.1.12. スタンドアロンサーバーのデプロイメントの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、次に示すタイプのスタンドアロンサーバーのデプロイメント設定を移行できます。
- サーバーが参照するデプロイメント。これは 永続的なデプロイメント とも呼ばれます。
- デプロイメントスキャナー の監視対象ディレクトリーにあるデプロイメント。
- サーバーが参照する デプロイメントオーバーレイ。
デプロイメントの移行は、ターゲットサーバーへの関連ファイルリソースのインストールと、移行した設定の更新から構成されます。
JBoss Server Migration Tool は、非対話モードで実行するとデフォルトでデプロイメントを省略するように事前設定されています。デプロイメントの移行を有効にするには、deployments.migrate-deployments.skip 環境プロパティーを false に設定します。
JBoss Server Migration Tool を対話モードで実行し、無効な入力を入力した場合、その結果の動作は、deployments.migrate-deployments 環境プロパティーの値に依存することに注意してください。
-
deployments.migrate-deployments.skipをfalseに設定し、無効な入力を入力すると、このツールはデプロイメントの移行を試行します。 -
deployments.migrate-deployments.skipがtrueに設定され、無効な入力を入力すると、このツールはデプロイメントの移行を省略します。
JBoss Server Migration Tool は、デプロイされたリソースがターゲットサーバーと互換性があるかどうかを判別しません。つまり、アプリケーションやリソースはデプロイされない可能性があり、期待通りに機能しないか、全く機能しない可能性があります。また、JBoss EAP 7.3 *-jms.xml 設定ファイルなどのアーティファクトは、変更なしでコピーされるため、JBoss EAP サーバーの起動時にエラーが発生する可能性があることにも注意してください。
Red Hat は、Migration Toolkit for Runtimes (MTR) を使用してデプロイメントを分析し、異なる JBoss EAP サーバー間の互換性を確認することを推奨します。詳細は、Migration Toolkit for Runtimes の製品ドキュメント を参照してください。
7.1.12.1. スタンドアロンサーバーの永続的なデプロイメントの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非対話モードでの実行時に永続的なデプロイメントを移行できるようにするには、deployments.migrate-persistent-deployments.skip 環境プロパティーを false に設定します。
JBoss Server Migration Tool は、すべての永続的なデプロイメント参照を検索し、それらをコンソールにリスト表示します。
INFO [ServerMigrationTask#67] Persistent deployments found: [cmtool-helloworld3.war, cmtool-helloworld4.war, cmtool-helloworld2.war, cmtool-helloworld1.war]
INFO [ServerMigrationTask#67] Persistent deployments found: [cmtool-helloworld3.war, cmtool-helloworld4.war, cmtool-helloworld2.war, cmtool-helloworld1.war]
その後の処理ワークフローは、以下で説明するように、対話モード または 非対話モード でツールを実行しているかどうかによって異なります。
非対話モードでの永続的なデプロイメントの移行
非対話モードでツールを実行する場合、このツールは事前設定されたプロパティーを使用して、永続的なデプロイメントを移行するかどうかを決定します。永続的なデプロイメントは、deployments.migrate-deployments.skip および deployments.migrate-persistent-deployments.skip プロパティーが両方とも false に設定されている場合にのみ移行されます。
対話モードでの永続的なデプロイメントの移行
JBoss Server Migration Tool を対話モードで実行すると、次のワークフローに従ってデプロイメントごとにプロンプトが表示されます。
永続的なデプロイメントが検出されてコンソールに出力されると、次のプロンプトが表示されます。
This tool is not able to assert if persistent deployments found are compatible with the target server, skip persistent deployments migration? yes/no?
This tool is not able to assert if persistent deployments found are compatible with the target server, skip persistent deployments migration? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
永続的なデプロイメントの移行を省略する場合は、
yesで応答します。すべてのデプロイメント参照は移行された設定から削除され、移行プロセスが終了します。 -
移行を続行するには、
noと応答します。
-
永続的なデプロイメントの移行を省略する場合は、
続行する場合は、以下のプロンプトが表示されます。
Migrate all persistent deployments found? yes/no?
Migrate all persistent deployments found? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
移行プロセスですべてのデプロイメントを自動的に移行し、終了させる場合は
yesで応答します。 -
移行を続行するには、
noと応答します。
-
移行プロセスですべてのデプロイメントを自動的に移行し、終了させる場合は
続行する場合には、参照される各デプロイメントの移行を確認するプロンプトが表示されます。
Migrate persistent deployment 'helloworld01.war'? yes/no?
Migrate persistent deployment 'helloworld01.war'? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
デプロイメントを移行するには
yesで応答します。 移行した設定からデプロイメントを削除するには、
noで応答します。INFO [ServerMigrationTask#68] Removed persistent deployment from configuration /deployment=helloworld01.war
INFO [ServerMigrationTask#68] Removed persistent deployment from configuration /deployment=helloworld01.warCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
デプロイメントを移行するには
7.1.12.2. スタンドアロンサーバーのデプロイメントスキャナーのデプロイメントを移行する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
スタンドアロンサーバー設定のみで使用されるデプロイメントスキャナーは、新規ファイルのディレクトリーを監視します。また、デプロイメントを自動的に管理したり、特別なデプロイメントマーカーファイルを介して管理します。
非対話モードで実行時にデプロイメントスキャナーによって監視されるディレクトリーにあるデプロイメントの移行を有効にするには、deployments.migrate-deployment-scanner-deployments.skip 環境プロパティーを false に設定します。
スタンドアロンサーバー設定を移行する場合、JBoss Server Migration Tool は最初に設定済みのデプロイメントスキャナーを検索します。見つかった各スキャナーに対して、監視されるディレクトリーで、デプロイ済みとマークされているデプロイメントを検索し、結果をコンソールに出力します。
その後の処理ワークフローは、以下で説明するように、対話モードまたは非対話モードでツールを実行しているかどうかによって異なります。
非対話モードでデプロイメントスキャナーのデプロイメントを移行する
非対話モードでツールを実行する場合、このツールは事前設定されたプロパティーを使用してデプロイメントスキャナーのデプロイメントを移行するかどうかを決定します。デプロイメントスキャナーは、deployments.migrate-deployments.skip および deployments.migrate-deployment-scanner-deployments.skip プロパティーが両方とも false に設定されている場合にのみ移行されます。
対話モードでデプロイメントスキャナーのデプロイメントを移行する
JBoss Server Migration Tool を対話モードで実行すると、次のワークフローに従ってデプロイメントごとにプロンプトが表示されます。
スキャナーデプロイメントが検出されてコンソールに出力されると、次のプロンプトが表示されます。
This tool is not able to assert if the scanner's deployments found are compatible with the target server, skip scanner's deployments migration? yes/no?
This tool is not able to assert if the scanner's deployments found are compatible with the target server, skip scanner's deployments migration? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
デプロイメントスキャナーのデプロイメントの移行をスキップするには、
yesと応答します。すべてのデプロイメント参照は移行された設定から削除され、移行プロセスが終了します。 -
移行を続行するには、
noと応答します。
-
デプロイメントスキャナーのデプロイメントの移行をスキップするには、
続行する場合は、以下のプロンプトが表示されます。
Migrate all scanner's deployments found? yes/no?
Migrate all scanner's deployments found? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
移行プロセスですべてのデプロイメントを自動的に移行し、終了させる場合は
yesで応答します。 -
移行を続行するには、
noと応答します。
-
移行プロセスですべてのデプロイメントを自動的に移行し、終了させる場合は
続行する場合には、参照される各デプロイメントの移行を確認するプロンプトが表示されます。
Migrate scanner's deployment 'helloworld02.war'? yes/no?
Migrate scanner's deployment 'helloworld02.war'? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
デプロイメントを移行するには
yesで応答します。 移行した設定からデプロイメントを削除するには、
noで応答します。INFO [ServerMigrationTask#69] Resource with path EAP_NEW_HOME/standalone/deployments/helloworld02.war migrated.
INFO [ServerMigrationTask#69] Resource with path EAP_NEW_HOME/standalone/deployments/helloworld02.war migrated.Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
デプロイメントを移行するには
7.1.12.3. スタンドアロンサーバーのデプロイメントオーバーレイの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デプロイメントオーバーレイの移行は、完全に自動化されたプロセスです。deployments.migrate-deployments.skip 環境プロパティーを false に設定してデプロイメントの移行を有効にしている場合、JBoss Server Migration Tool は移行されたデプロイメントにリンクされているスタンドアロンサーバー設定で参照されるデプロイメントオーバーレイを検索します。見つかったものを自動的に移行し、参照されていないものを削除して、結果をそのログファイルおよびコンソールに記録します。
7.2. JBoss EAP 7.x マネージドドメインの JBoss EAP 8.0 への移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool を使用する場合は、ホストを移行する前にドメインコントローラーを移行して、ドメインコントローラーが使用する JBoss EAP のバージョンが、ホストが使用するバージョンよりも新しいことを確認してください。たとえば、JBoss EAP 7 で実行されているドメインコントローラーは、JBoss EAP 8.0 で実行されているホストを処理できません。
JBoss Server Migration Tool は、デフォルトで、マネージドドメイン設定を JBoss EAP 7 から JBoss EAP 8.0 に移行するときに次のタスクを実行します。
7.2.1. JBoss ドメインプロパティーの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ドメイン関連のプロパティー名の master と slave という単語は、'primary' と 'secondary' という単語に置き換えられました。この古いプロパティー名が使用されている場合、移行時に自動で修正されます。
コンソールには、移行によって名前が変更されたプロパティーが記録されます。
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.address migrated to jboss.domain.primary.address INFO JBoss domain property jboss.domain.master.port migrated to jboss.domain.primary.port INFO JBoss domain property jboss.domain.master.protocol migrated to jboss.domain.primary.protocol
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.address migrated to jboss.domain.primary.address
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.port migrated to jboss.domain.primary.port
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.protocol migrated to jboss.domain.primary.protocol
プロパティーの名前が正常に変更されると、次のメッセージが表示されます。
INFO JBoss domain properties migrated.
INFO JBoss domain properties migrated.
7.2.2. サポート対象外のサブシステムの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、サポート対象外のすべてのサブシステム設定と拡張機能を、移行されたサーバー設定から削除します。このツールは各サブシステムとそれらの拡張をログファイルに記録し、削除時にコンソールに記録します。
JBoss EAP 7.x でサポートされていないにもかかわらず、管理者がサーバーに追加したサブシステムは、JBoss EAP 8.0 でもサポートされず、削除されます。
サポート対象外のサブシステムの削除を省略するには、subsystems.remove-unsupported-subsystems.skip プロパティーを true に設定します。
JBoss Server Migration Tool のデフォルト動作を上書きし、以下の環境プロパティーを使用して移行中に含まれるサブシステムと拡張機能を指定することができます。
| プロパティー名 | プロパティーの説明 |
|---|---|
|
|
決して移行すべきでない拡張機能のモジュール名のリスト (例: |
|
|
常に移行する必要がある拡張機能のモジュール名のリスト (例: |
|
|
決して移行すべきでないサブシステムの名前空間 (バージョンを除いたもの) のリスト (例: |
|
|
常に移行すべきサブシステムの名前空間 (バージョンを除いたもの) のリスト (例: |
7.2.3. マネージドドメインの参照モジュールの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソースサーバーからターゲットサーバーに移行される設定が、ターゲットサーバーにインストールされていないモジュールを参照したり、これに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool はこれを検知し、参照されるモジュールと、その依存関係モジュールをソースサーバーからターゲットサーバーに自動的に移行します。
マネージドドメイン設定で参照されるモジュールは、以下のプロセスを使用して移行されます。
-
datasourceサブシステム設定によって参照されるモジュールは、データソースドライバーモジュールとして移行されます。 -
eeサブシステム設定によって参照されるモジュールはグローバルモジュールとして移行されます。 -
namingサブシステム設定によって参照されるモジュールは、オブジェクトファクトリーモジュールとして移行されます。 -
messagingサブシステム設定によって参照されるモジュールは、Jakarta Messaging ブリッジモジュールとして移行されます。 - ターゲット設定にインストールされていないエクステンションは、ターゲットサーバー設定に移行されます。
コンソールは、移行されるモジュールのモジュール ID を示すメッセージをログに記録します。modules.excludes 環境プロパティーにモジュール ID を指定して、特定モジュールの移行を除外できます。
7.2.4. マネージドドメインの参照パスの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソースサーバーからターゲットサーバーへの移行される設定は、ターゲットサーバーにも移行する必要があるファイルパスとディレクトリーを参照したり、これらに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool は、絶対パス参照を移行しません。ソース設定との関連として設定されるファイルやディレクトリーのみを移行します。コンソールは、移行される各パスを示すメッセージをログに記録します。
7.2.5. レガシーセキュリティーレルムの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 8 はレガシーセキュリティーレルムフレームワークをサポートしません。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron を代わりに使用するように設定を移行します。
デフォルトのレガシーセキュリティードメインを使用していない場合は、Elytron を手動で設定する必要がある場合があります。
コンソールには、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron に移行した設定リソースが記録されます。
7.2.6. レガシーセキュリティードメインの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 8 はレガシーセキュリティードメインフレームワークをサポートしません。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron を代わりに使用するように設定を移行します。
デフォルトのレガシーセキュリティードメインを使用していなかった場合は、Elytron を手動で設定する必要がある場合があります。
コンソールには、デフォルトの JBoss EAP 8 Elytron に移行したすべての設定リソースが記録されます。
7.2.7. keycloak サブシステムの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
keycloak サブシステムは、JBoss EAP 8 ではサポートされず、elytron-oidc-client サブシステムに置き換えられます。
JBoss Server Migration Tool は、デフォルトでレガシーサブシステム設定を自動的に移行します。この移行タスクをスキップするには、subsystem.keycloak.migrate.skip 環境プロパティー値を true に設定します。
レガシーサブシステムの移行は、ユーザーの介入なしで実行されます。
レガシー keycloak サブシステムの移行が完了すると、移行コンソールに次のメッセージが表示されます。
INFO Subsystem keycloak migrated.
INFO Subsystem keycloak migrated.
移行中に問題が発生した場合、その問題はログファイルに書き込まれ、移行コンソールに表示されます。
7.2.8. picketlink-federation サブシステムの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
picketlink-federation サブシステムは、JBoss EAP 8 で非推奨となり、keycloak-saml サブシステムに置き換えられました。
JBoss Server Migration Tool は、デフォルトでレガシーサブシステム設定を自動的に移行します。この移行タスクをスキップするには、subsystem.picketlink-federation.migrate.skip 環境プロパティー値を true に設定します。
レガシーサブシステムの移行は、ユーザーの介入なしで実行されます。
レガシーサブシステムの移行は、次の理由により失敗する可能性があります。
-
ターゲットサーバーに Keycloak クライアント SAML アダプターがないため、レガシー
picketlink-federationサブシステムをkeycloak-samlサブシステムに移行できない。 -
手動で移行する必要がある、空ではないレガシー
picketlink-federationサブシステム設定。
レガシー picketlink-federation サブシステムの移行が完了すると、移行コンソールに次のメッセージが表示されます。
INFO Subsystem picketlink-federation migrated.
INFO Subsystem picketlink-federation migrated.
移行中に問題が発生した場合、その問題はログファイルに書き込まれ、移行コンソールに表示されます。
詳細は、移行ガイド を参照してください。
7.2.9. jgroups サブシステム設定の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、jgroups サブシステム設定を自動的に移行しません。JBoss Server Migration Tool は、この設定をデフォルトの JBoss EAP 8 jgroups 設定に戻します。
デフォルトの JBoss EAP 8 jgroups サブシステム設定を使用していなかった場合は、jgroups サブシステム設定を手動で設定する必要がある場合があります。
jgroups サブシステム設定が更新されると、コンソールにメッセージが記録されます。
WARN Configuration of JGroups protocols has been changed to match the default protocols of the target server. Please note that further manual configuration may be needed if the legacy configuration being used was not the source server's default configuration!
WARN Configuration of JGroups protocols has been changed to match the default protocols of the target server. Please note that further manual configuration may be needed if the legacy configuration being used was not the source server's default configuration!
7.2.10. マネージドドメイン移行用のホスト除外設定の追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss EAP 8.0 ドメインコントローラーには、古いバージョンのサーバーで実行されているホストではサポートされていない機能が含まれている可能性があります。host-exclude 設定は、これらの旧バージョンから非表示にすべきリソースを指定します。
JBoss Server Migration Tool は、ドメインコントローラー設定を移行する際に、ソースサーバーの host-exclude 設定をターゲットの JBoss EAP 8.0 サーバーの設定に追加するか、その設定で置き換えます。
JBoss Server Migration Tool は host-exclude サブシステム設定を自動的に更新し、結果をログファイルとコンソールに記録します。
INFO Host-excludes configuration added.
INFO Host-excludes configuration added.
7.2.11. マネージドドメインのデプロイメントの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、次に示すタイプのマネージドドメインのデプロイメント設定を移行できます。
- サーバーが参照するデプロイメント。これは 永続的なデプロイメント とも呼ばれます。
- サーバーが参照する デプロイメントオーバーレイ。
デプロイメントの移行は、ターゲットサーバーへの関連ファイルリソースのインストールと、移行した設定の更新から構成されます。
JBoss Server Migration Tool は、非対話モードで実行するとデフォルトでデプロイメントを省略するように事前設定されています。デプロイメントの移行を有効にするには、deployments.migrate-deployments.skip 環境プロパティーを false に設定します。
JBoss Server Migration Tool を対話モードで実行し、無効な入力を入力した場合、その結果の動作は、deployments.migrate-deployments 環境プロパティーの値に依存することに注意してください。
-
deployments.migrate-deployments.skipをfalseに設定し、無効な入力を入力すると、このツールはデプロイメントの移行を試行します。 -
deployments.migrate-deployments.skipがtrueに設定され、無効な入力を入力すると、このツールはデプロイメントの移行を省略します。
JBoss Server Migration Tool は、デプロイされたリソースがターゲットサーバーと互換性があるかどうかを判別しません。つまり、アプリケーションやリソースはデプロイされない可能性があり、期待通りに機能しないか、全く機能しない可能性があります。また、JBoss EAP 7.3 *-jms.xml 設定ファイルなどのアーティファクトは、変更なしでコピーされるため、JBoss EAP サーバーの起動時にエラーが発生する可能性があることにも注意してください。
Red Hat は、Migration Toolkit for Runtimes (MTR) を使用してデプロイメントを分析し、異なる JBoss EAP サーバー間の互換性を確認することを推奨します。詳細は、Migration Toolkit for Runtimes の製品ドキュメント を参照してください。
7.2.11.1. マネージドドメインの永続的なデプロイメントの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非対話モードでの実行時に永続的なデプロイメントを移行できるようにするには、deployments.migrate-persistent-deployments.skip 環境プロパティーを false に設定します。
JBoss Server Migration Tool は、すべての永続的なデプロイメント参照を検索し、それらをコンソールにリスト表示します。
INFO [ServerMigrationTask#67] Persistent deployments found: [cmtool-helloworld3.war, cmtool-helloworld4.war, cmtool-helloworld2.war, cmtool-helloworld1.war]
INFO [ServerMigrationTask#67] Persistent deployments found: [cmtool-helloworld3.war, cmtool-helloworld4.war, cmtool-helloworld2.war, cmtool-helloworld1.war]
その後の処理ワークフローは、以下で説明するように、対話モード または 非対話モード でツールを実行しているかどうかによって異なります。
非対話モードでの永続的なデプロイメントの移行
非対話モードでツールを実行する場合、このツールは事前設定されたプロパティーを使用して、永続的なデプロイメントを移行するかどうかを決定します。永続的なデプロイメントは、deployments.migrate-deployments.skip および deployments.migrate-persistent-deployments.skip プロパティーが両方とも false に設定されている場合にのみ移行されます。
対話モードでの永続的なデプロイメントの移行
JBoss Server Migration Tool を対話モードで実行すると、次のワークフローに従ってデプロイメントごとにプロンプトが表示されます。
永続的なデプロイメントが検出されてコンソールに出力されると、次のプロンプトが表示されます。
This tool is not able to assert if persistent deployments found are compatible with the target server, skip persistent deployments migration? yes/no?
This tool is not able to assert if persistent deployments found are compatible with the target server, skip persistent deployments migration? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
永続的なデプロイメントの移行を省略する場合は、
yesで応答します。すべてのデプロイメント参照は移行された設定から削除され、移行プロセスが終了します。 -
移行を続行するには、
noと応答します。
-
永続的なデプロイメントの移行を省略する場合は、
続行する場合は、以下のプロンプトが表示されます。
Migrate all persistent deployments found? yes/no?
Migrate all persistent deployments found? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
移行プロセスですべてのデプロイメントを自動的に移行し、終了させる場合は
yesで応答します。 -
移行を続行するには、
noと応答します。
-
移行プロセスですべてのデプロイメントを自動的に移行し、終了させる場合は
続行する場合には、参照される各デプロイメントの移行を確認するプロンプトが表示されます。
Migrate persistent deployment 'helloworld01.war'? yes/no?
Migrate persistent deployment 'helloworld01.war'? yes/no?Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
デプロイメントを移行するには
yesで応答します。 移行した設定からデプロイメントを削除するには、
noで応答します。INFO [ServerMigrationTask#68] Removed persistent deployment from configuration /deployment=helloworld01.war
INFO [ServerMigrationTask#68] Removed persistent deployment from configuration /deployment=helloworld01.warCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
デプロイメントを移行するには
7.2.11.2. マネージドドメインのデプロイメントオーバーレイの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デプロイメントオーバーレイの移行は、完全に自動化されたプロセスです。deployments.migrate-deployments.skip 環境プロパティーを false に設定してデプロイメントの移行を有効にしている場合、JBoss Server Migration Tool は移行されたデプロイメントにリンクされているスタンドアロンサーバー設定で参照されるデプロイメントオーバーレイを検索します。見つかったものを自動的に移行し、参照されていないものを削除して、結果をそのログファイルおよびコンソールに記録します。
7.3. JBoss EAP 7.x ホスト設定の JBoss EAP 8.0 への移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Server Migration Tool は、デフォルトで、ホストサーバー設定を JBoss EAP 7.x から JBoss EAP 8.0 に移行するときに次のタスクを実行します。
7.3.1. JBoss ドメインプロパティーの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ドメイン関連のプロパティー名の master と slave という単語は、'primary' と 'secondary' という単語に置き換えられました。この古いプロパティー名が使用されている場合、移行時に自動で修正されます。
コンソールには、移行によって名前が変更されたプロパティーが記録されます。
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.address migrated to jboss.domain.primary.address INFO JBoss domain property jboss.domain.master.port migrated to jboss.domain.primary.port INFO JBoss domain property jboss.domain.master.protocol migrated to jboss.domain.primary.protocol
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.address migrated to jboss.domain.primary.address
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.port migrated to jboss.domain.primary.port
INFO JBoss domain property jboss.domain.master.protocol migrated to jboss.domain.primary.protocol
プロパティーの名前が正常に変更されると、次のメッセージが表示されます。
INFO JBoss domain properties migrated.
INFO JBoss domain properties migrated.
7.3.2. ホスト設定の参照モジュールの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソースサーバーからターゲットサーバーに移行される設定が、ターゲットサーバーにインストールされていないモジュールを参照したり、これに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool はこれを検知し、参照されるモジュールと、その依存関係モジュールをソースサーバーからターゲットサーバーに自動的に移行します。
ホストサーバー設定で参照されるモジュールは、以下のプロセスを使用して移行されます。
- セキュリティーレルム設定で参照されるモジュールは、プラグインモジュールとして移行されます。
コンソールは、移行されるモジュールのモジュール ID を示すメッセージをログに記録します。modules.excludes 環境プロパティーにモジュール ID を指定して、特定モジュールの移行を除外できます。
7.3.3. ホスト設定の参照パスの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソースサーバーからターゲットサーバーへの移行される設定は、ターゲットサーバーにも移行する必要があるファイルパスとディレクトリーを参照したり、これらに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool は絶対パス参照を移行しません。ソース設定との関連として設定されるファイルやディレクトリーのみを移行します。コンソールは、移行される各パスを示すメッセージをログに記録します。
付録A 参考資料 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
A.1. Task Summary レポートの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下は、Task Summary レポートの例です。
A.2. HTML レポートの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下は、JBoss Server Migration HTML レポートの例です。
図A.1 例: セクションの概要
図A.2 例: タスクの詳細ページ
A.3. XML レポートの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下は、JBoss Server Migration XML レポートの例になります。
改訂日時: 2024-02-08