14.3. jca サブシステムの設定


jca サブシステムは、Jakarta Connectors およびリソースアダプターデプロイメントの一般的な設定を制御します。管理コンソールまたは管理 CLI を使用して jca サブシステムを設定できます。

設定する主な jca サブシステム要素は次のとおりです。

14.3.1. 管理コンソールでの jca サブシステムの設定

管理コンソールから Configuration Subsystems JCA に移動し、View をクリックすることで、jca サブシステムを設定できます。次に、該当するタブを選択します。

  • Configuration

    キャッシュ接続マネージャー、アーカイブバリデーション、および Bean バリデーションの設定が含まれています。設定を変更するには、タブを開き、Edit リンクをクリックします。

  • Bootstrap Context

    設定済みのブートストラップコンテキストのリストが含まれています。新しいブートストラップコンテキストオブジェクトを追加、削除、および設定できます。各ブートストラップコンテキストをワークマネージャーに割り当てる必要があります。

  • Workmanager

    設定済みのワークマネージャーのリストが含まれています。新しいワークマネージャーを追加および削除でき、スレッドプールをここで設定できます。各ワークマネージャーは短時間実行されるスレッドプールを 1 つ持つことができ、任意で長時間実行されるスレッドプールを 1 つ持つことができます。

スレッドプール属性を設定するには、選択したワークマネージャーの Thread Pools をクリックします。

14.3.2. 管理 CLI での jca サブシステム設定

この手順に従って、管理 CLI を使用して jca サブシステムを設定できます。

手順

  1. 管理 CLI を使用して jca サブシステムを設定します。
/subsystem=jca
  1. マネージドドメインでは、コマンドの前に以下を追加する必要があります。

    /profile=PROFILE_NAME
注記

以下のセクションの表には、管理モデルで使用される属性名を示しています (管理 CLI を使用している場合など)。XML で使用される名前は管理モデルの名前と異なる場合があるため、XML で使用される要素を EAP_HOME/docs/schema/wildfly-jca_5_0.xsd のスキーマ定義ファイルで確認してください。

14.3.3. アーカイブバリデーション

デプロイメントユニットでアーカイブバリデーションを実行するかどうかを決定します。以下の表はアーカイブバリデーションに設定できる属性を表しています。

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表14.1 アーカイブバリデーションの属性
属性デフォルト値説明

enabled

true

アーカイブバリデーションが有効であるかどうかを指定します。

fail-on-error

true

アーカイブバリデーションのエラーレポートによってデプロイメントが失敗するかどうかを指定します

fail-on-warn

false

アーカイブバリデーションの警告レポートによってデプロイメントが失敗するかどうかを指定します。

アーカイブバリデーションが指定されていない場合は、アーカイブバリデーションが指定されているとみなされ、enabled 属性のデフォルトが true に設定されます。

デプロイ中のエラーメッセージの例

Severity: ERROR
Section: 19.4.2
Description: A ResourceAdapter must implement a "public int hashCode()" method.
Code: com.mycompany.myproject.ResourceAdapterImpl

Severity: ERROR
Section: 19.4.2
Description: A ResourceAdapter must implement a "public boolean equals(Object)" method.
Code: com.mycompany.myproject.ResourceAdapterImpl

14.3.4. Bean バリデーション

Bean バリデーションは、Bean バリデーションを実行するかどうかを決定します。この仕様の詳細は、Jakarta Bean Validation 仕様 を参照してください。

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表14.2 Bean バリデーションの属性
属性デフォルト値説明

enabled

true

Bean バリデーションが有効であるかどうかを指定します。

Bean バリデーションが指定されていない場合は、Bean バリデーションが指定されているとみなされ、enabled 属性のデフォルトが true に設定されます。

14.3.5. ワークマネージャー

ワークマネージャーは、Jakarta Connectors サブシステム内のワークインスタンスを管理します。ワークマネージャーには次の 2 種類があります。

  • デフォルトワークマネージャー

    デフォルトのワークマネージャーおよびそのスレッドプール。

  • カスタムワークマネージャー

    カスタムワークマネージャーの定義およびそのスレッドプール。

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表14.3 ワークマネージャーの属性
属性説明

name

ワークマネージャーの名前を指定します。

elytron-enabled

ワークマネージャーの Elytron セキュリティーを有効にします。

ワークマネージャーには、次の子要素もあります。

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表14.4 ワークマネージャーの子要素
子要素説明

short-running-threads

標準のワークインスタンスのスレッドプール。ワークマネージャーごとに短時間実行されるスレッドプールが 1 つあります。

long-running-threads

LONG_RUNNING ヒントを設定する Jakarta Connectors 1.7 Work インスタンスのスレッドプール。各ワークマネージャーはオプションの長期スレッドプールを 1 つ持てます。

ワークマネージャーのスレッドプールに設定できる属性は下表のとおりです。

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表14.5 スレッドプールの属性
属性説明

allow-core-timeout

コアスレッドがタイムアウトするかどうかを決定するブール値の設定。デフォルト値は false です。

core-threads

コアスレッドプールのサイズ。スレッドプールの最大サイズ以下である必要があります。

handoff-executor

タスクが受け入れられない場合、タスクを委譲するエグゼキューター。指定されていない場合、受け入れられないタスクは警告なしに破棄されます。

keepalive-time

ワーク実行後にスレッドプールが保持される期間を指定します。

max-threads

スレッドプールの最大サイズ。

name

スレッドプールの名前を指定します。

queue-length

キューの最大長。

thread-factory

スレッドファクトリーへの参照。

14.3.6. 分散ワークマネージャー

分散ワークマネージャーは、別のワークマネージャーインスタンスでワークの実行スケジュールを変更できるワークマネージャーです。

以下の管理 CLI コマンドの例は、分散ワークマネージャーを設定します。スタンドアロンサーバーの standalone-ha.xml または standalone-full-ha.xml 設定ファイルなど、高可用性を提供する設定を使用する必要があることに注意してください。

例: 分散ワークマネージャーの設定

batch
/subsystem=jca/distributed-workmanager=myDistWorkMgr:add(name=myDistWorkMgr)
/subsystem=jca/distributed-workmanager=myDistWorkMgr/short-running-threads=myDistWorkMgr:add(queue-length=10,max-threads=10)
/subsystem=jca/bootstrap-context=myCustomContext:add(name=myCustomContext,workmanager=myDistWorkMgr)
run-batch

注記

short-running-threads 要素の名前は distributed-workmanager 要素の名前と同じである必要があります。

以下の表は、分散ワークマネージャーに設定できる属性を表しています。

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表14.6 分散ワークマネージャーの属性
属性説明

elytron-enabled

ワークマネージャーの Elytron セキュリティーを有効にします。

name

分散ワークマネージャーの名前。

policy

ワークインスタンスをいつ再分散するかを決定します。使用できる値は次のとおりです。

  • NEVER - ワークインスタンスを別のノードに分散しません。
  • ALWAYS - 常にワークインスタンスを別のノードに分散します。
  • WATERMARK - 現在のノードで使用できる空きのワーカースレッドの数に応じてワーカーインスタンスを別のノードに分散します。

policy-options

ポリシーのキーバリューペアのオプションリスト。WATERMARK ポリシーを使用する場合、watermark ポリシーオプションを使用して、ワークが分散される空きスレッドの数を指定します。以下に例を示します。

/subsystem=jca/distributed-workmanager=myDistWorkMgr:write-attribute(name=policy-options,value={watermark=3})

selector

ワークインスタンスを再分散するネットワークのノードを決定します。使用できる値は次のとおりです。

  • FIRST_AVAILABLE - リストの最初に利用できるノードを選択します。
  • PING_TIME - ping の時間が最も短いノードを選択します。
  • MAX_FREE_THREADS - 空きワーカースレッドの数が最も多いノードを選択します。

selector-options

セレクターのキーバリューペアのオプションリスト。

分散ワークマネージャーには以下の子要素もあります。

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表14.7 分散ワークマネージャーの子要素
子要素説明

long-running-threads

LONG_RUNNING ヒントを設定するワークインスタンスのスレッドプール。各分散ワークマネージャーはオプションで長時間実行スレッドプールを持つことができます。

short-running-threads

標準ワークインスタンスのスレッドプール。各分散ワークマネージャーには短期間実行スレッドプールがある必要があります。

14.3.7. ブートストラップコンテキスト

カスタムのブートストラップコンテキストを定義するために使用されます。以下の表は、ブートストラップコンテキストに設定できる属性を表しています。

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表14.8 ブートストラップコンテキストの属性
属性説明

name

ブートストラップコンテキストの名前を指定します。

workmanager

このコンテキストに使用するワークマネージャーの名前を指定します。

14.3.8. キャッシュ接続マネージャー

キャッシュ接続マネージャーは、接続のデバッグや、トランザクションにおける接続のレイジーエンリストメントのサポートに使用され、接続がアプリケーションによって適切に使用および解放されているかどうかを追跡します。以下の表はキャッシュ接続マネージャーに設定できる属性を表しています。

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表14.9 キャッシュ接続マネージャーの属性
属性デフォルト値説明

debug

false

接続を明示的に閉じるため、障害時に警告を出力します。

error

false

接続を明示的に閉じるため、障害時に例外が発生します。

ignore-unknown-connections

false

未知の接続はキャッシュされないことを指定します。

install

false

キャッシュ接続マネージャーのバルブおよびインターセプターを有効または無効にします。

14.3.9. 管理 CLI を使用したリソースアダプターのデプロイ

管理 CLI を使用してリソースアダプターをデプロイします。

前提条件

  • 管理 CLI へのアクセス。

手順

  1. リソースアダプターをスタンドアロンサーバーにデプロイします。

       ----
       deploy /path/to/resource-adapter.rar
       ----
  2. マネージドドメイン内のすべてのサーバーグループにリソースアダプターをデプロイします。

       ----
       deploy /path/to/resource-adapter.rar --all-server-groups
       ----

14.3.10. 管理コンソールを使用したリソースアダプターのデプロイ

管理コンソールを使用してリソースアダプターをデプロイします。

前提条件

  • 管理コンソールへのアクセス。

手順

  1. 管理コンソールにログインします。
  2. Deployments タブに移動します。
  3. Add (+) ボタンをクリックします。

    • マネージドドメインでは最初に Content Repository を選択する必要があります。
  4. Upload Deployment オプションを選択します。
  5. リソースアダプターのアーカイブを参照して、Next をクリックします。
  6. アップロードを確認して、Finish をクリックします。
  7. マネージドドメインで、デプロイメントを該当するサーバーグループにデプロイし、デプロイメントを有効にします。

14.3.11. デプロイメントスキャナーを使用したリソースアダプターのデプロイ

スタンドアロンサーバーでデプロイメントスキャナーを使用してリソースアダプターをデプロイします。

前提条件

  • サーバーのファイルシステムへのアクセス。

手順

  • リソースアダプターを手作業でスタンドアロンサーバーにデプロイするには、リソースアダプターアーカイブをサーバーデプロイメントディレクトリー (例: EAP_HOME/standalone/deployments/) にコピーします。これにより、デプロイメントスキャナーによって検出され、デプロイされます。
注記

このオプションはマネージドドメインでは使用できません。管理コンソールまたは管理 CLI を使用してリソースアダプターをサーバーグループにデプロイする必要があります。

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