第3章 Red Hat Enterprise Linuxで Enterprize Web Server をインストール
Red Hat Enterprise Linux では、JBoss Enterprise Web Serverは2つの方法でインストール可能です。
- Red Hat Customer Portal にあるZIPファイルから (「ZIPファイルからEnterprise Web Serverをインストール」参照)
注記
ZIPからのインストールですが、JBoss Enterprise Web Serverはどこにでも展開、インストール可能です。 - from RPM packages from Red Hat Network (RHN, refer to 「RPMパッケージからEnterprise Web Serverをインストール」)
注記
RPMパッケージからのインストールは Web サーバーとserviceコマンドを統合し、そのリソースを絶対パスにインストールします。
警告
RPMのインストールは Java ライブラリファイルを共有します。Enterprise Web ServerがEnterprise Application Platform と共存し、両方がRPMパッケージからインストールされた場合、ライブラリバージョンのコンフリクトが発生します。この問題を回避するには、1つのソフトウェアをRPMで、もう1つをZIPファイルからインストールしてください。
3.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linuxで JBoss Enterprise Web Server をインストールする前に以下を確認します。
- 対応のJava がインストールされていること(手順3.1「Java のインストール」 参照)。
- 必要なパッケージがインストールされていること (手順3.2「必要なパッケージのインストール」参照)。
- classpathx-jaf パッケージが削除されていること (手順3.3「classpathx-jaf の削除」参照)。
手順3.1 Java のインストール
この手順に従い、対応のJava バージョンをインストール、設定します。
- ご利用中のシステムを該当のチャネルへサブスクライブします。
- Red Hat Enterprise Linux6向けの補助RHELサーバー
- Red Hat Enterprise Linux5向けの補助RHELサーバー
- Red Hat Enterprise Linux 4 向けの追加機能
- コマンドラインからroot ユーザーで Java 1.6 をインストールするためのコマンドを実行します。
- Red Hat Enterprise Linux5およびRed Hat Enterprise Linux6では、
yum installコマンドを使います。yum install java-1.6.0-<VENDOR>-devel
# yum install java-1.6.0-<VENDOR>-develCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <VENDOR> をsun、ibmあるいはopenjdkで置き換えてください。 - Red Hat Enterprise Linux4では、
up2dateコマンドを実行します。up2date java-1.6.0-<VENDOR>-devel
# up2date java-1.6.0-<VENDOR>-develCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <VENDOR> をsunあるいはibmで置き換えてください。
- 以下のコマンドを root ユーザーで実行し (別のユーザーから切り替える場合、
su -コマンドを実行するようにしてください) 、正しいJDKが利用されていることを確認します。alternatives --config java
# alternatives --config javaCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow alternatives --config javac
# alternatives --config javacCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これらのコマンドは、利用可能なJDKのバージョン一覧を返します。使用中のバージョンにはプラスのマーク(+) が付けられます。設定したJDKが希望のオプションでない場合、コマンドラインにある指示の通り、正しいJDKに切り替えます。重要
javaとjavacコマンドを使うソフトウェアは、alternatives で設定したJDKを利用します。Java alternatives を切り替えるとこれらのソフトウェアの稼働に悪影響を与える可能性があります。 - 必要なパッケージをインストールします (手順3.2「必要なパッケージのインストール」参照)。
手順3.2 必要なパッケージのインストール
Red Hat Networkに登録し適切なチャネルにサブスクライブしているシステムを利用している場合、パッケージをレポジトリにマウント、あるいはオンラインレポジトリからインストールすることができます。この手順に従いパッケージをオンラインレポジトリからインストールします。
オンラインレポジトリから必要なパッケージをインストールするには、この手順に従います。
- オペレーティングシステムのバージョンにあわせ、root ユーザーで各インストール用コマンドを実行します。
- Red Hat Enterprise Linux 5および 6 の場合
yum install distcache pcre
# yum install distcache pcreCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat Enterprise Linux 4の場合
up2date distcache pcre
# up2date distcache pcreCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
- プロンプトが出るとyを押し次に進みます。
- インストールが完了すると、以下のコマンドを実行しパッケージがインストールされていることを確認します。
rpm -q distache pcre
# rpm -q distache pcreCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow パッケージがインストールされている場合、コマンドの出力でパッケージ名およびバージョン番号を表示します。 - ZIPファイル (「ZIPファイルからEnterprise Web Serverをインストール」)あるいはRPM(「RPMパッケージからEnterprise Web Serverをインストール」)からJBoss Enterprise Web Server をインストールします。
手順3.3 classpathx-jaf の削除
この手順に従いclasspathx-jaf パッケージをアンインストールします。
- シェルプロンプトでroot ユーザーになります。
- Red Hat Enterprise Linuxのバージョンにより、該当のコマンドを実行し当パッケージをアンインストールします。
- Red Hat Enterprise Linux 5および 6 の場合
yum remove classpathx-jaf
# yum remove classpathx-jafCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat Enterprise Linux 4の場合
rpm -e classpathx-jaf
# rpm -e classpathx-jafCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow