Red Hat JBoss Web Server 5.3 Service pack 2 リリースノート
Red Hat JBoss Web Server 5.3 向け
概要
第1章 RedHat JBoss Web Server 5.3 Service Pack 2 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat JBoss Web Server バージョン 5.3 Service Pack 2 リリースへようこそ。
Red Hat JBoss Web Server は、Java Web アプリケーションをホストするための完全に統合され認定されたコンポーネントセットです。これは、Web サーバー (Apache HTTP Server)、アプリケーションサーバー (Apache Tomcat Servlet コンテナー)、ロードバランサー (mod_jk および mod_cluster)、および Tomcat ネイティブライブラリーで構成されます。キーコンポーネントの簡単な説明を以下に示します。
- Apache tomcat: Java Servlet Specification に準拠するサーブレットコンテナー。JBoss Web Server には Apache Tomcat 9 が含まれています。
- Apache tomcat ネイティブライブラリー: Tomcat ライブラリー。Tomcat のスケーラビリティー、パフォーマンス、ネイティブサーバー技術との統合が改善されます。
- Tomcat-vault: JBoss Web Server によって使用されるパスワードおよび他の機密情報をセキュアに保存するために使用される JBoss Web Server の拡張機能。
- mod_cluster ライブラリー: Apache Tomcat と Apache HTTP Server の mod_proxy_cluster モジュール間の通信を可能にするライブラリー。これにより、Apache HTTP Server を JBoss Web サーバーのロードバランサーとして使用できます。mod_cluster の設定、mod_jk および mod_proxy の代替ロードバランサーのインストールおよび設定の詳細は、『HTTP Connectors and Load Balancing Guide』を参照してください。
- Apache 移植可能なランタイム(APR): ネイティブサーバー技術との優れたスケーラビリティー、パフォーマンス、および統合を提供するランタイム。APR は、Apache HTTP Server 2.x の中核となる大変ポータブルなライブラリーです。これにより、高度な IO 機能 (sendfile、epoll、OpenSSL など)、オペレーティングシステムレベルの機能 (例: 乱数生成およびシステム状態、ネイティブプロセス処理 (共有メモリー、NT パイプ、Unix ソケットなど) へのアクセスが可能になります。
- OpenSSL: Secure Sockets Layer (SSL) プロトコルおよび TLS (Transport Layer Security) プロトコルを実装するソフトウェアライブラリー。基本的な暗号化ライブラリーが含まれています。
JBoss Web Serverのこのリリースは、いくつかの主要なセキュリティ更新をカバーしています。
第2章 Red Hat JBoss Web Server 5.3 のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server 5.3 は、インストールガイドの以下のセクションのいずれかを使用してインストールできます。
第3章 このサービスパックを使用したRed Hat JBoss Web Server のアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この Service Pack をインストールするには以下を行います。
-
ここ のダウンロードリンクを使用して、お使いのプラットフォームに適した Red Hat JBoss Web Server 5.3 Service Pack 2 ファイル (
.zip形式) をダウンロードします (サブスクリプションが必要です)。 -
.zipファイルを Red Hat JBoss Web Server のインストールディレクトリーで展開します。
RPM パッケージから Red Hat JBoss Web Server をインストールしている Red Hat Enterprise Linux ユーザーは、yum を使用して最新のサービスパックにアップグレードできます。
yum upgrade
# yum upgrade
第4章 OS/JVM の認定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
| オペレーティングシステム | チップセットアーキテクチャー | Java 仮想マシン |
|---|---|---|
| Red Hat Enterprise Linux 8 | x86_64 | Red Hat OpenJDK 1.8.x、Red Hat OpenJDK 11、OracleJDK 11 |
| Red Hat Enterprise Linux 7 | x86_64 | Red Hat OpenJDK 1.8.x, Red Hat OpenJDK 11, Oracle JDK 1.8.x, Oracle JDK 11, IBM JDK 1.8.x |
| Red Hat Enterprise Linux 7 | x86_64 | OpenJ9 11 |
| Red Hat Enterprise Linux 6 | x86_64、x86 | Red Hat OpenJDK 1.8.x、Oracle JDK 1.8.x、Oracle JDK 11 (x86_64 のみ)、IBM JDK 1.8.x |
| Microsoft Windows 2016 Server | x86_64 | Red Hat OpenJDK 1.8.x、Red Hat OpenJDK 11、Oracle JDK 1.8.x、Oracle JDK 11 |
| Microsoft Windows 2012 Server R2 | x86_64 | Red Hat OpenJDK 1.8.x、Red Hat OpenJDK 11、Oracle JDK 1.8.x、Oracle JDK 11 |
第5章 IBM Z での Red Hat JBoss Web Server のサポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
s390x プラットフォーム向けの Red Hat JBoss Web Server は、IBM Z インフラストラクチャーでプロビジョニングされる OpenShift 環境でのみサポートされます。IBM Z での RHEL のスタンドアロンインストールで Red Hat JBoss Web Server を実行することはサポートされません。アーキテクチャーごとに異なるイメージがサポートされます。本ガイドのコード例は、x86_64 アーキテクチャーのコマンドを示しています。他のアーキテクチャーを使用している場合は、コマンドに適切なイメージ名を指定します。イメージについての詳細は、「Red Hat Container Catalog」を参照してください。
第6章 セキュリティーの修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この更新には、以下のセキュリティー関連の問題修正が含まれています。
| ID | 影響 | 概要 |
|---|---|---|
| 重要な影響 | Tomcat: HTTP/2 接続リークが原因の OutOfMemoryException によって DoS が発生する可能性がある | |
| 重要な影響 | Tomcat: WebSocket フレームに無効なペイロード長がある複数のリクエストによって DoS が発生する可能性がある |
第7章 解決済みの問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
| 問題 | 説明 |
|---|---|
| JBCS から最新リリースの apr および openssl を使用 |
第8章 既知の問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
今回のリリースで既知の問題はありません。
第9章 Red Hat JBoss Web Server 5.3 に含まれるコンポーネント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat JBoss Web Server 5.3 Service Pack 2 には以下のコンポーネントが含まれています。
| コンポーネント | バージョン |
|---|---|
| Apache CXF | 3.3.2 |
| Apache Tomcat 9 | 9.0.30 |
| ECJ | 4.12.0 |
| Hibernate | 5.3.10 |
| JBoss Logging | 3.3.2 |
| libapr | 1.6.3 |
| mod_cluster | 1.4.1.Final |
| OpenSSL | 1.1.1c |
| Tomcat-Native | 1.2.23 |
| Tomcat-Vault | 1.1.8.Final |