第9章 Red Hat JBoss Web Server の FIPS の設定
JBoss Web Server が Red Hat Enterprise Linux 8 ホストにインストールされている場合は、Federal Information Processing Standards (FIPS) に準拠するよう JBoss Web Server を設定できます。Red Hat Enterprise Linux ホストで FIPS を有効にすると、JBoss Web Server は自動的に FIPS モードで動作できるようになります。
FIPS は、JBoss Web Server の tomcat-vault コンポーネントによって提供されるパスワードベースの暗号化機能をサポートしません。JBoss Web Server ホストでパスワードベースの暗号化を使用する場合は、FIPS が無効になっていることを確認する必要があります。パスワードベースの暗号化および tomcat-vault の詳細は、Red Hat JBoss Web Server の vault を参照してください。
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FIPS (Federal Information Processing Standards) は、コンピューターシステムやネットワーク間のセキュリティーおよび相互運用性を強化するためのガイドラインと要件を提供します。FIPS 140-2 および 140-3 シリーズは、ハードウェアおよびソフトウェアの両レベルで暗号化モジュールに適用されます。アメリカ国立標準技術研究所 は、進行中の暗号モジュールと承認済みの暗号モジュールの両方の検索可能なリストとともに 暗号化モジュール検証プロウラム を実装しています。
Red Hat Enterprise Linux は、FIPS 140-2 コンプライアンスをシステム全体で有効にする統合フレームワークを提供します。FIPS モードで操作する場合、暗号化ライブラリーを使用するソフトウェアパッケージはグローバルポリシーに従って自己設定されます。