インストールガイド
Red Hat JBoss Web Server 6.0 のインストールおよび設定
概要
Red Hat JBoss Web Server ドキュメントへのフィードバック リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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手順
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- Create をクリックすると、課題が作成され、適切なドキュメントチームに転送されます。
多様性を受け入れるオープンソースの強化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、用語の置き換えは、今後の複数のリリースにわたって段階的に実施されます。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
第1章 Red Hat JBoss Web Server インストールの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat JBoss Web Server は、Java Web アプリケーションをホストする完全に統合および認定されたコンポーネントセットです。Red Hat JBoss Web Server は、Apache Tomcat サーブレットコンテナーと Tomcat ネイティブライブラリーの完全にサポートされた実装を提供します。
Java アプリケーションのクラスタリングまたはセッション複製のサポートが必要な場合は、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (JBoss EAP) を使用してください。
1.1. JBoss Web Server のコンポーネント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server には、Apache Tomcat サーブレットコンテナー、Tomcat ネイティブライブラリー、Tomcat vault、mod_cluster ライブラリー、Apache Portable Runtime (APR)、OpenSSL などのコンポーネントが含まれています。
- Apache Tomcat
- Apache Tomcat は、Java Servlet Specification に準拠したサーブレットコンテナーです。JBoss Web Server 6.x には Apache Tomcat 10.1 が含まれています。
- Tomcat native library
- Tomcat ネイティブライブラリーは、Tomcat のスケーラビリティ、パフォーマンス、およびネイティブサーバー技術との統合を向上させます。
- Tomcat vault
- Tomcat vault は、JBoss Web Server で使用されるパスワードやその他の機密情報を安全に保管するために使用される JBoss Web Server 用の拡張機能です。
- Mod_cluster
-
mod_clusterライブラリーは、Apache Tomcat と Apache HTTP Server のmod_proxy_clusterモジュール間の通信を可能にします。mod_clusterライブラリーにより、Apache HTTP Server を JBoss Web Server のロードバランサーとして使用できます。mod_clusterの設定の詳細、またはmod_jkやmod_proxyなどの代替ロードバランサーのインストールと設定の詳細は、HTTP コネクターとロードバランシングガイド を参照してください。 - Apache ポート可能なランタイム
- Apache Portable Runtime (APR) は、HTTP コネクターに OpenSSL ベースの TLS 実装を提供します。
- OpenSSL
- OpenSSL は、Secure Sockets Layer (SSL) および Transport Layer Security (TLS) プロトコルを実装するソフトウェアライブラリーです。OpenSSL には、基本的な暗号化ライブラリーが含まれています。
Red Hat JBoss Web Server がサポートするコンポーネントの完全なリストは、JBoss Web Server Component Details を参照してください。
1.2. Red Hat が提供する Apache Tomcat ディストリビューション間の違い リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat JBoss Web Server と Red Hat Enterprise Linux (RHEL) は両方とも、Apache Tomcat の個別のディストリビューションを提供します。ただし、JBoss Web Server には、統合および認定された追加のコンポーネントと機能のセットが含まれているため、Apache Tomcat の RHEL ディストリビューションと比較して明確な利点があります。JBoss Web Server は、より頻繁にソフトウェアとセキュリティーの更新を提供します。
RHEL は、RHEL 7、RHEL 8.8 以降、および RHEL 9.2 以降でのみ Apache Tomcat のディストリビューションを提供します。
RHEL 8.0 ~ 8.7 および RHEL 9.0 ~ 9.1 には、RHEL プラットフォームサブスクリプションでは Apache Tomcat のディストリビューションが提供されていません。これらのオペレーティングシステムバージョンでは、JBoss Web Server は Red Hat が提供する唯一の Apache Tomcat ディストリビューションであり、Middleware Runtimes サブスクリプションの一部として利用できます。
Apache Tomcat バージョン
JBoss Web Server および RHEL で使用できる Apache Tomcat ディストリビューションの次のバージョン情報を考慮してください。
- RHEL で使用可能な Apache Tomcat のバージョン
-
RHEL 7
tomcatパッケージは、Apache Tomcat 7 のコミュニティーバージョンに基づいています。 -
RHEL 8.x および RHEL 9.x
tomcatパッケージは、Apache Tomcat 9 のコミュニティーバージョンに基づいています。tomcatパッケージは、RHEL 8.8 以降および RHEL 9.2 以降でのみ使用できます。
-
RHEL 7
- JBoss Web Server で使用可能な Apache Tomcat のバージョン
- JBoss Web Server 3.1 は、Apache Tomcat 7 および Apache Tomcat 8 のディストリビューションと、追加のコンポーネントおよび機能の統合および認定済みのセットを提供します。ただし、Red Hat は JBoss Web Server 3.1 を完全にサポートまたは保守していません。JBoss Web Server 3.1 は現在、延長ライフサイクルサポート (ELS) フェーズ 2 にあり、サポート終了日は 2028 年 12 月に予定されています。
- JBoss Web Server 5.x は、Red Hat が完全にテストおよびサポートする Apache Tomcat 9 のディストリビューションを、統合および認定された追加のコンポーネントおよび機能のセットとともに提供します。Red Hat は、2024 年 7 月 31 日に JBoss Web Server 5.x のフルサポートを終了する予定です。Red Hat は、2025 年 7 月 31 日までメンテナンスサポートを提供し、その後、Extended Life Cycle Support (ELS) フェーズ 1 に遷移し、2027 年 7 月にサポートを終了する予定です。
- JBoss Web Server 6.x は、Red Hat が完全にテストおよびサポートする Apache Tomcat 10.1 のディストリビューションを、統合および認定された追加のコンポーネントおよび機能のセットとともに提供します。
製品ライフサイクルのフェーズと利用可能なサポートレベルの詳細は、ライフサイクルのフェーズ を参照してください。Apache Tomcat のバージョンの詳細は、Red Hat でサポートされる Apache Tomcat のバージョン を参照してください。
Red Hat は、Apache Tomcat のコミュニティーリリースのサポートを提供しません。
JBoss Web Server と Apache Tomcat の RHEL ディストリビューションの違い
JBoss Web Server と Apache Tomcat の RHEL ディストリビューションの次の違いを考慮してください。
| JBoss Web Server | Apache Tomcat の RHEL ディストリビューション |
|---|---|
| RHEL バージョン 8 および 9 のアーカイブファイルまたは RPM パッケージからのインストールをサポートします。 注記 Red Hat は、RHEL 7 では JBoss Web Server 6.x のディストリビューションを提供しません。 | RHEL 7、RHEL 8.8、および RHEL 9.2 以降でのみ、RPM パッケージからのインストールをサポートします。 |
| サポートされている Windows Server プラットフォーム上のアーカイブファイルからのインストールをサポートします。 | 該当なし |
| 安全で安定した環境で Apache HTTP サーバープロキシーからのクライアントリクエストに対応できるバックエンド Web アプリケーションと大規模な Web サイトの作成とデプロイのサポートを開発者に提供します。 | RHEL システムでの Apache Tomcat インスタンスのデプロイおよび実行に対する管理者サポートを提供します。 |
| 完全にテストされサポートされている Apache Tomcat のディストリビューションを提供します。これには、次の統合および認定された追加機能のセットが含まれます。
| Apache Tomcat の標準ディストリビューションのみを提供し、コミュニティーバージョンに基づいた頻度の低いソフトウェア更新を提供します。 |
|
| 該当なし |
|
| 該当なし |
JBoss Web Server と RHEL ドキュメントセットの違い
JBoss Web Server ドキュメントセットは、tomcat パッケージの RHEL ドキュメントよりも幅広く、より包括的です。
-
JBoss Web Server には、
Red Hat JBoss Web Server 6.0.x Documentationアーカイブファイルが含まれます。これには、Apache Tomcat 10.1 と Tomcat Vault の API ドキュメントが含まれています。このアーカイブファイルは Red Hat Customer Portal からダウンロードできます。 JBoss Web Server の 製品ドキュメントページ では、次のすべてのタイプのユースケースに関する情報が提供されます。
- サポートされているオペレーティングシステム上で、アーカイブファイルまたは RPM パッケージから JBoss Web Server の標準インストールを実行します。
-
Apache HTTP Server コネクターおよび
mod_jkやmod_proxy_clusterなどのロードバランサーとともに使用するための JBoss Web Server を設定します。 - Red Hat Ansible 認定コンテンツコレクションを使用して、JBoss Web Server の自動インストールを有効にします。
- Red Hat OpenShift 環境で JBoss Web Server を使用します。
- JBoss Web Server Operator for OpenShift をインストールおよび使用します。
- HTTP/2 プロトコル、Tomcat Vault、FIPS 準拠などの機能をサポートするように JBoss Web Server を設定します。
1.3. JBoss Web Server のオペレーティングシステムと設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat JBoss Web Server は、異なるバージョンの Red Hat Enterprise Linux および Microsoft Windows オペレーティングシステムをサポートします。
1.4. JBoss Web Server のインストール方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
各プラットフォームで利用可能なアーカイブインストールファイルを使用して、サポートされている Red Hat Enterprise Linux および Microsoft Windows システムに Red Hat JBoss Web Server をインストールできます。RPM パッケージを使用して、サポートされる Red Hat Enterprise Linux システムに JBoss Web Server をインストールすることもできます。
以下のコンポーネントはアーカイブインストールファイルに含まれます。これらのコンポーネントは、JBoss Web Server インストールのコア部分です。
jws-6.0.0-application-server.zip- Apache Tomcat 10.1
-
mod_cluster - Tomcat vault
jws-6.0.0-optional-native-components-<platform>-<architecture>.zip- プラットフォーム固有のユーティリティー
1.5. JBoss Web Server コンポーネントドキュメントバンドル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server には、各コンポーネントの元のベンダードキュメントが含まれる追加のドキュメントバンドルが含まれています。このドキュメントバンドル jws-6.0.0-docs.zip は、Red Hat カスタマーポータル からダウンロードできます。
ドキュメントバンドルには、次のコンポーネントの追加ドキュメントが含まれています。
- Apache Tomcat
- Tomcat native library
- Tomcat vault
第2章 アーカイブファイルからの Red Hat Enterprise Linux への JBoss Web Server のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アーカイブファイルまたは RPM パッケージから、Red Hat Enterprise Linux に JBoss Web Server をインストールできます。アーカイブファイルから JBoss Web Server をインストールする場合は、Red Hat Customer Portal から JBoss Web Server アーカイブファイルをダウンロードして展開できます。
JBoss Web Server をアーカイブファイルからインストールすると、さまざまな方法で製品を管理できます。たとえば、システム起動時にシステムデーモンを使用したり、コマンドラインから JBoss Web Server を管理したりできます。
JBoss Web Server は、RHEL バージョン 8 および 9 にインストールできます。Red Hat は、RHEL 7 システムへの JBoss Web Server 6.x のディストリビューションは提供していません。
2.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- DNF パッケージマネージャーを使用するか、圧縮アーカイブから、サポートされている Java Development Kit (JDK) をインストールしている。
- 使用中のシステムが Red Hat Enterprise Linux パッケージ要件に準拠している。
2.1.1. DNF パッケージマネージャーを使用した JDK のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
DNF パッケージマネージャーを使用して、Java Development Kit (JDK) をインストールできます。サポートされている JDK の完全なリストは、JBoss Web Server operating systems and configurations を参照してください。
この手順では、OpenJDK をインストールする方法を説明します。Oracle JDK をインストールする場合は、Oracle のドキュメントで詳細を確認してください。
手順
Red Hat Enterprise Linux システムを適切なチャンネルにサブスクライブします。
- rhel-8-server-rpms
- rhel-9-server-rpms
サポートされている JDK バージョンをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
dnf install java-<version>-openjdk-headless
# dnf install java-<version>-openjdk-headlessCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記のコマンドで、
java-<version>をjava-11またはjava-17に置き換えます。注記JBoss Web Server 6.x は OpenJDK 8 をサポートしません。
正しい JDK が使用されていることを確認するには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
alternatives --config java
# alternatives --config javaCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記のコマンドは、使用可能な JDK バージョンの一覧を返します。選択されたバージョンは、プラス (
+) 記号でマークされています。選択された JDK が必要とする JDK ではない場合は、シェルプロンプトの指示に従い、必要な JDK に変更します。重要javaコマンドを使用するすべてのソフトウェアは、alternativesによって設定された JDK を使用します。Java alternatives の変更は、他のソフトウェアの実行に影響を及ぼす可能性があります。
2.1.2. 圧縮アーカイブからの JDK のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
.zip または .tar ファイルなどの圧縮アーカイブから Java Development Kit (JDK) をインストールできます。サポートされている JDK の完全なリストは、JBoss Web Server operating systems and configurations を参照してください。
手順
-
JDK がベンダーの Web サイト (Oracle または OpenJDK) からダウンロードされている場合は、ベンダーが提供するインストール手順を使用して、
JAVA_HOME環境変数を設定します。 JDK が圧縮されたアーカイブからインストールされた場合は、Tomcat の
JAVA_HOME環境変数を設定します。-
Tomcat の
binディレクトリー (JWS_HOME/tomcat/bin) で、setenv.shという名前のファイルを作成します。 setenv.shファイルで、JAVA_HOMEパス定義を入力します。以下に例を示します。cat JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.sh export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-<version>-openjdk.x86_64
$ cat JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.sh export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-<version>-openjdk.x86_64Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 前の例で、
jre-<version>をjre-11またはjre-17に置き換えます。
-
Tomcat の
2.1.3. Red Hat Enterprise Linux パッケージの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux に JBoss Web Server をインストールする前に、システムが以下のパッケージ要件に準拠していることを確認する必要があります。
Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 または 9 で、OpenSSL または Apache Portable Runtime (APR) を使用する場合は、Red Hat Enterprise Linux が提供する
opensslおよびaprパッケージをインストールする必要があります。opensslパッケージをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。dnf install openssl
# dnf install opensslCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow aprパッケージをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。dnf install apr
# dnf install aprCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
tomcat-nativeパッケージをインストールする前に、tomcatjssパッケージを削除する必要があります。tomcatjssパッケージは、OpenSSL セキュリティーモデルではなく、基盤となる Network Security Services (NSS) セキュリティーモデルを使用します。tomcatjssパッケージを削除するには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。dnf remove tomcatjss
# dnf remove tomcatjssCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.2. JBoss Web Server のベースリリース用のアーカイブファイルのダウンロードと展開 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ベースリリース は、特定の製品バージョンの最初のリリースです (例: 6.0.0 はバージョン 6.0 のベースリリースです)。JBoss Web Server のアーカイブファイルは、Red Hat カスタマーポータルの Software ダウンロード ページからダウンロードできます。
前提条件
- DNF パッケージマネージャーを使用 するか、圧縮アーカイブ から、サポートされている Java Development Kit (JDK) をインストールしている。
- 使用中のシステムが Red Hat Enterprise Linux パッケージ要件 に準拠している。
手順
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル にログインします。
- Downloads タブをクリックします。
- Product Downloads リストから Red Hat JBoss Web Server を選択します。
- Software Downloads ページの Version ドロップダウンリストから、適切な JBoss Web Server バージョンを選択します。
Red Hat JBoss Web Server 6.0.0 Application Serverファイルの横にある Download をクリックします。ダウンロードしたファイルは、ローカルホストで
jws-6.0.0-application-server.zipという名前になります。オペレーティングシステム用のネイティブ JBoss Web Server コンポーネントもダウンロードする場合は、
Red Hat JBoss Web Server 6.0.0 Optional Native Components for <platform> <architecture>ファイルの横にある Download をクリックします。このような場合は、システムのプラットフォームとアーキテクチャーに一致する正しいファイルを選択してください。ダウンロードされたファイルの名前は
jws-6.0.0-optional-native-components-<platform>-<architecture>.zip(例:jws-6.0.0-optional-native-components-RHEL8-x86_64.zip) です。ダウンロードしたアーカイブファイルをインストールディレクトリーに展開します。
以下に例を示します。
unzip jws-6.0.0-application-server.zip -d /opt/ unzip -o jws-6.0.0-optional-native-compoonents-<platform>-<architecture>.zip -d /opt/
# unzip jws-6.0.0-application-server.zip -d /opt/ # unzip -o jws-6.0.0-optional-native-compoonents-<platform>-<architecture>.zip -d /opt/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
アーカイブを解凍すると、JBoss Web Server の最上位ディレクトリーが作成されます。このドキュメントでは、JBoss Web Server の最上位ディレクトリーを JWS_HOME と呼びます。
2.3. JBoss Web Server パッチ更新のアーカイブファイルのダウンロードと展開 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
適切な JBoss Web Server バージョンの製品パッチ更新が利用可能な場合は、最新の累積パッチのアーカイブファイルをインストールできます。JBoss Web Server のアーカイブファイルは、Red Hat カスタマーポータルの Software ダウンロード ページからダウンロードできます。
累積パッチ更新を使用して、製品バージョンのベース (X.X.0) リリースをインストールすることは できません。たとえば、6.0.2 パッチをインストールすると 6.0.1 および 6.0.2 リリースがインストールされますが、ベース 6.0.0 リリースをインストールすることはできません。
サービスパックのリリースは累積的です。最新のサービスパックリリースをダウンロードすると、以前のサービスパックリリースも自動的にインストールされます。
手順
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル にログインします。
- Downloads タブをクリックします。
- Product Downloads リストから Red Hat JBoss Web Server を選択します。
- Software Downloads ページの Version ドロップダウンリストから、適切な JBoss Web Server バージョンを選択します。
- Patches タブをクリックします。
最新の
Red Hat JBoss Web Server 6.0 Update XX Application Serverファイルの横にある Download をクリックします。ダウンロードしたファイルの名前は、ローカルホスト上の
jws-6.0.x-application-server.zipです。ご使用のオペレーティングシステムのネイティブ JBoss Web Server コンポーネントもダウンロードする場合は、最新の
Red Hat JBoss Web Server 6.0 Update XX Optional Native Components for <platform> <architecture>の横にある Download をクリックします。このような場合は、システムのプラットフォームとアーキテクチャーに一致する正しいファイルを選択してください。ダウンロードされたファイルの名前は
jws-6.0.x-optional-native-components-<platform>-<architecture>.zip(例:jws-6.0.x-optional-native-components-RHEL8-x86_64.zip) です。ダウンロードしたアーカイブファイルをインストールディレクトリーに展開します。
以下に例を示します。
unzip jws-6.0.x-application-server.zip -d /opt/ unzip -o jws-6.0.x-optional-native-compoonents-<platform>-<architecture>.zip -d /opt/
# unzip jws-6.0.x-application-server.zip -d /opt/ # unzip -o jws-6.0.x-optional-native-compoonents-<platform>-<architecture>.zip -d /opt/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.4. アーカイブファイルからインストールした場合に systemd を使用して JBoss Web Server を管理する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux のアーカイブファイルから JBoss Web Server をインストールする場合、システムデーモンを使用して管理タスクを実行できます。JBoss Web Server をシステムデーモンで使用すると、システムの起動時に JBoss Web Server サービスを起動する方法を利用できます。システムデーモンは、start、stop、および status チェック機能も提供します。
Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 および 9 では、デフォルトのシステムデーモンは systemd です。
手順
実行中のシステムデーモンを特定するには、次のコマンドを入力します。
ps -p 1 -o comm=
$ ps -p 1 -o comm=Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow systemdが実行されている場合、次の出力が表示されます。systemd
systemdCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow systemd用に JBoss Web Server をセットアップするには、root ユーザーとして.postinstall.systemdスクリプトを実行します。cd JWS_HOME/tomcat sh .postinstall.systemd
# cd JWS_HOME/tomcat # sh .postinstall.systemdCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow systemdを使用して JBoss Web Server を制御するには、root ユーザーとして次のいずれかの手順を実行できます。systemdを使用してシステムの起動時に JBoss Web Server サービスを起動できるようにするには:systemctl enable jws6-tomcat.service
# systemctl enable jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow systemdを使用して JBoss Web Server を起動するには:systemctl start jws6-tomcat.service
# systemctl start jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記SECURITY_MANAGER変数は、アーカイブファイルのインストールに基づく JBoss Web Server 設定では非推奨になりました。次の非推奨コメントを検討してください。# SECURITY_MANAGER has been deprecated. To run tomcat under the Java Security Manager use: JAVA_OPTS="-Djava.security.manager -Djava.security.policy==\"$CATALINA_BASE/conf/"catalina.policy\"""
# SECURITY_MANAGER has been deprecated. To run tomcat under the Java Security Manager use: JAVA_OPTS="-Djava.security.manager -Djava.security.policy==\"$CATALINA_BASE/conf/"catalina.policy\"""Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow systemdを使用して JBoss Web Server を停止するには:systemctl stop jws6-tomcat.service
# systemctl stop jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow systemdを使用して JBoss Web Server のステータスを確認するには:systemctl status jws6-tomcat.service
# systemctl status jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記すべてのユーザーが
status操作を実行できます。
2.5. コマンドラインからアーカイブのインストールを管理するための JBoss Web Server 設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux のアーカイブファイルから JBoss Web Server をインストールする場合、コマンドラインから直接 JBoss Web Server を起動および停止できます。コマンドラインから JBoss Web Server を実行する前に、次の一連の設定タスクを実行する必要があります。
-
Tomcat の
JAVA_HOME環境変数を設定します。 -
tomcatユーザーとその親グループを作成します。 -
tomcatユーザーに JBoss Web Server へのアクセスを許可します。
コマンドラインからではなく システムデーモンを使用して JBoss Web Server を管理する 場合、.postinstall.systemd スクリプトはこれらの設定手順を自動的に実行します。
2.5.1. Apache Tomcat の JAVA_HOME 環境変数の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
初めてコマンドラインから JBoss Web Server を実行する前に、Apache Tomcat の JAVA_HOME 環境変数を設定する必要があります。
手順
-
コマンドラインで、
JWS_HOME/tomcat/binディレクトリーに移動します。 -
setenv.shという名前のファイルを作成します。 setenv.shファイルで、JAVA_HOMEパス定義を入力します。以下に例を示します。
export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-11-openjdk.x86_64
export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-11-openjdk.x86_64Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.5.2. Tomcat ユーザーとグループの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインから初めて JBoss Web Server を実行する前に、Tomcat ユーザーアカウントとユーザーグループを作成して、シンプルかつ安全なユーザー管理を可能にする必要があります。Red Hat Enterprise Linux では、tomcat ユーザーのユーザー識別子 (UID) と tomcat グループのグループ識別子 (GID) の両方に 53 という予約値があります。
この手順のすべてのステップを root ユーザーとして実行する必要があります。
手順
-
コマンドラインで、
JWS_HOMEディレクトリーに移動します。 tomcatユーザーグループを作成します。groupadd -g 53 -r tomcat
# groupadd -g 53 -r tomcatCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow tomcatユーザーグループにtomcatユーザーを作成します。useradd -c "tomcat" -u 53 -g tomcat -s /sbin/nologin -r tomcat
# useradd -c "tomcat" -u 53 -g tomcat -s /sbin/nologin -r tomcatCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
前述のコマンドは、UID と GID の両方を 53 に設定します。後で UID と GID の値を変更する場合は、Tomcat ユーザーとグループの UID と GID を変更する を参照してください。
2.5.3. Tomcat ユーザーに JBoss Web Server へのアクセス権を付与する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
初めてコマンドラインから JBoss Web Server を実行する前に、Tomcat ディレクトリーの所有権を tomcat ユーザーに割り当てて、Tomcat ユーザーに JBoss Web Server へのアクセスを許可する必要があります。
この手順のすべてのステップを root ユーザーとして実行する必要があります。
手順
-
JWS_HOMEディレクトリーに移動します。 Tomcat ディレクトリーの所有権を
tomcatユーザーに割り当てます。chown -R tomcat:tomcat tomcat/
# chown -R tomcat:tomcat tomcat/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow tomcatユーザーに、すべての親ディレクトリーへの実行権限があることを確認します。chmod -R u+X tomcat/
# chmod -R u+X tomcat/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
tomcatユーザーがディレクトリーの所有者であることを確認します。ls -l
# ls -lCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.6. アーカイブファイルからインストールした場合のコマンドラインからの JBoss Web Server の起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux のアーカイブファイルから JBoss Web Server をインストール場合、コマンドラインから JBoss Web Server を直接起動できます。
前提条件
手順
tomcatユーザーとして以下のコマンドを入力します。sh JWS_HOME/tomcat/bin/startup.sh
$ sh JWS_HOME/tomcat/bin/startup.shCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.7. アーカイブファイルからインストールした場合にコマンドラインから JBoss Web Server を停止する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux のアーカイブファイルから JBoss Web Server をインストールする場合、コマンドラインから JBoss Web Server を直接停止できます。
手順
tomcatユーザーとして以下のコマンドを入力します。sh JWS_HOME/tomcat/bin/shutdown.sh
$ sh JWS_HOME/tomcat/bin/shutdown.shCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.8. JBoss Web Server の SELinux ポリシー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Security-Enhanced Linux (SELinux) ポリシーを使用して、JBoss Web Server のアクセス制御を定義できます。これらのポリシーは、製品へのアクセス権を決定する一連のルールです。
2.8.1. jws6-tomcat の SELinux ポリシー情報 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SELinux セキュリティーモデルはカーネルにより適用され、ファイルシステムの場所やポートなどのリソースへのアプリケーションのアクセスが限定されるようにします。SELinux ポリシーは、危険にさらされているか、不適切な設定である誤ったプロセスを制限したり、実行できないようにしたりします。
JBoss Web Server インストールの jws6-tomcat-selinux パッケージは、jws6_tomcat ポリシーを提供します。次の表には、提供されている SELinux ポリシーに関する情報が含まれています。
| 名前 | ポート情報 | ポリシー情報 |
|---|---|---|
|
|
|
|
2.8.2. JBoss Web Server アーカイブインストール用の SELinux ポリシーのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このリリースでは、アーカイブパッケージが SELinux ポリシーを提供します。jws-6.0.0-application-server-<platform>-<architecture>.zip アーカイブの tomcat フォルダーには、.postinstall.selinux ファイルが含まれています。必要に応じて、.postinstall.selinux スクリプトを実行できます。
手順
selinux-policy-develパッケージをインストールします。dnf install -y selinux-policy-devel
dnf install -y selinux-policy-develCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow .postinstall.selinuxスクリプトを実行します。cd <JWS_home>/tomcat/ sh .postinstall.selinux
cd <JWS_home>/tomcat/ sh .postinstall.selinuxCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow JBoss Web Server の必要なポートにアクセスパーミッションを追加します。
semanage port -a -t http_port_t -p tcp <port>
semanage port -a -t http_port_t -p tcp <port>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記JBoss Web Server は Red Hat Enterprise Linux システムのポート
8080、8009、8443、8005にアクセスできます。JBoss Web Server に追加のポートが必要な場合は、前述の
semanageコマンドを使用して必要な権限を提供し、<port>を必要なポートに置き換えます。Tomcat を起動します。
<JWS_home>/tomcat/bin/startup.sh
<JWS_home>/tomcat/bin/startup.shCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow jws6_tomcatを想定している実行中のプロセスのコンテキストを確認します。ps -eo pid,user,label,args | grep jws6_tomcat | head -n1
ps -eo pid,user,label,args | grep jws6_tomcat | head -n1Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Tomcat ディレクトリーのコンテキストを確認します。以下に例を示します。
ls -lZ <JWS_home>/tomcat/logs/
ls -lZ <JWS_home>/tomcat/logs/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
デフォルトでは、JBoss Web Server が提供する SElinux ポリシーはアクティブではなく、Tomcat プロセスは unconfined_java_t ドメインで実行されます。このドメインは、プロセスを限定するものではありません。
提供されている SELinux ポリシーを有効にしないことを選択した場合は、次のセキュリティー対策を講じることができます。
-
tomcatユーザーのファイルアクセスを制限して、Tomcatユーザーが JBoss Web Server ランタイムに必要なファイルとディレクトリーのみにアクセスできるようにします。 - root ユーザーで Tomcat を実行しないでください。
JBoss Web Server がアーカイブファイルからインストールされた場合、Red Hat はネットワークファイル共有 (NFS) の使用を正式にサポートしません。JBoss Web Server インストールで NFS マウントのファイルシステムを使用する場合には、このタイプのデプロイメントに対応するために SELinux ポリシーが正しく変更されていることを確認する必要があります。
2.9. Tomcat ユーザーおよびグループの UID および GID の変更 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux では、tomcat ユーザーのユーザー識別子 (UID) と tomcat グループのグループ識別子 (GID) の両方に 53 という予約値があります。セットアップ要件に応じて、tomcat ユーザーおよびグループの UID と GID を他の値に変更できます。
SELinux の競合を回避するには、500 未満の UID および GID 値を使用します。SELinux が enforcing モードに設定されている場合は、UID および GID の値が 500 を超えると、予期しない問題が発生する可能性があります。
手順
-
JBoss Web Server がすでに実行されている場合は、
tomcatユーザーとして JBoss Web Server を停止します。詳細は、アーカイブファイルからインストールした場合のコマンドラインからの JBoss Web Server の停止 を参照してください。 tomcatユーザーとグループの現在の UID と GID を表示するには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。id tomcat
id tomcatCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 前述のコマンドは、ユーザーアカウントとグループの詳細を表示します。以下に例を示します。
uid=53(tomcat) gid=53(tomcat) groups=53(tomcat)
uid=53(tomcat) gid=53(tomcat) groups=53(tomcat)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 新しい GID を
tomcatグループに割り当てるには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。groupmod -g <new_gid> tomcat
groupmod -g <new_gid> tomcatCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下に例を示します。
groupmod -g 410 tomcat
groupmod -g 410 tomcatCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 新しい UID を
tomcatユーザーに割り当てるには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。usermod -u <new_uid> -g <new_gid> tomcat
usermod -u <new_uid> -g <new_gid> tomcatCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下に例を示します。
usermod -u 401 -g 410 tomcat
usermod -u 401 -g 410 tomcatCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ファイルとディレクトリーのアクセス許可を新しい UID に再割り当てするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
find / -not -path '/proc*' -uid <original_uid> | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown($ug,-1,$fn);chmod($m,$fn)}' <new_uid># find / -not -path '/proc*' -uid <original_uid> | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown($ug,-1,$fn);chmod($m,$fn)}' <new_uid>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 前述のコマンドで、<original_uid> を古い UID に置き換え、<new_uid> を新しい UID に置き換えます。たとえば、ファイルとディレクトリーのアクセス許可を UID
53から UID401に再割り当てするには、次のコマンドを入力します。find / -not -path '/proc*' -uid 53 | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown($ug,-1,$fn);chmod($m,$fn)}' 401# find / -not -path '/proc*' -uid 53 | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown($ug,-1,$fn);chmod($m,$fn)}' 401Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ファイルとディレクトリーのアクセス許可を新しい GID に再割り当てするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
find / -not -path '/proc*' -gid <original_gid> | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown(-1,$ug,$fn);chmod($m,$fn)}' <new_gid># find / -not -path '/proc*' -gid <original_gid> | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown(-1,$ug,$fn);chmod($m,$fn)}' <new_gid>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 前述のコマンドで、<original_gid> を古い GID に置き換え、<new_gid> を新しい GID に置き換えます。たとえば、ファイルとディレクトリーのアクセス許可を GID
53から GID410に再割り当てするには、次のコマンドを入力します。find / -not -path '/proc*' -gid 53 | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown(-1,$ug,$fn);chmod($m,$fn)}' 410# find / -not -path '/proc*' -gid 53 | perl -e '$ug = @ARGV[0]; foreach $fn (<STDIN>) { chomp($fn);$m = (stat($fn))[2];chown(-1,$ug,$fn);chmod($m,$fn)}' 410Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
JBoss Web Server を
tomcatユーザーとして再起動するには、アーカイブファイルからインストールされた場合のコマンドラインからの JBoss Web Server の起動 を参照してください。
第3章 RPM パッケージからの Red Hat Enterprise Linux への JBoss Web Server のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アーカイブファイルまたは RPM パッケージから、Red Hat Enterprise Linux に JBoss Web Server をインストールできます。RPM パッケージから JBoss Web Server をインストールする場合、インストールパッケージは Red Hat Subscription Management から入手できます。
RPM パッケージから JBoss Web Server をインストールすると、Tomcat がサービスとしてデプロイされ、Tomcat リソースが絶対パスにインストールされます。
JBoss Web Server は、RHEL バージョン 8 および 9 にインストールできます。Red Hat は、RHEL 7 システムへの JBoss Web Server 6.x のディストリビューションは提供していません。
3.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- DNF パッケージを使用するか、圧縮アーカイブから、サポートされている Java Development Kit (JDK) をインストールしている。
- 使用中のシステムが Red Hat Enterprise Linux パッケージ要件に準拠している。
3.1.1. DNF パッケージマネージャーを使用した JDK のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
DNF パッケージマネージャーを使用して、Java Development Kit (JDK) をインストールできます。サポートされている JDK の完全なリストは、JBoss Web Server operating systems and configurations を参照してください。
この手順では、OpenJDK をインストールする方法を説明します。Oracle JDK をインストールする場合は、Oracle のドキュメントで詳細を確認してください。
手順
Red Hat Enterprise Linux システムを適切なチャンネルにサブスクライブします。
- rhel-8-server-rpms
- rhel-9-server-rpms
サポートされている JDK バージョンをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
dnf install java-<version>-openjdk-headless
# dnf install java-<version>-openjdk-headlessCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記のコマンドで、
java-<version>をjava-11またはjava-17に置き換えます。注記JBoss Web Server 6.x は OpenJDK 8 をサポートしません。
正しい JDK が使用されていることを確認するには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
alternatives --config java
# alternatives --config javaCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記のコマンドは、使用可能な JDK バージョンの一覧を返します。選択されたバージョンは、プラス (
+) 記号でマークされています。選択された JDK が必要とする JDK ではない場合は、シェルプロンプトの指示に従い、必要な JDK に変更します。重要javaコマンドを使用するすべてのソフトウェアは、alternativesによって設定された JDK を使用します。Java alternatives の変更は、他のソフトウェアの実行に影響を及ぼす可能性があります。
3.1.2. 圧縮アーカイブからの JDK のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
.zip または .tar ファイルなどの圧縮アーカイブから Java Development Kit (JDK) をインストールできます。サポートされている JDK の完全なリストは、JBoss Web Server operating systems and configurations を参照してください。
手順
-
JDK がベンダーの Web サイト (Oracle または OpenJDK) からダウンロードされている場合は、ベンダーが提供するインストール手順を使用して、
JAVA_HOME環境変数を設定します。 JDK が圧縮されたアーカイブからインストールされた場合は、Tomcat の
JAVA_HOME環境変数を設定します。-
Tomcat の
binディレクトリー (JWS_HOME/tomcat/bin) で、setenv.shという名前のファイルを作成します。 setenv.shファイルで、JAVA_HOMEパス定義を入力します。以下に例を示します。cat JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.sh export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-<version>-openjdk.x86_64
$ cat JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.sh export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-<version>-openjdk.x86_64Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 前の例で、
jre-<version>をjre-11またはjre-17に置き換えます。
-
Tomcat の
3.1.3. Red Hat Enterprise Linux パッケージの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux に JBoss Web Server をインストールする前に、システムが以下のパッケージ要件に準拠していることを確認する必要があります。
Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 または 9 で、OpenSSL または Apache Portable Runtime (APR) を使用する場合は、Red Hat Enterprise Linux が提供する
opensslおよびaprパッケージをインストールする必要があります。opensslパッケージをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。dnf install openssl
# dnf install opensslCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow aprパッケージをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。dnf install apr
# dnf install aprCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
tomcat-nativeパッケージをインストールする前に、tomcatjssパッケージを削除する必要があります。tomcatjssパッケージは、OpenSSL セキュリティーモデルではなく、基盤となる Network Security Services (NSS) セキュリティーモデルを使用します。tomcatjssパッケージを削除するには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。dnf remove tomcatjss
# dnf remove tomcatjssCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.2. Red Hat Enterprise Linux へのサブスクリプションの割り当て リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server の RPM パッケージをダウンロードしてインストールする前に、Red Hat Subscription Management にシステムを登録し、該当するコンテンツ配信ネットワーク (CDN) リポジトリーをサブスクライブする必要があります。その後、いくつかの検証手順を実行して、サブスクリプションが必要な CDN リポジトリーを提供していることを確認することができます。
手順
- Red Hat Subscription Management Web ページにログインします。
- System タブをクリックします。
-
サブスクリプションを追加するシステムの
Nameをクリックします。 -
Details タブから Subscriptions タブに移動してから、
Attach Subscriptionsをクリックします。 -
アタッチするサブスクリプションの横にあるチェックボックスをオンにしてから、
Attach Subscriptionsをクリックします。
検証
- Red Hat サブスクリプション Web ページにログインします。
-
Subscription Name列で、選択するサブスクリプションをクリックします。 Products Provided では、次の両方が必要です。
-
JBoss Enterprise Web Server -
Red Hat JBoss Core Services
-
3.3. DNF を使用した RPM パッケージからの JBoss Web Server のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
DNF パッケージマネージャーを使用して、JBoss Web Server を RPM パッケージから Red Hat Enterprise Linux にインストールできます。
前提条件
手順
ご使用のオペレーティングシステムバージョンの JBoss Web Server CDN リポジトリーにサブスクライブするには、次のコマンドを入力します。
subscription-manager repos --enable <repository>
# subscription-manager repos --enable <repository>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記上記のコマンドで、
<repository>を次の値に置き換えます。
-
Red Hat Enterprise Linux 8 では、
<repository>をjws-6-for-rhel-8-x86_64-rpmsに置き換えます。 -
Red Hat Enterprise Linux 9 では、
<repository>をjws-6-for-rhel-9-x86_64-rpmsに置き換えます。
-
Red Hat Enterprise Linux 8 では、
JBoss Web Server をインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
dnf groupinstall jws6
# dnf groupinstall jws6Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要RPM パッケージから JBoss Web Server をインストールする場合、
JWS_HOMEフォルダーは/opt/rh/jws6/root/usr/shareです。
-
groupinstallコマンドを使用するのではなく、各パッケージとその依存関係を個別にインストールできます。推奨される方法は、groupinstallを使用することです。 - Software Collection を使用して NFS の使用を有効にする機能が有効になっています。この機能の詳細は、Packaging Guide: Using Software Collections over NFS を参照してください。
3.4. RPM からインストールした場合の JBoss Web Server の起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RPM パッケージから JBoss Web Server をインストールすると、コマンドラインを使用して JBoss Web Server を起動できます。その後、service status コマンドの出力を表示して、Tomcat が正常に実行されていることを確認できます。
手順
root ユーザーとして以下のコマンドを実行します。
systemctl start jws6-tomcat.service
# systemctl start jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記これは、RPM インストールに JBoss Web Server を起動するのにサポートされる唯一の方法です。
検証
Tomcat が実行されていることを確認するには、任意のユーザーとして次のコマンドを入力します。
systemctl status jws6-tomcat.service
# systemctl status jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.5. RPM からインストールした場合の JBoss Web Server の停止 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RPM パッケージから JBoss Web Server をインストールすると、コマンドラインを使用して JBoss Web Server を停止できます。その後、service status コマンドの出力を表示して、Tomcat が正常に実行されていることを確認できます。
手順
root ユーザーとして次のコマンドを入力します。
systemctl stop jws6-tomcat.service
# systemctl stop jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
Tomcat が実行されていないことを確認するには、任意のユーザーとして次のコマンドを入力します。
systemctl status jws6-tomcat.service
# systemctl status jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.6. システムの起動時に JBoss Web Server サービスを開始するように設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RPM パッケージから JBoss Web Server をインストールすると、JBoss Web Server サービスがシステム起動時に開始するように設定できます。
手順
以下のコマンドを入力します。
systemctl enable jws6-tomcat.service
# systemctl enable jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.7. JBoss Web Server の SELinux ポリシー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Security-Enhanced Linux (SELinux) ポリシーを使用して、JBoss Web Server のアクセス制御を定義できます。これらのポリシーは、製品へのアクセス権を決定する一連のルールです。
3.7.1. jws6-tomcat の SELinux ポリシー情報 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SELinux セキュリティーモデルはカーネルにより適用され、ファイルシステムの場所やポートなどのリソースへのアプリケーションのアクセスが限定されるようにします。SELinux ポリシーは、危険にさらされているか、不適切な設定である誤ったプロセスを制限したり、実行できないようにしたりします。
JBoss Web Server インストールの jws6-tomcat-selinux パッケージは、jws6_tomcat ポリシーを提供します。次の表には、提供されている SELinux ポリシーに関する情報が含まれています。
| 名前 | ポート情報 | ポリシー情報 |
|---|---|---|
|
|
|
|
3.7.2. JBoss Web Server RPM インストールの SELinux ポリシーの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RPM パッケージから JBoss Web Server をインストールすると、jws6-tomcat-selinux パッケージが JBoss Web Server の SELinux ポリシーを提供します。これらのパッケージは、JBoss Web Server チャネルで入手できます。
手順
jws6-tomcat-selinuxパッケージをインストールします。dnf install -y jws6-tomcat-selinux
dnf install -y jws6-tomcat-selinuxCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
第4章 Microsoft Windows への JBoss Web Server のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat カスタマーポータル からダウンロードできる一連のアーカイブファイルから Microsoft Windows に JBoss Web Server をインストールできます。
4.1. Microsoft Windows への JDK のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server を Microsoft Windows にインストールする前に、まず Java Development Kit (JDK) をインストールする必要があります。
JDK は、Oracle などのサポートされているベンダーの Web サイトから、ダウンロードしてインストールできます。サポートされている JDK のリストは、サポートされているオペレーティングシステムと設定 を参照してください。
この手順では、Oracle JDK をインストールする方法を説明します。
手順
Oracle Web サイトにアクセスするには、ブラウザーウィンドウを開き、次の URL を入力します。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
- オペレーティングシステムおよびアーキテクチャー用の Oracle JDK をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。
- インストールウィンドウで指示どおりに続行します。
4.2. JBoss Web Server のベースリリース用のアーカイブファイルのダウンロードと展開 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ベースリリース は、特定の製品バージョンの最初のリリースです (例: 6.0.0 はバージョン 6.0 のベースリリースです)。JBoss Web Server のアーカイブファイルは、Red Hat カスタマーポータルの Software ダウンロード ページからダウンロードできます。
手順
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル にログインします。
- Downloads タブをクリックします。
- Product Downloads リストから Red Hat JBoss Web Server を選択します。
- Software Downloads ページの Version ドロップダウンリストから、適切な JBoss Web Server バージョンを選択します。
Red Hat JBoss Web Server 6.0.0 Application Serverファイルの横にある Download をクリックします。ダウンロードしたファイルは、ローカルホストで
jws-6.0.0-application-server.zipという名前になります。オペレーティングシステム用のネイティブ JBoss Web Server コンポーネントもダウンロードする場合は、
Red Hat JBoss Web Server 6.0.0 Optional Native Components for Windows x86_64ファイルの横にある Download をクリックします。ダウンロードされたファイルの名前は、
jws-6.0.0-optional-native-components-win6-x86_64.zipです。- ダウンロードしたアーカイブファイルをインストールフォルダーに展開します。
アーカイブを展開すると、JBoss Web Server の最上位フォルダーが作成されます。このドキュメントでは、JBoss Web Server の最上位フォルダーを JWS_HOME と呼びます。
4.3. JBoss Web Server パッチ更新のアーカイブファイルのダウンロードと展開 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
適切な JBoss Web Server バージョンの製品パッチ更新が利用可能な場合は、最新の累積パッチのアーカイブファイルをインストールできます。JBoss Web Server のアーカイブファイルは、Red Hat カスタマーポータルの Software ダウンロード ページからダウンロードできます。
累積パッチ更新を使用して、製品バージョンのベース (X.X.0) リリースをインストールすることは できません。たとえば、6.0.2 パッチをインストールすると 6.0.1 および 6.0.2 リリースがインストールされますが、ベース 6.0.0 リリースをインストールすることはできません。
サービスパックのリリースは累積的です。最新のサービスパックリリースをダウンロードすると、以前のサービスパックリリースも自動的にインストールされます。
手順
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル にログインします。
- Downloads タブをクリックします。
- Product Downloads リストから Red Hat JBoss Web Server を選択します。
- Software Downloads ページの Version ドロップダウンリストから、適切な JBoss Web Server バージョンを選択します。
- Patches タブをクリックします。
最新の
Red Hat JBoss Web Server 6.0 Update XX Application Serverファイルの横にある Download をクリックします。ダウンロードしたファイルの名前は、ローカルホスト上の
jws-6.0.x-application-server.zipです。オペレーティングシステム用のネイティブ JBoss Web Server コンポーネントもダウンロードする場合は、最新の
Red Hat JBoss Web Server 6.0 Update XX Optional Native Components for Windows x86_64ファイルの横にある Download をクリックします。ダウンロードしたファイルの名前は
jws-6.0.x-optional-native-components-win6-x86_64.zipです。- ダウンロードしたアーカイブファイルをインストールフォルダーに展開します。
4.4. Microsoft Windows での JBoss Web Server の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server を Microsoft Windows にインストールすると、コマンドプロンプトから、またはコンピューター管理ツールを使用して JBoss Web Server を管理できます。
Microsoft Windows で JBoss Web Server を実行する前に、次の一連の設定タスクを実行する必要があります。
4.4.1. Microsoft Windows での JBoss Web Server の環境変数の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Windows で初めて JBoss Web Server を実行する前に、JAVA_HOME、TMP、および TEMP 環境変数を設定する必要があります。PATH 環境変数も更新する必要があります。
前提条件
- JBoss Web Server がインストール されました。
手順
- ローカル管理者権限を持つアカウントにログインします。
- Control Panel > System をクリックします。
- Advanced タブをクリックします。
- 環境変数 ボタンをクリックします。
- システム変数 の 新規 ボタンをクリックします。
-
JAVA_HOME、TMP、TEMPに、システムに適切な名前と値のペアを入力します。 SSL コネクターが正常に機能するようにするには、サービスを実行するユーザーの
PATH環境変数にJWS_HOME \binを追加します。注記デフォルトでは、サービスは
SYSTEMユーザーの下で実行されます。
4.4.2. Microsoft Windows への Tomcat サービスのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Windows で初めて JBoss Web Server を実行する前に、Tomcat サービスをインストールする必要があります。
前提条件
手順
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、Tomcat バージョンの
binフォルダーに移動します。cd /D "JWS_HOME\tomcat\bin"
cd /D "JWS_HOME\tomcat\bin"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Tomcat サービスをインストールします。
call service.bat install
call service.bat installCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
4.4.3. Microsoft Windows での JBoss Web Server サービスのフォルダー権限の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Windows で初めて JBoss Web Server を実行する前に、JBoss Web Server サービスのフォルダー権限を設定する必要があります。フォルダーのパーミッションを設定すると、JBoss Web Server サービスの実行に使用されるアカウントが、JWS_HOME フォルダーとそのすべてのサブフォルダーを完全に制御できるようになります。
手順
-
JWS_HOMEディレクトリーを右クリックし、Properties をクリックします。 - Security タブを選択します。
- Edit ボタンをクリックします。
- Add ボタンをクリックします。
-
テキストボックスに
LOCAL SERVICEを入力します。 -
LOCAL SERVICEアカウントの Full Control チェックボックスを選択します。 - OK をクリックします。
- Advanced ボタンをクリックします。
-
Advanced Security Settings ダイアログで
LOCAL SERVICEを選択し、Change permissions をクリックします。 - Replace all child object permission entries with inheritable permission entries from this object オプションの横にあるチェックボックスをオンにします。
- 開いているすべてのフォルダープロパティーウィンドウで OK をクリックして設定を適用します。
4.5. Microsoft Windows での JBoss Web Server の起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server を Microsoft Windows にインストールすると、コマンドプロンプトまたはコンピューター管理ツールを使用して Tomcat サービスを開始できます。
前提条件
- JBoss Web Server を設定 しました。
手順
以下のいずれかの手順を実行します。
管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
net start tomcat10
net start tomcat10Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
Start > Administrative Tools > Services をクリックし、
Tomcat10サービスを右クリックしてから、Start をクリックします。
一部のサードパーティーアプリケーションは、Windows のシステムディレクトリーにライブラリーを追加します。これらのサードパーティーライブラリーは、検索時に Tomcat ライブラリーよりも優先されます。サードパーティーライブラリーが Tomcat ネイティブライブラリーと同じ名前の場合、システムは JBoss Web Server で配布されるライブラリーではなく、サードパーティーライブラリーをロードします。この状況では、Tomcat が正常に起動しない可能性があり、Tomcat は Windows イベントログまたは Tomcat ログファイルにエラーメッセージを記録しません。
この現象が発生した場合は、次の手順を実行できます。
-
エラーを表示するには、
catalina.bat runコマンドを実行します。 -
C:\windows\System32\ディレクトリーとその他のPATHディレクトリーの内容を調べます。 -
ダイナミックリンクライブラリー (DLL) が JBoss Web Server ライブラリーと競合しないようにしてください。特に、
libeay32.dll、ssleay32.dll、およびlibssl32.dllライブラリーを探します。
4.6. Microsoft Windows での JBoss Web Server の停止 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server を Microsoft Windows にインストールすると、コマンドプロンプトまたはコンピューター管理ツールを使用して Tomcat サービスを停止できます。
前提条件
手順
以下のいずれかの手順を実行します。
管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
net stop tomcat10
net stop tomcat10Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
Start > Administrative Tools > Services に移動し、
Tomcat10サービスを右クリックしてから、Stop をクリックします。
第5章 Red Hat JBoss Web Server の HTTP/2 の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Hypertext Transfer Protocols (HTTP) は、インターネットを介して (サーバーやブラウザーなどの) アプリケーション間でデータを送信する標準的な方法です。JBoss Web Server は、Transport Layer Security (TLS) を使用している暗号化接続のための HTTP/2 の使用をサポートしており、これは有効になっている場合に h2 キーワードで示されます。
HTTP/2 は、以下のような機能強化を提供し、HTTP/1.1 よりも改良されています。
- ヘッダー圧縮は、送信されるヘッダーのサイズを小さくするために、暗黙的な情報を省略します。
- 1 つの接続で複数の要求および応答がある場合、テキストフレームではなくバイナリーフレームを使用して応答メッセージを分割します。
JBoss Web Server は、Transmission Control Protocol (TCP) を使用する暗号化されていない接続に対する HTTP/2 の使用をサポートしません。これは、有効になっている場合、h2c キーワードで示されます。
5.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- Red Hat Enterprise Linux の root ユーザーアクセス権を持っている。
- Red Hat JBoss Web Server 5.0 以降がインストールされている。
Red Hat Enterprise Linux で提供される
opensslおよびaprパッケージがインストールされている。opensslおよびaprパッケージのインストールに関する詳細は、Red Hat Enterprise Linux パッケージ要件 を参照してください。注記これらのオペレーティングシステムネイティブライブラリーは、利用可能な場合は、
jws-6.0.0-application-server-<platform>-<architecture>.zipからも提供されます。Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 または 9 で JSSE+OpenSSL または APR を動作させる場合は、正常に動作するように Tomcat-Native を使用する必要があります。Tomcat-Native は、ネイティブアーカイブディレクトリーにあります。
SSL が有効な HTTP/2 プロトコルをサポートするコネクターを設定しました。JBoss Web Server 6.0 では、次のコネクターが HTTP/2 プロトコルをサポートします。
- JSSE + OpenSSL (JSSE) のある NIO コネクター
- JSSE + OpenSSL (JSSE) のある NIO2 コネクター
5.2. コネクターの HTTP/2 を有効にする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
server.xml ファイルでは、コネクター定義のアップグレードプロトコルはデフォルトですでに HTTP/2 に設定されています。
手順
-
JWS_HOME/tomcat/conf/server.xml設定ファイルを開きます。 コネクター定義で、
UpgradeProtocolクラス名がorg.apache.coyote.http2.Http2Protocolに設定されていることを確認します。以下に例を示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 設定の更新を適用するには、root ユーザーとして Red Hat JBoss Web Server を再起動します。
systemdを使用して Red Hat Enterprise Linux で JBoss Web Server を再起動するには、次のコマンドを入力します。systemctl restart jws6-tomcat.service
# systemctl restart jws6-tomcat.serviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow startup.shを使用して Red Hat Enterprise Linux で JBoss Web Server を再起動するには、次のコマンドを入力します。# JWS_HOME/sbin/shudown.sh # JWS_HOME/sbin/startup.sh
# JWS_HOME/sbin/shudown.sh # JWS_HOME/sbin/startup.shCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Microsoft Windows で JBoss Web Server を再起動するには、次のコマンドを入力します。
net restart tomcat10
# net restart tomcat10Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
5.3. JBoss Web Server ログを表示して、HTTP/2 が有効になっていることを確認する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server コンソールの出力ログを表示して、HTTP/2 が有効になっていることを確認できます。
手順
コンソール出力ログを表示するには、次のコマンドを入力します。
cat JWS_HOME/tomcat/logs/catalina.out | grep 'h2'
$ cat JWS_HOME/tomcat/logs/catalina.out | grep 'h2'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記上記のコマンドで、
JWS_HOMEを JBoss Web Server インストールの最上位ディレクトリーに置き換えます。
検証
HTTP/2 が有効になっている場合、コマンドは次のタイプの出力を生成します。これは、コネクターが
[h2]へのネゴシエーションをサポートするように設定されていることを示します。06-Apr-2018 04:49:26.201 INFO [main] org.apache.coyote.http11.AbstractHttp11Protocol.configureUpgradeProtocol The ["connector_name"] connector has been configured to support negotiation to [h2] via ALPN
06-Apr-2018 04:49:26.201 INFO [main] org.apache.coyote.http11.AbstractHttp11Protocol.configureUpgradeProtocol The ["connector_name"] connector has been configured to support negotiation to [h2] via ALPNCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
5.4. curl コマンドを使用して HTTP/2 が有効になっていることを確認する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
curl コマンドラインツールを使用して、HTTP/2 が有効化されていることを確認できます。
前提条件
- コネクターに対して HTTP/2 を有効にしました。
HTTP2 をサポートするバージョンの
curlを使用している。HTTP/2 をサポートするバージョンの
curlを使用していることを確認するには、次のコマンドを入力します。curl -V
$ curl -VCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは、次のタイプの出力を生成します。
curl 7.55.1 (x86_64-redhat-linux-gnu) ... Release-Date: 2017-08-14 Protocols: dict file ftp ftps gopher http https ... Features: AsynchDNS IDN IPv6 Largefile GSS-API Kerberos SPNEGO NTLM NTLM_WB SSL libz TLS-SRP HTTP2 UnixSockets HTTPS-proxy Metalink PSL
curl 7.55.1 (x86_64-redhat-linux-gnu) ... Release-Date: 2017-08-14 Protocols: dict file ftp ftps gopher http https ... Features: AsynchDNS IDN IPv6 Largefile GSS-API Kerberos SPNEGO NTLM NTLM_WB SSL libz TLS-SRP HTTP2 UnixSockets HTTPS-proxy Metalink PSLCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手順
HTTP/2 プロトコルが有効であることを確認するには、以下のコマンドを入力します。
curl -I http://<JBoss_Web_Server>:8080/
$ curl -I http://<JBoss_Web_Server>:8080/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記前の例で、<JBoss_Web_Server> を
example.comなどの変更されたコネクターの URI に置き換えます。ポート番号は設定によって異なります。
検証
HTTP/2 プロトコルが有効な場合、
curlコマンドは次のような出力をします。HTTP/2 200
HTTP/2 200Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow そうでなければ、HTTP/2 プロトコルが無効の場合、
curlコマンドは次のような出力をします。HTTP/1.1 200
HTTP/1.1 200Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
第6章 Red Hat JBoss Web Server でのパスワード vault の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
tomcat-vault という名前の JBoss Web Server パスワード Vault は、Apache Tomcat の PicketLink Vault 拡張機能です。パスワード vault を使用して、パスワードやその他の機密性の高い文字列をマスクし、暗号化された Java キーストアに機密情報を格納できます。パスワード vault を使用すると、Tomcat 設定ファイルにクリアテキストのパスワードを保存するのを停止できます。Tomcat は、パスワード vault を使用して、パスワードやその他の機密性の高い文字列をキーストアから検索できます。
パスワード vault で CRYPT 機能を使用する方法の詳細は、CRYPT の使用 を参照してください。
FIPS (Federal Information Processing Standard) 140-2 は、tomcat-vault が提供するパスワードベースの暗号化をサポートしません。JBoss Web Server ホストでパスワードベースの暗号化を使用する場合は、FIPS が無効になっていることを確認する必要があります。FIPS モードが有効な場合に tomcat-vault を使用しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます: Security Vault can’t be used in FIPS mode
6.1. アーカイブファイルからのパスワード vault のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server をアーカイブファイルからインストールする場合、jws-6.0.0-application-server.zip ファイルをインストールすると、パスワード vault が自動的にインストールされます。password vault は JWS_HOME/tomcat/lib/tomcat-vault.jar ファイルにあります。
6.2. DNF パッケージマネージャーを使用した RHEL へのパスワード vault のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server を RPM パッケージから Red Hat Enterprise Linux にインストールする場合、DNF パッケージマネージャーを使用して、パスワード vault をインストールできます。
手順
root ユーザーとして以下のコマンドを実行します。
dnf install jws6-tomcat-vault
dnf install jws6-tomcat-vaultCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
6.3. JBoss Web Server でパスワード vault を有効にする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
catalina.properties ファイルに設定プロパティーを追加することで、パスワード vault を有効化できます。
前提条件
- アーカイブファイル から、または DNF パッケージマネージャーを使用 して、パスワード vault をインストールしている。
手順
- Tomcat がすでに実行されている場合は停止します。
-
JWS_HOME/tomcat/conf/catalina.propertiesファイルを開きます。 catalina.propertiesファイルに、次の行を入力します。org.apache.tomcat.util.digester.PROPERTY_SOURCE=org.apache.tomcat.vault.util.PropertySourceVault
org.apache.tomcat.util.digester.PROPERTY_SOURCE=org.apache.tomcat.vault.util.PropertySourceVaultCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記上記の例では、
JWS_HOMEを JBoss Web Server インストールへのパスに置き換えます。この例に示されているパスでは、ディレクトリー区切り文字にスラッシュ (/) を使用しています。
6.4. JBoss Web Server での Java キーストアの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
パスワード vault を使用する前に、まず keytool -genseckey コマンドを使用して Java キーストアを作成する必要があります。
手順
以下のコマンドを入力します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記前の例では、パラメーター設定を環境に適した値に置き換えます。
各パラメーターの詳細は、
keytool -genseckey -helpコマンドを使用してください。
現在、パスワード vault は PKCS12 キーストアタイプをサポートしていません。パスワード vault は、JCEKS キーストアタイプのみをサポートします。
使用しているキーストアアルゴリズムに応じて、次のいずれかの キーサイズ 値を指定する必要があります。
-
AES を使用している場合は、
-keysize 128を指定します。 -
DES を使用している場合は、
-keysize 56を指定します。 -
DESede を使用している場合は、
-keysize 168を指定します。
6.5. Apache Tomcat のパスワード vault の初期化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
tomcat-vault.sh スクリプトを使用して、Apache Tomcat のパスワード vault を初期化できます。tomcat-vault.sh スクリプトは、パスワード vault を初期化する次のメカニズムのいずれかをサポートします。
パスワード vault のインストール方法に応じて、tomcat-vault スクリプトの場所は異なります。
-
アーカイブファイルからパスワード vault をインストールした場合、
tomcat-vault.shスクリプトはJWS_HOME/tomcat/binディレクトリーにあります。 -
DNF パッケージマネージャーを使用してパスワード vault をインストールした場合、
tomcat-vault.shスクリプトは、/opt/rh/jws6/root/usr/binディレクトリーにあります。
6.5.1. Apache Tomcat のパスワード vault の対話的な初期化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Tomcat のパスワード vault を対話的に初期化できます。この場合、tomcat-vault.sh スクリプトは、スクリプトの実行中に値を入力するように求めます。
手順
tomcat-vault.shスクリプトが含まれるディレクトリーに移動します。-
アーカイブファイルからパスワード vault をインストールした場合は、
JWS_HOME/tomcat/binディレクトリーに移動します。 -
RPM パッケージからパスワード vault をインストールした場合は、
/opt/rh/jws6/root/usr/binディレクトリーに移動します。
-
アーカイブファイルからパスワード vault をインストールした場合は、
tomcat-vault.shスクリプトを実行します。./tomcat-vault.sh
$ ./tomcat-vault.shCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 画面上の指示に従ってください。
以下に例を示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 前の例で、指定された設定を環境に適した値に置き換えます。
- Tomcat プロパティーファイルの出力に注意してください。この情報は、パスワード vault を使用するように Tomcat を設定するときに必要です。
6.5.2. 非対話型セットアップを使用した Apache Tomcat のパスワード vault の初期化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非対話型セットアップを使用して、Tomcat のパスワード vault を初期化できます。この状況では、スクリプトを実行するときに tomcat-vault.sh スクリプトに引数として必要な入力を提供する必要があります。
手順
tomcat-vault.shスクリプトが含まれるディレクトリーに移動します。-
アーカイブファイルからパスワード vault をインストールした場合は、
JWS_HOME/tomcat/binディレクトリーに移動します。 -
RPM パッケージからパスワード vault をインストールした場合は、
/opt/rh/jws6/root/usr/binディレクトリーに移動します。
-
アーカイブファイルからパスワード vault をインストールした場合は、
tomcat-vault.shスクリプトを実行し、必要な引数を指定します。以下に例を示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 前の例で、指定された設定を環境に適した値に置き換えます。
-g、--generate-config オプションを指定すると、tomcat-vault.sh スクリプトは、指定されたプロパティーを含む vault.properties ファイルも作成します。
6.6. パスワード vault を使用するための Tomcat の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
vault.properties ファイルの設定を更新することで、Apache Tomcat がパスワード vault を使用するように設定できます。
手順
-
JWS_HOME/tomcat/conf/ディレクトリーに移動します。 -
vault.propertiesという名前のファイルを作成します。 vault.propertiesファイルに、Tomcat のパスワード vault を初期化したときに指定したボールト設定プロパティーを入力します。以下に例を示します。
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前述の例は Initializing password vault for Apache Tomcat interactively の Vault 設定の例に基づいています。
KEYSTORE_PASSWORD 設定は、パスワード vault を初期化したときに生成されたマスクされた値を使用していることを確認してください。
6.7. 外部パスワード vault の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JWS_HOME/tomcat/conf/ ディレクトリーの外に、パスワード vault 用の vault.properties ファイルを格納できます。すでに CATALINA_BASE/conf/ ディレクトリーを設定している場合は、vault.properties ファイルを CATALINA_BASE/conf/ ディレクトリーに格納することができます。
CATALINA_BASE ディレクトリーの設定に関する詳細は、Apache Tomcat Web サイトの Running The Apache Tomcat 10.1 Servlet/JSP Container の "Advanced Configuration - Multiple Tomcat Instances" セクションを参照してください。
CATALINA_BASE のデフォルトのロケーションは JWS_HOME/tomcat/ です。これは、CATALINA_HOME ディレクトリーとも呼ばれます。
関連情報
- Apache Tomcat 10: Introduction - Directories and Files
- Running The Apache Tomcat 10.1 Servlet/JSP Container: "Advanced Configuration - Multiple Tomcat Instances"
6.8. パスワード vault への sensitive 文字列の格納 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
tomcat-vault.sh スクリプトを使用して、機密性の高い文字列をパスワード vault に保存できます。tomcat-vault.sh スクリプトは、対話モードまたは非対話モードで実行できます。
機密性の高い文字列をパスワード vault に追加する場合は、文字列の名前を指定する必要があります。この場合、文字列の名前は attribute name と呼ばれ、文字列自体は secured attribute と呼ばれます。
手順
tomcat-vault.shスクリプトが含まれるディレクトリーに移動します。-
アーカイブファイルからパスワード vault をインストールした場合は、
JWS_HOME/tomcat/binディレクトリーに移動します。 -
RPM パッケージからパスワード vault をインストールした場合は、
/opt/rh/jws6/root/usr/binディレクトリーに移動します。
-
アーカイブファイルからパスワード vault をインストールした場合は、
非対話モードで
tomcat-vault.shスクリプトを使用するには、次のコマンドを入力します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
前述の例は Initializing password vault for Apache Tomcat interactively の Vault 設定の例に基づいています。前の例では、属性名 manager_password を使用して機密文字列 P@SSW0#D を格納しています。
tomcat-vault.sh スクリプトを実行すると、必要に応じて、パスワードを保存する vault ブロックを指定できます。ブロックを指定しない場合、tomcat-vault.sh スクリプトによって自動的にブロックが作成されます。前の例では、my_block という名前の vault ブロックを指定しています。
6.9. Tomcat 設定で保存された機密文字列の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
機密性の高い文字列をパスワード vault に保存する場合、設定ファイルで実際の文字列を指定するのではなく、属性名を参照できます。セキュリティーで保護された文字列を文字列の属性名に置き換えることで、Tomcat 設定ファイルにパスワードへの参照のみが含まれるようにすることができます。この場合、実際のパスワードはパスワード vault にのみ保存されます。
手順
- 機密文字列を含む Tomcat 設定ファイルを開きます。
機密文字列を文字列の属性名に置き換え、次の形式で属性名を入力してください:
${VAULT::block_name::attribute_name::}以下に例を示します。
セキュリティーで保護された文字列
P@SSW0#Dの次のファイルエントリーの例を考えてみましょう。<user username="manager" password=*"P@SSW0#D"* roles="manager-gui"/>
<user username="manager" password=*"P@SSW0#D"* roles="manager-gui"/>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 保護された文字列
P@SSW0#Dに属性名manager_passwordがある場合、保護された文字列を次の値に置き換えます。<user username="manager" password=*"${VAULT::my_block::manager_password::}"* roles="manager-gui"/><user username="manager" password=*"${VAULT::my_block::manager_password::}"* roles="manager-gui"/>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
前の例は、機密性の高い文字列をパスワード vault に保存する 設定例に基づいています。前の例では、機密性の高い文字列 P@SSW0#D を、my_block というブロックにある属性名 manager_password に置き換えています。
第7章 SSI フィルターの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server のフィルターベースの Server Side Includes (SSI) サポートを設定して、既存の HTML ページでのコンテンツの動的生成を有効にすることができます。
以前のバージョンのように SSI フィルターを設定しようとすると、SSI ディレクティブは機能しません。
手順
-
conf/web.xmlファイルを開きます。 web.xmlファイルで、次のブロックのコメントを外します。<mime-mapping> <extension>shtml</extension> <mime-type>text/x-server-parsed-html</mime-type> </mime-mapping><mime-mapping> <extension>shtml</extension> <mime-type>text/x-server-parsed-html</mime-type> </mime-mapping>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
第8章 Red Hat JBoss Web Server の FIPS の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Web Server が Red Hat Enterprise Linux 8 ホストにインストールされている場合は、Federal Information Processing Standards (FIPS) に準拠するよう JBoss Web Server を設定できます。Red Hat Enterprise Linux ホストで FIPS を有効にすると、JBoss Web Server は自動的に FIPS モードで動作できるようになります。
FIPS は、JBoss Web Server の tomcat-vault コンポーネントによって提供されるパスワードベースの暗号化機能をサポートしません。JBoss Web Server ホストでパスワードベースの暗号化を使用する場合は、FIPS が無効になっていることを確認する必要があります。パスワードベースの暗号化および tomcat-vault の詳細は、Red Hat JBoss Web Server の vault を参照してください。
8.1. FIPS の概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
FIPS (Federal Information Processing Standards) は、コンピューターシステムやネットワーク間のセキュリティーおよび相互運用性を強化するためのガイドラインと要件を提供します。FIPS 140-2 および 140-3 シリーズは、ハードウェアおよびソフトウェアの両レベルで暗号化モジュールに適用されます。アメリカ国立標準技術研究所は、進行中の暗号モジュールと承認済みの暗号モジュールの両方の検索可能なリストとともに 暗号化モジュール検証プロウラム を実装しています。
Red Hat Enterprise Linux は、FIPS 140-2 コンプライアンスをシステム全体で有効にする統合フレームワークを提供します。FIPS モードで操作する場合、暗号化ライブラリーを使用するソフトウェアパッケージはグローバルポリシーに従って自己設定されます。
8.2. RHEL 8 での JBoss Web Server の FIPS の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
システムのインストール時に、Red Hat Enterprise Linux 8 ホストで FIPS コンプライアンスを有効にできます。または、システムのインストールが完了した後に FIPS モードに切り替えることができます。
手順
FIPS モードを有効にするには、以下のいずれかの手順を実行します。
- システムのインストール中に FIPS を有効にする場合は、Security Hardening: Installing the system with FIPS mode enabled の手順に従ってください。
- システムのインストール後に FIPS モードに切り替える場合は、Security Hardening: Switching the system to FIPS mode の手順に従ってください。
検証
以下のコマンドを入力します。
fips-mode-setup --check
fips-mode-setup --checkCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow FIPS が有効にされている場合、これは以下の出力を表示します。
FIPS mode is enabled.
FIPS mode is enabled.Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
付録A Java IPv4 および IPv6 プロパティー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Java プロパティーを使用して、IPv4 および IPv6 アドレスを設定できます。その後、これらのプロパティーを Tomcat にエクスポートし、アドレス値を使用して Tomcat バインディングを指定できます。
A.1. Java IPv4 および IPv6 プロパティーの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Java には、IPv4 および IPv6 アドレスの設定に使用できる 2 つのプロパティーが用意されています。
- java.net.preferIPv4Stack (default: false)
-
IPv6 が利用できる場合は、基礎となるネイティブソケットがデフォルトで IPv6 ソケットになります。このソケットにより、アプリケーションは IPv4 および IPv6 ホストに接続し、接続を受け入れることができます。アプリケーションが IPv4 ソケットのみを使用する場合は、このプロパティーを
trueに設定します。ただし、IPv4 ソケットのみを使用するアプリケーションは、IPv6 のみのホストと通信できません。 - java.net.preferIPv6Addresses (default: false)
-
ホストに IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方があり、IPv6 が利用できる場合には、デフォルトの動作では IPv6 上で IPv4 アドレスを使用します。これにより、後方互換性を維持できます。アプリケーションが 192.168.1.1 などの IPv4 アドレス表現に依存している場合は、このプロパティーを
trueに設定して設定を変更し、可能であれば IPv4 ではなく IPv6 アドレスを使用します。
A.2. Java IPv4 および IPv6 プロパティーの Tomcat へのエクスポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.* ファイルで CATALINA_OPTS を設定することにより、Java IPv4 および IPv6 プロパティーを Tomcat にエクスポートできます。Red Hat Enterprise Linux では、setenv ファイルの拡張子は、.sh です。Microsoft Windows では、setenv ファイルの拡張子は .bat です。
手順
JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.*ファイルが存在しない場合は、ファイルを作成します。注記Red Hat Enterprise Linux を使用している場合は、
setenv.shファイルを作成します。Microsoft Windows を使用している場合は、setenv.batファイルを作成します。Java IPv4 および IPv6 プロパティーを Tomcat にエクスポートするには、次のいずれかの手順を実行します。
Red Hat Enterprise Linux を使用している場合は、次のコマンドを入力します。
export "CATALINA_OPTS=-Djava.net.preferIPv4Stack=YOUR_VALUE -Djava.net.preferIPv6Addresses=YOUR_VALUE"
export "CATALINA_OPTS=-Djava.net.preferIPv4Stack=YOUR_VALUE -Djava.net.preferIPv6Addresses=YOUR_VALUE"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Microsoft Windows を使用している場合は、次のコマンドを入力します。
set "CATALINA_OPTS=-Djava.net.preferIPv4Stack=YOUR_VALUE -Djava.net.preferIPv6Addresses=YOUR_VALUE"
set "CATALINA_OPTS=-Djava.net.preferIPv4Stack=YOUR_VALUE -Djava.net.preferIPv6Addresses=YOUR_VALUE"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
A.3. Tomcat バインディングの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
IPv6 アドレスを指定することにより、JWS_HOME/tomcat/conf/server.xml ファイルで Tomcat バインディングを設定できます。
手順
-
JWS_HOME/tomcat/conf/server.xmlファイルを開きます。 Tomcat バインディングアドレスを指定するには、次の詳細を入力します。
<Server ... address="TOMCAT_BINDING_ADDRESS">
<Server ... address="TOMCAT_BINDING_ADDRESS">Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow HTTP コネクターアドレスを指定するには、次の詳細を入力します。
<Connector protocol="HTTP/1.1" ... address="HTTP_CONNECTOR_ADDRESS">
<Connector protocol="HTTP/1.1" ... address="HTTP_CONNECTOR_ADDRESS">Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow AJP コネクターアドレスを指定するには、次の詳細を入力します。
<Connector protocol="AJP/1.3" ... address="AJP_CONNECTOR_ADDRESS">
<Connector protocol="AJP/1.3" ... address="AJP_CONNECTOR_ADDRESS">Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
TOMCAT_BINDING_ADDRESS、HTTP_CONNECTOR_ADDRESS、および AJP_CONNECTOR_ADDRESS を正しい IPv6 アドレスに置き換えてください。