Red Hat JBoss Web Server 6.1 リリースノート
Red Hat JBoss Web Server 6.1 向け
概要
Red Hat JBoss Web Server ドキュメントへのフィードバック
エラーを報告したり、ドキュメントの改善を提案したりするには、Red Hat Jira アカウントにログインし、課題を送信してください。Red Hat Jira アカウントをお持ちでない場合は、アカウントを作成するように求められます。
手順
- 次のリンクをクリックして チケットを作成 します。
- Summary に課題の簡単な説明を入力します。
- Description に課題や機能拡張の詳細な説明を入力します。問題があるドキュメントのセクションへの URL も記載してください。
- Create をクリックすると、課題が作成され、適切なドキュメントチームに転送されます。
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、用語の置き換えは、今後の複数のリリースにわたって段階的に実施されます。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
第1章 Red Hat JBoss Web Server 6.1
Red Hat JBoss Web Server バージョン 6.1 リリースへようこそ。
Red Hat JBoss Web Server は、Java Web アプリケーションをホストする完全に統合および認定されたコンポーネントセットです。これは、アプリケーションサーバー (Apache Tomcat サーブレット) および Apache Tomcat Native Library から構成されます。
JBoss Web Server には以下の主要コンポーネントが含まれます。
- Apache Tomcat は、Java Servlet Specification に準拠したサーブレットコンテナーです。JBoss Web Server には Apache Tomcat 10.1 が含まれています。
- Apache Tomcat Native Library は、Tomcat のスケーラビリティー、パフォーマンス、ネイティブサーバー技術との統合を改善します。
- Tomcat-vault は、JBoss Web Server に使用されるパスワードなどの機密情報をセキュアに保存するために使用される JBoss Web Server の拡張機能です。
-
mod_cluster ライブラリーは、JBoss Web Server と Apache HTTP サーバー
mod_proxy_cluster
モジュール間の通信を可能にします。mod_cluster
ライブラリーにより、Apache HTTP Server を JBoss Web Server のロードバランサーとして使用できます。mod_cluster
の設定の詳細、またはmod_jk
やmod_proxy
などの代替ロードバランサーのインストールと設定の詳細は、Apache HTTP Server コネクターおよび負荷分散ガイド を参照してください。 - Apache Portable Runtime (APR) は、HTTP コネクターに OpenSSL ベースの TLS 実装を提供するランタイムです。JBoss Web Server は、サポートされている Windows プラットフォームにのみ APR のディストリビューションを提供します。Red Hat Enterprise Linux の場合は、オペレーティングシステムが提供する APR パッケージを使用できます。
- OpenSSL: Secure Sockets Layer (SSL) プロトコルおよび TLS (Transport Layer Security) プロトコルを実装するソフトウェアライブラリーです。基本的な暗号化ライブラリーが含まれています。JBoss Web Server は、サポート対象の Windows プラットフォームにのみ OpenSSL のディストリビューションを提供します。Red Hat Enterprise Linux では、オペレーティングシステムが提供する OpenSSL パッケージを使用できます。
このリリースでは、Windows Server 2022 のサポートが導入され、いくつかの中程度のセキュリティー更新も含まれています。
JBoss Web Server のこのリリースは、Red Hat Enterprise Linux 8 に基づく OpenShift イメージを提供します。
第2章 新機能および機能拡張
Red Hat JBoss Web Server 6.1 には、以下の新機能および機能拡張が含まれています。
2.1. Windows Server 2022 のサポート
JBoss Web Server のこのリリースは、Windows Server 2022 でも使用できることが認定されています。アーカイブファイルから Windows Server 2022 に JBoss Web Server をインストールするためのサポートが利用できます。
2.2. JSON 形式の JBoss Web Server ログのサポート
JBoss Web Server 6.1 では、JavaScript Object Notation (JSON) 形式でのログ生成のサポートが導入されました。この機能は、JSON 形式を使用して、1 行のログ形式と同じ種類の情報を提供します。
この機能は、JWS_HOME/tomcat/conf/logging.properties
ファイルで次の 2 つの方法で有効にできます。
コンソール出力ログの
catalina.out
ファイルを JSON 形式でレンダリングする場合は、java.util.logging.ConsoleHandler.formatter
プロパティーをorg.apache.juli.JsonFormatter
に設定します。以下に例を示します。
java.util.logging.ConsoleHandler.formatter = org.apache.juli.JsonFormatter
Copy to clipboardCopiedjava.util.logging.ConsoleHandler.formatter = org.apache.juli.JsonFormatter
catalina.log
ファイルを JSON 形式でレンダリングする場合は、1catalina.org.apache.juli.AsyncFileHandler.formatter
プロパティーをorg.apache.juli.JsonFormatter
に設定します。以下に例を示します。
1catalina.org.apache.juli.AsyncFileHandler.formatter = org.apache.juli.JsonFormatter
Copy to clipboardCopied1catalina.org.apache.juli.AsyncFileHandler.formatter = org.apache.juli.JsonFormatter
org.apache.juli.JsonFormatter
の詳細は、Apache Tomcat のドキュメント を参照してください。
第3章 Red Hat JBoss Web Server 6.1 のインストール
JBoss Web Server 6.1 は、Red Hat Enterprise Linux または Windows Server にインストールできます。詳細は、インストールガイドの次のセクションを参照してください。
第4章 OS/JVM の認定
このリリースでは、以下のオペレーティングシステムおよび Java Development Kit (JDK) バージョンとの使用がサポートされます。
オペレーティングシステム | チップセットアーキテクチャー | Java 仮想マシン |
---|---|---|
Red Hat Enterprise Linux 9 | x86_64 |
|
Red Hat Enterprise Linux 8 | x86_64 |
|
Windows Server 2022 | x86_64 |
|
Windows Server 2019 | x86_64 |
|
第5章 解決した問題
このリリースで解決された問題はありません。
第6章 既知の問題
このリリースには既知の問題がありません。
第7章 サポートされるコンポーネント
Red Hat JBoss Web Server のこのリリースでサポートされるコンポーネントバージョンのリストは、JBoss Web Server Component Details ページを参照してください。