第5章 Red Hat JBoss Web Server の HTTP/2 の有効化
Hypertext Transfer Protocols (HTTP) は、インターネットを介して (サーバーやブラウザーなどの) アプリケーション間でデータを送信する標準的な方法です。JBoss Web Server は、Transport Layer Security (TLS) を使用している暗号化接続のための HTTP/2 の使用をサポートしており、これは有効になっている場合に h2
キーワードで示されます。
HTTP/2 は、以下のような機能強化を提供し、HTTP/1.1 よりも改良されています。
- ヘッダー圧縮は、送信されるヘッダーのサイズを小さくするために、暗黙的な情報を省略します。
- 1 つの接続で複数の要求および応答がある場合、テキストフレームではなくバイナリーフレームを使用して応答メッセージを分割します。
JBoss Web Server は、Transmission Control Protocol (TCP) を使用する暗号化されていない接続に対する HTTP/2 の使用をサポートしません。これは、有効になっている場合、h2c
キーワードで示されます。
5.1. 前提条件
- Red Hat Enterprise Linux の root ユーザーアクセス権を持っている。
- Red Hat JBoss Web Server 5.0 以降がインストールされている。
Red Hat Enterprise Linux で提供される
openssl
およびapr
パッケージがインストールされている。openssl
およびapr
パッケージのインストールに関する詳細は、Red Hat Enterprise Linux パッケージ要件 を参照してください。注記これらのオペレーティングシステムネイティブライブラリーは、利用可能な場合は、
jws-6.1.0-application-server-<platform>-<architecture>.zip
によっても提供されます。Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 または 9 で JSSE+OpenSSL または APR を動作させる場合は、正常に動作するように Tomcat-Native を使用する必要があります。Tomcat-Native は、ネイティブアーカイブディレクトリーにあります。
SSL が有効な HTTP/2 プロトコルをサポートするコネクターを設定しました。JBoss Web Server 6.1 では、次のコネクターが HTTP/2 プロトコルをサポートします。
- JSSE + OpenSSL (JSSE) のある NIO コネクター
- JSSE + OpenSSL (JSSE) のある NIO2 コネクター